2015/06/10 のログ
ご案内:「落第街 とある区画」に害来腫さんが現れました。
ご案内:「落第街 とある区画」に志葉恭介さんが現れました。
害来腫 > 【落第街のとある区画、無計画に増設された配水管が伸び、常に漏れた水と湿気が陰鬱な雰囲気を醸し出す。】
ここなら誰もいねえか…
【くもの巣のように張り巡らされた配水管のしたから、男の声が響く、と同時に】
【寄り集まった蟲が、徐々に人形を取り始める…】

あと一人なんだ、あと一人…早く集めてとっととアレを起動しねえと…

志葉恭介 > 【泥濘む足元に規則的な革靴のリズムが波紋を立てる。ぴちゃり、ぴちゃりと水音を響かせ】
【じじ、と明滅する蛍光灯が辺りの輪郭を朧気に照らし出し、泥濘の澱めいた闇を時折暴き出す】
【黒ずくめの少年は、その配色は闇色なれど、しかし配役は蛍光灯の其れであったか】

……この辺りで害虫が妙に多く発生しているから何とかしてくれ、とは。すぐやる課じゃないぞ俺は……

【ぼやきながら隘路を進む、その先には人影】
【寄る辺なき二級学生か、それとも学園に住み着いた不法居住者か。人影を見て取った少年は、無用な警戒を与えぬように先にその人物へと声を掛けた】

あー、すまない。邪魔をするつもりはないのだけど。
少しこの辺りの調査を……

【虫が、彼の肌を這うのを見た。瞬時に眼鏡の奥の目つきが、緊へと転じる】

害来腫 > あぁ、誰…
【イラついた様子で、声のするほうへ向き…そこで、思わぬ人物との邂逅に、驚きの表情を浮かべ…すぐにそれが、陰湿な笑みへと変わる。】
…まさか、こんな所で再開するとはな
【ギチギチ警戒音を鳴らしながら、その体から大量の蟲が文字通り湧き出るように姿を見せる。】
正直それどこじゃ無くなっちまって、もう会う事もねえかと思ったが…はは、今日はツイてるぜ
【大量の無視に加え、更にその中から、成人数人分になるであろう巨大な百足】
【鋭い刃物の様に変質した鎌を持つ巨大な蟷螂】
【始めてあった時に見せた、あの溶解液を撒き散らす蛞蝓】
【見たことも無いような蟲達が、害虫の大群に混じって姿を見せる】
今度は逃がしたりなんざしねえ、しっかり蟲の餌にしてやる

志葉恭介 > ……俺も、真逆と言いたいよ。
ツイているとはとても思えないけれど。

【ため息を一つ。醜悪な蟲の軍勢を前にして、流石に生理的嫌悪感で背筋がざわつく】

……しかし、違反学生を相手に暴威を振るっていた者とは思えん格好だな。
「それどこじゃ無く」なったとはまた。かの政変の影響かね。

【眼鏡を押し上げながら、眼前の脅威に対して平静で尋ねる】
【それを尋ねるという事はつまり、カフェテラスでの出来事は、黒ずくめの少年には伝わっていないという証左でもあった】

害来腫 > 【図星を指摘されたのか、その顔が怒りの色が一瞬現れる】
【だが、それもすぐに消え】

まあな、西園寺の奴に道連れにされかけてて
はっきり言えば棺桶に片足突っ込んでるような状況だ
けどな…
俺はまだ終わる気はねえ、この俺の異能、<<害来腫>>さえ
あれば、たとえ外でも幾らでも俺を拾ってくれる先はある。
【もはや隠す意味も失せたと、あっさり己の異能の名をばらす】
【ロストサインの事を調査していれば、かつて公安に潜入していたロストサインの蟲使いが思い当たるだろう】

その為にもまずは、ここを抜けださねえといけねえから、こうして動き回ってるわけよ…あと一人なんだがなあ…ま、すぐにみつかんだろ

ま、そんなわけでもうちょいしたら俺はいなくなるわけだが…どうせほっとく気はねえだろお前
【ギチギチと、蟲が集まり始める】

さて、冥土の土産はここまでだ、おとなしく…

死ね!!

【男が手を志葉へかざすと同時、蟲の大群が一斉に襲い掛かる!】

志葉恭介 > 【明滅する蛍光灯の光を覆い尽くすまでの蟲・蟲・蟲。黒外套はすぐさま掻き消え、耳障りな羽音が薄暗がりに木霊する】


――志葉式抗魔銃剣術、弐肆式・電刃。


【刹那。声とともに、電光が爆ぜた】
【奇矯な握りの長銃身リボルバー。そのバレル下部に据え付けられた刀から紫電を迸らせ、少年は無造作にそれを振るう】
【振るって、集る蟲を片端からはたき落とし、斬り伏せ、歩む】


別に放っておいても良いのだけれどな……お上の都合など俺の知った事ではないのだし。
だが、まぁ。それこそどうせオマエは此処を大人しく去る気は無かろう? 俺に対する逆恨みもあるようだしね。

【大百足の口鋏に刃の先を突き込み、引鉄を絞る。.45口径弾をたっぷりと食らわせながら、続けて問う】

で、オマエ。
あと一人、と言ったね。蟲毒使いが人柱を揃えてなんとする積りかね。

害来腫 > !!ほお…成程、たった一人の違反部活でやっていけるだけの事はある…
【珍しく相手を褒めるのは、それだけの実力を秘めているのを見たからか。】
【だが、男もまたその力により異形と化した尋常ならざる使い手である。】

は、こう見えて恨み深いんでな…おいおい、そいつ作るのは苦労したんだぜ…
【白々しい台詞で、これ見よがしに覆いかぶさるように蟲を集め上へと注意を向け】
言っただろ、冥土の土産は、ここまでだってなあ!!
【地面へと擬態させた蟲の群れが、一気に志葉の足元へ集って来る!】
【大量に寄り集まったそれは足のバランスを崩し、また服の中へ潜り込みその未を噛み千切らんとする。】
【そして上部からは、本命の毒虫の津波とでもいうべき黒い大群が、覆い被さるように迫り来る!】

ヒヒヒヒ!さあ、次はどうやって避けるかあ!!

ご案内:「落第街 とある区画」から害来腫さんが去りました。
ご案内:「落第街 とある区画」に害来腫さんが現れました。
志葉恭介 > 此方の事もご存知とは恐れ入る。
恨みの深さも咒師としては評価に値する所であろうね。

【大百足を蹴り飛ばしてシリンダーを解放し、リロードしながら周囲を警戒】
【天幕の如く広がる黒霞。そして足元を蠢く無数の――足元?】

……ッ

【地蟲の群れが這い回る。皮を食み肉を削ぎ血を啜る】
【怖気を振るう感触が足先を薙いだ刹那、志葉は飛んだ】
【ぐるりと身を錐揉みさせながら引鉄を引く】

志葉式抗魔銃剣術、弐参式・雷砲

【再び奔るは神鳴る閃光。青白い放電が海嘯の如く殺到する天地に満ちた蟲の群れを焼き、焦げ臭い匂いを充満させ――】
【しかし、無論の事志葉も無傷とは言えぬ。翻る外套と共に、鮮血が宙を舞う】

【そうして、ようやっと探偵の脳裏には。一つの小耳に挟んだ事件が去来する】

――カフェテラス「橘」の寄生虫騒ぎ。
時を経たず行われた風紀の公安への強制捜査。
『室長補佐代理』からの依頼。

……何だかな。周回遅れも良いところじゃあないか全く。

【膝を突く不格好な着地に眉を顰めつつ、帽子をかぶり直しそう呟く】

害来腫 > きひひ!その足じゃもう元気に飛んだり跳ねたりはできねえよなあ!!
【消し炭となった蟲の群れが、衝撃で吹き飛び、黒い炭の雨となって降って来る】
【だが、その直後下水溝から新たな蟲が湧き出ると】
【蠢く虫の大群に合流し、再び群は元のサイズへ】
は、無駄無駄、この島殆ど全ての虫が、今や俺の支配下だ。
全部消すつもりならどれだけかかるかわかんねえぞ

しっかし、あのアマ伝えろっつったのに伝言すらまともにできねえとは…
どうせならあの時浚って楽しんだ後蟲の餌にもしとくんだったぜ
ああそういえば、あいつの仲間もなかなかの上玉だったなあ…
ヒヒヒ、ああそうだ、あいつらでも別にかまわねえか…
【下卑た笑みを浮かべ、邪な妄想に浸る】
【黒い波はその間も、主を守るように周囲を絶えず流動している】

ああそうだ、あの未見不とかいうアマ、どうだったよ?目の前で人が死なれかけてさぞショックみてえだったからよお!
本当だったらウェイトレス殺して、蟲倉にでも放り込んで、余計な事探ってたケジメもつけさせるつもりだったのに
惜しいことしたもんだぜ
【あからさまな挑発をしつつ、相手の出方を伺う】
あの野郎ちょっと脅しかけたら涙目で俺のいうことなんでも聞くようになってよぉ、傑作だったぜ!!
ヒヒヒ!ションベンちびったか確かめるか、蟲でも食わしときゃあよかったなあ!
【大声で挑発を続けつつ、配水管に例の溶解液を持った蛞蝓を偲ばせ、配水管を伝い志葉の元へ…】