2015/09/21 のログ
ご案内:「クローデットの私宅」にクローデットさんが現れました。
クローデット > ハイジャックと、テロ未遂ー。
【レコンキスタ】の名は再び世間を騒がしたかに見えたが、それは一時の事に過ぎなかった。
世界が変容して以来、世間を騒がせる脅威は、枚挙に暇がない。結局、【レコンキスタ】も、その中に埋もれ、そして徐々に忘却されている。

(…まあ、ハイジャックなどという「筋の悪い」手法に頼ってしまえば、当然でしょうね。
電脳ネットワークに組織の生命線を託すのも、迂闊に過ぎましたし)

クローデットは優れた魔術師であるが故に、優れた電脳ネットワーク技術者にも一定の敬意を持っていた。
【レコンキスタ(われわれ)】が魔術の卓越性故に今まで組織を存続せしめているのならば、同様に電脳ネットワーク技術に卓越した者がこの世界に存在しない道理はなく、したがって、電脳ネットワークに組織の生命線を残したままにしているのは、自ら急所を曝しているに等しいと認識していたのだ。
早々に地下組織化する羽目になってしまったためとはいえ…組織の生命線を電脳ネットワークに載せるのを早々にやめたフランス支部の先見性は、クローデットを改めて満足させるに至っていた。

クローデット > そもそも、魔術に長けたクローデットからすれば、ハイジャックという手段が筋が悪過ぎるのだ。
その気になれば魔術師以外にも可能な上、「異能者と既存社会の融和の破壊」という目的からすれば、破壊目標が大雑把に過ぎる。
余計な被害をもたらす「テロ」は、穏健派や、どっち付かずの人間を敵に回しこそすれ、味方に付ける事は出来ないのだから。
「天命」のための活動は、ほぼ全ての人間に修得可能な魔術を最大限に活用し、そして、その対象は「排除すべき者」「破壊すべき営み」に限る…というのが、【レコンキスタ】フランス支部…とりわけ、クローデットが所属する「ルナン派」の思想であった。
無論、「ルナン派」以外の活動思想については、クローデットの知ったところではない。そんなものは、クローデットにとって何の価値もないからだ。

…もっとも、「過激派」たる「ルナン派」は「異能者」はもちろん、「異邦人」、「前二者に対し友好的・融和的な一般人」まで「排除すべき者」に含んでいるため、「ルナン派」の思想や道義など、理解を示さない部外者にとっては何の意味も為さない。

クローデット > (…ただ、【レコンキスタ(あたくし達】自体への監視の目は強まる事は想定しておかねばなりませんわね)

クローデットが「先走った」のは、落第街の、特に悪質な違反組織への放火3件だけだ。
それらは公安委員会直轄第二特別教室前室長補佐代理(クロノス)に「報告」してあるので、彼女がそれなりの「処理」をしているだろう。
もし露見していたとしても、落第街の存在を認めない常世財団と、その下部組織たる公安委員会・風紀委員会は、注意や監視こそすれ、それだけで強権を発動させるのは難しいはずだ。
なにせ、『「前歴を重視して強権を行使する」という発想』と、『「この世界に馴染みきれない異能者・異邦人・魔術師を受け入れる」という大義』は、控えめに言っても相性が良くないのだから。

(…まあ、監視が強まる程度なら、さほど恐ろしい事もありませんけれど)

少なくとも現在、クローデットには、「常世財団に直接牙をむく形での」敵対行動を行うという思想はない。
なぜなら、常世学園の現在のやり方は、それ自体が破綻の危険性を強く示唆するだけでなく、もし明るみに出れば先進国諸国の支持を大幅に減らすのに違いないものであり…クローデットは、それを後押しするだけで構わないのだから。

(ただ…「彼」に頼まれた案件は、慎重に事を運ぶ必要がありますわね)

調査対象の人物は、今のところ後ろ暗いところを露見させてはいない。
そんな人物を公安委員会の権限を使って直接的に調査しようとすれば、「監視が強まる」程度で済まない可能性が出てくる。

(…まあ、それをどうするかこそ、あたくしの腕の見せ所でしょう)

複雑な魔術学を理解する知性は、他の範囲にも…もちろん、情報をどう収集するかにも応用が利く。

(それでは、調査計画を考えると致しましょうか…)

思索しているクローデットの傍に、黒髪の女性が、ハーブティを淹れたポットと、ティーカップを持って現れた。

「ありがとう、ジュリエット」

クローデットは、その女性に優美な微笑を向けて、礼を言うのだった。

ご案内:「クローデットの私宅」からクローデットさんが去りました。
ご案内:「落第街 とある廃ビルの屋上」に名も無き者さんが現れました。
名も無き者 > 「………ふむ。今日も、それなりに"平和"だな。」
【ボロ布一枚を身に纏っただけの姿の彼は、
廃ビルの屋上の縁に座り足を揺らしながら、落第街を一望しながら呟く。

これといった事も無く、本日は平和であると。

しかし、眼下に広がる落第街の喧騒は、普通の街であれば、平和とは言い難い光景であり、
違法部活同士が抗争を繰り広げ、
ならず者同士が殺し合い、
落第街に迷い込んだ女子生徒を数人で襲おうとした者達が、逆に返り討ちに遭っている

普通の感覚の者が見るならば平和とは言い難い光景
だが、落第街では、特に珍しい光景でも無く、日常的な光景であり、
彼からすれば、現状"平和"といえる光景であった。

違法部活同士の抗争?
無関係な者が巻き込まれていないならば、放っておけばいい

ならず者同士の殺し合い?
周囲に被害を出さないのであれば、好きに殺し合わせておけばいい

女子生徒が襲われそうになっていた?
自力で返り討ちに出来ていたのだから、今回は自分の出る幕では無い。

つまり、本日は、彼がこれと言って出張る気になる事が起きている訳でも無く、
彼にとっては"平和"といえる日であった。】

名も無き者 > 【彼の現在の行動原理は、虐げられる者や被害者を救う事であり、
治安などといった事には興味は無い

そもそも、落第街自体、社会に馴染めなかった者が最後に行き着く場所
として思っている彼にとっては、
落第街に治安があってしまっては、それこそ本末転倒では無いのかという思いもあるが故に、
争いや違法行為が蔓延っている事自体に関しては、
いつもの落第街の日常という感覚でしか無く。

そこに、被害者が存在しないならば、
彼は特に、干渉する気になる事も無かったのである。】

「………暇…ではあるが……
でも…今の、俺が何かを楽しむ……というのもな…」
【そうして、平和である現状、
自身の行動原理を救う事をしてしまっている彼は、
特にする事も無く、

そして、かつて一度、大切な人との約束をやぶり、友人の声すらも無視し、死を選ぼうそした事に、
後ろめたさを覚えている彼は、
楽しむという事自体に、躊躇してしまい、
こうして、ただ、落第街の喧騒を、秘めそうに眺めているのみであった。】

ご案内:「落第街 とある廃ビルの屋上」に洲崎さんが現れました。
洲崎 > 「いやっほー♪良い景色だね、ここ♪」

落第街を見下ろす男に背後から近づく
コツコツと足音を立て、話しやすい距離にまで近づくと立ち止まる

名も無き者 > 「ふむ?…誰だ…?」
【背後へと誰かが近づいてくる気配に気づき
彼は、誰が来たかと思い後ろを振り向き、】

「……って!?…お前は……洲崎…!」
【そうして、振り向いた先に居た人物を目にし、
仮面の奥で驚きの感情をあらわにする。

そう、近づいてきたその人物とは、
彼の知り合いであり、恩人であり、
そして、事件を起こした噂を知り、真意を問おうとしていた相手、
洲崎、その人であった。】

洲崎 > 「やっほーヒーロー君♪
街で君の活躍見てたよぉ、それに…ここら辺で正義の味方やってくれてるみたいだね?」

ニコリと笑い首をかしげる
手に獲物はなく敵意もない

「灰色の仮面の男…気になってたけど案外普通だね?
僕を見るのがそんなに不思議かい?」

名も無き者 > 「ヒーロー?そんな大層なもんじゃないさ…
俺は俺のエゴで救っているだけだ。」
【彼も洲崎に対し、敵意は無い様子で答える、
ヒーローや正義といった言葉は自分には到底似つかわしく無いと思っている彼は、
自身のエゴでやっている行為に過ぎないと告げるのであった。】

「ふむ……普通…ああ、そうかもな俺は大して力があるわけでもないしな。
不思議…というよりも……」
【彼は『モンク』との戦いで救えなかった無力さを味わっているが故に、
普通という言葉を否定せず、
そうして、洲崎を見て驚いた理由を告げようとし、】

「……洲崎、俺は……
今だけは…白崎玲刃であった者としてお前に問いたい事がある。」
【仮面を着けたまま、正体を隠したまま、問いを告げるのも失礼だと判断しながら、
仮面を外すのであった。】

洲崎 > 「そういうのがヒーローなんだよ?って…君やっぱ白崎君?
死んだって聞いてたんだけど…うわぁ、君えっぐいことするね♪」

嘲笑ともとれる笑みを浮かべる
目には若干の侮蔑の色

「まぁいいや、仮面の男でも白崎君でもどっちでもいいよ。
僕の要件は済んだからここからは君の質問タイムだ♪」

そう答えじっと質問を待つ