2016/08/13 のログ
ご案内:「転移荒野」に影打 鈍さんが現れました。
影打 鈍 > (巨大な蛇を思わせる魔物が蹂躙されている。
 巨体をうねらせ、荒れ果てた荒野を暴れまわる大蛇に相対しているのはたった一人の少女。
 当然の如くただの少女ではなく、それどころか人ではない。
 自らの本体足る黒刀を振るい、その度に幾本もの魔力の刃が煌めき、その度に大蛇の胴体が切り裂かれていく。
 とは言え振るうのは見た目だけならなんの変鉄もない刀だ。
 無数の斬撃を浴びせているとは言え相手は魔獣だ。
 何度も尻尾や胴体に凪ぎ払われ荒野を転がる。
 その度に起き上がり、刀を振るっている。
 大蛇の攻撃が幾度も直撃されているにも関わらず、身体どころか服にすら傷一つ付いていない。)

影打 鈍 > (状況は一見拮抗しているように見える。
 大蛇の攻撃は少女に通用しているようには見えないし、少女の攻撃も大蛇の硬い鱗に阻まれ、決定的なものにはなっていない。
 その内大蛇の方が痺れを切らせたのか、大口を開けて少女へと突っ込んだ。
 今までと同じく少女は避けるそぶりを見せず、そのまま飲み込まれてしまう。
 大蛇がそのまま地面を滑り、動きを止める。
 直後、大蛇がのたうち回りだす。
 苦しそうに転げ回り首を高く掲げたところで、頭の後ろの辺りから血が吹き出た。
 その傷口を切り広げるように魔力の刃が次々と振るわれ、大蛇は力尽き地面へと横たわった。)

影打 鈍 > ――名のある魔物だったらしいな。


(大蛇の傷口から出てきてそう呟く。
 その身体には血の一滴も付いていない。
 全て魔力として取り込み、更に大蛇の傷口に刀を突き刺してその魔力を吸収する。
 名も知らぬ大蛇であったが、呟いた言葉通り元の世界では名の知れた怪物だったのだろう。
 全て飲み込む頃には自身の魔力も許容量の半分ほどまでに回復した。)

――さて。
食えるだけ食っておくか。

(カラカラに乾いた大蛇の亡骸を後に、次の獲物を探して――)

ご案内:「転移荒野」から影打 鈍さんが去りました。