2016/09/11 のログ
■リリー > 「し、下着って言うでない!………下着に見えない気持ちはわかるがの。」
気に入ってるのも事実、愛用しているのも事実。
だが使うたびにあの上司がニヤける姿を思い浮かぶのが腹が立つけど。
まあ、ほめられて悪い気はせんがのと、若干頬が緩んでいるのは視るまでもなくわかるだろう。
「街を作れるくらいおるんかえ…。」
うげぇ…と顔を顰める少女。
ほんとよく表情がころころ変わる子である。
まずはそこに行くとするか、と当面の目的を決めた。
が、
「法的機関…じゃとぉ?」
俗に言う警察のような者だろうか。
そう考えた瞬間、彼女の顔が一層歪んだ。
過去を思い出した。
保護をしようといいながら捕縛に動いた研究機関。
金に目が眩んで自身を追いかけてきた貴族の私設部隊。
私の能力を危惧して危ぶんで、私を射殺しに来た刑事。
あのドスケベくそったれで忌々しい、あの優しい魔王の元に身を寄せるまでの経験が脳裏に浮かんだ。
そういう軍隊とか。
集団は、どうしても嫌いだ。
とはいえこの目の前の男が私の過去を知るわけでもない。
私でも迷子の子が居れば警察に預ける。
ここで彼を責めるのは筋違いだ。
それは自分でもわかっている。
「おい、手を触らせろ。」
それで納得出来るほど自身が大人でないのは、自身が誰よりも理解している。
この男に悪意や敵意がないとわかれば、そのツテとやらに頼ろうと。
手で触れと言わんばかりに。
自身の掌を彼の目の前に見せ付ける。
■櫛鉈 蛟 > 「まぁ、マントは兎も角、歩き回るならもうちょい露出は減らした方がいいとは思うが。
見た目イイ女なんだから、普通の服装でも見劣りはしねーだろーよ」
暢気に告げる。下手に誤魔化しや嘘を用いない分、発言はただストレートだ。
勿論、男としてのスケベ心も普通に晒しているが。ある意味で潔いとも言えるのか。
「まぁー結構前にこの世界で異変が起きてな。それ以来、異世界から来る連中が増えた。
まぁ、イチから説明すると無駄に時間掛かるから詳細は省くけどよ…」
そもそも、男は説明上手という訳でもなく。肩を竦めながらそう告げる。
しかし、見ていて思ったが、本当にコロコロと表情が変わる娘だ。
――と、そこで急に手を触らせろと来た。僅かにサングラス越しの赤眼を瞬きさせて。
「別にいいけどよ。変な事はすんなよ?」
と、言いつつ右手を伸ばして彼女の手と触れ合わせようとする。
彼女がそこから何を読み取るのかは分からないし、そもそもどういう意図かも男は知らない。
そして、今、初めて会ったばかりの少女の苦々しい記憶など知る由も無い。
ただ、偶然でも出会った以上、完全に見捨てる事はしない。それだけだ。
■リリー > 「この世界に来たばっかの人間に換えの服があると思うのか?」
そもそもこれを服と呼んでいいのかも怪しいが。
とはいえこの服装は異世界で「も」異様な様子。
異世界人街(仮)ならおそらくはあるだろう。
様々な文化が混在して混沌としていそうだ。
そこなら少なくともこの世界に適応した服がおいてある、はずだ。
「異変て…はぁ…この世界も難儀なモンじゃのぅ。」
元の世界でも戦乱はあった。
勇者と魔王が戦い、更には勇者と勇者同士が戦った事もあった。
とはいえ異世界と繋がるような事は無かったけれど。
まあ、無いはずだ無いはずだと言っても実際にこの世界に来てしまった事実は、覆せない。
「……………。すまんな。」
黙って能力を使って、と言う意味での謝罪。
普通なら「急に触らせてと言ってしまって」等の意味だろうが、今の少女はそれとは別の意味を含めて謝った。
「(事由考。汝が記憶を、汝が魂を読み取れ。我を害しようとするならば、それを翔く知らせ。真贋を見破る心眼を。)」
嘘をついているのか、なにを考えているのかを読み取る強さに設定。
彼の言う異世界街とやら、異変とやら。
説明を聞くより読むほうが速い。
悪意を持つのかどうか。
全て読み取れば、嫌でもわかってしまう。
そしてそのゴツゴツとした手に触れたまま凡そ5秒。
彼女が最初にあげた言葉。
「………。なんでそこまで凝視してたんじゃ?」
揺れてる谷間をみてニヤける…いや、それは上司か、ニヤけるとまではいかなくとも、こう。
言いがたい気分になっているのがわかった。
いや、私は女だけど気持ちはわかる。
自分の別の上司の女性だって私でも羨むくらいのないすばでーだし。
だとしてもそこまでスケベ心を誘うのかこれ。
しかもそれに後ろめたい気持ちがないって。
一周して開き直ってるのか。
「はあああああ…馬鹿か!このっ!」
触れていたその掌を力の限り、正し見た目相応の力で思いっきりぎゅううううっと握り締め抗議。
少なくともその本能と煩悩に隠れる低度の悪意だった。と言う事が分かった。
後は純粋な心配や、そういった相手を思いやる感情。
自分が悪意を持って疑ったのを、後ろめたくなる程度の善意で溢れていた。
「あー……………。すまん、な。」
改めてその謝罪の言葉を口にする少女。
憂いを抱えしょぼくれた表情。
「んで?その異邦人街とやらは何処じゃ?」
それを一気に歳相応の笑みに変える。
■櫛鉈 蛟 > 「そこは…あーお前さんの世界に魔法とか異能があるなら、それで何とかならね?」
と、無責任に言ってみる。そもそも彼女の居たであろう世界がどういうのか知らないが。
難儀、と口にする彼女に違いない、とばかりに緩く頷いてみせる…が。
「難儀なのは今のお前さんだろ。この世界の事よりまずは今の自分の状況をどうにかしねーとな」
この世界を知る事も大事だが、現状は殆ど身一つで宛ても無い彼女自身の身の振り方だろう。
世界やこの島のあれこれについては、まずある程度の余裕が出来てから調べるのが妥当だ。
「………あン?」
何故か謝罪をする娘。その意味する所が分からず、疑問符を浮かべるが…。
約5秒後、唐突に彼女の口から漏れた言葉に「ん?」と思う。
(……あ?もしかしてこれ、読心術の類か?)
と、その勘の鋭さから気付いた。が、それでどうこうする男ではなかった。
心が読まれたくらいで後ろめたくなる理由もなく。だから、こう最初の言葉に答えよう。
「そりゃデカい胸だったからな。むしろ揉みしだきたいくらいだぜ」
真顔で断言した。開き直るどころか、むしろ隠していないレベルであり。
しかも、揉みたいとか平然と口にする。この程度、男からすれば隠す事ではないからだ。
アレだけ露出度が高く、胸が大きければそりゃ見るし揉みたいと思う。
「で?俺の内面とか読み取ったなら、大まかにこの世界、つぅか島については把握したか?
まぁ、実際に自分の目で確かめるのが一番だろうが…と、いうか」
そこで溜息。右手は彼女の手と触れ合っているので、左手を伸ばして彼女の頭をポフッと撫でる。
そして、彼女にギリギリ握られてる右手。むしろ握手しているような涼しい顔で受け流していた。
「別に謝る事じゃねーだろこの程度。だから気にしなくていい。で、異邦人街だっけか?
一応、俺の塒の一つがそっちあるし案内くらいはしてやるが」
と、ついでに思いついたように左手を彼女の頭から一度離して。
ゴソゴソとポケットから鍵を一つ取り出し…彼女の胸の谷間に軽く差し込んだ。
「案内ついでに、異邦人街にある俺の塒を貸してやる。暫くは寝泊りはそこでしとけ」
■リリー > 「いや、流石に服を着る魔法はー………。やっぱ嫌じゃ。」
自身の作り出した、最早能力と化した魔法。
子供の頃憧れた英雄を真似た能力。
ステータスアップと同時に特殊な衣装を着るあれなら代用になるか。
そこまで考えて、たかがそれだけのために魔力を使いたくないと一蹴した。
「それは…そうじゃろうけど。」
うぐぐぐぐと口の中でつぶやきながら、繋がっていた手から届いた情報。
疑念か、疑惑か、疑いか。
当たり前だ。
黙って読心術を使われていい気分の人間なんていないのだろう。
そんな心沢山見てきた。
心を構えた。
敵対するか。
怯えるか。
場合によっては戦闘も辞さない。
軽く記憶を読んだだけでも、この男が歴戦の人間である事はわかる。
いつでも魔法を撃てる準備を―――――
「…はぁ!?」
心構えも準備も、無駄になった。
もみたい…藻みたい…揉みたい!?
この男、読まれた上での発言か。
読まれた事を読んだ上でのこの発言か。
『人の心が読める…ねえ?いいじゃんいいじゃん?面白そう。』
『おじさんだってリリーちゃんとかがいっつもどんなドスケベな妄想してるのか知りたい!』
「アンタと違って何時もそんな事考えてるわけじゃないから!」
そう軽く笑った後に抱き寄せてくれた魔王。
…そういえばあの時も、こんな呆然とした感覚だったっけ。
そして。
「………。女子の頭を気安く触るんじゃない。万死に値するぞ。」
こうやって、優しく頭をなでてくれたっけ。
口で全力で威嚇しながらも、その手を退けようともせず。
寧ろ心地よさを覚えてる表情を見られないように必死に顔を逸らす。
「…案内か。頼む…って、塒ぁ!?」
確か鳥が寝泊りする施設だっけ。
いや、寧ろ小屋と呼んだほうがいい大きさだったはず。
この世界でも一緒とは限らないけど。
共通点は羽しかない。
飛べはするけれど、それも低空で、そんなに早く飛べないし。
まあ、善意と好意を無碍にする理由もない。
鍵を渡すつもりなのだろうと出した手を眺めながら。
「…滑り落ちても知らんぞ。感謝はするが。」
そのセクハラに値しかねない手が胸に鍵を刺した後の手を掴んだ。
なお、その弾力の塊はきちんとちゃんとその鍵を咥えこんで落とさなかった。
■櫛鉈 蛟 > 「……ま、別にそこはお前さんの自由だしな。俺はただ意見を言ってみただけだし」
どんな服装をするかは彼女の自由で、そこに必要以上に口出しはしない。
と、いうか率直な感想を述べるなら…ご立派な山脈が大変眼福だから、むしろそのカッコでいい。
さて、こちらの内心や記憶などを読んだのか、何やら唸っているのは兎も角。
そもそも、心を読まれた程度で己の在り方が変わる訳がないのだ。
記憶の改ざんや洗脳をするつもりなら容赦はしない。が、ただ心を読まれるだけならば。
それを特に忌避する理由もない、むしろわざとエロい妄想でもして娘を慌てさせるのも楽しそうだ。
「何を素っ頓狂な声を出してんだお前さんは。そんだけご立派な胸がありゃ揉みたいと思うのは当然だ」
と、そんな事を平然と述べる程度には動じていないし気分を害してもいない。
良くも悪くも達観している…読心に対しての割りきりが異様なくらいで。
そして、悪態をつきながらも頭を撫でる手は拒否られてはいない。
なので、暫くは髪型を乱さない程度には撫でていたかもしれず。
これでも、怪物時代を含めて長年生きてきたのだ…威嚇なんて可愛い物だ。
「いや、お前さんがどんな想像してんだから知らんが、ちゃんと一軒家だからな?
まぁ、築2,30年くらい経過してっから、少し見た目がボロいがそこは勘弁しろな」
と、谷間に鍵を差し込みながら補足する…が、その手を掴まれた。
鍵そのものは、彼女の谷間がガッチリしっかりキャッチしているが。
まぁ、彼女の胸は張りと柔らかさがしっかりしてると見抜いたから鍵をそうしたのだが。
眼力と観察眼の無駄遣いともいえるが、男はマイペースだから気にもしない。
「おーい、手を離してくれるとありがたいんだが?別にそのまま揉む訳でもねーんだし。
あと、何時までも名乗らないのもアレだな――俺はクシナダだ。お前さんは?」
基本、苗字だけしか名乗らないのは何時もの事。とはいえ偽名だがそれはそれ。
手は彼女に捕まれたまま、素直に己の名を名乗っていく。
ご案内:「常世大ホール」に櫛鉈 蛟さんが現れました。
■リリー > 「読まなくてもわかるぞ。どうせ『その格好の方がエロいからいいや』とか考えてるんじゃろう。」
そう思うと対抗して「変身」したくなるが。
それでも無駄な労力を使うのと天秤にかければ、口を尖らせてぶーぶー言うだけで何もしない。
「また堂々と開き直りやがったぞこやつ!?」
その表情が読むまでもなく雄弁に語ってくれる。
もしこれで私がプッツンとして平手を顔に打ち込んでもこの表情を一瞬歪めるだけだろう。
そうしてまたこの無駄に凛々しい表情に戻すのだ。
経験上、それが容易に想像ついた。
「ったく…。これじゃから男は…はー。」
そうため息を付いて呆れるが、それでも手は振りほどかないし嫌がらない。
自分の慕う魔王に似てた、と言うのが大きな理由ではあるけれど。
それでも心地いいのが事実だった。
「我の知ってる塒は精々が四方50cm程度の小さな箱じゃよ。」
いや、そういうことを聞いているのではないんだろうけど。
あの小さい部屋とも呼べない箱の中に押し込められての生活を想像したら、それは簡単に見破られてしまった。
「我より年上かい、その建物…。」
見た目よりは高い年齢をするがそれでもまだ下だ。
それより住まわせてもらう立場で文句は言えまいと、彼女は特に気にもしていないようで。
「………。すまん。何時もの癖で。」
どっかのあほったれの馬鹿魔王様ならそのままひゃっほーいなんて言いながら押し倒しに来てた。
いや、あんな発情期の人間がこっちの世界にもいるだなんて信じたくないけど。
構えすぎたかとその手を離しながら、問いに答える。
「えーっと…リリー=ヴァン=コエグジスタンスじゃ。リリーでええよ。」
元は結構高名な貴族だったのだが、この世界では特に権力を振りかざす相手もいないだろう。
そもそも権力や立場で言えば奴隷を除けばほぼ最下層にあたりそうだし。
「んじゃあ…ほれ。エスコートせんか。」
魔法陣から飛び出して直ぐここに付いたのだ。
入り口がわかりません教えてくださいだなんて口が裂けても言えないお年頃。
掴んでた手―――胸のほうではなく読み取った時のほう―――を握ったまま、下から笑顔で見上げる。
ご案内:「常世大ホール」に櫛鉈 蛟さんが現れました。
■櫛鉈 蛟 > 「おう、考えてたが何か?」
口を尖らせてぶーぶー言う娘に、これまた即答レベルで肯定していく。
そもそも、低身長巨乳というロリ巨乳スタイルで格好が際どいとなれば。
……そう考えるのも別に不思議ではない!むしろ正常な思考である、と男は言いたい。
「開き直ってねぇよ。ただの率直な意見だ。むしろ、その胸に無関心だったら男じゃねぇよ」
ただのタマ無しだな、とまで言い切る。勿論彼女がプッツンしてもそこは変わらない。
そもそも、無駄にタフな上に再生体質持ちだ。ズタボロにされたとしても直ぐに復活する。
つまり、ある意味でひじょーにタチが悪い。本人に悪気は全く無いが。
「男なんてそんなもんだろ。むしろ、変に男に理想が高い方がアレだと思うぜ」
と、淡々と口にする。理性がどれだけ強固だろうが男は男。イイ女が居ればそりゃこうなる。
無論、彼女の知る魔王と似た気質、だとは彼自身は全く想像もしていないが。
「年上かどうかは別として、まぁ少なくとも寝泊りに問題はねーって事だな。
暫く、身の振り方が確定するまでは好きに使ってくれていい。
偶に俺も利用するかもしれないが、俺は基本異邦人街じゃないトコに住んでるからな。
まぁ、要するに衣食住の住については心配するなってこった」
そう口にする。衣と食については、流石に彼女自身に何とかして貰うしかないが。
まぁ、知り合ったのも何かの縁だし、困った時に手を貸すのも吝かではない。
イイ女なら尚更にだ。男はその辺りは非常に分かりやすく表裏が無い。
「つぅか、押し倒すにしても時と場所はちゃんと選ぶっての…ケダモノじゃあるまいし」
と、謝る彼女にそう答える。時と場所が問題ないなら彼女にあれこれする、という意味でもあるが。
「おぅ、リリーだな…んじゃ、エスコートさせて貰いますよお嬢様」
と、わざとらしくおどけつつも、心を読み取られていた右手をしっかりと繋いで彼女を起こす形。
リリーが立ち上がれば、掴まれた左手は離して貰いつつ、異邦人街へと歩き出そう。
「取りあえず、先に塒の場所に行くぞ。それから、軽く大まかに案内してやっからな」
と、何だかんだで世話を焼く彼女視点から見れば異世界人第一号であった。
ご案内:「常世大ホール」に櫛鉈 蛟さんが現れました。
ご案内:「常世大ホール」からリリーさんが去りました。
ご案内:「常世大ホール」から櫛鉈 蛟さんが去りました。