2017/09/10 のログ
ご案内:「演習施設」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 様々な状況を想定した訓練が行える演習施設。
広大なグラウンドである筈のこの場所は、現在利用者である少年の意を受けて市街地が一区画構成されている。
中規模の雑居ビル。2階建ての住宅。数棟並んだ集合住宅など、極々普通の市街地である。
その市街地から押し寄せる亡者の群れを除けば、であるが―

「こんなB級映画の様な事があり得るわけが無い…とも言いきれないのが大変容後の世界であるとは言ってはいたが…それを態々課題に出すのはどう考えても講師の趣味だよなあ…」

テンプレート宜しく唸り声を上げながら迫り来る有象無象の亡者の群れ。視覚にも聴覚にも非常に宜しくない光景に、げんなりした様な溜息を吐き出す。
受講している「能動的異能防衛論」の講師から出された課題は《生徒一人ひとりに設定した演習プログラムを完遂し記録データを提出する》というもの。
自分に渡されたのはどんなものかと期待していたが―まさかゾンビと戦う羽目になるとは思わなかった。

神代 理央 > 「とはいえ、市街地から押し寄せる敵性生物の処理というのは有用な訓練ではある、か。どうにも腑に落ちない点はあるが…まあ、仕方ない」

パチリ、と特に必要も無いが指を鳴らしてみれば、眼前に顕現するのは金属の異形達。
軋む金属音を立てて突き出した数本の足で自律するモノ。出来損ないの芋虫から無数の砲塔が突き出した様なモノ。どちらかというと、眼前の亡者よりこっちの方がB級映画な気がしないでもない。

「………他に人がいないのは幸いだな。見栄えが悪いどころではない」

せめてもう少し形を何とか出来ないだろうか、と考え込みながら召喚した異形達に砲撃開始の命を下す。
刹那、亡者の呻き声を掻き消して演習施設に爆音が響いた。
押し寄せる亡者達は吹き飛ばされ、穿たれ、引きちぎられ、火焔で炙られていく。
周囲の建造物を巻き込みながら、たちまち周囲は砲煙と瓦礫に包まれていく。