2018/06/02 のログ
ご案内:「演習施設」に獅南蒼二さんが現れました。
■獅南蒼二 > 魔術学は未だ黎明期を脱することのできない学問である。
そのように論ずる学者がいるほどに,魔術学とよばれる分野は成立してより日が浅い。
もっとも魔術そのものははるか以前から存在しており,結果として魔術学は当初,実践を体系化し論理を導き出すことから始まった。
そして今もなお,全ての実践を魔術学という枠に落とし込むことはできていない。
「………………。」
この日の授業を終えた獅南は,ベンチに座り込んで煙草を吹かしていた。
生徒らに課題として提示した箒等の補助具を使用しない飛行魔術も相応に満足のいく解に辿り着き,
論文の1本くらいなら書き上げられる程度には形になった。
………尤も,書こうと思えばネタは幾らでもあるのだが,久しく形に残すことはしていない。
超えるべき存在として“異能”という仮想敵を設定していた時期に比べ,
魔術学への情熱が失われたとは僅かほども思わない。
だが,現実として,急進的だったこの男の魔術学研究は遷延し,長らく成果を上げていないのも事実だった。
施設内禁煙?誰かに怒られたら謝る所存です。