2015/06/05 のログ
ご案内:「ラーメン屋「天狗党」」に川添 孝一さんが現れました。
■川添 孝一 > さて。(席について同行者を待つ)
ここの店はまぁ安いからな……(財布の中身を確認する)
ご案内:「ラーメン屋「天狗党」」にアリストロメリアさんが現れました。
アリストロメリア > (川添に案内されれば、席について)
ありがとうございます……御馳走になりますね(頭を下げて心からお礼を言う)
■川添 孝一 > いいよ。ここでスルーして餓死とかされたら気分悪ィ。
(メニューを渡して)ラーメンはわかるよな……?
あとさー……なんか食費稼ぐ手段考えたほうがいいんじゃねぇの。
ご案内:「ラーメン屋「天狗党」」に瀬名 翔一さんが現れました。
アリストロメリア > 川添さんに感謝して施しを受けさせて頂きますわ……
(メニューを渡されて)……いえ、初めて拝見いたしますわ
(どのような食べ物でしょう?等と言いながら、目を輝かせてメニューに目を通しつつ)
……食費を稼ぐ? 名案ですわ、これで私も労働者になるのですね
ふふ、労働者は憧れておりましたの……面白そうですわね
(にこにこと、実に楽しそうに喋る。世間ずれしているが故に、全てが新鮮に映るのだろう)
ご案内:「ラーメン屋「天狗党」」からアリストロメリアさんが去りました。
ご案内:「ラーメン屋「天狗党」」にアリストロメリアさんが現れました。
■瀬名 翔一 > 「一名ね。」
眠たい目を擦りながら入店する男、瀬尾 翔一。
研究室からの帰りか、トレードマークの白衣が少々薬品臭い。
そんな彼も世にも珍しい光景に目を丸くする。
「おやマユナシ君。珍しいね、女連れとは。」
■川添 孝一 > ああ、そう。
(内心、やべーこいつホンモノの箱入りだカツアゲで手に入れた金で奢ったらガチで問題起きそうだから自分の金で支払いしようとか考えた)
あー、えー……ここのラーメンに限って言うなら、中華料理が日本独自の進化をした日本料理?
スープに麺が入ってて、麺を箸で食ってスープをレンゲで飲むんだよ。
(頭痛がしたので顔を手で覆う)
労働って何かしたことはあんのか? 具体的に言うと何かしたいことは?
(なんか面接官みたいな台詞を言った)
…瀬名先輩すか。マユナシ言うなテメー。
そんなんじゃねーすわ、いきなり人を庶民呼ばわりして金がないって言ってた…こう…
箱入りのお嬢様? みたいなの? っすよ。(自信がない)
■瀬名 翔一 > 「そりゃあ大変だ。箱から出すには環境面で適しているとは思えんがね。」
「私が親なら気が気じゃないねえ……何よりほら、もうコワモテに手をつけられているじゃあないか。ハハハ!」
「折角だ、隣良いかい?」
と聞くも返答を待たず川添の傍に陣を取る。
「それでお嬢さん。君の名は?」
■アリストロメリア > (川添の説明に頷きながら耳を傾けて――……)
まぁ! 中華料理ながらも、日本で独自の進化をした日本料理…?
実に面白いですわ。日本はアレンジが得意な国だと伺った事がございます
それに、繊細な味覚を持つ民族とも
……ふふ、運ばれてくるのが実に楽しみですわね
(川添とは対照的に 実に優雅に、にこやかに語る)
いえ、した事はございませんわ……ですので楽しみですの
したい事? ……まず働くという事を考えたのが今ですので、どんなお仕事があるのかもよくは存じませんが
魔術系のお仕事でしたら何とか出来るかもしれませんわ
(面接官風の川添に対し、これが既に面接の練習になっている事すら気付かず
お友達と語る様に、ふんわりと楽しそうな口調と雰囲気)
(後から入ってきた瀬名に目線が行き、川添の知り合いだと知れば会釈して)
御機嫌よう……私はアリストロメリアと申しますわ、以後お見知りおきを
(川添とのやりとりから先輩だと知れば)……まぁ、瀬名さんは先輩でございましたの?
まだ入学したばかりですので、色々と教えて頂けると嬉しいですわ
■川添 孝一 > コワモテで悪かったっすね。手ぇつけてねぇから!
オウ、どうぞどうぞ、もう好きにしてくれ。
(ぶすっとした様子で先輩が近くに座るのを受け入れる)
………そ、そうか…そうだな……(確かに美味い店だが優雅に答えられると自信がなくなってくる)
魔術系の仕事ができるなら学生通りの中に魔術専門店があるからお金がありませんってことを適当に説明して雇ってもらえよ。
頭脳労働ならできんだろ。(チッと舌打ちして)
何で俺が世話焼いてんだ……店員さん、天狗ラーメンにウズラの卵入れてくれ。
ほら、アリストロメリアもなんか頼めよ。ここは醤油ラーメンの店だ。
■瀬名 翔一 > 「へえ、君は魔術に精通しているのか!」
「いやあ、奇遇だ。私は瀬名 翔一。魔術研究部の部長をしているよ。」
「……と言っても、私が好きに研究をするための部だからね、部員はほぼダミーさあ。」
「おっと、私は野菜多め油少なめ。餃子を二人前だ。」
餃子とは珍しいとの店員の声に「彼らと摘もうと思ってね」と気さくに返す。
「それで、彼女はどんな魔術をするんだい?」
■アリストロメリア > 魔術専門店が? ご紹介ありがとうございます、今度伺ってみますわ
(何を扱っているのかも気になるのだろうか、少しばかり興味をそそった色が表情に乗っている)
魔術、と一口に言いましても様々ですし……その辺の調査も兼ねて足を運んでみますわ
あ、はい――……(えぇと、とメニューに再び目を通すが、初めてでよくわからないのだろう)
同じのを、お願いしますわ(と、店員に伝える)
(瀬名に、魔術に精通しているかと問われれば小さく頷いて)ええ
……まぁ、瀬名さんもでしたの? 本当、奇遇ですわね……どんな魔術を使役なさるのでしょう?
きっと研究部に属している位ですし、色々とお詳しそうですわね
…瀬名さんは専門店に足を運んだ事は御座いまして?
私が行うのは、所謂西洋魔術と言われるものですわ
■川添 孝一 > 瀬名先輩もやり手っすからね。
俺もさすがに偽書で先輩に喧嘩売りたいとは思わねー。
(まず喧嘩という発想ありきの男であった)
お、さっすが先輩。餃子分けてくれるんすか。(上機嫌)
そうだな、魔術にも色々あるだろ。
そん中で自分の流派に近いところで雇ってもらえばいいだろ。
あとよー、俺、不良だぜ。悪いやつだ。あんまり俺とつるむと白い目で見られるぜ。
(ラーメンが運ばれてくると手を合わせて)いただきます。
(割り箸を割る)まともな学園生活送りたいならあんま俺に関わるな。
■瀬名 翔一 > 「まあ、こんな島にいちゃあ何がまともか分からなくはあるけどねえ。」
合間合間に麺を啜る。琥珀色のスープが香ばしく芳醇な香りを漂わせた。
野菜の甘味と歯応えが、何とも言えぬアクセントである。
「専門店ならよく行くさ。なにぶん、発注から何まで私自ら行っているわけだからね。」
「素材の採集なんかもお手の物さ。この間は海底遺跡まで足を運んだよ。」
「いやはや、冒険心を擽るね、ああいったのは。」
餃子を摘んで一口。舌を焼かんばかりの肉汁の熱さとうま味が広がりを見せる。
これはもう一皿頼むべきだったかと思うほど。
「ちなみに私は物質に宿る力の解明と、その利用の研究をしているよ。これで魔術を行使するんだ。」
「西洋魔術で例えるなら、毎度媒介や生贄を用意してってところかな。」
「なかなか気難しいじゃじゃ馬さ。だからこそ、男が入れ込む価値がある。」
■アリストロメリア > そう致しますわ。メジャーな魔術ですので、あまり苦労はしないと思いますし
…? 不良?(首を傾げる)
本当に悪いお人かしら?もし、そうであれば 空腹の私を気にしないで去る事も出来た筈ですわ
……こうして、食べ物を恵んで下さるのですもの。私はお優しい方だと思いますけれどね?
(ラーメンが来れば、川添の動きを真似て手を合わせ、いただきますを言い、割り箸を割る)
(見よう見まねで真似してみるが、上手く箸が持てないのか 手と箸の組み方を何度も何度も試行錯誤している)
(瀬名が専門店によく行くと聞けば)まぁ!そうですの?…お話から、品ぞろえが良さそうですわね
ご自分で採取までなさるなんて、偉いですわ……海底遺跡?そんな所まで?
(海底遺跡に興味を示したのか、どんな所なのか、何が取れるのか等を伺って)
(彼の使役する魔術を聞いて)そうですの。此方の方は様々な文化が入り乱れていると伺った事がございますわ
それだけ多岐に渡り様々な魔術がありますのね
(ふふ、と微笑みながら……どうにかグーの手になってしまっているが、箸の持ち方が分かったのか
麺を摘まめば口へとそっと運べば――……)
(頬が綻んで、幸せそうに)
……実に美味しいですわ。この麺の小麦のお味と、醤油味のスープが非常に合っていて気に入りましたわ
■川添 孝一 > まともって言ったら平穏な生活っすよ。
(ラーメンを啜る。醤油が香り高く、ちぢれ麺がよくスープと絡む)
風紀とか、公安とか、変革剤とか、そういうのと縁がない生活ってことすよ。
ああ、先輩も行ったんすか。俺も海底遺跡今日行ってきましたよ。
……魚人って本当にいるんすね。(さすがにそこは小声で)
もらいます。(一言断ってから餃子を一つ食べる)
(酢醤油につけすぎたかと思ったが、それに負けない肉の味、それを支えるニラの風味が絶品だ)
ケッ、誰が優しいってぇ?(げんなりした表情で)
お前に餓死でもされたら寝覚めが悪いってだけだ。
勘違いすんな。ああもう、箸の持ち方はこうだ。
(自分で箸を持って見せて)
そうだろ? 美味いだろ、この店は。
……先輩も言ってやってくださいよ、俺のワルっぷりを。
■瀬名 翔一 > 「マユがないことぐらいしか知らないねえ。君からはあまり魔術の臭いがしないから。」
「実験材料になってくれれば興味もすーっと沸いてくるんだけど。」
「……おっと! これはいいな。今度実験に付き合ってもらおうか。」
「大丈夫だ。君は将来しぶとい感じが妙にある。きっと死ぬこともない。」
「まあ、曲がり間違って死んでしまったら、そのときはスッパリと諦めてくれたまえよ。」
冗談めかして席を立つ。皿はスープも含めて完全にぺろり。
細身に似合わず早食いであった。
「それじゃ、後はゆっくりしていたまえ。」
「彼女の事で困っていたら、私を訪ねてくるといい。」
「助手ぐらいなら考えようじゃないか。」
カウンターにて札を三枚。「彼らの分も。」と付け加えて店を出て行く。
■アリストロメリア > 風紀、公安、変革剤…?(初めて聞く単語の羅列に、不思議そうに)
それらと縁の無い生活がまともだというのであれば――……
危険だとわかりつつも、そのようなものが学園という公共の場に存在するのは何故でして?
(そして、恐らくは――……きっと、彼自身
それらと関わりがあるのだろう……どういう形で?)
(疑問が浮かぶばかりではあるが、ふっと それらの思考を止める
今の彼は恩人なのだ……少なくとも、不躾にそうして探るのはよろしくないと判断して)
ありがとうございます(箸の正しい持ち方を教わりながら)
(人が困っている所を自然に手を差し伸べて助けてしまう所はやっぱり優しいなと思いながらも――……
微笑みながら心に秘めて、するすると食べる手を進めていく)
(温かいスープに程良く絡む麺が美味しく、更に初めて口にするとあらば新鮮さが一層美味しさを増して)
……まぁ、面白い御冗談を
(くすくす、と瀬名の冗談に笑いながら)……そうですわね。どんな魔術か――……というのは興味がございましてよ
(折れてしまいそうな程の華奢な身体に見合わぬ大食漢っぷりに目を丸くしつつ)
(更にその後 御馳走になったと知れば、店を出ていく彼にお礼の言葉をかける)
ありがとうございます、御馳走様ですわ
ご案内:「ラーメン屋「天狗党」」から瀬名 翔一さんが去りました。
■川添 孝一 > ふざけんな、誰が人体実験になんて付き合うか。
あとマユがないのはスタイルの問題であって……!
間違いなく危険な実験だろそれ。結果的に死ぬことが多々あるだろそれ。
………先輩。
(残されたものを見て瀬名に頭を下げる)
サンキュす、先輩。色々。ほんと。(不器用だが感謝の言葉を伝えた)
………この学園は歪んでるんだよ、多分な。
真実ってのが巧妙に隠されてて、それを探ろうとすると押さえつけられる。
(まるで他人事のように言うが――――)
ここの支払いは瀬名先輩に任せるとして、お釣りはアリストロメリアがもらっとけ。
明日の朝飯だって困るだろ。
恩に感じたら本人に返してやれ。
今回に関して言えば俺はなーんもしてないんだからな。
(そう言ってラーメンを啜り、いい感じに味のついたウズラの卵を口にする)
■アリストロメリア > ……そうですの(静かに静かに頷く)
(きっと、他人事のように言うが――……語り方や話の内容から少なからず当事者なのだろうことは察する事が出来た
けれど、どちらにせよ深入りしない方が良いだろう
特にここは、ラーメン店なのだ。誰がどのような形で聞いているか分からない
それに、縁があるのならば きっといずれ関わる事になるだろうから)
…いいんですの?(確かに食事には困る…けれど)
今回既に瀬名さんには御馳走をして頂き、十分私は満たされましたし、助けて頂きましたわ
それなのに、お釣りまで頂いてしまっては――……次にお会いした時にお返しする事に致します
(ウズラの卵と麺を食べきれば、レンゲでスープをすくい 口に運ぶ)
(独特な東洋の醤油風味のスープと麺は、とても美味しく深く深く心に刻まれる)
ふふ、きっかけは川添さんが御馳走して下さる所から始まりましたわ
……助けて頂いたお二人に感謝の意を込めて――……
(『今の私が返せるものは、これくらいしか出来ませんが』と言えば
小さく胸の前で手を組んで、小さく祈りを捧げる
一つは、ささやかながらも感謝の意を込めて
一つは、助けて頂いた善意に対してのお返しの呪文)
(もしかしたら、何か二人には後日幸運が訪れるでしょう
祈り終えれば深くお辞儀をして、後日瀬名に返すお釣りを手に、お礼を言って去って行った)
ご案内:「ラーメン屋「天狗党」」からアリストロメリアさんが去りました。
■川添 孝一 > ………ああ、そうなんだ。
(自分は真実を公表するべきだろうか)
(そうした結果、誰も幸せにならず、自分は消される危険性があったとしても?)
(馬鹿げた仮定だ、やる必要なんてどこにもない)
そうかよ。あんたも律儀だな、アリストロメリア。
(ラーメンを食べ終わると手を合わせて)ごちそうさま。
……いいんだよ、ンなこたぁ。
(ため息をついて)力がない奴は勝手に助けられても文句は言えねぇんだぜ。
(自分もポケットに手を入れて適当に歩き去っていった)
(また眠れない夜が来る)
ご案内:「ラーメン屋「天狗党」」から川添 孝一さんが去りました。
ご案内:「東急デスティニーランド」に川添 孝一さんが現れました。
■川添 孝一 > (東急デスティニーランド、それは夢の世界)
(子供たちの笑い声やカップルの嬉しそうな顔に満ちたこの場所に)
…………ツイてねぇ…
(そう溢すごく普通の格好をした、それでも眉毛のない男)
ご案内:「東急デスティニーランド」に能見さゆりさんが現れました。
■能見さゆり > 【そして傍らには私服……フリルの入った白のワンピースにクリーム色の上着を羽織った能見さゆり。
カップルとしてはもしかすると少し不釣り合いにも思えるかもしれないが、むしろ少女のほうが乗り気に思える】
ふふ……前から一度来てみたかったんですよね。ここ。
今日はよろしくおねがいしますね?
【いつもの笑顔で……いや、いつもより嬉しそうな笑顔で、微笑んだ】
■川添 孝一 > オウ……よろしく。(胃痛を超えて口から胃がはみ出そうだった)
(毒を食らわば皿までの気持ちでデスティニーランド行きにイエスと言った川添であったが)
(風紀委員会刑事課特別役員と夢の世界に来るとは前世でどんな悪行を積んだかと内心嘆いた)
(当然だが彼は現世で悪行を積んでいるが)
さて、マップを見てくれ。今日は比較的早い時間帯だが、それでも150周年イベントで人が多い。
このマップで見て右回りに園内を回る。
昼食の時間は12時30分予定、それを軸にテーマパークを回る。
並びたくねーから狙いはファストチケットメインだ。
何か質問は?
■能見さゆり > ええと……すいません、ファストチケットというのは何でしょう?
【さゆりは、基本的に風紀の仕事しかしていない。
こうしたテーマパークでの行動自体はもともと不慣れというのはあるが、デートのような状態である以上
彼の口から説明を聞くことを優先とするため、逆に下調べをあえて行っていなかった。
故に……ファストチケットが名前からはある程度理解するもののどういったことを指すのかわからなかった
とりあえず示された内容を聞くとずいぶん効率的だな、と思う。
あまりこういった効率重視での遊園地巡りというのはさゆりは知らなかったので、素直に感心しつつ。】
■川添 孝一 > ファストチケットってのは時間指定券だ。
デスティニーランドは大人気だ、人が多い。
テーマパークは一時間以上並ぶことだってある。
だがこのファストチケットを園内でゲットしながら進みゃ、とにかく時間のロスが少ないってこった。
(デスティニーマウスのデザインがあしらわれた腕時計を見る)
んじゃ、まずはスプラッシュライドだ。
ちょっと待ってな。
(手早く園内に設置された端末を操作し、ファストチケットを二枚得る)
ほれ、これが能見さゆり……さんの分。
(チケットを差し出して)
スプラッシュライドは8人乗りのボートで急流くだりみてーなことを楽しむ。
濡れるかも知れないから入り口で雨合羽を借りるぜ。
(川添孝一は手馴れていた)
■能見さゆり > ……すごいなあ、何でも知ってるんだね。
ありがとうございます……あ、さゆりでいいですよ。
今日はプライベートですから、風紀委員じゃないですし、川添くんは呼び捨てのが呼びやすいでしょう?
【コレがいつものあの荒々しい態度で問題行動を起こすような人物とは思えないほど、丁寧でそつがない
こういった仕切りが出来るのはむしろ小グループのリーダーになりそうなものだが、面倒見も良いようだし一部から慕われているのではなかろうかと想像した
そうでないならきっと自身で遠ざけているに違いない
などと別の思考を走らせつつ、チケットを受け取りながらその様子を微笑ましく見守った】
■川添 孝一 > 何でも知ってるわけじゃねぇよ。(顔を背けて)
デスティニーランドのことだけだ。(かっこついてない)
……わ、わかった。さゆり。
(一体どんな罠が仕掛けられているのか―――――呼び捨てから始まるデスティニーランド地獄変と心の中でナレーションを入れる川添であった)
(スプラッシュライドまで歩きながら何を話したかを川添は覚えていない)
(その間、ずっとデスティニーランドのキャラクターの話をした――とは思う)
(美人が隣にいて、夢の世界にいて、あるのはただ緊張であった)
それじゃスプラッシュライドだ。
(キャストに会釈してチケットを渡し、乗り込む)
………あっ。雨合羽忘れた。(緊張からの凡ミス)
■能見さゆり > ココだけのことだとしたって、それでも何か、熱中できるものでこれだけ上手く説明できるっていうのは感心しちゃうな。
雨合羽? それはそれであったほうが濡れないけど……くすくす、構わないよ。
今日は天気もいいし……少しぐらい濡れたほうが、楽しいんじゃないかな?
……私もちょっと緊張してたみたいです、なんだか口調が風紀の時みたいになってたし。
【風紀、というか学校では割りとですます調を崩さない。
オフ、というかクラスや知り合いなどと話す時はややフランクになるのがさゆりのパターンだが、ですます調がでているくらいには緊張している。
実際に緊張するわけではないが……少なくともそう言う性格で行動していた。
そして……実際、ちょっと嬉しかった】
■川添 孝一 > ………さゆりには熱中できるもの、なんかあるのか?
そ、そういうもんか………よし、覚悟決める。
(スプラッシュライドが動き出す)
ここの一番面白いところは滝つぼって設定のすげぇ坂を下るところだ。
(そうだ、楽しもう―――隣にいるのが風紀委員会刑事課特別役員であろうと楽しまないのはテーマパークに失礼だ)
(その純粋な気持ちを乗せてボートは動き出す)
(運よく先頭に乗れた川添と能見)
(二人を乗せて冒険のクルーズ、途中ワニが出てきて白い煙が噴出しだり)
(デスティニーランド特有の演出が賑々しい)
(そして傾斜に差し掛かり)
わー!(子供のようにはしゃぐ川添だった、でも濡れた)
■能見さゆり > ……熱中、と呼べるほどではないと思うけど……、頼まれごとをしている時の自分は、好き、かな。
【さゆりは結局命令や設定、基本行動方針に従うのは好きなのだ。
もう少し正確に言えば、そういったことを喜ばしいと思わせる設定がそうさせるのだが、彼女自身の感想としてはそうだった。
ただ、そんな質問を受けたことはないから……自身でも確認不十分だ。もっと確認して設定を詰めておくべきかもしれない。】
わぁ……可愛い……これ、あのウサギさんどうなっちゃうの……?
なるほどそういう……きゃあああああ!
【さゆりには全て新鮮だった。
そもそもこういった設定をアトラクションとして娯楽施設の基本動機付けとして使うことや、物語仕立ての進行も
こうした娯楽施設としてわざと水を被らせる行為も、こうしたレジャーそのものが初体験である人形には
そのシステムを解析するだけでも面白い。
おそらく人間が楽しむのとはやや違うかもしれないが、嫌がっているようで嬉しそうな声を上げながら水を浴びるのは面白かった】
あはははは、濡れちゃったぁ……♪
【そう言う意味では今日作るいつもの笑顔は少し違っていたかもしれない】
■川添 孝一 > そうか………じゃあ頼まれてくれよ。
今日一日を楽しんでくれ。
(まるで自分に言い聞かせるかのように)
おっほー!(可愛らしく笑う能見と別に不良とは思えぬ声を出す川添だった)
(川添にとってデスティニーランドは幸せの象徴であった)
(それを楽しんでくれているのだ、風紀とも意外と話せるのかも知れない)
お、おう。(顔を赤くしてボートから降りて)
そ、その服だと少し透けるかも知んねーから。
キャスト(スタッフ)の人に頼んでタオル貸してもらえ。
俺も借りっから……(ポケットに手を突っ込んで)
■能見さゆり > うん、じゃあ、今日はいっぱい……楽しもう!
くすくす……川添くん……あ、私が名前なんだから、そっちも今日は孝一でいいよね……それともこーくんのがいい?
すごく優しいね? いいんだよ、そんなに気使わなくても。疲れない?
でも……気を使ってもらうのはそれはそれで嬉しいんだけど!
【タオルを貸してもらいつつ、さゆりもちょっとはしゃいでいた。
自身の行動としては若干、意外でもあったが、どうもこういったことは、設定行動を抜いて考えても嬉しいらしかった。
よく考えて見れば普段、それほど気を使われることもないし、優秀であるがゆえに全て自身で済んでしまっていた。
必要なら適度に他人の手を借りるが、それは必要から行うことで、コミュニケーションは素性の偽装と対応の円滑化のためだと
思っていたが、そうじゃないコミュニケーションの取り方をあることを知った。
コレは彼に感謝すべきことだ。】
■川添 孝一 > あー………こ、孝一で頼む。こーくんはさすがにちょっと……
いんだよ、俺……妹がいたからこういうの慣れてっし。
(いた―――過去形ともとれるそれは川添の過去)
(それからしばらくしてホラー系であるネヴァー・オブ・ザ・デッド)
(SF的世界観で光線銃を持ってエイリアンを撃つスペース・ファンクション)
(物販店でお土産のチェック、それらを挟んで昼食の時間となった)
……疲れてねーか。(時計を見る、ジャスト12時30分)
(ハンバーガーとコーラ、それとやや小ぶりなハニーチュロスを注文して屋外席についてる)
次、行ってみたいところがあるなら言ってみな。
質問も今、受け付ける。
■能見さゆり > ん、じゃあ今から孝一で。ふぅん、そうなんだ。
【過去形には言及しないでおく。少なくともとりあえず。】
ふふ、疲れてるようにみえる? 風紀の実働組が?
えっとね……正直、ぜんぶ面白いわ。
実はこういうところ初めてで、全く来たことなくて。
こういった娯楽施設っていうのをちょっと甘く見てたところはないとはいえないんだけど……全然面白くてびっくりした。
だから、私が行きたいって言うより、案内してもらったほうがもっと楽しいかな。
……あまり余計な先入観なしに楽しく説明してもらって、素直に楽しんで、素直に喜んだほうがいいってそう思うの。
って言う建前で、実はね、ちょっと忙しくて下調べも出来なくてよく知らないから。
あ、帰りになんかおみやげが買えればそれでいいかな?
【ビッグサイズのジュースを飲みつつ、苦笑しながら、割と本心を語った。
まさか自身が娯楽施設でこんな感想になるのは予想外だったため、嬉しい誤算といえる。
経験による実測は重視すべきだろうと思った。
あと、西園寺や風紀に土産を買って帰ろうと思った。当初、それはあまり予定していなかったのだが】
■川添 孝一 > それを言うなら俺も不良だよ、お互いバイタリティがないと勤まらねーな。
そうか! 楽しいよな、面白いよなぁ!
(身を乗り出して嬉しそうに言う)デスティニーランドは夢の世界なんだ。
子供たちが行ってみたい、恋人たちが楽しみたいと願う気持ちの結実なんだよ!
ここでは人は一時だけ現実を忘れる。夢の世界で心を癒すんだ。
ネヴァー・オブ・ザ・デッド怖かっただろ? あれも不快にならないぎりぎりのラインでさー。
スペース・ファンクションは面白かっただろ? 大人用光線銃の疲れない程度の心地よい重さがさー。
(一通り語った後に赤くなる)ウ………わり。
そうかそうか。んじゃあ帰りにお土産買うか。
オススメは小物だな、もらう人も困らない。
でも俺が好きなのは目覚まし時計だなぁ。キャラクターの声で起こしてくれるんだぜ!
(それからしばらく二人はあちこちを見て回った)
(そして)
(夕暮れの観覧車に乗り込む)
■能見さゆり > だいじょうぶ、構わないよ、孝一のそういうところ眺めるのも面白いから。
それに、そういう話はきらいじゃないし、むしろもっと聞きたいな。
こういう夢の世界とかそういうのを作るっていうのはすごいと思うし、それが全部説明してもらえるっていうのもすごく、ありがたいし。
【夢の世界、というのは真の意味で自分に理解できることではないが、理屈としてはわかる。
むしろさゆりの楽しみはアトラクションの表面上の楽しさより、仕掛けや仕組みに向いている、故に人間の視点でそれを説明してもらえるのは充分にありがたいのだ。
そもそも、好きなことでの自分語りは大抵の人間は好きなのだから、機嫌を良くしてもらうためにも必要だし、何よりそれがこちらにも得があるなら止める理由はない。
むしろもっと話が聞きたかった。
論点はずれているが両者の利害と思惑はだいたい一致しており、そう言う意味では非常に良好なデートといえる
さゆり自身、その点については評価を改めていた。】
ふふ、やっぱり観覧車なんだ。
なんだかんだ言って、普段あんな態度のくせに完璧なコースじゃない?
もしかして孝一もココだと夢の住人になってるのかなぁ?
【茶化しつつ二人で観覧車に乗った】
■川添 孝一 > ……そうかよ。(安心したように笑った)
(悪鬼として学園で暴れる彼)
(友人と笑顔で接する彼)
(学園の真実を求めて奮闘する彼)
(デスティニーランドについて語る彼)
(そのどれもが本当だ、彼の真実の姿だ)
(それでも彼の罪は許されない)
おい、舐めてんのか。俺はデスティニーランドの超達人だぞ。
誰を誘っても完璧に楽しませてみせるってんだよ、夢の住人上等だオラ。
(普段通りの口調を使って見せて)
なぁ……さゆり。なんだかんだで今日は楽しかった、サンキューな。
……テーマパークに誰かと来れば面白いなんて、当然のことだろうにな。
(夕日が差し込む、外を眺める)気分が上向いたよ。
■能見さゆり > うん、私もこうしたテーマパークがこんなに楽しいっていうところだって知らなかったから、すごく良かった。
今日一日でいろんなことが変わったみたい。
今までずっと風紀の仕事を中心に回してきたから……
【さゆりは、偽装及び円滑な行動のためのコミュニケーションと行動しか知らない。
こうした、純粋にストレスフリーにするためのはずなのに、わざとストレスを掛けたり、神経をとがらせるようなことをしたうえでそれをリラックスに使うような方法までは取ったことも受けたこともない。
今までの行動には足りなかったはずだし、そうしたことが原因で素性を疑われることもあったろうと考えると、今日一日でずいぶん行動方針に置いて進化成長したといえる。
コレについてはほんとうに感謝しかない。
さゆりは、今までそういったことを体験したことがなかった】
ねえ……ひとつだけ、あんまり良くないこと、聞いてもいいかな?
孝一はどうしていつも……あんなに悲しそうに焦ってるの?
変われっていうんじゃないし、他人がそんなこと強制するものじゃないし。
……でも、孝一のこと……もっと知りたいよ。こんなんじゃ、いつもの孝一は悲しすぎる。
【どう考えても、これだけのことが出来る人間がいつものあの生活態度は、おかしい……何かある。
コレはさゆりにとっても、謎だったし、そうした複雑な心情は機械には理解できなかった】
■川添 孝一 > そうか……変わった、か………
(へら、と笑って)俺も変わりてーな。
変われるかなぁ……無理かな……どうしたもんやら。
…………焦ってる、か………そうかも知れねぇ。
いいか、さゆり。俺は学園の、常世財団の真実を知った。
常世財団はいくつかの秘密を抱えてて、その隠された真実の表層に俺は触れたんだ。
……龍害は知ってるか? 異世界とのゲートが開いて怪異が来る事件のすげぇやつだ。
貴種龍…ノーブルドラゴンがやってきて人がたくさん死ぬ。
そして常世財団の目的の一つは『ドラゴンのコントロール』だ。
あの島で異能使いが異能を使う際に発生する余剰エネルギーを餌に財団が開いたゲートまで龍を誘導しているんだ。
異能は餌なんだよ、財団にとっての。あるいは、ドラゴンにとっての。
それを知った時、俺は世界に絶望した……
どうしようもねえ。常世財団に敵うやつなんかいねえ。
ドラゴンに勝てるやつもいねえ。
あの島は異能を使わずに一日たりとも動かねぇ。
そう考えると何もかもどうでもよくなった……
擦れたように日々を過ごしてる間に、俺は不良って呼ばれてた。
俺は卑怯者だ……真実と向き合う覚悟がなくて、人を傷つけることで誤魔化してる…
最低の男だ…………
(沈黙が支配した)
忘れろ。観覧車が降りたら夢の世界に戻るんだからな。
■能見さゆり > そうですねえ……じゃあ、もしですよ。
ディスティーランドや私、その他いろいろ大切なもの。
そういうのが危険にさらされるんだよね?
別に戦えとかそう言う話じゃないし、立ち向かえって言うわけでもない。
私もこの間ドラゴンを目の前にしましたけど敵う気はしないし、逃げるしかないって思うし。
だから、逃げるのもいいと思うし隠れるのも正しいと思うよ。そこに特に誰かが行動を押し付けるわけに行かないし。
でもね。
逃げるときに、他人を押し倒してまで逃げる必要はないんじゃないかなって思うんだ。
隠れた先で子どもに八つ当りするとか、自分が不安だからって他人の不安を煽るとかさ。
そうしたくなるのは仕方ないしそうなる気持ちもわかるけど。
女の人の手を引っ張って逃げたり、不安がってる子どもを元気づけたりしてあげるくらいは出来るんじゃないかなって。
私は少なくとも、それくらいしか出来ないと思いながら風紀をやってるよ?
……あは、ごめんね。
なんかしんみりしちゃって。
でも、孝一があんまり眩しく見えたから、さ。
こういう孝一を皆が知らないのは勿体無いなって……ちょっと、そう思った。
【少し申し訳無さそうに、苦笑した。コレも自分があまり見せない笑いで、それは意外だった。
今まではもう少し立ち向かうとかそう言う綺麗事を言っていたような気がする。
予想以上に語ってくれた。これも嬉しい誤算だったが、自身の行動を弾き出した機械は自身の行動にも意外だと思っていた】
■川添 孝一 > …………。(俯いた)
(自分がやっていることが恥ずかしかった)
(何が不良だ、何が悪鬼だ)
(自分がやっていることはただ自分の不安を誤魔化すために人に当たっているだけだ)
……眩しい? 俺が…?
そんなの……夕日が反射してるだけだ………
俺自身の輝きじゃねぇよ………
(川添孝一はそれきり黙っていた)
(観覧車から降りても最低限の会話しかしなかった)
(土産物を選んで、帰り道へ向けて歩く)
(ただ、それだけだった)
■能見さゆり > ふふ……反射でも、いいじゃない?
照り返すだけの輝きがあるんだから。
太陽の反射だから月に魅力がないなんて、そんなこと言う人、いないでしょう?
【さゆりはそれでも、終始嬉しそうだった。
少なくとも……自身の見識に新しい情報を与えてくれたぶんの礼は何かしたかった。
だがさゆり自身気づいていない。
今までならその礼は、単にコミュニケーション上必要だったからしていただけの事だったはずなのだから。
だから、今もそのために必要なこととしてやっている。少なくともさゆりのAIはそう認識していた。
今までと違った手法を取り入れた……だけのはずだ。】
それじゃ、また今度誘ってね!
あ、でも今度は……今回みたいに私のおごりじゃないからね!
【別れ際に「また」と言って、手を振った。
今日は行こうと言い出したのは自分だし、そうすると言っていたし、そうした。
どうしてもというところ以外はだいたい。
だが、次回があるならせいぜい割り勘だ。もっとも、金など殆ど使わないさゆりには、だいぶ余裕があるのだが。
そして次回があるといいな、と。なぜだか分からないが少しそう思った。
……少し理由を探してみるが、断片的な情報ばかりで、確固たる理由が出てこないが。】
ご案内:「東急デスティニーランド」から川添 孝一さんが去りました。
ご案内:「東急デスティニーランド」から能見さゆりさんが去りました。