2018/08/07 のログ
ご案内:「演習施設」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 広大な演習フィールド。
使用者の異能、申請状況に応じて変化したその姿は、地平の彼方まで広がる荒野。
荒涼とした平野を埋め尽くすのは、軋んだ様な金属音を奏でる醜い異形達。
その数は、現時点で100を超えていた。

「…一体一体の制御が面倒だが、召喚と戦闘自体は問題無さそうだな。後は―」

召喚主である少年が軽く右手を振ると、轟音と共に異形達の砲身が火焔の暴力を吐き出す。
機関砲を、戦車砲を、重砲を、迫撃砲を。ありとあらゆる火砲が火を噴き、吐き出され、彼方の荒野に着弾した。

一瞬の静寂。光源を覆い隠す様な砂塵がもうもうと舞い上がる。
その砂塵が晴れた後、少年の視界に映るのは、原型を留めぬ程に砲弾によって耕された荒野であった。

「…まあ、概ね予想通りか。かつて地形を変えたとも言われた米軍の制圧火力には及ばんが…」

遠い過去、極東の島国である日本と交戦していた米国は、その艦隊火力で日本軍の拠点を文字通り焼き払い、大地を穿ったという。理想は其処までの火力を出したいのだが、今の異形のサイズでは難しいらしい。

神代理央 > 少年が軽く指を鳴らせば、異能達は次々と消滅していく。あとに残ったのは、数体の異形と少年の姿のみ。

「…拠点を制圧、破壊するならまだしも。やはり動く敵には別の対応方法を考えておかねばな…」

砲弾によってずたずたに切り裂かれ、広大な穴が広がる島を俯瞰して、思わず溢れた小さな言葉。
大は小を兼ねるというが、実際の戦場で活用する為にももう少し異能や魔術を活かさねばならないだろう。