2015/06/08 のログ
ご案内:「転移荒野」にソラとルナさんが現れました。
■ソラとルナ > 空の上から金髪の少年が降ってくる。
ぐきぃ、と。明らかによくない音を立てて見事着地。
その様子を銀髪の少女が冷ややかな目で見つめている。
ご案内:「転移荒野」にクラスカさんが現れました。
■ソラとルナ > 明らかに不穏な音がしたが少年は意に介さない。くるくると踊るように回って少女に抱きついている。
■クラスカ > (正直、転移荒野の監視は業者でも雇って委託するべきだと思っている)
(異邦人が最初に現れやすい前例があるおかげで、何故か生活委員会に巡回と監視の仕事が預けられることになった)
(徒労に終わった日がいくつあったか知れないよ、と毎度の風景を目に焼き付けて帰ろうとしたところで)
あれは……?
(小柄な少年と少女を視界に捉える)
■ソラとルナ > 少女の方が新しく来た誰かの存在に気づいた様子。
ちらり、と一瞬無感情な視線を向けた。
一方少年はというと、少女に抱きついたままへらへらと笑っている。
■クラスカ > (誰が言い出したか、それとも自分から名前を名乗ったか)
(人間にしては小柄な、伝承の妖精を思わせる二人は、「ソラ」と「ルナ」と呼称されると知っている)
(彼らの目撃情報は多々あれど、具体的な活動状況に連なる証言は今一つ要領を得ない)
(生活委員会でも情報を集めあぐねていた)
(遠目に見る分には、本当に何の変哲もない、人間の子供のようである)
(一定以上には近づかず、ただ二人の様子を見守る)
■ソラとルナ > ルナは自分たちを観察している誰かの存在に気づいている。
が、接近されない限りは特に干渉のようなことはしてこない様子。
ソラは相変わらずへらへらしているばかりで、気づいているのかどうかすらも読めない。
■クラスカ > (少し、近づいてみることにする)
(「よく分かりません」と報告書に書くだけでは流石に体裁が悪い)
大丈夫だよ、僕は君たちの敵じゃない。
(普段他者に向ける友好的な笑みを見せながら、ソラとルナへ歩み寄る)
■ソラとルナ > にっこりとソラが笑い、ルナの腕をつかみクラスカさんに向けてぶん投げる。
ルナは慌てた様子で空中で急停止。
少々恨めしげな視線でソラを見ている。
■クラスカ > うわお!?
(流石に子供程度の質量とはいえ、真正面から受けることは危険である)
(斜めの角度で弾こうと身構えたところで、ルナと呼ばれている少年も自分の身に起こった危機に気づいたのか、空中で急停止するに留まった)
……うーん、仲が悪いというより、二人の間でのコミュニケーションなのかな。
(怖くないよ、と両の手を振ったところで、ポケットの中の秘密兵器に手を伸ばす)
テケテテン。「まんまるキャンディ」ーッ!
(自分の口で効果音を発声し、掌に包み紙に守られた飴玉を載せてみる)
■ソラとルナ > キャンディを見た途端に目をきらきらさせてクラスカさんの周りをくるくる回り始めるソラ。
冷静を繕いながらちらちらとキャンディに視線を送るルナ。
反応こそ違えど、どちらも普通の子供っぽい。
■クラスカ > (文献からの情報だが、日本には座敷童子という、子供の怪異が存在していたと言う)
(座敷童子が棲む家は繁栄に恵まれ、去ると同時にそれまでの幸運が嘘のように凋落してしまう、らしい)
(もしかしたら彼らは、この常世島にとっての、座敷童子なのかもしれない)
(そんな考えを過らせながら、傍にいたソラへ、二粒のキャンディを渡してあげた)
ちゃんと二人で分けるんだよ。あと、包み髪はゴミ箱へ捨てること。
いいね。
(笑ってそう言い残すと、二人に背を向ける)
■ソラとルナ > ソラは楽しそうにキャンディを掲げてくるくるとその場で回っている。
ルナはキャンディとクラスカさんを見比べ、その場でぺこりと頭を下げた。
■クラスカ > (バイバイ。軽く手を振って、転移荒野から去ってゆく)
ご案内:「転移荒野」からクラスカさんが去りました。
■ソラとルナ > クラスカさんが去ると、ルナはささっとソラに近寄ってキャンディをねだるような視線を向ける。
それを見ると、ソラは2個もらったキャンディを二つとも真っ二つにして、それぞれ大きいほうのかけらをルナに渡した。
■ソラとルナ > すごく微妙な表情をしながらも、ルナはかけらをひとつソラと取り替える。
これで二人分大体同じくらいの量になった。
もっとも、そもそもソラがキャンディを割らなければその必要もなかったのだが。
キャンディを割った当人は、かけらを両方一緒に口に放り込んで幸せそうな様子。
ルナは片方のかけらを舐め終えてからもう片方を口に入れた。
■ソラとルナ > キャンディを舐め終えてそこそこ機嫌がいい子供が約二名。
何か面白そうなものが落ちていないか、荒野を探して歩き始めた。