2016/06/28 のログ
水月エニィ >  
「そんな所。早い話、諦めたら私は折れてしまうわ。
 スイッチを切り替えて誤魔化すのが関の山よ。」

 どれだけ手を打っても不安でもあるし、
 どれだけ負けてもあきらめたくないし、
 どれだけ痛い目を見ても嘘にはしたくない。

 ……末期と言えば末期な話だ。
 やや罰が悪そうに、苦笑してみせた。
 今はどうにも突き抜け切れない。理性は確かに仕事をしている。

「メンタル的な話は専門から外れているかもしれないでしょうに、悪かったわね。
 もっと面白い話が出来れば良いのだけれど……面白い話は無いわね。
 その内映画でも見に行きましょうか。」

雨宮 雫 > 「メンタルは確かに、ボクの専門からはややアウトかな、かな。

 病気や怪我人のために心を落ち着かせたり、寝やすくなるお香とかは作れるけど。
 そーいうのじゃ駄目っぽいしだねー。」

頭をガシガシと掻いて、手の及ばない領域であることは素直に認める。

中々に複雑な事情と、メンタルを抱えているらしいのは分かった。

近しいのは催眠や洗脳とか?そっちは得意ジャンルの範囲だが、ここで暴露するコトでもない。
ただし、ちょっと突き方を考えれば攫えてしまうかもしれない、という意味で記憶には留めておく。

上司から 攫えそうな子居ない? って軽く聞かれてはいたのだし。

「ボクも面白いハナシとかないから、気にしないかな、かな。
 映画ー、そういえば最近は行ってないのだね、だね。

 アクションとかSF映画なら歓迎するかな、かな。」

拉致しようとか考えてるなんて、1mmも感じさせない朗らかな笑顔で誘いに頷いた。

水月エニィ > 「でしょうね。……ふふ、まだまだ努力するわよ。
 今が恵まれている事は分かっている、敵わなくても実を結ぶ事は良く分かっているもの。
 例え異能で保証されていたって――。」

 そこまで言って、切る。
 仕切り直しに口を開く。

「――と、この話題はこの辺にしておきましょう。
 うーん、アクションとSFはあんまり覚えが無いわね……
 何か良いものはあるかしら。出来れば後味が良いのが好いわね。」

 フィクションぐらい美味しいものを食べたいもの、と、へらりと笑ってみせた。

「取りあえず、そろそろ帰りましょうか。
 蒸し暑いとは言え裸で眠れる気候でもないし、風邪を引いちゃうわ。
 ――あ、私は歩いて帰るから併せなくても平気よ。」

雨宮 雫 > 「異能ねー。
 何が出て来るか分からないから、ちょっと怖いハナシだよね、っと。

 じゃあ、ネットで歓楽街の映画館を調べてみようー。
 宇宙人が攻めて来るヤツとかがいいかな、かな。」

多分、スマホでググれば出てくるだろう。
頷くと、片足の爪先で板の先端部分を何かの形に擦る。

「はーい、そうだねえ……服装とか、風邪には気をつけたいよねえ。
 熱とか出ると大変だものねだね、だね。

 じゃあ先に帰っちゃうね、またメールでもするかな、かな。」

軽くエニィに手を振ると、片足で地面を蹴って。
浮遊する板を前へ滑らせながら、時速20km位の速さで スー っと音も無く疾走していった。

水月エニィ >  
「ええ、また――」

 見送る彼を眺めれば、自然と視線は彼の足元へ向く。
 ――そこそこのスピードで飛んでるアレだ。

(アレ、便利そうでいいわね……)
  
 自分も何か乗り物を買おうか。
 幸い今は勝てない事以外には恵まれているのだ。
 それこそ、分不相応と思う程には。
 
「……とりあえず、私も行きましょう。」

 帰ったら色々調べてみよう。
 そう思いながら帰路に着くエニィであった。
  

ご案内:「転移荒野」から水月エニィさんが去りました。
ご案内:「転移荒野」から雨宮 雫さんが去りました。