2015/09/20 のログ
ご案内:「廃神社」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (何ら目的もなく、山を登って山頂手前の事。

退廃。静寂。
そんなワードが思い浮かぶ。

荒れ果てて、倒壊してしまったこの場所は、どうにも居心地が少しだけ良かった。
時計塔の頂上に居る時と似ている。
壊れ切ったこの場所が、綺麗で美しいと思えるのは、
人からすればちょっと美的感覚がおかしいのかもしれない。

威圧感を放っていたろう鳥居は、半身を地面に埋めて派手に倒壊している。
遠近法というか、見上げるだけでは分かりにくいが、一目から見れば、結構な大きさ。
そんな鳥居に、罰当たりにも椅子の様に腰かけて、ぶらぶらと足を振りながら、のんびりと廃れた神社で時間を潰し始める。

時計塔とはまた違った、されど似通ったしんとした雰囲気。
悩み事でも考えるのには最適やもしれない。といって自分にあまり悩み事はないのだが。)

蒼穹 > (大人しくしているのは、あまり性にはあわない。
暫く、居心地が良い場所だと思って落ち着いて座って、景色を見下ろしてみたけれど、
山頂付近のこの高度であれば、余程目を凝らさないと動くものの景色など見えない。

静画を見ているだけではつまらないので、
この廃れて草臥れた、廃墟の中へと入って行った。

遺跡探索の様な気分だが、違うのは地上にあること。それから、天井がないことか。
ジメジメと陰っぽいそれとは違って、晴れやかな秋空が上空に横たわる。

また罰当たりに鳥居の倒壊した残片を蹴る様に、廃神社の中へと駆けこんだ。
ちょっとした拠点には良いかもしれない。
最近家が出来たが、沢山あって困る事もないだろう。

貧乏神でも棲みついていそうだと失礼な考えを馳せて、
ともあれ暇つぶしがてら、暫く神社で物見していったことだろう―――。)

ご案内:「廃神社」から蒼穹さんが去りました。