2018/10/26 のログ
ご案内:「開拓村」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 「……やれやれ。今時、こんな場所が存在するとはな。知らぬ者が見れば、映画のセットかと思うんじゃないだろうか」

魔獣調査を行う部活の護衛任務が舞い込み、丁重にお断りしたのがつい先日。
ところが、スクトゥムを始め護衛役に適した異形を大量に召喚出来る自身の能力が尤も適任であると半ば強引に押し込められてしまった。
その結果、日がな一日魔獣の群れだのゴブリンだの良く分からない生命体と戦い続ける羽目になってしまった。疲労度が半端ではない。
その挙げ句、今夜の宿にと紹介されたのは西部劇の村をそのまま近代風にアレンジした様な開拓村の酒場。
ヤジと罵声と陽気な歌声が響く酒場で、顰めっ面を浮かべながら蜂蜜水を流し込む。
風紀委員の腕章を見て絡んでくる輩もいるが、側に控えたスクトゥムと己の表情を見て退散していく者が殆ど。
小さく溜息を吐き出して、喧騒に包まれる酒場をぼんやりと眺めていた。

神代理央 > 取り敢えず授業は出席扱いにしてくれるらしい。
その代わり、明日の夕刻まで調査に付き合う事になる。此方も異能の過度な発動はどんな影響が出るか分からないのだから、魔獣の巣だのアンデッドが出現する遺跡だの、RPGさながらのエリアに意気揚々と侵入するのは勘弁願いたい。

「…まあ、収穫が無いわけでもないから良いようなものだが…」

今回、魔獣から剥ぎ取った素材だの、魔力の源となるコアだのは調査隊が不要と判断したものを引き取る権利を得ていた。
素材は兎も角、良質な魔力が凝縮された魔獣の核は得難い成果物であり、様々な用途に役立つだろう。
――そうでも思わなければやっていられないというのも事実ではあるのだが。

神代理央 > 蜂蜜水が空になった頃、カウボーイの様な風貌の調査隊が此方に近づき、明日の予定を告げる。
すっかりアルコールで出来上がってはいたが、辛うじて明日の早朝此処を立つ事は聞き取れた。

「…集合時間に遅れたら、私一人で街に戻りますからね。くれぐれも、寝坊なんてしないようにして下さい」

まだまだ飲むぞと意気軒昂な調査隊に溜息混じりに言葉を吐き出した後、部屋の鍵を握りしめて酒場の二階へと上がって行く。
粗野ではあるが清潔に保たれた室内に少し感心しながら、入浴と着替えを済ませて目の荒い布地で作られたベッドへ飛び込み、烟る意識を手放して眠りについただろう。

ご案内:「開拓村」から神代理央さんが去りました。