2015/07/31 のログ
ご案内:「夕霧自宅」に夕霧さんが現れました。
■夕霧 > .
タタカッタ タベラレタ
【あの夜の】次の日で【あの夜の】少し前。
朝。
「……っ」
ソファの上で目を覚ます。
頭が割れる様に痛い。
―――言い直そう。
実際に額は割れていたので当たり前だ。
昨日、一撃だけ、その一撃が限りなく強烈で。
恐らく次の一撃貰えば死ぬか、最悪でも意識は無かっただろうと思う。
ちら、とベッドの方を見る。
まだ寝ているのか、どうかはわからない。
昨日の夜、自宅へ招待し、自分で負わせた傷を手当てし、帰ろうとした道鉄を一日だけでも寝て行けと寝かせて。
起きたのが今。
時間は既に昼前を差しており。
「……ああ」
携帯端末を見れば、何件かの着信。
■夕霧 > 既に出勤時間は過ぎていて。
恐らく、どうしたのかと事務の子達の連絡だろう。
頭を振る。
「……」
当然痛みが出る。
脱臼していた腕は、まあ無視できるレベルだ。
「弱りましたなあ」
顎に手を当てて考える。
説明が非常にしにくい。
何せこのザマである。
すぐに出勤する事は可能とは言え。
ふらり、と立ち上がり水を飲もうと冷蔵庫を目指す。
途中足にひっかかる脱ぎ散らかした服を蹴飛ばす。
部屋は有体に言えば散らかってる。
散乱する本、脱ぎ散らかした服、下着、その他諸々。
彼女は部屋を片付けるのが苦手であった。
というか私生活は非常にだらしなかった。
■夕霧 > 現在の服装もシャツを着たままロングパンツを脱ぎすてて寝やすくしただけと言う酷い恰好である。
水を口に入れて考える。
向こう今日まで遅刻などしたことは無かったし、休んだことなど言語道断であった。
それだけ今日の状態は。
他の者から見れば大事なのだろう。
現の彼女といえば、流石に昨日の疲れというか痛みで手当てをした後、寝やすい恰好になった所が限界となり気を失って。
また痛みで覚醒しただけである。
アラームもかけ忘れていたので起きれる訳も無かった。
彼女にとってアラームはオフをオンにするスイッチのような役割であった。
あの音と振動から一日を始めるようにしていたため。
言うなれば起きただけでまだ彼女はオフであった。
「……」
もう一度ソファに座る。
携帯端末にはまた、一つ着信。
■夕霧 > それは後輩の―――。
少しの逡巡の後。
その通話に出る。
「ああ……おはようございます」
喋ると少し額に響く。
「いえ、ちょっと……」
口ごもった。
さて、どうしたものか。
ちら、と見ればまだ居るし、起きる気配も無い。
―――。
「……すいません、今日は少し、おやすみ頂きます」
電話口で驚く声と心配する声。
「ちょっと、怪我してしまいまして。ああ、いや家でドジしただけですよ」
取り繕う様に。
嘘を吐く。
■夕霧 > 「そう言う訳なので……ええ。はい。携帯は取れますから、何かあれば連絡頂ければええですよ」
一日ぐらいで治るものではないにせよ、今日は行く気は起きなかった。
「はい、ええ、おおきに。一日養生します―――」
ぱたんと連絡を終え、携帯端末を閉じる。
出勤出来る事を考えれば、これはズル休みに相当するのだろう。
ふう、と息を吐く。
事実怪我は本当である。
場所と何によって、が問題で。
「……」
携帯端末を軽く投げ捨てる。
対面に置いてあるソファに転がる端末。
昨日の事を思い返せば。
あの熱がまだ身体に残っているような気がして。
少しだけ口元が歪む。
まあそれはさておいて。
寝よう。
痛みで起きただけで、まだ寝足りない。
痛みで寝れるかはさて置く。
「これ……流石に額、ヒビ入ってますかなあ」
額を触りながらぼやき、薄いタオルケットを羽織り再度ソファに転がって目を瞑る。
彼女に入ったヒビは額ではなく。
本当に、薄く薄く入った日常へのヒビ。
それに気づかない。
ご案内:「夕霧自宅」から夕霧さんが去りました。
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」に蘆 迅鯨さんが現れました。
■嶋野陽子 > ステラの宇宙船にあった精神波
センサーを全部持ち込み、玄関から一番奥の畳敷の
コーナーまで、ほぼ1mおきに設置したものの、陽
子にはESP能力が無いため、センサーは反応を示
さない。
そもそも蘆先輩のテレパシーにセンサーが反応しな
いようならば、陽子の精神波バリアも役立たずの恐
れが大だ。
■蘆 迅鯨 > 女子寮の19号室。ここは保健課に属する生徒、嶋野陽子の部屋だ。
そのドアの前に訪れた、黒いフードの少女。待ち合わせの約束をしていたのである。
「うーん……ちぃとばかし遅れちまったかなー」
扉の前でそう呟くと、まずはインターホンを鳴らし、返事を待ってみる。
■嶋野陽子 > インターホンが鳴る。と同時に
ドアの脇のセンサーが反応して、センサーの表示灯が
緑から赤に変色する。
陽子がドアを開けると、蘆先輩が立っている。
「今夜は来てくれてありがとうございます。夕食は
もうお済みですか?」と、先輩を部屋に招き入れな
がら尋ねる陽子。
■蘆 迅鯨 > 「メシはもう済んでるよ」
招き入れられると靴を脱いで部屋に足を踏み入れつつ、陽子の質問に答える。
室内に適当な椅子を見つければ、勝手に座ろうとし。
「そんで陽子ちゃん、メールのコトなんだけどさ。俺ちゃんが女子寮から出ないで済む方法って……一体何なのかね?」
陽子から送られてきた、待ち合わせの約束についてのメール。
そこに書かれていた気になる文面について、問うてみる。
■嶋野陽子 > 『女子寮から出ないで済む方法って、何?』
といきなり本題に切り込む蘆先輩に、まずは蘆先輩が
座ったダイニングチェアの近くのセンサーを指差し、
「これがこの間話した、精神波センサーです。テレパ
シーやサイコキネシスと言った精神波を検知すると、
ランプが緑から赤に変わります。今だと先輩から約
2mの距離までは、このセンサーで検知されてます
ね」と言って、部屋にほぼ一直線に並べたセンサーを
指し示す陽子。
蘆先輩が左右を見回すと、左右の近い順に2個ずつの
センサーが赤く光り、残りは緑色に光っている。
センサーが機能している事で、第1段階はクリアだ。
「ここまでで質問はありますか?」と確認する陽子。
■蘆 迅鯨 > 陽子が指したセンサーを見て、話を一通り聞き、
左右に置かれたセンサーについてもしっかり視認すると。
「ふんふん。仕組みはだいたいわかった」
何度か頷き、ここまでの話の内容には理解が及んだことを示す。そして再び、問う。
「……んで、それが女子寮から出ないで済むってところとどう繋がってくんのか知りたいわけよ」
まっすぐに陽子の顔を見据える迅鯨の表情は、いつになく真剣であった。
■嶋野陽子 > 真剣な蘆先輩の問いに対して陽子は、
「今度は私を見て下さい」と言うと、
蘆先輩が自分を見ている事を確かめてから、
(サイコバリア up)と思考する陽子。
陽子の腰の辺りから、直径3m強の淡い桃色の
バリアが球形に展開される。と同時に、球形の
中に入ったセンサーのランプが、赤から緑に色
を変える。
「これは、私を精神攻撃から守るためのサイコバリア
です。外からの精神波をご覧のように止めます」と
言って、緑色に変わったセンサーを指差す。
■蘆 迅鯨 > 視線の先に居る陽子の体から展開された桃色のバリア、
そしてそれが精神波を遮断した様子をこの目で確認すると。
「……なーるほど。そういうこったね」
なんとなく察しがついたようではあるが、確証には至らない。
胸の下で腕を組むと、豊満なバストが持ち上げられ、一度大きく揺れた。
■嶋野陽子 > 納得した様子の蘆先輩に、
「後は、蘆先輩がこのバリアの内側に入った時に、
バリアの外のセンサーが緑色に変われば、先輩の
妄想駄々漏れがストップできる証明となります」
と説明する陽子。
蘆先輩の思考は、少なくとも今は陽子に届いていない。
「心の準備が出来たら、お試し下さい」と蘆先輩に
告げると、そのままの姿勢で待つ陽子。
■蘆 迅鯨 > 「んじゃ、試してみるかなー」
陽子の言葉に乗るようにそう宣言しつつ椅子を立つと、
しばし立ったまま瞼を閉じて思考し、とてもここでは言えないようなピンク色の妄想を全開にした後、
再び瞼を開き、陽子が展開したバリアの内側へ足を踏み入れんとしてみる。
一歩ずつゆっくりと歩を進めるたび、迅鯨のバストもそれに合わせ揺れ動く。
■嶋野陽子 > 蘆先輩の豊満なバストは、
一応女子である陽子の気が散る程のモノ
だが、陽子の視線は蘆先輩の頭がバリア
の内側に入る瞬間まで、先輩の頭部から
離れなかった・・・が次の瞬間、
(《表記不可能》な、何、この妄想!?)
一瞬呆然とする陽子だが、蘆先輩の背後の
センサーが、緑色に変色するのを確認する
と、先輩に、
「さあ、先輩。後ろを振り返って下さい。
しかし、何て妄想するんですか!」と顔を
赤らめつつも嬉しそうに言う陽子。
■蘆 迅鯨 > 顔を赤らめながらも、どこか嬉しそうな陽子の姿を見て。
「タハハー。俺ちゃんが本気出して妄想全開にしたらざっとこんなもんさね」
と、左手を頭の後ろに当ててさすりつつ笑った後、後ろを振り向くと。
「……おや」
背後にあったセンサーの色が緑色に変わっている。つまり。
「成功……ってことでいいのかな、これは」
右手の人差し指を立て、視線をわずかに上方へ向けつつ問う。
■嶋野陽子 > 『成功ってことでいいのかな、これは?』
との問いには、
「第1段階はクリアです。次の段階として、このまま
一晩寝てみて、朝までずっと外に漏れないのか確認
するとか、アリスさんあたりにバリアの外に立って
もらって、妄想全開でも本当に漏れてこないか確認
してもらったりする必要はありますが」と答える陽子。
「でもその前に、蘆先輩の意向を確認したいのですが、
このバリアは私専用なので、この中で寝るという事は、
私と一緒に寝るという事になります。それでも実験を
続けてよろしいですか?」と蘆先輩に尋ねる陽子。
■蘆 迅鯨 > 一緒に寝るということになっても実験を続けてよいか。
それはある意味、最も重要といえる問いであるともいえる。しかし。
「いいよいいよ。俺ちゃんヒトと寝るの嫌いじゃないっていうか……割と好きなほうだし。もちろんソッチの意味なら大好きだけどネ♥」
笑顔を見せ、あっさりと快諾した。普段は言動で誤魔化しているが、元より寂しがりな迅鯨である。
実験のためとはいえ、他人が近くで眠ってくれるというのは嬉しく、心強かった。
■嶋野陽子 > 『いいよいいよ』と快諾する
蘆先輩に、
「ならば、寝巻きを部屋から取ってきてもらっている
間に、布団を敷いておきますので、今晩添い寝実験を
やりましょうか」と提案する陽子。
『ソッチの意味なら大好きだけどね』と混ぜっかえす
蘆先輩には、「それは第3段階ですけど・・・今夜そ
こまで行っていいんですか?」と意味深な微笑で返す
陽子。
カフェテラスで最終兵器の話を出来る位には好き者
なのだ。
■蘆 迅鯨 > 「そうしよっか」
と軽く返した後。
「ウン、俺ちゃんソッチはいつでも歓迎よ♥」
陽子にそのことについて問われると、両手でバストを持ち上げ、上目遣いで誘惑しつつ。
「陽子ちゃんがまだ心の準備とかできてないってんなら、また今度にまわしてもいいケドねー」
とも付け加えた。
寝間着を取りに行くのは、陽子の返答を聞いてからにしようと思っている。
■嶋野陽子 > 蘆先輩の大胆発言に、
陽子は「女の子同士は始めてだけど、それでもいいです
か?」と先輩に確認する。
OK ならば、そのまま布団を敷いてから大浴場に行く
つもりの陽子。先輩はその間に内風呂を使ってもら
えるよう、一応準備はしてある。
■蘆 迅鯨 > 陽子に確認されると、腰に両手を当てつつ再び笑顔を向け。
「いいよいいよ。俺ちゃんどっちでもイケちゃうからサ。いざとなれば俺ちゃんのハイパー兵器もあるし、そっちでするってのも、ネ」
相も変わらず大胆なギリギリの発言の後。
「んじゃ、俺ちゃんはパジャマ取ってくるから。布団敷いといてねー」
と言って手を振り、一旦部屋を出て、寝間着を取るため自室に戻らんとした。
■嶋野陽子 > 寝間着を取りに出た蘆先輩を
見送ると、畳敷の中央にキングサイズの布団を敷く
陽子。続いて全てのセンサーを記録モードにして、
翌朝までの状態を記録できるようにする。
そして自らはバスローブに着替えて、蘆先輩が戻るの
を待つ陽子。
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」から蘆 迅鯨さんが去りました。
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」から嶋野陽子さんが去りました。