2018/08/24 のログ
ご案内:「転移荒野」に國宏一実さんが現れました。
國宏一実 > 「馬鹿野郎ッ!!どうして遊び感覚でここに来たァッ!!」

数体のアンデッドを4本の赤黒く、巨大な爪で引き裂くと、背後にいる数名の学生を怒鳴る。
偶々自分がここに足を運んでいなければ今頃彼らはアンデッドになっていただろう。
半身が赤黒く染まり、異形の浸食率が高まっていく。それ程までに焦っていた。

「数が多いッ...浸食率もっと上げられねェのか?!」

『無理ダ、奴ラノサポートデ手一杯ダ。』

分離して少し離れたところにいる相棒はアンデッドの頭部をスライム状の体から突き出る杭で貫く。
これでもう何体目だ?目の前は文字通り死体の海。この数を相手に生徒達の援護はかなりつらい。

國宏一実 > そんな中、生徒達は囲んでいるアンデッドの群れに穴を見つけたのだろう。
恐慌状態の彼らはそろってその空いた穴に向かって走っていく。

あそこだ!!あそこから抜けられる!!
奴らの仲間になるなんて御免なんだよ!

「なっ...オイッ!!そこは駄目だッ!!」

彼の叫びは空しくも届かず、彼等は走り続ける。
必死に止めさせようと向かうが、遅かった。彼らの足元から、通常では考えられないサイズのサメ。
不意の攻撃により彼等は目の前でそのサメに食いつかれ、地面を引きずられ、飲み込まれる。

「クソがッ!!居候!!」

『分カッテイル!』

珍しく異形が焦っている、これは本格的にまずい。
自分のもとに戻ってきたそのゲル状の液体は、自身の周辺を漂うかのようにぷかぷかと浮いている。
自身の赤黒い左目をぎょろぎょろと動かし、周囲を見渡す。数にして数十、百は蠢いているだろうか。