2015/06/18 のログ
片翼・茜 > 消毒を終えると、絆創膏を張って一丁上がり。
鼻の頭の絆創膏に気づく、どうやら怪我が多いタイプらしい
「私は片翼・茜(かたよく・あかね)、学園の教師だ。君の名前は?ここに住んでるのかな?」10代前半のようにしか聞こえない声の主は、教師だと名乗った。問い質していると受け取られないよう、できるだけ優しい声で尋ねる。

ナナ > 「は、初めまして、茜さ…………教師!?」

教師、と聞いて驚いたような声を上げる。
それは、相手を学生だと勘違いしていた驚きではなく、
もっと別の何かに驚いているような……。

完全に固まってしまった。
先ほどよりも少しおびえているように見える。

片翼・茜 > 固まってしまった、まずったかもしれない。二級生徒か、不法入島者なのか?しかし危険生徒には見えない。また落ち着かせなければ。
「大丈夫だ、私は君を追いかけてきたわけではない。」といっても信じるのは難しいだろう。
「約束しよう、君が例え学園から追われる身であっても、私は見てみぬふりをする。君を捕まえたり、害を与えるつもりはない。約束する。」ゆっくりと、一語一語噛んで含めるように、出来る限り優しい声色で語りかける。

「武器も捨てよう。私は銃を持ってきたが、今遠くに投げる。いいね?」ゆっくりと背負式のホルスターを外し、2丁のショットガンをホルスターごと横に投げる。ドサリ、と音を立てた。

ナナ > 「……え、え……せ、先生が、そういうことしてもいいんですか……?」

素直な疑問。いろいろとばれるのもまずいが、
こういう対応をとられるとそれはそれで怖い。

武器を捨てた音を聞いてさらに混乱する。
悪い人ではなさそうだが……。

とりあえず、話の通じない人ではない、と信じることにした。
一応目上の相手なので正座してみる。

片翼・茜 > 「君に似た人物が何か事件を起こしているという話も聞かない。だから君は大丈夫だと判断するよ。人を怯えさせて虐める趣味もないしね。」
とりあえず警戒は弱まったようだ。良かった、と胸を撫で下ろす。

「カハァー……。」いきなり地面に正座した相手に、苦笑めいてコーヒー臭い吐息を吐く。「山道で正座したら痛いだろう、普通にしてるといい。」
「まずは君の名前を教えてくれるかな、出来れば現状も、未開拓地域に住んでいるのかい?」

ナナ > しばし考えて口を開く。悪いようにはしないと信じて。

「な、ナナ=ローレンス……中等部3年、です……
今は、はい……未開拓区域のほうで、暮らしてます……」

やっぱり石が当たって痛かったので、お言葉に甘えて足を崩す。

片翼・茜 > 「ナナ=ローレンス君だね。学生だったのか」しかし学園で相手の顔を見た覚えはない。さきほど教師と名乗った時に怯えたのも引っかかる。
「責めるわけじゃなくて、確認なんだけど。君、授業は受けているのかな?」

ナナ > 「……ふ、不登校です……。」

ぽつりと答えて、ちょっと俯く。
最後に授業に出たのは2年前。
それ以降はずっと未開拓区域で暮らしてきた。

もっとも、そこまでは話さない。
話したら、もっと知られたくない部分に
触れられるかもしれないと考えたからだ。

片翼・茜 > 「そっか……。わかった、何か事情があるんだね。良ければ話してくれるかな?何か協力できるかもしれない。」
出来れば生徒には全員ちゃんと卒業してほしい、そのために、少し踏み込みすぎているかもしれないが、理由を聞き出そうとする。

ナナ > 「…………。」

口を噤む。麦藁帽子のつばをつかんで引き下げて顔を隠した。
やはり、踏み込まれたくない事情があるようだ。

しばらくの間、そのまま黙っている。

片翼・茜 > 「…………。すまない、今出会ったばかりの人間が聞くには早すぎたね。」少し居心地の悪さを感じて、ごまかすようにバッグから水筒を取り出し、中のブラックコーヒーを一口飲んだ。
「砂糖とミルクもあるけど、コーヒーは飲めるかい?」押し付けがましくならないように、それとなく聞いてみる。

ナナ > 「……ブラックでなければ。」

帽子を抑えたまま小さな声で呟く。
先ほどよりは少しだけ警戒した様子で。

「……あの、先生は……どうしてここに?」

話を逸らすつもりで話題を振ってみる。
もちろん、素直に疑問を口にしたわけでもあるのだが。

片翼・茜 > 「わかった」水筒の蓋をカップにして、コーヒーを注ぎ、そこに砂糖とミルクを入れて使い捨てのマドラーで混ぜる。
「はい、どうぞ。熱いから気をつけて。」見えていない相手が手をぶつけてこぼしたりしないよう、注意しながら差し出す。

「自主的な見回りだよ。開拓地域は異世界からの漂流物がよく来るけど、学園は管理してないから、あまり情報が入ってこないんだ。」
「でも、君みたいにここで暮らしてる人にとっては、異世界から何が来るかは死活問題だろう?だから時折見て回っているんだよ。今のところ、特に変わったことはないけどね。」

ナナ > 「な、なるほど……」

話していてなんとなく予想はしていたが、
かなり真面目というか、熱心な先生だ。

確かに異世界からおかしなものが来たら怖い、
と、まだ遭遇したことないながらに思ったのだった。

そうしてコーヒーに口をつける。
隠したつもりだったが、微妙に「苦い」と
いう感想が表情に浮かぶ。

片翼・茜 > 「それに異邦人達の保護も、出来れば早いほうが……」と言いかけたところで、相手の表情に気づき。
「ああ、まだ苦かったかい?ミルク足そうか?」バッグからもう1パック、ミルクを取り出す。
「飲み終わったら、君の家に……山に用があるならそっちに寄ってから送って行こう。」

ナナ > 「お、お願いします。」

ブラックでなければ飲める、がミルクも砂糖もたくさんほしい派。
ミルクを足して飲み始める。

「あ、ありがとうございます。」

家に送ってもらえるのはありがたい。
転んだ後にもう一度山に登る気力はさすがになかったからだ。

「あ、そうだ……この辺に杖落ちてませんか?」

忘れるところだった。
目隠ししたままでは落とした杖が探せない。
ちょっとずうずうしい気もしたが、ここは目の前にいる人を頼ることに。
立ってるものは先生でも使え、だ。

片翼・茜 > 「ああ、でも急ぐ必要はないよ、ゆっくりしているといい。」
自分も水筒に直接口をつけて、ブラックコーヒーを胃に流し込んだ。

「杖?分かった、今探すよ。」確かに、全く見えていないなら杖が使っていたはずだ。別に嫌がる素振りもなく、今まで月明かりで特に必要なかったので消していたマグライトを取り出し、あたりを照らして探る。
少し登ったところに、白い杖が落ちていた、おそらくあれだろう。
「見つけた、取ってくる。」ザクッザクッとブーツで砂利を踏みながら、杖をとってくる。
「君の右脇に置くよ。」一度二度、杖で置く位置を叩いて音を出し場所を知らせてから、杖を置く。

ナナ > 「ありが……ありがとうございます。」

コーヒーをすすりながらお礼を言いそうになり、
慌てて口を離すと改めて言い直す。
飲みながらのお礼は失礼だと思った彼女なりの行動である。

杖は表面が白く塗られているが木製らしい。
だが、やたらと重量を感じる。
中に鉛かなにか詰め込まれているようだ。
殴れば護身用として十分に機能するだろう。

片翼・茜 > 殴打もできる杖を、少し物騒な代物だとは思ったが、未開拓地域で暮らしているならこれでも非力なぐらいだろう。
しかしこの少女は、危険なこの地域に暮らしながら、なんというか、無防備すぎるように思える。
何か動物を遠ざける異能か魔術でも持っているのだろうか?

「どういたしまして。」笑おうとしたが、頬が動かない。まぁ見えてないだろうし、指を使って笑う必要はないだろう。
「飲みながらで聞いてくれて構わないんだけど」と前置きして
「もし気が変わって、授業を受けてみようとか思ったら、あるいは私と話がしたいだけでも構わない。何かあったら私に連絡してくれるかな。ええと……連絡先カードはあるんだけど、点字とかのは作ってなかったな。口頭で伝えるのがいいかな。」全盲だと思っているので、文字の情報は役に立たないと考えた。

ナナ > 「……ん……。」

少し考える。授業を受ける……と、いうよりは学校に行くのが怖い。
数日前の自分なら間違いなく断っていたであろう申し出。

だが。

今の自分がその申し出を嬉しく思っていることが感じられた。
なんだかんだ言っても、人の温かさは恋しいし、
人と話すのは楽しいのだ。

「口頭で大丈夫です。覚えておきますから。」

ほとんど無意識のうちに、肯定の返事をしていた。
内心驚きつつも、後悔はない。

片翼・茜 > 「わかった、じゃあ。私の携帯番号が…………。」と口頭で連絡先を伝える。「一応カードも渡しておこう、忘れてしまったら誰かに読んでもらってくれ。」

警戒心は大分薄らいだように思える。話してみてこの生徒に特に問題があるように思えない。目が見えなくても、そういった生徒用の授業があったはずだ。
一体何がこの生徒を不登校にさせているのだろうか……?
定期的に訪れて話を聞いてみる必要があるな、と心のなかで予定を組み込む。

ナナ > カードを受け取り、口の中で聞いた連絡先を小さく反復する。

「……授業は、出られるかわからない……ですけど。
……寂しくなったら、お話してもいいですか?」

自分なりの精一杯の妥協。
学校に行くのは怖い。でも人とは話したい。

この先生なら信用できる、ような気がした。

片翼・茜 > 少し、心を開いてくれたようだ。
「ああ、構わないよ。何なら私の部屋に来たっていい、コーヒーぐらいしか出せないけれど。」明るい声で、答える。
「私も、ここを見まわる時はできるだけ君の家に尋ねるようにするよ、もちろん迷惑でなければね。」

ナナ > 「め、迷惑だなんてそんな……あ、でも……
ひ、秘密にしてもらえると、助かります。」

ぶんぶんと手を振りながら答える。
どこか小動物めいた雰囲気を感じる、かもしれない。

片翼・茜 > やはり何か事情があるのだろう、身を隠さねばならない事情が。彼女が自分から話してくれるまで、待つとしよう。じっと待つのは慣れている。
「わかった、君と出会ったことは二人だけの秘密にしよう。安心してくれ、口は堅いほうだ。」
ちらりと、時計を見る。もう随分遅い、それに相手もコーヒーを飲み終わったようだ。
「そろそろ行こうか、この時期でも夜は冷えることがあるからね。風邪をひかないうちに、ベッドに入りたまえ。」ザクッザクッ、砂利を踏みながら、ホルスターごと投げ捨てた銃をひろい、また背負う。
ザクッ、ザクッ 戻ってきた。

ナナ > 「はい。……えと、あの……今日は、ありがとうございました。」

杖を突いて立ち上がり、帰る準備をする。
そのまま先生を待っている。

片翼・茜 > ザクッ、ザクッ、ザッ。足音を大きく立てるようにして、相手に自分の位置を知らせる。
「私も退屈な見回りが思いがけず楽しい時間になってよかったよ。方角はどっちかな?」大体の方角を聞けば、マグライトで足元を照らし、相手が転ばないように注意しながら、先導して送っていくことだろう。

ナナ > 「えーと……。」

そういえば、転んだ際に方角を見失っていた。
ここで先生に会えてよかった、といまさらながら思う。

「えっと……ここから見える森林にまっすぐ入って、
コケの生えた倒木が見えたらそこから北に。
それからしばらく進むと、切り株があるので、
そこから北東に進んだ場所です。」

頭の中で地形を思い描くことができれば
そのあたりに幽霊が住む家がある、
という噂を思い出すかもしれない。
もちろん、その話を聞いたことがあればだが。

片翼・茜 > 「森に入って、苔むした倒木から北、切り株まで進んで北東、か。」
「じゃあこっちだな。」ザクッ、ザクッ、頭のなかで地図を描きながら、歩く。
森のなかの家……そういえば、生徒の間で噂になっている、幽霊が住むというログハウスもそのあたりだったような?
「なぁ、ナナ。君の家、もしかしてログハウスだったりしないか?もしそうなら、学園七不思議……私が知る限り10個以上あるが、その1つに数えられてるぞ、確か。」

ナナ > 「……あ、あはは……思ったより、知られてるんですね……」

内心冷や汗ものである。
この前あった人も知っていたらしいし……。

「は、はい。ログハウスですね。
いつからばれてたんでしょうか……」

片翼・茜 > 「手間かもしれないが、隠れていたいなら転居を考えたほうがいいと思う。異能や魔術を覚えて、自信過剰になった生徒達は度胸試しにそういった場所に行きたがるものだからね。」少し心配を込めた声で。あまり褒められたことではないが、力を手に入れた子供は得てして暴走しがちなのだ。

「私が噂を聞いたのはかなり最近だ。けれど私が知っているということは、生徒間ではかなり広がっていると思っていいだろう。」あまり耳が早い方ではない自分ですら知っているのだ。広まりきってるかもしれない。

ナナ > 「…………はい……。」

あてが全くないわけではない、の、だが。
やはり転居を考えるとなると、いろいろ考えなければならない。

しばらく、無口になったまま家に向かって歩いていく。

片翼・茜 > 「いっそ居住区や学生寮に移るというのはどうかな、部屋代は2、3年ぐらいなら私が工面できる、その間に生活基盤を作るんだ。」差し出がましいかもしれないが、提案する。彼女は人間嫌いでこちらに居るというわけでもなさそうだ。
片翼・茜 > 「まぁ、今すぐという話じゃない。考えておいてくれ。」とマグライトで足元を照らしながら、先導して森のなかへ歩いて行った。
ナナ > 「…………考えて、おきます……」

本心から言ったことなのか、それとも口先だけか。
どこか上の空な返事を返した。

少し前にも同じようなことをいった気がする。
頭を振って、ちょっと暗くなりかけた思考を追い出した。

ご案内:「青垣山」から片翼・茜さんが去りました。
ご案内:「青垣山」からナナさんが去りました。
ご案内:「青垣山」にナナさんが現れました。
ご案内:「青垣山」からナナさんが去りました。
ご案内:「青垣山」にアルフェッカさんが現れました。
アルフェッカ > 「今日は~、楽しい~、山のぼ~り~…っと。」

調子外れな歌を口ずさみながら、山を登っていく人影が一つ。
白いワンピースにジーンズ、靴こそ登山向けのものだが、服装自体が登山向けではない。
そもそも、バックパックはおろか手荷物すらない。
身一つの状態で、しかし全く臆する事もなく、銀の髪の少女は山を登っていく。

アルフェッカ > 「いやいや、そんなに高くないと思ってたけど、いざ登山となると、やっぱり大変だね~。」

口ではそう言いながら、汗一つも浮かんでいない。
まるで、それもまた楽しみの一つ、とでも言わんばかりの雰囲気で。
とてもそうとは見えない登山者は、山の上を目指して歩き続ける。

「山の上には何がある~、山の向こうに、何がある~。」

アルフェッカ > ざくざく、がさがさと音を立て、茂みをかき分けながら、草を踏みしめながら。
銀の髪の少女は山の上を…そこから見える景色を求めて、登り続ける。

「…何が見えるんだろう。学園…て事だから、きっと学校や、寮なんかがあるのかな。
う~ん、昨日の内に、ここの事をもう少し詳しく聞いておけば良かったかなぁ…。」

呟きながら、その姿は山の奥へ…山の上へと消えて行った。

ご案内:「青垣山」からアルフェッカさんが去りました。
ご案内:「青垣山」にアルフェッカさんが現れました。
アルフェッカ > 「ふー、はー……とうちゃーく!」

能天気な掛け声と共に、山頂に一人の少女が姿を現す。
白いワンピースには、まとわりついた草や葉がいくらか残っている。
小高いとは言え、山一つを登って来たにしては、あまりに不似合な格好。
しかし、彼女は確かにこの山を登り、そして頂上に到達したのだった。

アルフェッカ > ん~っ、と伸びを一つすると、少女はぐるりと周囲を見渡す。
眼下には、今しがた自分が登ってきた道。
視線を上げると、遠く離れた所に港らしき場所が見て取れる。
既に日も落ち、夜も更けたが、少女の目には夜の闇もさしたる問題とはならない。

「…いい景色。ここなら、大丈夫そうかな。」

アルフェッカ > そう。少女はただの道楽で山を登って来たのではない。
確めるモノがあって、それを此処から見ようとしていたのだった。

「――対生物・対物センサー起動。視覚を、超望遠モードに切り替え。」

ぱちり、ぱちりと瞬きをする。
数度の瞬きの後…銀の髪の少女の視覚は、強力な双眼鏡のそれを思わせるモノとなっていた。

アルフェッカ > 「現在の方角…南。少し距離を置いた場所に入江。港湾施設を確認。あそこは港で間違いないかな。」

少し左を向くと、がらりと風景が変化する。
沢山の建物、その窓から光が漏れている。

「港から東側に街が見える…。でも、ビルとかは目立たない。住宅街…かな。テリメーラちゃんはここを学園って言ってたけど――もしかして、学園都市形式?」

疑問を言葉に出しながら、はてなと首を傾げる。

アルフェッカ > 「――住宅街の向こうに、更に街を発見。…随分、異国情緒…ううん、異世界情緒に溢れた街並みみたいだね。さすがに、もうこれ以上の望遠で詳細を見るのは無理か~。」

目をすぼめながら、う~んと唸りつつ頭をとんとんと叩く。

「あそこから向こうは、また別の場所から確認しないといけないかな。」

小さく息を吐くと、その視線を更にもう少し、左側にずらす――。

アルフェッカ > ――視界が捉えたものは、やはり先程の住宅街と同じような街並みの中に、悠然とそびえ立つ学舎と思しい建物。

「…見た感じ、あれが「学園」かな。――まるで、城下街みたい。
…私って、あそこではどんな扱いになるんだろ…。やっぱり、不法侵入者なのかな。」

しばらくの間、「学園」を眺めると、今度は更に視点を左側に移す。

アルフェッカ > 先程までの街並とは打って変わり、広がるのは荒野や森林。開発が、まるでされていない区画だった。

「私が「此処」に転移した時、あそこにいたんだね。」

更に詳しく見ると、何かしらの建造物のようなものもチラチラと目についた。先程の街並みとはまるで違う、遺跡めいたモノが多い。

「――まさか、とは思うけど、ヒトだけじゃなくて建物とかも「よそ」から来ちゃってるのかな…?」

ぞっとした考えに至り、首をぶんぶんと振ってそれを追い出す。

アルフェッカ > 「…ここで見られるものは、これが精一杯みたいだね。」

結論すると、星空を見上げながらぱちり、ぱちりと瞬きをする。

「視覚の通常モード移行を確認。よし、これで今日の目的は達成っと!」

は~、と気の抜けた声を上げながら、腕を振り、体をほぐす。
そして、登って来た道をもう一度見下ろした。

「――此処で一泊でもいいけど、出来るだけ降りておこうっと。」

軽い調子で活動方針を決めると、銀の髪の少女軽い調子で山道を降りはじめた。
その姿が、夜の山中に消えていく。

ご案内:「青垣山」からアルフェッカさんが去りました。
ご案内:「青垣山」にアルフェッカさんが現れました。
ご案内:「青垣山」にヒメルさんが現れました。
アルフェッカ > 「ふへ~…やっぱり夜の山は大変だなぁ。無理に降りなくても、あのまま山頂で休んでも良かったかも。」

登りよりも慎重に、銀の髪の少女は来た道を戻っていく。
少女の目には夜の闇などさした意味を成さず、道に迷う事もなく順調に下山を続けていた。

ヒメル > 「うぅ~……」

少女の下山ルートに、一人の青年。
金色の髪をしなだれさせ、座り込んでいる。