2018/02/04 のログ
追影切人 > 「ま、敵対してくるヤツは全部斬る…ってのは、昔とあんま変わんねーってか?」

ナイフを左手にぶら下げつつ、そのまま転移荒野をブラブラと歩き続ける。
斬る概念がそのまま人の形を取ったような少年は、こうして怪異だろうが異邦人だろうが。

敵対してくる連中を斬り捨て、あわよくば戦利品を回収してその日を過ごしたのだった。

ご案内:「転移荒野」から追影切人さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」にジョゼフ・マーキンさんが現れました。
ジョゼフ・マーキン > 「んーこんなとこかね。おじさんそろそろ腰が痛くなってきたんだけど....。」

目の前に倒れ伏す数匹の獣。
分離した銃剣の片方を地面に突き刺し、無精髭を触りながら周囲を見渡し、鼻を鳴らす。
なじみ深い匂い、これは...。

「まさか、おじさんの世界の住人が来てくれるとはねぇ...。久しぶりじゃないか...人狼。」

銃剣を抜き、匂いの方向にそれを向ける。
その先にある姿、忘れもしない。
悠久の時、我ら人間と戦い続けた化け物。人狼だ。

ジョゼフ・マーキン > 首に下げているロザリオを手に取り、軽く口をつければ。
両手に持っている銃剣を構えれば、彼の顔から笑みが消える。

「お前等だけはどうしてもおじさんが狩らないと気が済まないんでね。
なんでかって?そりゃあ...おじさんは獣が大嫌いなんだ。」

全身の力を込め、一気に距離を詰め、銃剣を人狼の脇腹に突き刺し、銀弾を撃ち込む。
更に追い打ちと言わんばかりにもう一つの銃剣の術式を起動。
硬質化した血の刃で相手の腹部を切り裂き、切り抜いた。

「んっんー...全然浅いか?もう歳かなぁ...!!」

人狼の傷は瞬時に再生する。
それと同時に人狼は鋭い爪で彼の腕を切り裂こうと振るう。

なんとか銃剣でそれを受け止めるが、追撃は躱せない。
人狼は咆哮による衝撃波で彼の体を軽々と吹き飛ばした。

ジョゼフ・マーキン > 「痛ッ...。やってくれるねぇ...おじさんたまには本気出さないと!!!」

首につけているロザリオを引きちぎり、銃剣にはめ込む。
そのまま銃口を人狼に向ければ。

「******!!***********!!」

人の言葉では表せないそれの詠唱。
この世界において自分にしかできない自分だけの切り札。
銃口から放たれた銀の弾丸は人狼の胸に撃ち込まれる。そして。

「聖堂の先触れ...。」

人狼の体は赤黒く膨れ上がり、弾けた。

ジョゼフ・マーキン > 「いいねぇ...神の力ってのは。
おじさん病みつきだよ。」

ロザリオをポケットに入れれば、銃剣を収める。
久しぶりの同じ世界の住人。
正直二度と会いたくないが、これの相手ができるのは自分だけだ。
そう思いながら彼はその場を去っていった。

ご案内:「転移荒野」からジョゼフ・マーキンさんが去りました。
ご案内:「転移荒野」にレンタロウさんが現れました。
レンタロウ > およそ一週間前。
ここ転移荒野に門と呼ばれるものが顕現したと警報があった。

「―――………。」

それから毎日、男は転移荒野へとこそこそと足を運び、跳躍を繰り返しながら探索していた。
別に怪異と闘いたいというわけではなく、探し物が目的だった。
大人よりも少し大きい岩の上へと着地した男は、そのまましゃがみこんで周囲を見回した。

レンタロウ > 「………ふぅ、やはりそう都合良くはいかないものだな。
 だが、これくらいでめげたりはしないとも」

ここ数日の探索の成果は芳しくないものだと苦い顔をする。
しかし、諦めてはいけないと片手をグッと握り締めて気合いを入れ直す。
ご自慢の高笑いは今は無しだ。怪異に目を付けられてしまうのは避けたい。

既に格好で十分目立ってはいるが、男は真剣だった。

レンタロウ > 「何でも良いのだ。何か、俺の記憶に結びつくようなものを見つけたい…」

異邦人である自分は、門と呼ばれるものを通ってやってきたと聞いた。
ならば、自分に関係する何かも門を通って漂着する可能性は有る。
男は職員からの説明を聞いた時に、そう考えたのだ。

「む。」

男の視界に何かが空から落ちていくのが映り込んだ。

レンタロウ > 「ここからそう遠くはなさそうだな…行ってみるか。」

誰かに先を越される前に入手しなくてはならない。
そうと決めれば、岩から思い切り跳んで何かが落ちた地点を目指す。
跳んでいる最中に下で誰かが怪異と戦っている様子も見えたが、無視だ。

数回長距離の跳躍をしたところで、先程の何かが落ちただろう地点へと到着した。

「この辺りに落ちたと思うのだが…」

レンタロウ > 遠目ではあったが見た限り、動いているようには見えなかった。
少なくとも生き物ではなさそうだということは分かっているけれど、それだけである。
形や色までは見分けられなかったので、地道に地面を見渡して探すしかない。

「あまり大きくもないように見えたな…」

付近を歩きまわりながら、地面を凝視して何かを探す。
自分と同じように何かが落ちたのを見た誰かがやってこないとも限らない。

レンタロウ > 「………ん?」

ふとある箇所で目が止まる。
そこ落ちていたものを手で拾い上げて、まじまじと見る。
それはどうやら金属で出来たものらしい。形状から恐らく身体に装備するものだろうと判断した。

「これは…何だ?初めて見るはずなのだが…?」

記憶を失ってから初めて見るはずのそれだったが、
何処か見慣れたような感覚を覚える。

レンタロウ > 周囲を見回してみるが、手に持ったソレ以外には何も無さそうだ。
ということは、これが落ちてきたものだと判断して問題は無いだろう。
そう男は考えた後、ソレを手に持ったままで歩きだした。

「ひとまずの収穫、と考えるべきか。」

これ以上は止めておこうかと、撤収するために移動を始める。
来た時と同様に跳躍して、安全な場所まで戻っていくのだった。

ご案内:「転移荒野」からレンタロウさんが去りました。