2018/01/20 のログ
ご案内:「転移荒野」にレテリアムス=レイス=アンジェリカさんが現れました。
レテリアムス=レイス=アンジェリカ > 「今日は何か見つけられるといいんだが…。手がかりの手がかりでもなんでもいいから…」

空いた時間に週に一回はここにくるようにしている。今も異世界から様々なものが転移してくるという場所であるここは何か自分の世界に帰るための手がかりを探すのにはとても良い場所だろう。
危険も伴うからか、それとも手がかりを見逃さないためか。常に金属の棒を握りしめてあたりに警戒の眼差しを注意深く飛ばし続ける。
何かありそうな物陰を見つけては入ったり、入れなければ入れるようにこじ開けて確認しているが一行に何も見つからない。
何度も探しに来ているため彼女の瞳には今回もダメかもしれないという悲しげな雰囲気が宿っており。

レテリアムス=レイス=アンジェリカ > 「今日も…ダメなのか…見つけられないのか…」

どこか返事を求めるその言葉には希望を求める感情がこもっており。ひょっこりとどこかからもといた世界の仲間たちが顔を出してこないか、転移ゲートでもできていないものか。
転移ゲートのようなものができていたら迷わずに飛び込んでしまう、そんな不安定な精神状態になっており。
近くの岩に座って一つ。長く重たいため息を吐けば頭を抱え込んで。

レテリアムス=レイス=アンジェリカ > 「…我がこんなのではいかんな…」

今度は長く、ため息ではない、息を吐く。気合をいれるために痛くない程度で両頬を二回ずつ叩く。目をキリッとさせて金属の棒を強く握り直してしっかりとした動きで立ち上がる。
時期族長が不安に押しつぶされるようではいけない。帰ることができてもそれではいけない。と、自らを叱咤する。
気合を入れるためのもう一動作。座っていた岩に素手を叩きつける。
理不尽な暴力によって粉砕された岩はバゴォンともバギャンとも言えぬ音を立ててあたりに飛び散る。拳を自分の前へと持ってきて再び握り締めれば再び探索を開始して。

レテリアムス=レイス=アンジェリカ > 「もう一人ぐらいいればはかどりそうなんだが…同じ委員会の者にでもお願いしてみようか…?」

一人より二人の方がよい。何事も、というほどではないが大抵のものには当てはまるそれを考えながら呟いて見る。
でも空いた時間が一致する者など一部だろうし自由に使いたいのではないか、と思いながらも知っている名前を思い浮かべるがどれもあまり話したことはないしあまり積極的に関わった覚えはない。
人間関係も大事だな、と再確認して邪魔な岩を棒で叩き割る。中を覗き込んでも何も見つからずに小さく溜息を吐いて。
頭の中でそろそろ帰ることを行動の選択肢に付け加えて。

レテリアムス=レイス=アンジェリカ > 「あそこも覗いてみるか…崩して塞がないようにしないとな。」

わずかに隙間ができている岩と岩の間。巨大な二つの岩の間であるがゆえに破壊するのも面倒だな、と思って。
と、思いついたはいいがなかなか実行に移せずにいた新しい武器を試してみるか、と考えたようで。
右手の金属の棒を変形させて行き巨大なフライパンとも言える形を取れば左足で地面を強く踏みしめて右側の岩を睨む。
そして水平に跳躍すれば岩の隙間へと押し込んでフライパンの温度を融解寸前まであげる。フライパンと岩の接触部が赤くなり白煙をあげる。そしてフライパンを右に強く振れば一瞬で岩が溶けて行き押し出されて右の地面に溶岩の池を作り出す。

「オーバーキル…」

とても対人では使えないな。と思いつつ左側の岩は蹴っ飛ばす。
放射状に入った罅から崩壊する岩を尻目に中を覗き込めば当然のごとく、何もなく。

「はずれか」

とため息をつく。

レテリアムス=レイス=アンジェリカ > 「そろそろ帰るか。…今日も成果は皆無…道を間違えたかもしれない…いや同じか。」

道とはこちらに来てからのことである。裏組織の方が情報収集が捗ったのではないか、とも一瞬思ってしまったがおそらくあまり変わらない。それに胸を張って表を歩けないのは嫌だな、と思いつつ帰るために体を反対側に向ける。
来た道を戻りながらもあたりを見回す。次回はもっと奥を探そうか、それとも違う方向…大体見たが…を探すか頭の片隅で考えながら帰路についた。

ご案内:「転移荒野」からレテリアムス=レイス=アンジェリカさんが去りました。