2016/06/10 のログ
ご案内:「廃神社」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > 静かに、静かに深呼吸。
今日も、訓練だ。これしか自分は知らない。
できないは、理由にならない。
できるまで、頑張る。追いつくことは諦めない。
もし、隣が自分だったとしても、見つめる姿が消えるわけじゃない。
だから見えるところに、いるために。
孤独を、感じさせないために。走り続けることしか知らないから――

たまに、転ぶこともあるけれど――

「――……」

突く。ひたすらにこぶしをふるう。

さらしをまいただけの上半身。
スカートが、突いて引いての動きに呼応して揺れる。

やはり一人のほうが調子よく感じる。
でも――

その動きはやっぱり、素人に毛が生えた程度で

ご案内:「廃神社」に阿曇留以さんが現れました。
阿曇留以 > こんなところに神社があるとは思わなかった。
神社はすっかり寂れており、荒れ放題なところをみるにもはや誰も管理していないのだろう。

(……もう神様の恩恵もなさそうな場所ねぇ……)

歩きにくい境内をぱたぱたと歩いていれば、音。
その規則的な動きは、おそらく人間。
あら、こんなところに?と小首をかしげながら覗けば、女の子が一人訓練をしていた。