2015/08/08 のログ
ギルゲイオス > (右の拳、強く引き絞り)

平伏せっ!!

(まっすぐにと突き出せば、5つの魔力塊が同時に、恐竜の頭部へと叩きこまれ。
その衝撃波が、周囲の空気を揺らがせる)

とり、あえ、ず。
(ゆるく息を吐き出しつつ、恐竜に背を向けて着地)
こんなモノであるかな。
(振り向くと同時、巨躯が大きくとよろめき、大地へと倒れ、堕ちる。
結果としては、おおよその予想通りに、一方的。
これがもし、幻想種としてのドラゴン等だった場合なら、勿論話は別なのだが。
例え巨大とはいえ、特にコレといった特殊な能力も無い、生き物相手だ。
身体についた埃を掌で打ち払うと、蒼穹へと向き直り)

どう、なのであろうな。
平時なら兎も角、猛った獣にどことまで効くか。
試した事が無いので、ちょっとわからぬであるが、な。
(思案気とすれば、顎を指で撫でる。
アレ自体は勿論無害なのであるが、威圧的効果はある。
野犬等であれば、十分過ぎるとは思われるが)

「邪神」あぁ…なんかそんなのも有ったような気がするのである。
後は「芸者」とか、「寿司」とか。
というか、昨日も風紀の子が偉いTシャツに食いついてたな。
(なんだろう、こういうのを好む層が一定存在するのだろうか。
持っていかれたシャツの切れ端は気にする事は、無い様だ)

まぁ恐らくは、こういう、巨大化した生物、その生態系の一員なのであろうな。
たまたま遭遇したのが我らで良かったが……場合によっては、死人を出してもおかしくはない、か。
とはいえ門で飛ばされてきたと考えると、無下に命を奪うのもな、と……これで懲りて、ヒト型は危険、と認識してくれればよいのだが
(視線を微かに、恐竜へと向ける。
随分と殴られまくってはいるが、やはり巨体故の生命力か。
暫くと放置しておけば、多少は動ける程度に回復はしそうだ。
――勿論、今後の危険を考えて殺してしまう、とうのも手ではある、のだが)

コメディ……(脳裏をよぎる、追いかけっこ)……否定できぬのである。
そう言う所は、流石に破壊神、という事か。
まぁ、妙にスプラッタ起こすと、また別の獣が来て、面倒な事になりかねんしな。
蒼穹が暴走したら、流石に我は飛んで逃げるが。
(簡易飛行なら兎も角として、戦闘用のモノであれば、無理って事も無いだろう、多分。
と思いたい)

ま、コレでも魔王であるが故に、な。
平和な世界から来たとして、やはりある程度は力がなければな。
うぅむ、格好いいであるか。
その前に、随分と醜態をさらしてしまったがの。
(ややと照れたように視線を泳がせると、頬を指でかく)

蒼穹 > (どずぅん、と決着のゴング代わりに、大きな音が一つ鳴った。
それは、彼の作った魔力の塊だったのか、それとも、龍が倒れた音か。
或いは、両方なのかもしれない。)

…ん。

(決着がついた。
それは、幻想種でも、貴種でもない、ただの龍。
魔法の存在でも何でもない、きっと、遠い、古代の平行世界からでも飛んできただろうもの。
魔法と言う文明がない世界の生き物が、強力な魔にひれ伏す。
そんな瞬間を目撃した。
この状況を見れば、先程かの魔王様がこの巨躯から逃げていたなど、概ね信じられそうもない。
ワンサイドゲームだった。竜は、一切の抵抗をしなかった。…出来なかった、の方が正しいか。
だが、圧倒的な力の差があるのに―――。)
で?トドメは刺さないんだね。
(―――まだ息があるのは確認できる。
彼が服の埃を払って己へと向き直る事は然し、即ち、それは事が終わったことを示すのに他なるまい。
己なら、きっと殺していただろう。言葉が通じないのだから。
だから、最初陽気に挨拶した。言葉が通じないものと心を通わせることは不可能だ。
己は、少なくともそう思っている。)

そう…。でも、便利だとは思うよ?
私もやってみたいな。無害って言うのもポイントたかいね。
(そのオーラは、魔王の印。
例え無害であったとしても、彼の振る舞いと、そのオーラ。
それから、今は破れているけれど、その筆文字のTシャツ。
それらが、彼が「魔王である」と、見ただけで分からせるのだ。
といっても、理性の吹き飛んだ者は、例え魔王相手でも、今の様になるのだろうが。)

え?!あるの?!
風紀の子、かあ。私も風紀だったりするんだけど。
ええっと、…誰よ、そのちょっとズレたファッションセンスの風紀委員は。
(まさか、知り合いとは思うまい。だって、幽霊風紀委員だもの。)

そうだね、…優しいね。こういうケダモノにもそんな気を使えるだなんて。
残念ながら、ヒト型にも強いの弱いの、いっぱいいるからね。
…そういう事、場合によっては死人を出してもおかしくない。
こいつらは、本能で生きている。
動いて体温のあるものは全部肉に見えるんでしょ。
(要は戦闘不能、若しくは行動不能の状態におしこめたのだろう。
彼が殺さなかったのは偶然?必然?己には必然にしか見えなかったので、先の言葉を紡いだが。)

コメディ、だよ。誰がどうみても、ね。
でも今は…シリアス、じゃない?
一辺でいいから、暴れてみたいんだよね。リミッターを外して、全部全部。
それこそ、この恐竜みたいに何も考えず、踏み拉きまくって、破壊の限りを尽くしたい。
…なんてね。ま、それは置いとこうか。
そうだね、別の獣が来たら面倒だし。
あっはは、そりゃ酷い。逃げられたら…寂しいなぁ、魔王様。
(冗談も、本心も含めて。虚と実が折れ曲がり交わった、複雑怪奇な、それでも寂し気な目を向けた。
陰り笑い、そんな表現が正しいか。)

魔物だけど、王は王…ってね。
あっはは、買いに行くかい?何か変えの服、さ。
ああ、そうそう、15日にお祭りがあるんだってさ、浴衣とか買うのもどうかな。
…おや?
(やっぱり、魔物でも、魔王でも、王でも…彼は学生であり、男の子なんだなぁと痛感させられる仕草だった。
故に、何故かそれをじぃーっと見つめれば、にやりと、先程とは違う意味で笑みを浮かべた。)

ギルゲイオス > の、心算なのではあるが。
――少々、悩んでいるというのも、嘘ではないな。
(ちょいとばかりと、肩を竦める。
勿論と、殺さないように加減をした結果、である)
その優しさが、後々よからぬ事になる可能性も、あるからな。
危険性を排除する、という意味ではいっそ……というのも一つ、なのだろうな。
どの判断が正しいのか、一概に決められん。
王としての職務をしていた時も、そのような判断は何度もあったがな。
こいつを殺さぬの、ならば……風紀にでも伝えておくべき、だろうか。
(ちょいと視線を相手に向ける。
そういえば、風紀だったな、と。幽霊だけど)

無害はポイントなのであろうか?
単純にそれっぽく見える、というのが良い、って事なのだろうか、な。
ふむ、蒼穹も魔王になれば、出せるようになるかも知れぬぞ?
(くくっと、小さな笑みを喉に鳴らして。
特に意味もなく、真っ黒なオーラを背負ってみる。
なお、やっぱり無害である)

名前は、平岡ユキヱ、といったかな。
売ってた店を教えたら、買いに行く気満々であったぞ。
(こんな髪型のー、と。自分の髪を両側から掴む)

破壊神のサガ、とか、そういうモノなのであるかなぁ。
その場合、こいつが暴れるのとは比にならなそう、ではあるが。
(相手の瞳の色、それに思うところを見つければ、小さく喉元で唸り)
ま、まぁ、そのような破壊が起きてしまっては、我も皆も困るのでな。
放置はできまい。
我の出来る限りとはなるが、全力で止めてみせよう。
(緩くと唇で笑みを描けば、己の胸を掌でポンっと叩く)

魔族である、魔物は所謂モンスターの扱いである。
(ちょとだけこだわりを交えて、釘をちくちくしつつ)
祭りであるかー。
新しい服ねぇ……我はあまり、此方の服については詳しくないのであるよな。
ユカタ、というのも良くと分からぬし。
(腕を組み、悩ましげに考えていたところ、で)
……な、なんであるか?
(向けられる視線と、意味ありげな笑み。
押されるように、じりっと一歩下がる)

蒼穹 > …そう。
(加減はすると彼は言った。つまり、そういう事なんだろう。)
そうだね、私だったらそうする。
でも、ここは侵入が自己責任の土地。
このバケモノが誰かを襲ったとしても私達には、冷たい言い方かもしれないけど…関係ないんだよ。
だから、こいつは殺して咎められる事もないし、殺さずに咎められる事もない。
逆に、殺しても得もないし、殺さなくって得もない。
だったらさ、放っておいたら、いいんじゃない?
(わざわざ殺すのは、きっと気分が悪いだろう。
彼は王だが暴君ではない。慈悲のある王。和平を歩んだ王。
そんな彼は、きっと本心では無益な殺生を好まない筈だ。
本当に彼が殺意的な人物なら、今頃この巨躯が息をする事などない。)

へぇ…そうなんだ、王の職務…。
ギルの世界にも、死刑って言うのがあったのかな。
どういった政治家は知らないけど、ギルが気に入らない奴を殺しまくるような奴じゃないってのは、分かるよ。
ああ、そうだね。…佐伯係長に会ったときにでも伝えておくよ。
(幽霊の話など信じないだろうから、
適当に上に投げておくと約束。因みに佐伯さんは係長ではない。)

そう、無害はポイント。
私も邪神として、所謂「邪悪なオーラ」ってのは出せるけどさ。
どうにも有害なんだよね。瘴気っていうの?
…私が魔王かー。いや、破壊神が魔王ってなんだろう…凄い悪役だろうなぁそれ。
いやちょっと待てよ。
(すささっと彼の方に、何かを思いついたが如く駆け寄って。
今まさにオーラを出す彼の前に背中を預ける。)
これでどう?
(後ろに魔王様、そのさらに後ろにオーラ。…邪悪も何もなかった。)

…ユキヱさんかい。あの子何やってんだ。
うん、しってる、ツーサイドアップってやつだね。
(灰色の髪のツーサイドアップ…残念ながら可愛くは見えなかった。)

そういう事だね。
でもさ、…ま、暴れたいけど暴れたくないっていうか、どうも矛盾しててね。
戦いたいって言うんじゃなくて壊したいって言うんだから破壊神って言う奴は厄介だよ。
(自分で自分を厄介なんて言ってれば世話はないのだが。)
…あはは、御願いしておくよ。
私も、壊しまくって後悔はしたくないから、さ。
(そこは流石、魔王様と言うべきだろう。小さく笑って頷く。)

魔族。んーと。魔族って言ったらヒト型の奴だったかな。
そうそ、祭りね。
おや…知らないの?浴衣。んじゃ、見に行く?和服は良いよ、和服は。
(ああ、そうだった。彼は彼の世界だけの住人で。
彼は彼の文明しかしらないのだから、無理もないのだろう。)

いやぁ、何でも。ま、魔王様は男の子で私は女の子ってだけさ。
(気にしないでと言わんばかりにからっと晴れた純粋な笑みを浮かべれば。
後退するのを追い縋るでもなく。そう締めくくった。)

ギルゲイオス > そう、であるな。
敢えて殺さなかった命だ、今から改めて奪う必要もあるまい。
そして、万が一が有った時は……我が責任をもって、仕留めるとしよう。
(倒れた恐竜、その皮膚を掌で軽くとんとんと叩く。
願うならば、平和に済めばよいのだが、と)

勿論な、最高刑としての死刑は存在する。
国家反逆罪……なんてのは置いといて、非道な殺人犯人やら、後は大規模な盗賊団なんてのは討伐の結果そうなる場合もあるが。
法である程度は決まってる故、我の一存で全て、という訳ではないのだが。
良い刑とは言えぬが、命を命で償うと言うのも間違いでもなかろうし。
ま、デリケートな所ではあるな。
(小さく吐息を零してから、顔を横にと振る)

実害があるのか。
確かに、その場合は有害さに目が先にいって、見た目の効果は後回しにされそうだの。
(威厳やら何やらは別として、どうしてもその対処に気がいってしまう。
とすれば、確かに無害故の意味、もあるのか)
この前、魔王と破壊神が一緒に云々とか言ってたし、あり得ない事でも――うむ?
(目の前に背中)
…………
(ちょっと屈んでみると、オーラの位置を相手の高さに合わせる)
まぁ、うん?
我からはイマイチどーなってるかは見えぬのであるが。
蒼穹が満足なら、善いのではないかな、と。
(とりあえず、真横から見るモノがいれば、邪悪とかそんなの全く感じられない光景である)

あぁ知り合い、であっても不思議ではないか。
そういう名前の髪型か、我がやっても残念なだけだがな。
ふむ、というわけでどーぞ
(と掌を向ける。
その髪型をやってみるがよい、と言わんばかりに)

壊したい、か。
確かに、戦いたい、と、壊したい、は別であるな。
戦うだけなら平和的に済ませる事は出来るが、破壊となれば相応の、対人であれば必然として命がかかわるしのう。
(腕を組んで、悩ましげな呻きを漏らす)
壁でも殴って破壊して気が済むなら良いのだが、そういうモノでもないのであろうし。

まぁ、どーんと任せるが良い。
それに、我以外にも頑張る奴らはおるだろうしな。
万が一の場合は、どうとでもしてみせるのであるよ。
(ちょいと肩を揺らしてから、口の端を緩くと上げた)

魔力から生まれるのをまとめて魔族と呼ぶのでな、ヒト型以外もいるし、ぶっちゃけ魔物も魔族の一部ではあるのだが。
周囲に危害を加える凶悪な魔族やら、つまり危険な魔族を、魔物と呼ぶ、という習わしになっておる。
(つまるところ、よくRPGに出てくる敵キャラ、モンスターを思い浮かべれば手っ取り早い)

そうであるなー、我が一人で行っても訳が分からぬであろうし。
教えて貰ったほうが、一番良いのであるな。
では、そうであるな、ひとまずは連絡先でも交換しておくとするかの。
とりあえず10日は、完全に予定が入ってしまっていて無理なのだが。
(ポケットの中へと手を突っ込めば、ややと旧式の形態を取り出す。
魔王様と破壊神様が、倒れた恐竜の傍でメルアド交換をするという謎の光景)

そのセリフは前にも聞いたのであるな。
その時は、男に間違われるだのなんだのと聞いたので、あるが。
今回は意味合いが違う、ようにも思わなくないの。
(疑問符を浮かべると、頭がかっくんかっくんと左右に揺れた)

蒼穹 > あっはは、門が開けりゃ元の世界にでも返してあげられたんだけどね。
へぇ…そんな責任も持っちゃうんだ。やめときなよ、なんて言わないけどさ。
私にはまねできないな。
あ、それと…コメディっぽかったけど、私も一緒になって逃げた方がよかったかな?
(今更だが悪戯そうな笑みを浮かべて魔王様と肩を並べ疾走する己を思い浮かべる。
実に、実にシュールだが…気絶しているなら、今は取り返しもつかないか。)

門って不思議なものだよね、例えば、こっから破壊神が落ちてきてもおかしくないわけだから。
それに、この暑い日に雪が降るなんてこともあるし。
…どう?良かったら、何か探しに行くかい?面白いもの見つかりそうだしさ。
(そんな話に派生したのだった。)

へぇ…そうなんだ。
うん、色々あるよね。この、剣と魔法と超能力の世界じゃ、戦闘行為は日常と隣り合わせ。
地球の戦争の概念は通用しない…ああ、盗賊団ね。
ギルの世界にもあったんだ。やっぱり、そういう犯罪組織とか。
司法って言うのは、難儀なものだよね、私にはさっぱり分からないよ。
人を二人殺したら死刑。これくらい。でも、その人の定義も微妙なんだよね。
獣人は人?異邦人は人?魔王様は人?私は人?…考えだしたら、どうしようもない。
少なくとも、ここに転がってる恐竜は人じゃないんだろうけどさ。
…おっと、脇道に逸れちゃったね。ギルの世界には色々な種族が暮らしているだろうけど、
人の定義や死刑、殺人の定義ってあった?私にはよく分かんなくってさ。
(これは、デリケートと言って間違いのないだろう話。
彼が言う言葉も一理あるが、絶対の答えではない。
こう言った問題は、私情やらが複雑に絡まり合っている。
あまり気持ちの良い話ではないのだろうが、しかし。こういう話は、こういう職の人が良く知っているのだろう。)

そうそう、そういう事だね。
ほら、炎の魔物って、表面まで魔力が溢れて燃えてるじゃん?
で、その魔力って炎になってメラメラしてるでしょ?言うなら、ああいう感じのオーラだよ。
綺麗って言うより熱そうって言う方に目が行くし、水で何とかなるかな、とか考えちゃうよね。
(言いつつ、背中を合わせる。丁度己がオーラを放っているような感じに合わせてくれたのだろうが…。
多分、蒼髪少女の黒いオーラって、どうみてもシュールなだけだった。)
…うん、ありがとう。私も自分では見れないから何とも言えない…かな。
(くるん、と向きを変えてすぐ後ろの彼に御礼を。そのまま何処へ行くでもなく。またとオーラを放っていた魔王様を見遣って。)

そうそう、…あの子には爆発させられたよ。
?あ、そういうことか。
…ん。と。こう…かな?
(おでこに両手を当てて、前から後ろにするりと流して蒼い髪を持ち上げよう。)
…ど、どう?
(これも自分では見えないが、二つに、アンバランスに分け高みを両手で分け持って見せてみた。)

…よく分かってるね。本当に。
そういう事。壁を殴るだけじゃ満たされない。
戦いたいってわけじゃなくって、壊したい。一方的な蹂躙ってやつ。
…ま、こういう話はあんまり気持ち良くないかな?
やめよっか。
(ごめんね、と付け足さんばかりに小さく頭を下げて。)

あっはは、そこは魔王様として是非屈伏させて欲しかったかな。
ん、…万が一には、任せるさ。いつそれが起きるかなんて、分かんないけど。
魔王様なら頼れるかなぁって、思った、そういう感じ。
(あの巨躯を一瞬にして退けた彼の奥底は、こんなものではないのだろうと。)

ああー、そうなんだ。
んじゃ、私の知ってる魔族と魔物とは少しニュアンスが違うのかな。
魔族って言うのは叡智に長けた魔物で…と、じゃあそっちなら、
高位の吸血鬼とかも悪さをする奴は魔物って呼ばれるんだね。
魔力から生まれる…か。

お?メアド交換しちゃう?良いよ良いよ。りょーかい。
んじゃ、携帯ね。
ん、また連絡してよ。私も予定あったりなかったり。
って言っても学園が夏休みだから大抵暇なんだけどさ。
(白い薄着から同じく形態を。こちらは新品。この世界の最新のもの。
やたら綺麗な様からあまり使い慣れていない風が伺えるか。
兎も角、無線なりでメルアドを交換する。…のだが。)
ねぇ、通信魔法とかは使えないの?
(交換して、ポケットに仕舞い込めば、有るかないかも分からない魔法の名前を口にした。)

あ!そういえば、言ったね。
あっはは、かっこいいって言われて照れるのは男の子の証でしょ。
(伸びきらない、緩い右手で指差して。)
んで、私は前言った通り乙女なんだよね。
(その手を己へと。)

ギルゲイオス > そんな事が出来たら、まず我の帰り道を確保したいのであるよ。
(へふっと、ため息が深く、深く)
全ての責任は持てぬ故、まぁ、ある種偽善ではあるがの。
せめて、ケリ位はな、と。
もっとも我が手を下す前に、決着が付く可能性もあるが。
(顔を緩くと横に振る。
まさに「せめて」といった感じか)
それはソレで面白そうではあるのだが、着地点が見えなくなるのである。
(言い方を変えれば、オチがつかない。
実にシュールな光景が延々続きそうである)

実際我も、あっちのほーに開いた門から、堕ちてきたのである。
(やや遠くの空を、指で示し)
一応ここに来た目的は、我と一緒に落ちてきた物品が他にないか、探しに来たのであるが。
ま、そうであるな。
雪や、何か、気まぐれに探してみるのも悪くないのである。
(大きく伸びをすると、緩くと一歩歩き始め)

この世界の言葉を借りるとすれば、剣と魔法のファンタジー世界、というのが一番近いのである。
まー、人が住む限りでは、そういう輩が現れるのも仕方ないのである。

規則や法として定める以上、ある程度定義というか基準として、形にはせねばならぬのだが。
それが誰の目に見ても正しい、なんて形にするのは難しいのであろうな。
突き詰めてゆけば、まさにキリが無い。
(悩ましげに視線を横へと流すと、唇が微かにへの字を描く)
むぅ……難しい話であるな。
例えば先の魔族と魔物であるが。
魔の物、つまるところコレは人ではない、という意味も、あるかの
(顎に指を当てれば、考えを合間合間に挟むように、言葉を口にする)

うむ、確かにの。
つまりそういう判断基準から切り離された、何かが欲しい、と。
(説明を受けて、納得の頷き』
鏡でもあれば……いや、なんだか微妙な予感がするの。
(恐らく、我が思いっきりはみ出ている気がするのである。
ちょいと下から見上げるように視線を向けた後、ゆったりと立ち上がる)

ば、爆発?
(何事、とばかりに眉が寄って、薄い皺が出来上がる)
そうそう、そうい感じで。
ふむ……
(じっと見る。
髪の長さが違う分、当然であるが随分と印象が違う)
我としては、そう言う髪型をしてみるのも、良いと思うのである。
(満足げに、笑みを浮かべたサムズアップ)

なので、あろうな。
我にはそういう衝動はないが、言いたい事は、何となく分からなくもない。
まさに、破壊衝動、か。
確かに、心地よい話ではないが、とはいえ無視できる話でもなし。
囚われずに済む方が、少なくともこの世界で暮らすには、良いのではあるだろうが。
(視線を空へと向ければ、肩を小さくと竦めた。
破壊神故の業、とでもいった感じ、なのか)

えー?我に屈服させられたいのであるか?
(ちょいとばかし怪しい笑みを浮かべると、両手を持ち上げ揺らめかせ)
ま、冗談として。
(咳払いを一つ)
そうであるな、それが望みであるなら……魔王として、全てを尽くしてみせるので、あるよ。

叡智に自分を含めてしまうのもどうかであるが、蒼穹のイメージとしては我みたいなのが魔族って感じであるかな。
我の世界なら、例えば、羽根が付いてて空飛ぶ目玉、フライングアイとでもいうかな、そいつも魔族である。
というか、アイツら結構頭いいのである。
(目だけに、色々な知識を見つけてくるので、案外と学者もおおい種族)
そういう事になる、のであるな。
そしてそう言う『魔物になった者』が現れると、その種族としては非常に肩身が狭いのであるな。
(自分の一族から犯罪者が、みたいな感覚とでも言えばいいか)
うむ、故に、生みの両親が居る魔族は少ない。
育ての両親はおるがな。

了解したのである。
まぁ15日が祭りという事は、それよりも前が良いだろうな。
(慣れない手つきで、ポチポチと弄る。
モノ自体は新しいが、型が古い)
ん?あるぞ。
其方がよいのならば、少々時間がもらえれば用意するがな?
(唐突に言われた言葉に、ちょいと頭を傾ける)

ま、我も魔王である以前に、男であるからな。
(コクコクと、頷く)
そうであるな、我の目から見ても、しっかりと乙女である。

蒼穹 > …ああ、成程ね。私もそれについて行きたいかなぁ、んじゃ。
(友人宅へのドキドキワクワクの訪問。但し友人は魔王様で御宅というより御城であろう。)
そういうもんでしょ。
正義なんてないさ。自己満足で良い、それでギルが満足するなら、ね。
そうだね、…転移荒野って言うのは絶好の散歩スポットだから…死んでるかも。
(そこに倒れ伏す巨体に目を落として覗き込む。
先の打撲のけがはして、目は閉じているけれど。
僅かながらに筋肉が動いていて、やっぱり、生きているんだと。)
…そうだね。じゃあ古典的アニメに従って
「もう恐竜なんてコリゴリであるー!」って叫びながら真っ黒な中に丸い穴開けて、
そこからギルが顔だしてる感じで〆ればいいんじゃない?
(どうよ、とウインクして片手で○を作りながらそんな提案。それが通用するのはアニメの中だけだが。)

そうなんだ。魔王様が落ちてくる…ある意味怪異だね。
ってわけで、ここは文字通りイレギュラーエリア。何があるか分からない。
だから楽しい。見たこともない世界がこの狭い荒野に広がってる。
…あっち、か。よく覚えてるね。
(ばっと、両手を広げながら狭いと言い放って。
それから、彼の指に追従しよう。
紺碧の空。真夏の深い青色の空が、雲一つない、暑い日差しが眩かった。
それで、漸く今昼間であることを思い出した。)
そう…なら良いじゃん。
いこっか。化け物が出てくるかもしれないけど。
…ああでも、ちょっと休憩するのもいいかもね。
ここは何でも物がある、例えば…そう、あっちの氷山帯みたいなところとかね。
(それは湖か、水たまりか、それとも海か。
何処かの水滞の切れ端を切り取った様な、魔力の漂う空間が一つ。
休憩するのにもうってつけだろうし…何より、暑い。
彼の方は大丈夫なのだろうか、最初見た時は汗だくだったけれど。)
ここには何でもあり得るからね。
ギルの世界の品、見つかると良いね…。

因みに私は…何処出身だったかなぁ。魔法使えるって事は、剣と魔法のファンタジーとあんまり変わらなさそうだけど。
ん…法っていうのは、だから形が変わるんだろうね。
正しい、なんてものはないから、時代と環境と為政者に応じて。ころころと、代わってく。
…?魔物は人扱いされないの?
じゃあ、法律では魔物は殺しても殺人にならないって事かな…?
とすると、今度は魔族と魔物の境界って何処?ってなっちゃうけど。…難しいね。
(次から次へと言葉を紡ぐが、キリがなく、難しい。
完全な法はいつの時代にも存在せず。魔の物は人でないとするなら、その言葉の意は、なんだろう。)

そだね…ギル大きいから…。
(立ち上がったら、その大きさは一目瞭然。
もう恐竜はいないし、この場では、きっと大きい。
鏡で見たら、きっとはみ出ている。)

ん、爆発。
(神妙に真顔で頷いた。彼女の爆発に巻き込まれた記憶。)
ややっ。お気に召した?
いつもは纏めたり括ったりしてないんだけど、んじゃま、気が向いたらやろうかな。
リボンとかあったらいいんだけど。…男の子だねー。
(反応が素直すぎる。最も、それは嬉しいことなのだが。
可愛かった、だろうか?)

ありゃ、魔王様なのに、そういうの…ないんだね。
ん、ま、今は普通に人間の少女として暮らしてる。
でもさ、何かがトリガーになって手が付けられなくなりそうでね。
私は、そこに転がってるソイツと似たようなもんで、困ったやつなんだよね。
(破壊神と少女を半々に。本能のままに暴れていた獣をちらりと見遣る。
こんな大きな体があるから、動くだけで畏れられる。歩いただけで暴れているとみなされる。
それと似た様なもの、そんな気がする。)

あっはは、私はどっちかって言うと屈伏させる側だけどさ。
なにその怪しい動きっ?!やっぱいまのなし、嘘嘘じょーだん!
(笑顔と共にゆらゆら動く両手、二つが相俟ってとても怪しかった。
それは魔王様の不気味さというより…やっぱり、男の子なんだなぁ、とさらにさらに認識を深めさせたのだった。)
そっちも冗談だったか。…ん。いつしかその時は…期待してるよ、なんて偉そうな事は言っちゃダメだろうけど、さ。

そうそう、人間の姿して人間社会に溶け込んでる奴は大体知能が高いってみなされるから、魔族だね。
…?フライングアイってあれでしょ?確かに頭は良さそうだけど、どっちかって言うと、
頭の良い鳥、みたいな感じじゃない?人間にも化けないし、喋ったりしなさそうだし。…違う?
(住んでいる世界が違えば、同じ名前の魔物でさえそのニュアンスも違う。
フライングアイと言う魔物と言えば、目からビームを撃ってくるやつとばかり思うわけだが。)
成程。…魔族から魔物に、疎まれる存在になるんだ。
自分の家族が、人として認識されなくなる…そういう事かな。ちょっと違うだろうけど。
(恥晒し、とも言うだろうが、種族の汚点を作ることになる事には他なるまい。
多種多様の生き物が生きる世界は、きっと厳しい。
共存という平和な名目はあれど、こう言ったことで、魔族の一種族が丸々魔物とされてしまって、
差別されることにもつながりかねない。…それを共存させた王。為政者。
それが己の目の前に居ると考えれば、案外凄いのかもしれない。
為政は、破壊者には出来ない芸当だから。)
へぇ…。んじゃ、魔物を生み出す魔力ってのはどうなってるの?
実際のところ、魔力が親、みたいな感じなんだよね。
それに、性別とか意味なさそうだよね…両親がいる魔族が少ないってなると。
確かにフライングアイとかが生殖する光景は想像できないけど。

ん、了解。
いずれまた、ね。
…あれ?あるんだ。
おっけ、分かった。んじゃちょちょいっとやり方覚えるから、
やり方もひっくるめて教えて欲しいな!
(その辺、魔術関連で困る事はない。
一応邪神様。覚えさえできればと知らなかったことをほのめかしつつ、
通信魔法とやらを御教示願い。)

…ふっ、魔王と破壊神が灼熱の大荒野で猛獣狩り。
だけど、男と乙女が荒野でポツンと会話してる…なんだろう、凄いシュールじゃない?
(いよいよ、先程から思っていたその思いは言葉になった。)

ギルゲイオス > 何時頃になるかは、さっぱりと分からぬけどな。
もしその時が来たら、是非招待するのであるよ。
(突撃、隣の魔王城。
なお、魔族のメイドさんも沢山いるので――そういうのが好きな人には、堪らないかもしれない)

それでしまるのであるか!?
そんなんやってる間にも、無慈悲にあやつは追いかけてくると思うのであるがっ!
(寝ている恐竜を指さして)
というか、真っ黒な中に丸い穴って一体!!
(謎が謎呼ぶ、謎の落ち。むしろ落ちってか投げっぱなしジャーマンである。
突っ込みどころが多過ぎて、突っ込み切れなくなってくる)

この前来た時は、この世界より文明が進んでそうな街か何か、もそう言えば有ったのであるな。
人は、見かけなかったが。
狭い、か。はは、破壊神さまにとっては、転移荒野位の広さじゃ、まだまだ遊び足りないみたいであるな。
(小さな笑みに、喉が鳴る)
大体の景色と方位は覚えておるし、ちょっとした魔力のマーカーも残しておるのでな。
ふっふっふ、実は既に一つ、見つけておるのだよ。
(自慢げにもったいぶると、腰、ベルトループに金具をつけて吊るしている剣、それを軽くと叩く)

魔王と破壊神のパーティーで、倒せない化け物とかどんなのってレベルであるがなー。
(それこそドラゴンとか、そんな感じになりそうだ)
おや……この前来た時は、あんなのは無かったのであるがな。
こんなに暑いのに、氷が。随分と突拍子がないのであるが、これも門のなせる技か。
まぁ、水があれば有り難いのである。
追いかけっこで汗だくで、少々気持ちが悪いしの。
休憩ついでに、流してしまいたいところである。
(Tシャツの襟を指でつまむと、パタパタと動かして風を送り込む)

うむ?余り何処の出身、という記憶が無いのであるかな?

まぁ、の。
分かりやすい節目で言えば、人と魔が争った時代の前と後でも、随分色々変わっておるからな。

魔物扱いまでいくと、一種の死刑宣告であるからな。
場合によっては、賞金も掛かるし。
もっともそこまでの存在、殺せるヤツの方が、限られてくるのであるがな。
討伐隊で対処、というのが主になってくるかの。
(休憩地点目指して歩く最中、此方も元の世界を思い起こしながら。
ぽつぽつと口にして)
此方で言えば、一般人と重犯罪者、そうの境界とでも言えばいいのかもしれないが。
まー……一口でハッキリというのは、難しいかな?
(ニュアンスとして納得する事はできるが、では?では?と突き詰めていけば、何かしらの荒はどうしても存在する)

爆発、であるか……
(爆発したんだなーと、詳細は分からぬものの、此方も神妙な顔)
うむ、降ろしているのもいいが、そういうのも雰囲気が変わって、なんか可愛らしい感じで良いのであるな。
はは、まぁ男であるので。
(その点に関しては、相変わらずと否定せず。
声は楽しげである)

というか、そんな衝動があったら、我が世界、我が国では魔王にはなれんよ。
(不定期に破壊衝動に襲われる王様とか、危険すぎて無理がある)
ぬぅむ……だがそれを、獣が暴れる様を羨ましく思う所もある、という感じで、あるのかな。
(いいよね…獣は、と先に言ったセリフ。
困った、と言いつつも惹かれる、そんな難儀な感情があるようにも、見えた)

えー、遠慮しなくていいのであるよ?
案外、屈服させる方、なんて言う人に限って、そういう願望が、であるな。
(ついでに体も、左右にゆらゆらと揺れる。
街中であれば、事案。な光景かも知れない)
ま、冗談である、冗談。我としては、出来れば来ないのを、祈りたいがの。

人間にも化けぬし、喋りもしないが、奴らはテレパシーで意思疎通可能であるからな。
まぁ同じような外見のヤツが他の世界に居たとしても、我の世界ではまた別の性質なのかも知れぬな。
(ちなみに、目からビームも出せる。あんまり強くないけど)
例えば、サキュバス、インキュバスなんてのは、おおよその予想通り、エロエロであるが。
あ奴ら、風俗業界を牛耳って、結構儲けておるのよな。
(金も手に入り、精も手に入る。
実に効率的な事業展開である)

おおよそについては、まぁ間違いはない、のであるかな。
それが正しいとは断言できぬが、必要、ではあるのだよ。
(魔族、と一言にまとめても。
実際、その内側は多種多様。
人間の、白人や黒人の違いなんて比べものにならない程だ。
それらをある程度まとめていくためにも、そういう『厳しさ』も必要だったと言える。
無論、それを安易に行い、自分の利益の為に使えば、暴君である。
気に入らない一族を魔物に指定してしまえば、排除するのは容易である。
そうならないように、法としてのシステムも存在し、また、上手くまとめていく支配者としての技量も必要となってくる)

うむ、我の世界ではこの世界とは違ってな。
大気中の魔力濃度がもっと高いのであるが、それが更に濃く溜まり易い場所、が存在するのだよ。
主に魔族は、そこから生まれるのであるな。
ちなみに、我の様に人型や、もしくは動物型に近い魔族は生殖能力を持つのだが。
そこから子が生まれる比率は、やっぱり低いの。

ん、ではまぁ歩きながら教えるとするかの。
(虚空に小さ目に、指で円を描けば光の軌跡が残り。
それに両手を添えると、10指使って細かく書き込み始め。
平面から立体へ、球形になったそれをギュッと握って圧縮す
この手順を、相手に見えやすいように、ゆっくりと行う)
こいつは、数日に一回魔力を供給してやれば、暫くと消える事はない。
システム的には、そうだの、魔術式糸電話とでもいったところか。
(よく視ればぎっちりと模様の描かれた小さな球体を、破壊神様に投げてよこす。
魔力のラインを繋げて会話する形になり、そのラインの長さは使用者の運用できる魔力に比例する)

猛獣が可愛そうな組み合わせと言わざるを得ないのである。
男女二人っきりで、色気もへったくれもあったモンじゃないのであるな。
水場があるなら、いっそ水着か何かでももってくるべき、だったかもしれんの
(壮絶に今さらなお話、である。
などと話しつつ、じりじりと焼き付ける灼熱の中。
汗を流しながら、目指すは水場、いざ休憩へ。

ご案内:「転移荒野」からギルゲイオスさんが去りました。
ご案内:「転移荒野」から蒼穹さんが去りました。