2016/12/21 のログ
伊都波 凛霞 > 「それと……」

妹が自分のことを完全無欠、最強無敵の完璧超人であることを願うのであれば

「ふっ」

岩場から飛び降りつつ…木の幹を蹴って飛びながら降りてゆく

「そうならないとね。
 異能とか天秤とかの力じゃなくて、自分自身の力で」

伊都波 凛霞 > 「……うん」

着地して、空を眺める

そう
今までは異能のおかげで
妹の、天秤のおかげで
…妹の力と才を奪って、完璧な人間になっていた

妹がそれを望むなら、自分自身の力でなってやる

「うん、もう少し走ろ」

額に浮かぶ汗を拭って、駆け出す
夜の青垣山の岩場を軽快に、少女の影が飛び移っていくのだった

ご案内:「青垣山」から伊都波 凛霞さんが去りました。