2017/10/09 のログ
ご案内:「演習施設」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 演習施設の利用申請は、決まって他の学生達が下校した後。即ち、夕食というには些か遅く、眠りにつくには些か早い時間帯。
以前は動きやすい服装でトレーニングに励んだものだが、最近は制服姿のままだ。何せ、近接戦の不得手さは身に沁みて理解している。
それならいっそ、近づかれぬ様に異能で対処するか召喚物そのものを近接戦闘が行える様にしてしまえば良い。

「…機関砲、散弾銃、火炎放射器。いや、いっそ形態を変化させる事が出来れば話が早いんだが」

召喚した異形達は、普段生やしている天を衝く様な砲塔では無く、針鼠の様に小口径の砲塔――というよりも、寧ろ銃口だろうか――を背負っている。
高速で接近する訓練用のドローンを次々と撃ち落とす様を眺めながら、より近接戦闘に特化したモノを召喚しようと意識を集中させる。

神代 理央 > 全方位から迫るドローンを、濃密な弾幕で撃ち落とす異形達。
その銃声を聞きながら、より人型に近いモノをイメージして異能を発動させるが――

「……チッ。幾分はマシだが、及第点は与えられない、か」

召喚されたのは、幾分頑強な4本足を持ち、顔のような何かがへばりついた金属の化物。
出来損ないの犬か馬の様な異形を眺めながら、小さく溜息を吐き出した。

そもそも、火砲の召喚には簡易のイメージでもそれなりに成功するにも関わらず、異形の形態は精細なイメージを描いても失敗続き。
変化はしているので個体の形態が変化できないということは無い筈なのだが、一体どういうことなのだろうか。

まるで、この醜い化物以外の形態で召喚することを制限されている様な――そんな、湧き上がった疑惑を首を振って霧散させる。

そんな制限をかけられた記憶も無いし、そんな事をするメリットも無い。
単に、自分の力不足であるのだろうと、再び溜息を吐き出した。