2015/07/09 のログ
ご案内:「電話回線」に雪城 氷架さんが現れました。
ご案内:「電話回線」に霜月 零さんが現れました。
■雪城 氷架 > 浴場から部屋に戻ると、携帯のランプが明滅していることに気づく
留守電だ
発信は…零からだった
一通り留守電を聞き、内容にほんの僅かに眉を顰めながら、コールバックする
■霜月 零 > とぅるるるる。
電話が鳴っている。確認してみると……氷架からだ。
慌てて通話を開始する。
「もしもし、氷架か?」
■雪城 氷架 > 「や、零。ごめん、お風呂入ってた。……留守電聞いたよ」
手元で髪を指でくるくるとしながら、
声のトーンは少しばかり、落ち込んでいる
■霜月 零 > 「そうか、タイミング悪かったな。
……大丈夫か?」
トーンが落ち込んでいるのを聞いて取って、心配そうに声をかける。
■雪城 氷架 > 「ん…大丈夫。
そっちこそ、なんかヘンなことになって、ゴメンな」
申し訳無さそうな声が、電話口から聞こえる
■霜月 零 > 「気にすんな、氷架は悪くねぇよ。反対される事自体は想定してはいたしな」
問題は、反対だけで済まなそうだとか、その方法が面倒だとか、そちらの方なのだが……そっちには敢えて言及しない。
■雪城 氷架 > 「私が、括流に冷たい態度とったのが原因かもしれない。
……想定しては、って、どういうことだ…?」
零の意外な言葉に、疑問符が浮かぶ
■霜月 零 > 「ああいや、深い意味はないさ。場合によっては、認められないって反発を受ける事自体はありうるかなと思ってたんだよ。
想定してたのは涼子さんの方なんだけどな」
なんせ急展開の恋愛である。親としての反発は想定しておくべきだろうと思い、一応心の中で覚悟はしておいたのだ。
まさか、別方向から反発が来るとは思っていなかったのだが。
「ああ、分かってるだろうけど、反対されても退く気はなかったからな。土下座でもなんでもして認めて貰うつもりだった」
真剣な声で言う。想定してたからと言って、それは諦める未来を考えていたわけではないのだと。
■雪城 氷架 > 「あぁ……って、土下座はちょっとみっともないな」
電話先で苦笑する
「それで…括流に会った…んだよな。元気そうだったか…?」
まずはそれが心配だった
体温が下がると体調が悪くなるくせに、自分のところから離れて…
■霜月 零 > 「そこは覚悟を褒めてくれるところじゃねーのかよ……」
ちょっとしょんぼり。うう、みっともなかったかぁ。
「まあ、そうだな……特に体調が悪そう、ってこたぁなかった。
ただ、自分でも何がしたいかよくわかってない、って感じだったな」
率直に事実だけを告げる。何がしたいかわかっていないというのは、本人が言っていたことだ。
■雪城 氷架 > 「土下座なんて、誠実にも見えるけど卑屈にも見えるじゃん。
零にはそういうことはあんまりしてほしくないな」
電話口から聞こえる声は優しげで、別に非難しているわけではないということを伝えている
「……そっか、それならとりあえず良かった。
…何処で会った……?」
■霜月 零 > 「う、それもそうか……わかった、やんねーよ」
素直に約束する。優しい声に少し顔を綻ばせつつ、しかし次の言葉には即座に引き締める。
「常世公園だな。夜、ベンチでアリスっつー奴と話してた時に出てきた。
……だからっつって夜ごと公園に行く、なんて真似するなよ?」
ついでにちみっと釘をさしておく。
■雪城 氷架 > 「うん、別にやましいことがあるわけじゃないんだ。
胸を張ってて欲しいな」
自分の好きな男子が土下座するところなどあまり見たくはない、というのが本音だ
逆に言えばそこまでしてくれる…ということでもあるのだけれど、
そんな男心を理解するには氷架はまだ子供だったということだ
「公園か…やっぱり……って、え、あ、わ、わかってるよそんなことっ」
急に慌てた声、これは行く気満々でしたね
■霜月 零 > 「おう、分かった。堂々としとくよ」
ちょっと「氷架のためなら割となんだって出来る」と言う意地を汲んでもらえなかったのは寂しさもあるが、それでも自分を大事に思ってくれているのは十分に伝わってくる。
「……行く気だったろ」
はぁ、と小さく溜息。
でもまあ、これが雪城氷架だ。
「行くなら行くで、俺大体夜は空いてるから。せめて電話してくれ、護衛は居た方がいいだろ」
夜ともなれば、公園と言えど安全とはいいがたいかもしれない。それに、近くにいれば無茶を見張ることだってできる。
……ついでに、一緒にいられるという邪念もちょっとだけある。
■雪城 氷架 > 「…わかったよ、そうする……けど」
そこで一度、口ごもった
「…括流が家出したの、私と零の関係が発端な気がするんだ。
私と零が二人で一緒に探しても…出てこないんじゃないかなって気もしてさ…」
無論、原因がそうと決まったわけではないのだが
「あ、べ、別に零と会いたくないわけじゃないからな?
なんなら今からだって………なんでもない」
さすがに夜もとっぷりだ
■霜月 零 > 「ああ、確かにな……」
それはある。二人でいれば、出てきてくれない可能性があるのだ。
寧ろ氷架を避けるパターンも想定される……実際、零の前には顔を出したのだから。
「なら、囮っつーのはどうだ?
俺の前には顔を出したんだし、また次も俺に顔を見せてくると思う。
だから、その時氷架が隠れて張っとくんだ。逆パターンも出来る。
これならまだ、可能性としてはあるかもしれねぇ」
二人揃ってたら、どちらかを避けている場合出てこない。ならば、片方だけが顔を見せて釣り上げる作戦だ。
「い、今からでも俺だって。なんなら泊まって行っても……いや、なんでもない」
流石に、これは涼子にも怒られそうだ。
■雪城 氷架 > 「…そうか、そうだな。括流は零に言いたいことがあるから、きっと顔を出したんだ。
だったら二回目もあるかもしれない…それ、採用な」
括流に会える可能性がグッと上がった、思わず声が明るくなる
で
「え、ごめん、よく聞こえなかった、なんて…?」
とまっ…?
肝心の部分を聞き逃したので再度聞く
■霜月 零 > 「よし、なら決まりだな。都合のいい時に電話してくれ、俺も行けそうなら作戦実行だ」
氷架の声が明るくなったのを感じ、つられて声が明るくなる。
全く、人の恋人をここまで心配させているあの蛇には反省していただきたいものである。
で
「い、いや、えっと、だな……」
恥ずかしい。これは結構恥ずかしい。が……
「お、俺の部屋に泊まっていってもいいぞ、って、言おうと、だな……」
言ってしまった。
■雪城 氷架 > 「ん、わかった!」
声に活気が出てきた
希望というものは人に力を与えるものなのだ
「…零、えっちなこと考えてるだろ」
恥ずかしがっているのが電話の向こうからまでも伝わってくる
だぁらあえて少し意地悪なことを言ってみよう
■霜月 零 > 「よし、その調子だ!」
ほっと一安心。やはり氷架は、快活に笑っているのが似合う。
「か、かか考えてないぞ!出来れば長い時間一緒にいたい、と思っただけだ!」
墓穴である。
■雪城 氷架 > 「ほんとかー?慌ててない?なんか」
くすくす笑いが漏れる
もちろん、恋人同士であればそういうことを意識しても普通なのだけど
■霜月 零 > 「氷架がそう言う事言うからだろ!?」
最初に変な事を言ったのは零の方なのだが、華麗なる責任転嫁である。
ちなみにそう言う事も……まあ、意識しなくはない。
■雪城 氷架 > 「男子が女子に部屋泊まってけって言うのって、でもそういうコトかなって思うよやっぱり」
笑みを含んだ言い方
自分たちなら多分、長い時間一緒にいるだけでも満たされることはわかっている
わかっているからこそ、からかってみたくなったのだけど
「まぁ冗談だよ、うん…そうだな、夏休みに入るし…ゴタゴタが解決したらそういうのもいいかもな」
事実上の承諾が得られた
■霜月 零 > 「あ、う……いや、えっとー……」
おろおろ。はっきりとそのつもりはなかったが、事実上そう取られても仕方ない。
やはりここらへんでいじられると、あっさりおろおろしてしまうのは問題であろう。
「……なら、しっかり解決しないとな」
ちょっと声が明るくなってるのは現金だが、決意を新たに。
そう、夏休みを迎えるにあたって、憂いは無くしておきたい。
問題は解決しておかねば。
■雪城 氷架 > 「うん。
……零と話したら少し元気出たよ、ありがとな、零」
さて
話すべきことは終えたわけだ
そろそろ寝る時間でもある
いつもなら おやすみ で〆るところだけれど
なんとなく今日は、話した話題のこともあって
「あ、あのさ…」
顔が熱くなるのがわかる
相手に表情が伝わっていないのが幸いだろうか
「あ───愛してる、からな!ちゃんと、零のこと‥お、おやすみ!!」
まくしたててしまった
■霜月 零 > 「はは、気にすんな。俺も元気出たからさ」
笑う。話すだけで元気になれる相手と言うのは、良いものだ。
さて名残惜しいがもう潮かな……などと思っていたら。
「……!」
爆弾が投下された。思わず
「お、俺も愛してるぞ氷架!おやすみ!」
反射的にまくし立ててしまった。
■雪城 氷架 > ピッ
通話終了
これくらいのことでドキドキしてしまった
こんな今の自分の状態は、きっと幸せなのだろう
少なくとも不幸ではない
だからこそ
自分に良いことがあると祝福してきてくれた括流にも、ちゃんと認めて欲しい
括流は、恋人ができたことをおめでとう、とは言ってくれなかった
自惚れかもしれないが、きっとそう言ってくれると思っていた
こうやって喧嘩みたいに、離れたことは今までにはなかったから
今、括流の考えていることが自分にはわからない
ぼふん、と枕に顔を埋める
顔、熱い
仰向けに寝返って、目を閉じる
不安も希望も抱きかかえて、このまま眠ろう──
ご案内:「電話回線」から雪城 氷架さんが去りました。
■霜月 零 > 通話が切れる。
「…………」
心臓がバクバクと高鳴っている。あんなにはっきりと愛情表現をされてしまったら、意識せざるを得ない。
幸せだ。今間違いなく、幸福だ。
だからこそ……憂いなくそれを享受したい。
胸を張って堂々と、幸せでいたい。
そのためにも……括流先生には、スネるのを止めて、せめて氷架とは仲直りして貰わなければならないのだ。
「……寝よう」
布団に潜り込む。が、妙に目が冴えてしまう。
――結局、彼が睡眠に入ったのは、それから約一時間後であった。
ご案内:「電話回線」から霜月 零さんが去りました。
ご案内:「青垣山麓の森」に月陰ミツキさんが現れました。
ご案内:「青垣山麓の森」に御扇楓花さんが現れました。
月陰ミツキ > 「ふー……今日も空気が美味しいな」
今日は森に知り合いであるふーかと共にやってきたミツキである。
狼に変化はしているが、学生や教師に間違って襲われない様に服とカバンをきっちり装備している。
(人型になる際に着替える場所に難儀するというのも勿論ある。
■御扇楓花 > 鳥の囀りに澄んだ空気。息を吸う。
その心地良さに気持ちも幾分かほぐれる楓花。
「うぃ、とてもいい空気なのです!」
今日は森ということもあり楓花は農作業で使用しているジャージに兎のリュックを背負っている。
「ミツキが狼姿で喋っているの、なんだか不思議な感じなのです」
月陰ミツキ > 「ふふふ……一種類の姿しかない人類からすればそうでしょうね……でも実際の所は、大人の女性が化粧して化けるのの延長みたいなもんだよ」
全然違うだろと突っ込まれそうな発言である。
「このままのんびり山頂にでも向かう? ふーか」
■御扇楓花 > 「化粧?……ミツキのはどちらかといえば仮装なのです。」
すかさず楓花のツッコミが入った。
「山登りの装備はしていないので山には登らないですが、森を山頂の方角に向かって行くのには賛成なのです。
今からとても楽しみなのです!」
二人(?)は山の方へと向かっていった。
月陰ミツキ > 「うーん、こっちの姿も私なんだけどなぁ」
とはいえ前世の人間の記憶がある為、この感覚が人間に理解されるもんじゃないのは百も承知である。
「ふぬー、ここらへんだと彼らに会うかもしれないわね……」
そう独り言を呟くと、ふーかの方を向いて言葉を続ける。
「ふーかはどんな事したい? 森の中だしのんびり散策しながら木の実でもとってみる?」
ふーかなら飛べるようだし余裕だろうと考えている。
■御扇楓花 > 「彼ら?」
楓花が首を傾げて聞き返す。
「木の実!確かこの時期は木苺が成る季節なのです。
探せば木苺が成っているかもなのです!」
目を輝かせながら答えた楓花は、キョロキョロと辺りを見回しながら歩く。
月陰ミツキ > 「ココには色んな魔獣がいるからねー」
そういいながら周りを見渡す……木苺は長い事食べて居ない。
「蛇イチゴとかって似たようなのもあるんだっけ」
■御扇楓花 > 森へ散策と浮かれてはいたが人を襲う魔獣の件が脳裏をよぎり、楓花の緩んだ顔に緊張が走る。
「魔獣?気を引き締めないといけないのです」
蛇イチゴと言われて、楓花の顔が若干しょんぼり顔になる。
「蛇イチゴ?あれはあんまり美味しくないのです……。
楓花の探しているのはフユイチゴとかラズベリーとか食用に向くものだけなのです」
美味しくないと断言するということは食べたことがあるのだろう。
月陰ミツキ > 「まぁ悪い魔獣もいれば気のいい奴等も居るし大丈夫だよー。私何度かここきてるし」
「んー 良く解らないから暫くはふーか見ててわかってきたら私も摘んでみようかな」
そういえば不味いらしいと聞いた覚えはあるなー……等と薄っすら記憶が思い出される。
■御扇楓花 > 「いい奴?魔獣の知り合いでもいるのですか?」
「あ、向こうに赤い実があるのです!」
パッと笑顔になり赤い実の方へと近寄る。
近づき、葉と実を見るなりしょんぼりした楓花。
「……ミツキ、これが蛇イチゴなのです。
食べてみますか?
ちなみにふーかは遠慮するのです」
どうやらハズレのようだ。
月陰ミツキ > 「試しに食べてみようかな……流石に吐くほど不味いわけじゃないだろうし」
もぐもぐと食べてみる……
「味が無いんだね……」
「そうそう、犬型のマジックハウンドって種類がいてさー」
━━がさがさ……がさがさ……━━
その時ふーかとミツキの前に牛型の魔獣が現れると同時に近くの木をへし折っていた。
物理に完全耐性がある訳では無いが、ソコソコ頑丈な体表を持つ魔獣である。
行動と目付きからして相当慌てているようで、体に傷もある。
■御扇楓花 > 「そう、味がないのです……。
昔ふーかが山篭りした時に食べてすごくガッカリしたのです」
しょんぼりした顔で答える。
「マジックハウンド?そんなのが……!?」
音に驚き緊張が走る。そして姿を確認する。
「ミツキ、魔獣なのです」
小声で告げると楓花は懐から扇を出し構える。相手の出方を伺っているようだ。
月陰ミツキ > 牛型の魔獣がふーかの存在を眼に捉えるも嘶くも、次の瞬間には牛の後方180度より無数の属性の無数の魔弾が牛に着弾して牛は絶命した。
牛の遺体の後ろよりあらわれるは無数の大型犬達……魔に敏感なモノならそれが魔獣だと解るあろう。
「おー……ふーか大丈夫だよ……この子達は敵じゃない。さっきいってたマジックハウンドって奴さ」
■御扇楓花 > 無数の魔弾が牛型の魔獣の命を奪う。とっさの出来事に驚く楓花。
「さっき言っていたいい魔獣なのですね」
警戒しながらも恐る恐るマジックハウンドを見つめる。
月陰ミツキ > 『』は犬語
『ん? ミツキ嬢だの おひさー』
『切断してくれたら別けてやるぞ』
『そっちの嬢ちゃんも食うか?』
口々に言葉を話すマジックハウンド達、勿論普通の人間には意味が解らない。
「そうそう、彼らがいい魔獣だよ。牛を解体してくれると助かるって言ってる。後手伝ってくれるなら代わりに食べてけとも言ってるね……彼ら火弾や風弾は打てるけど、炎刃や風刃とかは使えないし、勿論包丁も握れないから……えぇと、ふーか充ての言葉を約すると「そっちの嬢ちゃんも食うか?」だってさ」