2016/07/05 のログ
ご案内:「喫茶店」に綾瀬音音さんが現れました。
ご案内:「喫茶店」に五代 基一郎さんが現れました。
綾瀬音音 > (放課後の、明るい時間。
外は暑いが、店内はクーラーが効いていて涼しい。
そこそこ賑やかで、普通の音量であれば誰が何の話をしていても気にすることはないようなそんな普通の喫茶店にて。

先輩にお誘いを掛けて、喫茶店の隅の窓際の席でメニューを広げている。
こうして待ち合わせするのも慣れたなー、等と思いつつ、カランとドアベルが鳴れば入り口に視線をやる。
男が見えれば笑顔で軽く手を振るだろう)

(最近色々怒涛だった気がしないでもないが、まあ今日はどちらかと言えば日常寄り……例えばそれこそ来期の授業やら何やらの相談に。
ということでお声を掛けた次第である。
メールでも良いのかもしれないが、やっぱり顔を合わせて話すほうが好きだ)

五代 基一郎 > だいたいもう暑いと言っていい。
恐らく梅雨が、いつ明けたのか……と思うこともしばしばある。
大変容が起きる前に、それは毎年気温がどうのというので本土は騒いでいたらしいが
以降はもう何が何やら、一応四季は感じているがどう変化してもと思わざる負えないのが現状と感じている。
故に季節感を大事にしたいのか、この島であれば行事は確かにと執り行っているのを
祭祀の本来の意図はさておいて感じてはいるが。

そんなうだるような暑さ、アスファルトに足跡でもつきそうな外の暑さを
通り抜けてようよう喫茶店に入れば……御待ちの、と店員に声を掛けられる前に
その姿を見つける。
手を振る綾瀬に若干暑さでヘバった顔で軽く手を振り、店員に頭を下げて
そのまま綾瀬の待つ席に歩いていく。

「夏が来た、のはわかるけど一年通せばもう半分っていうのは信じられないね……」

まぁそんなことを言いつつ肩掛けの鞄を奥に、対面の席に座っていく。
ここ最近……というより上半期の初めぐらいから綾瀬音音については
色々話したり連れ出したりしているため、そういえばそろそろ定期考査であろうが
どうなんだろうかという話から始まった。綾瀬音音の場合、血縁者がきちんといるのだ。
何がしかそういった数字で不安にさせるわけにもいかない。
無論悪い結果を出す、とは思っていないのではあるが。

綾瀬音音 > 夏は夏で好きですけどね。
お祭りとか花火とか色々楽しみがありますし。
でも、なんか本当にあっという間に過ぎた気がします。
――今年も半分かぁ……。

先輩大丈夫ですか?
お疲れみたいですけど。


(生まれたと時には大変容後の世界であったし、それについてはあれこれ考えることはまれなのだが。
取り敢えず四季を感じる国に住んでおり、それを美しいと思う感性で生きている。
それは幸せなことなのだが、それに思いを馳せることもあまりない。

余り調子が良くなさそうな男に心配そうに眉を寄せて)

んー、で、まずは成績の方ですが。
取り敢えずは今期も赤点や補修は無さそうです。
ちょっと下がったのもありますけれど、まあ、誤差の範囲内かなぁ、とか。
(私は決めましたら、と彼にメニューを向けつつ、まずは現在の成績など。
元々成績は悪い方ではない)

五代 基一郎 > 「ごめん、寒いのはまだいいんだけど暑いのはどうも……」

いや、いつもこういう黒面積が多い服を着ているからじゃなくてねと
一応は弁解する。制服ではなく大体夏も冬もスーツがメインなもので
日差しに体温水分は奪われることはないが、いかんせん熱を吸収するせいかつらい。

「お祭りに花火ね……来週の常世神社は市がたつのは知ってるかな。
 あまり派手ではないけど、ほおずきの市がね。元々本土の方の風習で
 早い時期の盆のらしいけど……」

詳しいことは覚えていないが……そういった行事が本土にあったのを見ていたし
それがこの島でも一応有志の、ではあるが行われていることに感心していた。
そういった日常に根付いた神事や仏事の祭祀を見れるのは、大変容の後であれば尚更うれしくは思う。
保存されなければいけない状況は如何なものかと思うが……

「二足の草鞋だとどうしても無理が出てくるからね……そこは仕方ないけどさ。
 無理させているのはわかっていたけど、誤差の範囲ではさておき。
 維持できているのはいいこと……というよりよくやってた結果じゃないかな。
 心配はいらなかったか……何か欲しいものとかある?」

実際黄昏時……というより物騒なことに絡むようになり、それ以上にすることは増えた。
この前の一件もだが、まず体をどうこうであったり先に渡した刀をどうこう習熟というのもある。
異能の訓練もあるだろうし……その点異能の試験等であれば問題なかろうが
学科だと単純に勉強時間や出席が関わってくる。頭を回すには当然他のこととの兼ね合いもあるが故に
生活の管理も必要になってくる。それらが出来ているのは”してきた結果”といえた。
ある種、こちらからみての今までの結果が今回のそれらである。

これがただ表層的なのであれば数字が下がっている、というものになるが
事情を考えればよくやっていた事が伺える結果だ。
何かしらそれらの努力に対して報いてもバチは当たらないはずだ。

そんなこんなで何か欲しいものはあるか、と聞きつつも
店員を呼び止め注文を始めた。

「アイスティーと……チェリータルトを」

綾瀬音音 > 寒いのは着こめば良いですけど、脱ぐには限界がありますからね……。
スーツとか多いと尚更でしょうし。
(自室では流石にもっとラフな格好だし、そうでもしないと生活するのが大変な暑さになってきた。
今でこそ冷房が効いている店内で涼しい顔をしているが、外に出たら一発で崩れる自信があった)

毎月15日にお祭り――って言うか祭事ですかね、やってるのは知ってますけれど、そうじゃなくて、ですか?
7月でお盆って言うのはちょっと不思議な気がしますけど
(知らなかったので、素直に目を瞬かせて。
お祭りといえば提灯に屋台、祭り囃子に盆踊り――そんなごくごく当たり前の光景が浮かぶ)

一応上がった教科もありますから、全体としては問題なく維持してるって事で大丈夫だと思います。
授業さえ真面目に受けていれば、成績って大体安定して取れますしね。
なので、授業自体は前から見れば真面目に受けてますね……いや、不真面目に受けたことはないですけど。
ありがとうございます、え、欲しいもの、ですか……?
(確かにやることは増えている。
体を動かしたり異能の訓練、課外活動等々。
それらに当然時間は取られているが、そこら辺は自身が言った通り授業中に集中して勉強する、と言う方法で補った。
基本的に授業ででたことしかテストには出ないのだ。
大体は授業さえ理解すればそこまで大変な事にはならない。
元々身体は丈夫な方であったし、食生活も特に偏りが無いのも幸いしたのだろう、とは思う。

然しながら、欲しいもの、との言葉にはきょとんと目を瞬かせた。
そう言われるとは思っていなかったのだ、すぐには浮かばない。
そもそもご飯を奢ってもらったり、先の刀剣だったりで、良いのだろうかと言う気配)

「アイスティは2つで。あとベリータルトお願いします」
(自分も注文しつつ)

五代 基一郎 > 「全部脱いだら脱いだで脱水症状になるしさ……いやしないけどそんなこと。」

自室でもまたこのような格好……もちろんここのように空調が効いているから話は別になってくる。
しかしそれでもどうにかならないものか……と思うような時期になってきた。
正直外に出れば身に着けているもの1つでも外したくなる。
その一つである眼鏡を取って折り畳めば、テーブルの端のほうへ退けた。
フレームが熱せられ苦しいことこの上ない。

「仏事のほうに入るからね。元々本土地方よって七月の早盆と八月のがね……
 始めた有志の人はそこ出身だったのかな。俺もそうでさ。昔本土のを見た事があってさ。
 えぇと……そうだな。なんでだかは忘れたけどその関係でさ。その時期だと赤いほおずきの鉢植えが並べられたりしてまた風情があるんだよ」

物珍しげに目を瞬かせる綾瀬とは違い、どこか懐かしげにその様子を語る。
普段もにぎわっているがそれ以上に一層活気づいた……といっても祭りの喧騒ではなく
赤い明るいほおずきが並ぶ市場を流れ、並ぶ人々の姿と出店を思い出しながら……

「そういうことだ。素晴らしい綾瀬君。優等生の君には褒美を授かる権利がある。」


言葉の通り、大体学校や教育の場ではそういうものである。
そういうのというのは、授業さえ出て聞いて書き留めていれば大体なんとかなるものである。
それ以上となると、まさしく聞いていたものの応用でレポート等である。
実際この男とかそういうもので、教育段階がその上なので試験ではなく大半がレポート形式だ。
聞いていたことそのまま等では大体それなりの成績をくれるのだが……

さておいて、であるように……なのだがそれに他の要件も絡むとまた面倒になる。
複数のことを実行しっつ、生活出来ているのは優秀なことである。
最近始めたことで慣れないだろうに要領がいいのか良く出来ているのか……それとも、元々素質があったのか。
その答えはどれもであろうか。

「まぁなんでもいいよ、形式はね。がんばってるんだからそれなりに評価の証があってもいいってことだし。
 ご希望あらば聞きますよというものさ。」

食事はそも会合での場所としてもある必要なものだし、刀剣も身を守るために必要なものだから
支給品といって差し支えはないという意識であるためか、考慮の範囲外であるのだが。
注文が終わればメニューを仕舞いつつ……

「しかしそう良い調子なら、本土にいる御家族も別段心配させるようなことにはなっていないか……
 連絡は取ってるだろうけど、毎年帰省とかしてる?」

綾瀬音音 > 暑いからって全部脱いじゃう先輩は嫌なのでそうして下さい……
(切実なのか、それとも冗談なのか。
そんな微妙なラインでの返答である。
目線で眼鏡を追いつつ、それから男へと視線を戻して)

うーん、七夕も8月にやる地域もありますしそこまで不思議ではないのかも?
――そうなんですか。
赤いほおずき…………、ん……
(懐かしそうな表情をする男に、少しだけ目を伏せてお冷に手を付けた。
確か、12歳の頃に異能に目覚めて、それから普通の生活から遠ざかったと聞いた。
その頃の話なのだろうか、とふと思ったからだ。
だけれど、口に出せるわけもなく)

や――そんなに褒められると嬉しいですけど、照れくさいですね。
権利って言うほど、大層なことでもない気がしますけど。
(まだ此方は高校課程が殆どの授業で、大体がテスト形式だ。
おおよそ授業の内容は理解しているし、後はそれらを踏まえて考えればそこまで難しいものではない。
レポート形式の授業もあるが、それも平均をやや上回る程度の成績なのがほとんどだ。

――実際の所。
正直を言えば、某人が飛び降りした後は、以前と比べ――それこそ彼と出会う前と比べても――ぼんやりと何もしない時間が増えていた。
日常に身体を置いてはいたが、気持ちの整理がついていなかったのだ。
指輪を捨てられなかったのも、同様の理由でもある。

そのぽっかりとしていた合間の時間に、異能の訓練やら身体を鍛え直したり、課外活動が入りこんだ形だ。
なので、時間のやりくりそのものはそこまで苦労してはいない。
勿論、自宅学習の時間は些か犠牲にはしたが、そこは授業や学校でカバーだ)

それは嬉しいんですけど、ちょっと急には思い浮かばないです。
うーん、ご褒美……ご褒美……
(考えるようにウンウン唸りつつ。
ご褒美、なんて貰えるのはいつ以来だろうか。
そう言ってくれるのであれば、素直に甘える気にはなったらしい。
とは言え、すぐには浮かば無い)

そうですね、実家からは特に何か言ってきたりはしてないです。
この前音色ちゃん……姉なんですけどね、とも話したけれど特に何も言ってませんでしたし。
一応長期休暇には帰ってますけれど、今年はやめようかなっと。
課外活動の方に力入れたいですしね
(家族は特に心配したとか、何だとかそういう話はしていない。
帰省に関してはそんなことを漏らしつつ。
忙しかった一年前の夏以外は、実家に戻っているとも伝えよう。

然しながら、今年も覚えることは多いのだし、帰省は辞める予定だと付け加えつつ)

五代 基一郎 > 「八月に七夕。へぇ……日本なんて狭くて小さい国だと思っていたけど、改めてそういうのを聞くと国土に比べて色々違いがあるもんだなと思わされるよ。」

そこから引きずるように、どうしても思い出すものがあった。
日本の外に行ってからもちろん、場所によってそれは文化や祭事が違うこともある。
学問的に言えば共通する文化は人類の農耕等の生活と絡めて行われることは知っている。
だが外でそれらを傍受することなく過ごしていた身からすれば、やはり半生ほど生きてきた国の文化の方が親しみも分かりやすさもある。
今年は祭に行こうかな、とぼんやりと思いつつ話は続く。

「君がいう大したことを大体の人はただ無為に過ごしているものさ。
 そうした”普通”のことも出来て……そうだな、盤石というものにあるんだろうし。
 よくやってるよ君は。」

もちろんこれからより大変なことになるんだろうが……しかしこの変化する時を
何か大きな躓きもあるわけでもなく過ごせている。特に日常生活の方である。
黄昏時というがそのどちらに身を置くものはどちらかにいる人間よりしなければならないことも多い。
だからこそわかる事もあるが……その一つが”普通”と呼ばれるものの貴重さだろう。
何事もなく平穏な日々、というのは何か誰かが維持しているものと気づくからこそ
大切に思うような……それ。特にこの島ではいつ崩れてもおかしくないことが、まぁよくあるものであるからして……
御希望は今すぐでなくてもいいけど、この後も溜まると大変だから夏中にねと断りのようなものを入れて。

「いや帰った方がいい。活動があるからこそ、いつどうにかなる……というわけじゃなくてさ。
 家族にはきちんと定期的に会ったほうがいいよ。自分は会わなくていいと思っていても
 家族はまた違うよ。ちゃんと顔を見せてきた方がいいさ。
 ……それとも悪い言い方をすれば、そう思った家族から何かしら勘ぐりあっても君にとって不都合に繋がるから顔は見せておけ
 と言った方がいいかな。色々介入される思考の余地を産まないことも大事だよ。」

そんな冗談めかして、悪いように言いつつ。
ちょうど店員が注文したものを持ってきた。
アイスティが2つにベリーとチェリーのタルトが一つずつか。

「しかしお姉さんか。ねぇ両親以外の人がいる感覚ってどういうものなの
 俺は一人っ子だからそういうのはわからなくてさ。」