2015/09/15 のログ
ご案内:「『常世神社の森の中』」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「『常世神社の森の中』」からアリストロメリアさんが去りました。
ご案内:「常世神社お面屋台」にさんが現れました。
> 先月は来れなかったので多めに面を持ってきたのだが、準備に手間取ってしまった。

「さて、少し遅くなったが店を開くか」

飾り台の骨組みを組み立て面を並べていく。

> 今日持ってきた新作は『兎の面』『満月の面』『狐の面』『紅葉の面』だ。
季節ものというものはその時期にしか出せないが、題材が自然に決まってくるので作りやすい。
勿論、いつもの『女学生月光』やら『お多福の面』など持ってきている。

実を言うとクラスカ君に収めた道化師の面の代金はあれからほとんど使ってない。
出来れば受注生産の時に使いたいと思っているからだ。

> 力がある者が見ればこの新作全てから光が出ているのが見えるだろう。
狐の面は私の着けているものと似たような形ではあるが、新作の方は彼岸花を題材にした模様が描かれており、華やかなものとなっている。
なお、私の着けている面は多少の技巧は仕込んではあるが、異能は使っていないただの面である。

> 兎の面は秋桜の花を題材にした模様が描かれており、女性向きな綺麗で可愛いものとなっている。
ちなみに秋桜はこちらでは一般的にコスモスという名前らしい。

ご案内:「常世神社お面屋台」にシインさんが現れました。
シイン > 以前に昼間の合間に一度とやって来たこの神社。
今度は夜に訪れようと、足を運ばせた。
黒い高踵が黒衣から時偶に覗かせながら、境内へ続く道を進む。

ふと、眼に止まった一件の屋台。

見る限りでは御面を売ってる様子だが、御面から"なにか妙な気配を感じ取った"
それがどんなものかまで把握できない。
何かしらの力が込められた。そんな御面だろうか。
気になったというのもあるのだろう、自然に屋台に歩を向けていた。

屋台の前にまで立つと並んでいる御面の見渡すように見据えて。
小柄な男もしく女の店主に声をかける。
店主自身が御面を被ってるから性別の判断は付きにくい。

「こんばんは、店主さん。この御面…どういうものだい?」

静かに低くもなく高くもない、中性的な声。
そんな声で挨拶を最初にしてから率直に聞いてみた。
分からないことならば聞いた方が早い。

> 「こんばんは、いらっしゃい!
 ……私の作った面から光が見えるのかい?」

表情が見えない黒衣の衣装。
見るからに怪しいが私も人のことは言えない。
なぜなら私は狐の面を着けているからだ。
人が顔を隠す時それ相応の理由がある。
彼もしくは彼女にも理由があるのだろう。私同様に。
よって普段通りの接客をする。

「これは私の異能を使って作られた面だよ。
 例えば今日持ってきたこの面ならば、紅葉の幻影を見せることが可能だ。
 ただし、使用回数は推定3回程度といったとこかな」

そう言って私は、鮮やかな紅葉の葉を彩った面を黒衣の者に見せた。
ちなみに見ようによっては血の手形に見えるのは仕様だ。

シイン > 「見えているよ。
後ろからライトで照らしているような光に見えなかった。
だから不思議に思い、こうして聞いてみたのだが――ふむ。」

声からすれば店主は男性だろうか。
彼が言うに全員が"光"を見れるわけではないようだ。
見えるのかい?と聞くぐらいなのだからそうなのだろう。

「なるほど、異能。異能の力が込められた御面か。」

感心するかのように声を出す。
何かに異能の力を付与して売りだすとは、また考えられた物だ。
そういう商売もありなのかもしれない。
説明された内容を聞けば、お~と声を出しながら聞いていき

「面白いものだな。幻影を見せれる事が可能とはまた。
御面によって効果は違うのか?」

> こう反応があると作り甲斐があるというものだ。

「あぁ、同じものも作れないことは無いが、素材や題材によってはかなり異なった効果になるかな。
 そうだね、例えばこの白く目立たない能面ならば被る者を目立たなくする力を持つんだが、効果は30分で一度きりだったりする」

そう言って白く目立たない能面を見せる。
これは前にクラスカ君に見せたものと同じ面だ。

「ちなみに受注制作はやっているが、主が望む付加が着けられるかどうかはまた別だったりする。
 私もまだまだ未熟者でね……」

残念ながら私はまだ自分の異能を完全に操ることは出来ないのだ。