2015/08/30 のログ
石蒜 > 「んふふー。」畝傍を慰めることには成功したようだ、ちょっと行儀は悪いが、寝たまま梨を食べる姿を見て、笑いが漏れた。

「良かった良かった。」少し腫れぼったい目で笑顔を返す。本当に美味しそうだ、自分も一切れ、爪楊枝で刺して口に放り込む。シャクシャクと小気味よい音が響く。
「おいひいねー。」梨を口に含んだまま、同じ感想を抱いた。咀嚼もそこそこに飲み込んで。

「はい次ー。」と差し出す、2人で食べれば、あっという間に梨はなくなってしまうだろう。

器をベッド脇のテーブルにおいて
「次は何かな?」とお願いを待つ、世話をするのが楽しくなってきたようだ。

畝傍 > 「んー……」

石蒜から差し出された梨を食べ終えた畝傍は、
横になったまましばし思案するも、そのうち大きな欠伸をひとつ。

「……ボク、いっぱいないてたら、ねむくなっちゃった」

今日は『狩り』にこそ出ておらず、運動量はそれほどでもないものの、
悩み、考え続け、たくさん涙を流した畝傍は、すっかり疲れきっていた。

「ボクがねちゃうまで、そばにいてくれる……?」

改めて石蒜の顔をまっすぐに見つめ、お願いしてみる。

石蒜 > 「そっかそっか。いいよ、ゆっくり休んで。」もう一度頭を撫でて、タオルケットをかけてやる。
ずっと1人で悩んでいたのだ、精神的な疲労がたまっているだろうことは簡単に推理出来る。

「うん、見てるから、安心して寝ていいよ。明日起きても、私はいるから。」安心させるように、手を握る。膝立ちになって、顔を近づける。
そのまま、ゆっくりと唇を重ねようとする。軽く触れ合うだけの、小鳥がやるような軽いキス。

畝傍 > 「うん。そうする」

安心して寝ていてよい、と言われれば、そう答える。
石蒜にかけてもらったタオルケットの肌触りが、今日はいつもより心地よく感じられた。
やがて、石蒜の顔が徐々にこちらへ近づいてくれば、
重なる柔らかい唇の感触を、ただ受け入れ。

「…………おやすみ、シーシュアン」

そう言ってゆっくりと瞼を閉じ、眠りにつかんとする。

石蒜 > 「おやすみ、畝傍……。」目を閉じた畝傍の顔を見つめる。愛しくてたまらない。
信頼されるのが、頼られるのがこうも心地よいなんて、知らなかった。
甘えられるのも悪くないな、そんなことを考えながら、畝傍が眠りに落ちても、いつまでもその顔を見つめていた。

ご案内:「女子寮内・サヤと畝傍の自室」から畝傍さんが去りました。
ご案内:「女子寮内・サヤと畝傍の自室」から石蒜さんが去りました。