2015/06/07 のログ
ご案内:「転移荒野」に蒼穹さんが現れました。
■蒼穹 > うーん…。
(かれこれ、指名手配の件から何日経っただろうか。己はと言えば、名前すら明かされない状態で、ただただ西園寺の知り合いでしかも共犯「かもしれない」レベルだからか、西園寺さえも風紀委員や公安委員の末端の者さえ追って来ない。それはそれでいいのだが、それってつまり、他の者への優先度が高まってるわけで。)
…で、どうしたもんかなぁ。…「護ってくれ」…か。はぁ。
(東雲七生との約束を果たすため、その他の者を探しに出かけた、と言ったところだった。転移魔術で転移したならこの辺にいると思ったんだが。いない様だ。それにしたって、この邪神様が取引とは言え人の願いを聞くとは、中々に自嘲めいた笑みが浮かんでくる。人の為に動くなど、まして、正義感ぶるなど、己の在り方に相応しくないというのに。)
■蒼穹 > んー、じゃ、気を取り直して散策といこっかな。
(あっちへこっちへ、取り敢えず、練り歩いてみる。それにしても、この荒野…何がどうなっているのやら。正しく混沌空間と言うに相応しい場所である。流れてくる者で、便利そうなのがあったら拾おうと思うが、結構ガラクタばっかりである。それにしたって、やっぱり、邪神たる己が人の祈りや願いの為に動いているのは、滑稽であるとしか形容のしようがない、そんな気がする。…今更、そんな事を言っても始まらないし、それは過去の事だから、触れない方が良いのだろうか。)
ご案内:「転移荒野」にシュリクさんが現れました。
■シュリク > (蒼穹が荒れ地を散策していると、およそその場に似つかわしくない小さな白い髪をした少女がいた)
……ふむ、確かにこの辺りは力場が不安定なようですね……何が出てきても不思議では、ない
(歩いては落ちているものを拾い、興味がなければそっと元の場所に戻す)
■蒼穹 > んん、誰キミ。
…こーんなところじゃ、その通り。何が出てきても不思議ではない。…んで、何でうろついてるの?私もだけど。
(ちら、ちら、と御互いの姿に視線を馳せるなら、取り敢えず、両方とも見た目だけならこの場に似つかわしくないだろう、と言わんばかり。)
■シュリク > はい?
(まさか声をかけてくるような人物がいるとは思わなかったのだろう、割と素っ頓狂な声を上げる)
いえ、<<ゲート>>の開き具合がどの程度のものなのか調査しに来たのです。……なんでも、破壊神とやらも現界したようなので、もし良からぬ存在が現れようとしていたら排除しようかと。
(見た目の割にかなり物騒だ)
貴女こそ、こんな所で何を? 異能の修行か何かでしょうか。
(およそ少女らしくない受け答え、発言。――神であるならば、この少女が生命エネルギーを持っていないことに気づくかもしれない。人工的に作られたなにかであることも)
■蒼穹 > ふぅん、…そう。
(にんまりと、不敵に口角を歪める。「破壊神」…それが、己であり、知名度が高い存在であるのであれば、悪名であれ、嬉しいものだ。)
ゲートがどうのうはしったことじゃない。
でもねぇ、…やめときな。例えば、破壊神がどういう存在か、キミは知っているかな?
(有体に言えば、己の事だ。)
ん、私?…ただの人探しだよ。
(彼女の存在には気付いたのだろうか。恐らく、気付いてはいるのだろう。だが、別に口にする必要はあるまい。したとすれば「お人形さんみたいだね。」とだけ、後付したことだろう。)
■シュリク > ただ、まあ、その破壊神はそこまで恐ろしい存在ではないとも聞きましたが……とは言え、神というのはいつ何時どう心が変わるか分かりませんからね。注意するに越したことはないでしょう。
(何故笑う? と首を傾げながら、周囲の波長を読み取る。……なぜだか蒼穹の周りだけ靄がかかったように見えた)
そうですねえ、破壊神、という単語から連想されるのは一種の災害……でしょうか。神というのは自然と一体と聞いていますので、それが破壊をするのであれば、きっとそういうことなんでしょうね。今の私では、どうにもならないでしょう。
(今の、というところに少しアクセントを置いた。まるで今じゃなければ勝てる見込があるかのような口ぶりだ)
人? でしたらこのような場所より街を探したほうが懸命でしょう。普通の人はこんな荒れ地には来ませんよ。
■蒼穹 > あはは、それはね。もし、破壊神が破壊神として暴れたら恐ろしいって情報が伝わる前に終焉だよ。…ああうん、そうかもね。注意してどうなるか分かったもんじゃないけど。
(ネタバレしてもいいんだけどね。そう思ったが、面倒だし止めておこう。)
…あはは、今の、ねぇ。一つ、訂正しとこっかな。
災害…或いは、そうかもしれない。けれど、それにはちゃんと意思がある。そして、意思を以て破壊を行う。だからそれは、災害ではなく、一種の通過儀礼であり、悪意…そんな所だよ。
(災害だったなら、勝てる気はするだろうが、それにしても、己が彼女に負ける気は…こう言ってはなんだが、微塵とてしないのだ。機械であろうが、人であろうが。)
ああうん、ちょっとわけありでね。強引な転移魔法で別れたから、この辺にいるんじゃないかってね。
■シュリク > ――成る程、道理です。つまり、現れた破壊神は不完全ということなのでしょうか。
(訳知り顔の蒼穹に、興味深々といった表情で伺う。顔だけ見れば、子供なのだが)
通過儀礼……ああ、なるほど。悪意をぶつけて人間たちを懲らしめる通過儀礼、と言ったところでしょうか。ということは、他にも現界してるという神々はその後のバックアップなのでしょうか。
(もちろん、神に勝てるようなスペックはシュリクにはない。それは、能力が開放されてもだ。神の力を知らないシュリクには、相手がどれほど強大で、それに対して自分がどれほど小さなものなのか、計算できていない)
はあ。……よろしければ、一緒にお探ししますよ。どのような方なのですか?
(いい子ではあるようだが)
■蒼穹 > …あはは、そういうこと…なのかもね。…不完全。
(実際、その通りだった。だが、それでも或いは何かを滅ぼすくらいの自信はあるのだが…随分力を失ったものだと、乾いた笑いに落胆の息を。)
そうそう、通過儀礼。…他の神については…ああ、ええっと、天罰を与える神だとか、大体そんなもんだね。
あとは、信仰稼ぎ。神って、信仰ないとやってられないらしいし。
(まるで、己の事のように語る。それは、相手を或いは機械な上ただの女子供と低く見て、油断している表れなのかもしれない。)
…んー。いや、良いよ。私一人で探すから、大丈夫。ありがと。
(一考の末、首を振った。普通は受け入れるだろうが、まさか「指名手配犯を一緒に探して下さい」なんて、言えるはずなかったから。)
■シュリク > ならば、今のうちでしたら倒せるかもしれませんね。……あるいは、ずっとそのまま何もしないで頂けたら……
(その先の言葉は言わずに、頭を横に振った。あまり言いたくないことなのだろう)
……は? 破壊されたあとに更に天罰を食らうのですか? それで信仰が得られるわけ無いじゃないですか……非合理的です。
(吐き出すようにため息を付いて、――違和感に気づく。何故彼女はそこまで詳しいのか。それに、口調が自分のことを語るそれである。目を細める……が、流石に目の前の少女が破壊神であるとまでは結びつかず)
あまり破壊神を煽るような信仰の仕方は謹んでくださいね。
(信者か何かと考えることにした)
そう、ですか。それでは人探しを邪魔しても行けませんし、私はこれで。――私はシュリク。貴重なお話、有難うございました。
(丁寧に頭を下げると、その場を去っていった)
■蒼穹 > …あはは、今のうち、でも無理かもね。
(少なくとも、倒されるような気はしない。)
…ふっ、あはははっ!
面白いねぇ、キミ。…気に入った、かも。
可愛らしいお人形さん、なら…シュリクって呼ばせてもらおうかな。
私は蒼穹《ソラ》…破壊神だよ。信じようが信じまいが結構。
こちらこそ。またあったら、どうぞよしなに。
気を付けて、帰ると良いよ。
(緩く手を振って、去り行く彼女の後ろ姿を見送った。最後に、己の名と、自己紹介を馳せて。それで、彼女が振り向くかどうかは、分からない。)
ご案内:「転移荒野」からシュリクさんが去りました。
■蒼穹 > さてと、もう少し、探索しようかな。
(そして、転移荒野に彼女がいない事を悟るのは、また少し、あとの出来事となるだろうか。)
ご案内:「転移荒野」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」に魔王バラルさんが現れました。
■魔王バラル >
転移荒野の一区間。
そこへ、轟音と共に大きな城のような建物が落下する。
音を轟かせ落下した建物は、盛大に土煙こそ挙げるものの壊れる事なく良い具合に収まり、その一区間を城として占拠した。
中から現れるのは、紫髪の少女。
「けほ、こほ……やーっと着いたわ、常世島。
……へぇ、中々良いところ。これはこれは――」
■魔王バラル > 「征服のしがいがありそうね。」
周囲を見渡せば、その少女はにっと笑う。
「マナも良し、島と言う閉鎖空間も良し、
玩具の数も良し、もう最っ高! ……私の魔力が飛び散っちゃった事だけが懸念ね。懸念。」
■魔王バラル > 「ま、良いわ。この魔王バラル。多少魔力が散った所で困りはしない 寧ろ、良いハンデよ。
……と言っても、まあ。何から始めるか、迷うのよねぇ……。」
岩場の一つに座る。足元をぶらつかせ、思案に耽る。
ぽふ、と、手を叩いた。何かを思いついたのだろう。
「……ああ、常世学園に入学手続きしておきましょう。
どうせ何れは征服するけれど、それまでは住み着いてアゲル。
その後は、街でも散策して、情報を集めようかしら……?」
ご案内:「転移荒野」に蒼穹さんが現れました。
■魔王バラル > 「さ、そうと決まれば行きましょうか。
外からも中からも攻めてあげるわ。常世学園――」
再び、不敵に笑ってみせた。
■蒼穹 > (きょうもきょうとて、移転で有名な荒地にて、微妙な情報ながらの人探し、兼散歩。の腐った邪神たる己であったのだが…。)
…なにあれ。
(首を傾げる。新しく胡散臭い建物が。何でこんな立地条件の悪い所に、しかもあろうことかそこそこ豪華そうな建物が立っているのやら、意味が分からない。が、…何となく、面白そうだった。)
…どーしよ。
(面白そうだったが、人探しの途中でもあるわけで。そうであるなら、…どうしたものだろうか。)
■魔王バラル > 「……なんか臭うわね。」
ぴと、と足を止める。
再び周囲を見渡、蒼穹を見つければ、それとなく顔を顰めた。
尚、建物は実際豪華である。
「ふぅん……」
■蒼穹 > おやおや。…これはこれは。
(とん、と己も足を止めて、向き直ってみる。ただ、向けた表情は、相手のそれとは違い、大凡友好的と言える表情、無邪気で、恐れ知らずな笑顔だったが。)
…なるほど?
(彼と言うべきか、彼女と言うべきか。ここでは、彼女としておこうか。彼女は、何かしらその胡散臭い建物との関連性を感じさせたわけで。)
■魔王バラル > (……まあ、居るわよね。こんな良い所だもの。
とは言え征服するにあたってはあの手合いへの対策も、考えておきましょ)
気付かれているのかいないのか。
直接声を掛けないならば、そのまま歩き去ってしまうだろう。
とは言え、一言、声を返す。
「……何か用かしら?」
■蒼穹 > いえいえ、これといって。それにしても、…立派な御屋敷だね?
(す、とその建物を指差して笑いかけてみる。実際、カマをかけているに過ぎないが、己の中では、あの建物の持ち主が誰であるか、大凡もう、予想はついている。何だってこう、魔力の気が漂っているのだろう。)
■魔王バラル > 「そう、ありがと。」
別段隠すことでもない、と、すんなりと答えを返す。
「目的の為には、貴女は障害ね……と言っても、貴女みたいな手合いとゲームをするにはもうちょっと準備が要るわ。
そうしたらこの魔王バラル=アッカディア=ルーアッハが遊んであげるから、それまで首を洗って待ってなさい。」
■蒼穹 > どういたしまして。
…ふーん、ゲームねぇ。何となく、そんな気がしたけども。
あはは、要らないと思うよ。残念ながら私もメインウェポンは未完成だし。
…で、私みたいな手合いって何さ。
(首をひねる振りを一つ。あくまで、一度はとぼけてみる算段の様だ。)
■魔王バラル > 「何って、同類に決まっているじゃない。
そのくらいわかるわよ……まあ、貴女の顔は憶えた。
またその内、会いましょう。」
とぼけてみせれば、一つため息を付くだろうか。
■蒼穹 > あっはは、…同類ね。違いない。
破壊と殺戮を好む、それはそれは悍ましい種族って感じかな。
おやまぁ…ノリ気ではないんだね。
(けらけらと、溜息を吐くその様に一笑を馳せて。)
■魔王バラル > 「無為な破壊と殺戮は、美しくないわよ。
……乗らない事もないけれど、まあ、誘っているなら乗っても良いわ。
挑発には乗るのが礼儀だもの――だけど、覚悟はしなさい。」
その一笑に、挑発されていると感じたのだろう。
"魔王バラル"は、挑発には、基本乗るのだ。
「力が大分散ってしまったし、準備はないけれど、痛い目、見てもらうわよ。」
■蒼穹 > 破壊と殺戮に無為なんてないさ。
散らぬ桜は汚らしい。桜は散るから美しい…良くいったもんだね。
おー、怖い怖い。出来るだけ痛いのは止めて欲しいなぁ。
いやー、おっそろしい。なんて魔力なんだろうね。覚悟する前にやられちゃいそう。
(腐っても邪神たる己に、畏怖も、恐怖も物怖じもなければ、覚悟もまた、しかり。相変わらず、にっこりと笑みながら、どうしてか知らないがスイッチの入った相手を見遣る。)
…んでもさー。先手は欲しいかなぁ。
(ここぞという場面で御願いである。この邪神様、相変わらず、卑怯だった。)
■魔王バラル > 「醜いものね。本当、これだから旧いタイプの邪神は――」
尚、旧いタイプは彼女が使う定義である。
とは言えもしかしたら、蒼穹にも憶えがあるかもしれないが。
「……くれてやるわよ。言い訳されても困るもの。」
■蒼穹 > 旧タイプぅ?…酷い言われようだなぁ。
…ま、実際そうだけどさ。
やったね、先手頂き。…んーじゃ、優しくしてる今のうちに選びなよ。跪くか―――桜の様に散れ。
(先手を貰ったと見れば魔力封殺域―マジックジェノサイドエリア―展開。それは、見えない立ち入り禁止エリア。要は、相手が魔術師であれば、魔力を封殺してやればそれで終わりだ、己は動く事さえせず、降参させることが出来る。己以外に流れゆく魔力を、すべて破壊しつくすことで、己のみその空間で魔術の使用を許される。強大な破壊の異能。無論、相手に依って効果のほどは様々だ、しかし、大体は封殺しきれてしまう。では、眼前の魔王様についてはどうだろうか?そしてそもそも、己がこうやって封殺域を展開していることに、気付くだろうか?もしかしたら、先手と言いながら、何もしていない様に見えるかもしれないし、或いは、何らかの歪みとして感じ取れるかもしれない。それが、不可視たる己の封殺域。彼女に出入りする魔力を破壊しようと、それが展開された。)
■魔王バラル > 「……仮にも魔王よ。
そんなつまらないもので抑え込めるなんて、思わないで頂戴。」
《対苦痛耐性》並びに《行動阻害耐性》――
歪みを。強大な破壊の異能を。封殺する異能を。
――魔力を破壊する術式を、最低でも自分が使う分だけは、最大でその全てを、強引に打ち破った。
「このくらい、打ち破れなければ遊びに付き合えないもの。」
但し。
ごふ、と、口元から 血のよう なものが零れた。
封殺を強引に打ち破ったのだ。加えるならば、邪神相当の。
当然、少なからずの代償は、生じる。
(とは言え、負荷が掛かるのよね……)
■蒼穹 > え…何してんの?
(二重の意味だった。「血液流しながら、何を滑稽な。」そして―――「よくもやってくれたな。」バリィン、と、己の領域が崩れる。抵抗でも、穴抜けでもない。己の「破壊」の異能を、「破壊」された。)
あはははっ!…面白いねぇ…魔王様。今のは、中々面白いねぇ…!
もっともっと、楽しませてよ。もっともっと、私と遊んでよ。
破壊魔法・第一術式「滅の矢」
(す、と。指を彼女に向け、笑むと共に、魔力を遣る。間もなく、五芒星を黒く彩る、怪しい以外の形容のしようがない、魔方陣がその先に現れるなら、同じく、真っ黒な「矢」が顕現し、彼女へと向かう。ありとあらゆる物を破壊する強大なエネルギー。いかなる防御をも無に帰す、破壊魔法。…だが、有体に言えば、避けてしまえばそれでいい。そして、避けることは、きっと相手には難しくないだろう。「これくらい避けられるよね。」と、小手先調べの一撃だった。)
■魔王バラル > 「……ッ」
黒い矢が身体を掠める。
破壊の反動で動かない身体を無理やり動かす。
左腕の肉と衣服が。数cmえぐれた。
「……やってくれるじゃない。後3分だけ、遊んであげるわ。
そして、それも憶えていられたらの話――忘れて眠れ、《TegRoF》!」
眠りと忘却を誘う性質の波長を放つ、古代魔法を行使した。
■蒼穹 > …状態異常系、かぁ。
やれやれ、厄介な物を持ってるね。…さて、どうしたもんかなぁ。
(ふわりと、口元に手を当てれば、欠伸を一つ。)
んーにゃ、眠くなりきる前に叩き潰せって事でいーのー?
…三分あったら十分だねー…。ふわぁあ…。
ああー…ええっとぉ。あれ、第何術式だっけなぁ…。
(結構、効いているが、流石に即効とは行かないようで。むにゃむにゃと少々眠そうな様子。)
まぁいっかぁ…覚えてるヤツ使えば。
破壊魔法・第一術式「滅の矢」…まずは3つ行くよ。
(先程、使ったばかりの術式。流石にこれは忘れていなかったが、基礎の基礎。故に、威力は良いが、命中は大したことがない。肩慣らしに、3つ。眠気でぐらつく視界、大した狙いはない。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。そんな理論。右手の広げた三本の指より、真っ黒な矢が生み出され、進む。或いは、当たるかもしれないし、当たらないかもしれない。そして、直撃コースを行っても、避けられるかもしれない。)
…次は8つやるから覚悟ねー。
(それにしても、眠そうだった。)
■魔王バラル > 「……ふんっ!」
指を見ればそれから大きく飛び退きながら転がり、
逃げまわって三本の矢をやり過ごす。これ以上、ここでリソースも体力も削れない。
軽く掛かったと判断すれば、地に片手を付いたまま、もう片方の手を蒼穹に翳し――
「――《MaelG》っ!」
古代魔法を唱える。眼を晦し、視界を塞ぐ気質を持った黒色の光。
それを蒼穹へと放ち視界を晦ませに掛かる。
残り、1.5分。
■蒼穹 > …あ、あー…。
そういうことしちゃうわけだ。眠気、忘却、そして暗闇…。
どれもこれもRPGの魔王様とは思えない搦手技だねぇ。
めんどくさ…正面からかかってきなよ。
(視界がぼやけ、霞む。)
…さてと、どうしたもんかなぁ。相変わらず、第一術式しか思い出せないし、相手は見えないときた。さて…まぁ、約束通り、喰らいな。
(眠気でやる気の無さそうな声。取り敢えず、いっておいたし、と言わんばかりに「滅の矢」が八本、適当な場所に飛んでいく。狙いは無論正確ではない。或いは、先程の物よりさらに劣った命中率で、彼女…ではなく、転移荒野を蹂躙することだろう。当たったら儲けもの。だが、動き回るなら回避も容易。)
…んー…。じゃ、次、57本行くよ。
(どこにいるのか分からぬ、相手に向かって。半ば脅し文句の様な言葉を投げる。今ので肩は慣れた。もっと撃てる気がする。…が、この状況は如何せん不利だ。状態異常回復の魔法でも持っていれば良かったと、今更ながら思うのだった。…で、眠気と忘却は兎も角として、この黒い光はいつ晴れるのだろうか。)
■魔王バラル > 「その内遊んであげるわよ。」
目の前から迫るは8本の矢。
次は57本だと言う。流石にそれは、厳しい。
そう思案すれば、舌を打ち、迫る矢に対し――
「ち、――《tCaPmi》!」
単純だが強固な衝撃――分厚い空気の壁とも言えるようなそれを、土煙を巻き上げながら射出させる。
当然空気の壁など破壊されるだろう。狙いは、その煙に乗じての戦場離脱。
睡魔や視界、忘却効果はそろそろ晴れるかもしれないし、一晩は掛かるかもしれない。どちらでも有り得る。
いずれにせよ、魔王バラルは逃走した。
(僅かに速いけれど、ま、誤差の圏内ね――悔しいけど、仕方ないわ。
……邪神、おまけに旧いタイプもどうにかしなきゃいけないとなると。前途多難ね。まあ、気長にやりましょう。)
ご案内:「転移荒野」から魔王バラルさんが去りました。
■蒼穹 > ふわぁ。
…んー、思い出した。…あるぇー?
(一つ、伸びをすれば、視界も、思考も、戻ってくる。そして、眠気も晴れる。絶対の反撃のチャンス。そう思ったのだが…。)
あーあー。帰っちゃったんだ。あっはは、そう…また遊んでよ、愉快な御城の魔王様。
(晴れた土煙。そこに既に、彼女の姿はなく。そうであるなら、名も知らぬ彼女に、届きもしない別れの言葉を投げた。状態異常系…厄介な魔法だ。何らかの対策が必要だろうか。そんな事を思案して…。)
■蒼穹 > さぁてと、私もやることは済んだし、帰るとするかな。
(何処かしたり顔にて、その場を後にする。)
ご案内:「転移荒野」から蒼穹さんが去りました。