2015/07/23 のログ
ご案内:「転移荒野」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (真昼間、転移荒野。

またまた出やがりまして。何処かしらで散歩気味に足を踏み入れる。
相変わらず怪異も魔物も寄ってさえ来ないのは多分気のせいではないのだろう。

何でも出て来得る地域。
有機物だろうと無機物だろうと。何でも。形があるものなら、本当に何でも出てくる。
門というのは、中々謎が深いがまぁそれはどうでもいいとして。)

わ、わー…。
(だからといって、雪が降ってるってどうなんだろう。
それも、この初夏の暑い日に。
まぁ、楽しいから良いのだが、惜しむらくはこの暑さ。荒野に降り頻ればすぐに溶ける。
つもることは決してないのである。)

蒼穹 > (こんな時には雪○大福でも持っていればよかったろうか。
でも、あれって実際に雪を見ながら食べたら寒いには違いなかろうと、下らない事を考えながら散歩道を行く。)

(その散歩道が、昨日と今日とで、同じであったためしはない。
常に、新しい物が現れては食い荒らされて、新しい物が現れては食い荒らされて。)

万物流転、諸行無常…とか言ったらカッコつくけどさぁ。

(ゆっくりと、濡れた荒れ地に足跡を残しながら歩いて行く。
この足跡さえも、明日には消えているのだろうか。
相変わらず降雪する。それを振り払う気にもならず、傘もささず異常気象の中を進む。

何処に行くという目的もないが、暇潰しという目的でもあるのだろうか。
ああ、変わったな、とこんな所でも思う。)

ご案内:「転移荒野」にアリストロメリアさんが現れました。
アリストロメリア > 一面の銀世界
それはまるで、スノードームに取り残されたかのような空間で
彼女の歩いて行く先に
それはまるで、閉ざされた白銀の世界にて、温かい暖炉の穏やかな火を思わせる様な
ボルドーのローブを纏った魔女が佇んでいた

万物流転、諸行無常
それらは、邪神だと仰っていた彼女から見ればどのように映るのだろうか?

見覚えのある友人の姿を確認すれば、静かに微笑んで

「御機嫌よう、お久しぶりですわね
蒼穹嬢は、こんな所へ何をしに?」

蒼穹 > ―――。
(様になるなぁ、とでも言えば良いのだろうか。
綺麗な流れる紫色の髪と、降り頻る白い雪。
雪中でありながらも尚、暖かさを思わせるのは神秘的にして魔術的とでも言うべきか。)

(破壊と創造は表裏一体。

元来、破壊神という存在は、神話で語られるうえではただ破壊を齎すのではなく、

全てを破壊したその後に、再生を願う性質があるらしい。―――もっとも、己はきっとそれとは違うのだけれど。
全ての物は流れて消える。それから、新しいものに作られる。

物は絶えず変わりゆく。
丁度、己が今手で掬った雪が、水に変わってするりと指を抜けるように。

多分、そんなに深い考えを、この幼い邪神が考えていることもないだろうけれど…。)

やっほ、アリス…お久しぶり。元気してた?
(一寸の間を置いてから手を振って、寄って行く。
ぬかるんだ地面を踏み拉き、足跡を残しながら。
もう親しい間柄と言って間違いないだろうから、声を聞いただけで彼女であることは分かった。)

私?ちょっと散歩ってとこかな!
でも、それはこっちの台詞だよー。ここ、結構危ないよ?
って言ってもアリスは魔法使えるし、大丈夫なんだろうけどさ。

アリストロメリア > 彼女の方を見て、そっと微笑む
蒼い髪が、銀世界の中にさらりと揺れて、美しい
夜の性質にも似た邪神の髪は、夜空を思わせる様

基本的に、破壊と創造は表裏一体であり
それは、今までの常識や固定観念を捨てるべき時に捨て去り、新たな道へと行く為の再生でもあり
同時に、新たな希望でもあるのだ――……

それは、あらゆる神話で破壊神が再生の力を持つように
タロットにて、神の家で破壊がもたらされた後に、続く星のカードが希望を示す様に

彼女の『存在した神話』は、分からない
世界各国にある神話のベースとも言える様な原型とも違うのかもしれない

或いは、彼女の幼さと無邪気さは
例えるなら子供が悪意も無く残酷に、蟲の手足を引きちぎる様なそれに近いのかもしれない
真相は、深淵の闇に飲まれて分からないけれど――……

「ええ。試験が終わってから、海へ行ったりお洋服を買いに行ったりしておりましたわ
……学校が無いと、蒼穹嬢に出会う機会も無い事を寂しく思っておりましたのよ」

さく、さくと 雪の上に足跡を残していきながら
彼女へと近寄りそっと手を取る
久々に見た、初めて此方の学校で出来た親しい友人を見ると頬が緩んで


「散歩でしたの?
私のほうは……好奇心ですわ。どんな場所かと……それから、雪が降っていたので
雪を使用した魔術の事を考えておりましたの……
ふふ、きっと危険が現れれば、その前に其れは氷漬けされるように停止され、きっと起こる事は無いでしょう――……
ご心配ありがとうございますわ」

イスという氷を象徴するルーンがある
意味は「停止」
それは、雪に阻まれ人がその先を歩けないように――……
「停止」というと聞こえが悪いが、その場に留まりそれ以上進む事が無い事は
「現状維持」という意味もある

それに今は、破壊の神が傍に居るのだ
彼女の存在自体という加護は、きっとそんな不安も破壊される事でしょう

蒼穹 > (かちあった視線はきっと、友好的な物。
あは、といつもながらの緩い緩い笑みを向ける。

初夏でありながら、異質な銀色を齎す雪に隠れる各々の髪は、いつもよりも暗く見えるのだろうか。
雪が齎す影の下であっても尚、仄明るく燈った炎のような温かみが、いつもの大らかな微笑みからは見て取れる。

異界や平行世界には、それこそ数え切れないくらいの様々な世界がある。
彼女が住んでいたこの世界、この地球上の歴史に実在した某国そっくりの世界もあれば、
まるっきりこの世界とも、地球とも違う世界だってごまんとある。

さて、己は一体どこの何で語られる神なのか。
そもそも、「神」という言葉の意味自体が違うのかもしれない。
一番意味合いがあっているのは、「不可知な自然の力」だろうか。
そもそも、存在が曖昧模糊であり、きっと本人も己がどういう存在なのか、定義する事は出来かねる。

この場所が、そんな無限大の可能性を秘める異界と、繋がっては離れて、繋がっては離れてを繰り返していると考えれば話は壮大だが、今は置いておく。
ただ、夏に雪が降るということだけが、今この場に起きている。

やがて、夏の暑ささえも雪は取り払って荒野の上に積もり始める。
「天気予報はちゃんと聞いておくべきだったかな。」
なんて無意味な冗談を一つ溢しながら両手を広げて雪の冷ややかさを感じる。)

そうなんだ…。海は…あはは、海はねー、行くには行ったんだけどさ。
あ、ありゃ…そう?
そっか…何かそれはごめんね…。ま、お久しぶりなんだけど、何かあった?って、さっき言っちゃったか。
海へ行ったりお洋服買ったり…平和で良いね。
(さて、彼女が取った己の手はきっと雪を掴んだりして冷たくなってしまっているけれど、
逆に彼女の手はきっと暖かいのだろう。…確信はないけれど。)

うん、散歩。気に入ってるんだ、ここ。
絶対に同じ光景なんか見えやしない。暇潰しにも丁度いいし、物見にも持って来いかな。

あっはは、…好奇心でこんな所来ちゃったんだ。
へぇ…そうなんだ、氷漬けにされるよう…か。
それが、雪を使った魔術による停止なのかな。…いえいえ。

(フレンドリーで、あまり戦うことと関連付け難いので、あまり気にならなかったけれど、
かなりその腕に長ける様だ。きっと起こる事はない…恐らくそういうなら、そうなのだろう。
慢心と言ったものとは無縁に聞こえる。
どういった魔術を使うかなど、分からないけれど、きっと良く知っているのだろう。
彼女の魔術に関する知識は、高いと思う。

もっとも、彼女が思う様、怪異も魔物も寄って来すらしない現状。
既に凍りついた様な空気が漂うこの場は、…温度的にも、状況的にも凍結してしまっているのだろうか。)

アリストロメリア > いつもの彼女の微笑みが久々に拝見出来て嬉しかった

真夏の昼であると言うのに、雪に閉じ込められた世界は異質だけれど心地よい
きっと、これが本当に真冬の夜空であれば、彼女の髪の色に似た闇夜は
実に神秘的だっただろう――……
そんなイメージを起こさせるような髪色と、雰囲気を彼女は纏っていた

この世界は実に様々な異質な世界から訪れた人がいる
その数だけ、我々の知らぬ世界は果てしなく広がろうだろう――……
きっと、自分の知る既存のものに近い物に当て嵌めること程度なら、出来るのかもしれない
けれど、それは似通ったピースに無理矢理嵌めこむ様なものだろう

『神』という概念は、各国の世界の様々な概念で思われるように
一概に表せるようなものでもないのかもしれない為に、定義に囚われる事は愚かなのかもしれない

TarotはTorah(トーラー)のノタリコンであり、またThROA(門)のノタリコンである――……
そんな一節を思わせる様な、無限の可能性を秘める異界は
無限に存在する宇宙や世界へと通じる扉であり、果てしない物語に少しだけ似ている

真夏だと言うのに、そんな熱すら氷漬けにして閉ざされた様な世界の中で
「ですわね……けれど、暑くて気持ち悪い湿気の中 避暑には寒すぎますけれど
綺麗な雪という物は、一日だけなら良いものですわね」
なんて、上手く冗談を返せない自分は そんな事を返しながら
雪の降り注ぐ上空へと目を向ける
頬に雪が当たれば、肌の熱でゆるりと雪が溶けて――……
冷たいのだけれど、何処か心地よい

「本当ですの?海に行くなら一緒に行きたかったですわ」
と、言いながらぎこちなさの残る彼女の様子に首を傾げて
「ええ……と、言っても私自身も暫く忙しかったので、部屋に半引き籠りでしたけれど……
ええ。蒼穹嬢とも一緒に出掛けたりしたいですわね」
予定が合うといいのだけれど、と思いながら
暫く顔を見ていなかった友人の顔が見れて、こうして喋れるのは嬉しい
氷の様に冷たい手は、手の白さも相まって雪で出来た人形細工の様にも思える様だった
雪の中で冷えて居る手は、自身の身体も冷えを表していたけれど――……
氷によって弱火になり、消えかけに近い様な暖炉の火を思わせる手も
雪の結晶の様な儚い冷たさの手には、十分暖かいかもしれない

「そうでしたの。蒼穹嬢のお気に入りスポットだったとは存じませんでしたわ
成程、絶対に同じ光景が見えないというのは面白いですわね」

その日見える、或いは足を踏み入れる光景というのは 何を以って選択されるのだろう?
それは、少しばかり無意識から自身の心情風景を投影される 一種の占いめいていて興味深い

「ええ。この学校は至る所に面白い場所や未知の存在がございますし
それらを知るのは面白いですわ……しかもここは天候に左右されず、真夏だと言うのに雪も降っておりますし
イサというのは氷のルーンで、停止を示しますわね
ルーンを使用した魔術でしたら、雪や氷で停止させる事も可能でしょう」

そんな事をいいながら、久々に長々と穏やかに語る時間の楽しさに微笑む
戦う事が無ければ、戦わない事に越したことは無いのだ
無益な争いというのは長い目で見れば、損害である

とあるカードゲームの大会があった、その大会を勝ち抜いたのは
「一切攻撃方の無い手札のデッキ」であった
つまりは、そう言う事なのだ

停止を示す氷の中に守られるように、きっと争いの下に置かれれば状況にもよるであろうが
極力そう言ったものを排除するであろう。自分はそう言う性質である

二人だけの閉ざされた世界というのは
まるで、そのまま時間ごと氷漬けをされたかのような錯覚を感じるのだった