2016/09/19 のログ
滝川 浩一 > 「あ、あぁ…そうですか」

友達、ね。と小さく呟くと少しばかり嬉しい気持ちになる。
彼女がバイト帰りのついでで来たとしてもわざわざ来てくれたことが嬉しいようだ。

「何やってんだよアイツ…まぁ、返してくれてありがとうございます。
 羽切少年も喜んでくれたのならそれはそれで…」

歯を見せて笑う彼女とは正反対にこちらは自分の契約相手の行動に頭を抱える。
いい友達が出来たと思ったらこんなことしているのか、怒りを通り越して呆れ返る。
返ってきたはいいもののこれはこれでまたいじられるなと考えていると…

「はぁ?」

命を得た。飯も食えるし子も成せる。そのような発言が飛んできて眉を吊り上げそう聞き返す。
何を言ってるのかさっぱりだが、ともかく羽切少年の事を『東華』と呼称するようになった辺り、親密度がそれなりに上がったのだろう。
べ、と舌を出す彼女にため息交じりに問いかける。

「えっと…いまいち状況が飲み込めないんだけど…何があったの?」

人差し指を自身の眉間に押し当て、目を瞑るとそう聞く。

影打 鈍 >  
んで、持ってきて早々なんだが、食って良いか。
こういうのが美味そうと思えるようになってな、食ってみたいんだ。

(紙袋から勝手にシュークリームを取り出す。
 紙袋の中にはその手の甘いものが割とぎっしり詰まっていて、お見舞いに持ってくるには少し多い。)

いいじゃないか、エロ本の貸し借りぐらい。
――東華にはもう必要ないと思ってな、返しておく。

(必要ないと言うか、必要として欲しくないと言うか。
 要はエロ本が無くても処理出来るようになった、と言うことである。)

何って、ナニがあったんだよ。
もう東華を童貞と馬鹿に出来んなぁ。

(によによ笑う。
 その笑いはどこか幸せそうに見えるだろう。)

滝川 浩一 > 「お見舞いのお菓子として俺に持ってきたものじゃねぇのか…?
 まぁ、俺が買ってきた物じゃないし、どうぞどうぞ」

紙袋から取り出されたシュークリームを見て少し顔を引き攣る。
甘いものは嫌いではないし、極端に小食というわけではないがあの量は一人で食いきれるものではないと考える。

「いや、悪いとは言ってませんけど、流石に女性経由での交換は…ね?」

貸し借りそのものは否定しない。
しかし、それなりに然るべき方法ぐらいあっただろうなどと考える。
それと『東華にはもう必要ない』という事はどういう事だろう…まさか

「な、何だと…つまりお前と羽切少年がって事か…!?」

予想が物の見事に的中し、驚きながらによによと幸せそうに笑う彼女を指さす。
ついつい敬語が吹き飛んでしまうも、咳払いして気を取り直す。

「そうかぁ…彼も童貞卒業かぁ…大人になったなぁ…」

田舎に住んでるお父さんのような口調でしみじみと窓の外を眺める。

影打 鈍 >  
見舞いの品だが、私が食べたかったと言うのもある。
なんだ、甘いものは嫌い――うわ。

(許しが出たので早速袋を開ける。
 渋い顔を見て、チョイスを間違ったかと思いながらかぶりついたら、ぶちゅ、とクリームが飛び出てきた。
 顔と手に白くて濃厚な液体が飛び散った。)

諦めろ、主は従者のオモチャだ。
従者が女子なら尚更な。

(言いながら手についたクリームを舐め取り、顔のクリームも手で拭って舐める。
 その後紙袋から取り出したおしぼりで顔と手を拭き取った。)

そういうことになるな。
童貞の癖に、中々やるやつだったぞ。

(にんやりととてもとても楽しそうに笑う。
 実際とても楽しかったしうれしかったし気持ちよかった。)

――その反応。
そうか、東華と汝は本当良く似とるな。

滝川 浩一 > 「なるほど。確かに美味しそうではあるが…
 ……こらこら、サービスショットを晒す相手を間違えているぞ」

そのシュークリームを見て、美味しそうな見た目に食欲が湧いてくる。
かぶりつき、白いクリームが彼女の顔に掛かるとそう返す。
いや、嬉しくない訳ではない。少しばかりドキッとした。

「だから寧ろ逆だっつーの!?従者ってのは『従う者』って意味なんじゃねーの!?」

漢字の意味を全く無視して主がオモチャと発言する彼女にそうツッコミを入れる。
もう敬語を使うのを完全に忘れているようでそれに気づくも今更直すのもナンセンスだと思い突き通す。
クリームを舐め取る様子に視線を逸らすもチラチラと彼女の事を見てしまう。

深呼吸して、楽しそうに笑いながら羽切少年について語る目の前の少女にこちらも少し頬が緩む。
その様子だけで彼女が彼を好いていることは明白であった。

「…バレたか。全く、ドッペルゲンガーでもあるまいしどうしてこうも境遇が一緒なモノなのかね…」

彼女の発言により、自身の境遇が看破されていることを察すると窓の外の景色を見る。

影打 鈍 >  
おう、食え食え。
汝の見舞いだからな。
東華にはこんなサービスせんでも、もっとアレでコレなサービスしとるから。
――甘い。

(改めてシュークリームにかぶりつく。
 今度はクリームがこぼれないよう慎重に。
 口の中にクリームの甘さが広がる。
 シュー生地の食感も心地良い。
 初めての経験に思わずシュークリームを見つめる。)

ならば言い直そう。
男は女の従者だ。
これで矛盾はあるまい。

(矛盾しかない返事。
 シュークリームの残りを頬張り、今度はロールケーキを取り出して食べる。
 これもふわふわで旨い。
 頬が緩む。)

そういう星の巡りだったんだろうよ。
――ところで滝川少年、汝料理は得意か。

(唐突な質問。
 今まで食べる必要がなかったから料理などしたことがないのだ。)

滝川 浩一 > 「はいはい。というか怪我人に惚気話を聞かせるなよな。こっちはずいぶんと会ってないってのに…
 では、いただきます」

今日はやけに惚気話が多いなと思いつつ、微笑んでそう返す。
彼女が買ってきたシュークリームの一つに手をかけ、袋を開けるとこちらも慎重に口に含む。
ふわふわの生地の中にある甘いクリームが口の中で蕩け、絶妙な旨味を醸し出す。
田舎には無かった食感に驚きの顔をする。

「矛盾しかないんですが…全く、女尊男卑の時代は辛いな」

次に彼女が取り出したロールケーキを見て「おお」と感銘の声を挙げる。
グルグルとまるでカタツムリのように渦を巻いているケーキなんて見たこともない。
少しばかりスイーツに興味を持ったのかそれをしっかりと瞼に刻み込む。

「何を藪から棒に。まぁ、一人暮らしの身だからそれなりには出来るとは自負しているぞ
 あれか?『お風呂にする?ごはんにする?それとも…』とかいう奴をやりたいのか?」

唐突な質問にそう返す。
同居人と魔力バイパスを繫げる前は彼女の分のご飯も作っていたために料理には自信がある。
あと恩恵のおかげで火の扱いはバッチリという盤石っぷり。

影打 鈍 >  
見舞いに来んのか?
あやつの事だからてっきり夜忍び込んでしっぽりやるぐらいはしとると思ったんだが。

(ロールケーキにかじり付きながらアホな事を言う。
 しかし見舞いにも来ない、というのはどういうことだろう。
 何かあったのだろうか、と少し心配になる。)

なら聞くが、汝は女子に勝てると思うか。

(戦いの話ではない。
 たとえば涙とか、世間の評判とか、そういう話である。)

いやな、今肉屋でバイトしてて、余った肉とか結構貰うんだ。
しかし大抵塩振って焼くぐらいしか出来んことに気付いてな。
それに、なんだ。
――旨い飯ぐらいは作ってやりたいじゃないか。

(最後の言葉は恥ずかしそうに視線を外しながら。
 からかったり弄ったりしつつも、やはり色々尽くしてやりたい気持ちはあるのだ。)

滝川 浩一 > 「ソ…鬼灯にも鬼灯の考えがあるんだろ。
 あぁ、眷属のオオトカゲは来たぞ。かなりビビったわ」

一瞬だけ彼女の真名を言おうとしたが、念のためを考え偽名の方で彼女の事を表す。
彼女自身、病院には足を踏み入れない方がいいという考えがあるそうなので見舞いには来れないらしい。故に風呂敷を背負ったオオトカゲが来たのだが…まぁ、驚くわな。
しかし彼女が本当に自給自足しているか心配だ。

「……いや、無理だな。」

涙も世論もそうだが第一に自分の従者の事を思い出し戦闘でも勝てないと悟りそう口を開く。
第一、高位精霊に一般人がどうやったら勝てるっていうんだよ。

「ふむ…肉か。わかった。近いうちに料理についてのレクチャーをするよ。とは言っても俺が退院してからの話だがな…
 というか、この前まで散々揶揄ってたのに、今では恋する乙女じゃないか」

恥ずかしそうな彼女を見て、自分の従者もこのような乙女になればなぁなどと考える。

影打 鈍 >  
なるほどな。
まぁ退院したら存分に甘えとくが良いさ。

(オオトカゲ。
 彼も驚いただろうが、病院のスタッフはもっと驚いただろう。
 会えなくて寂しい、と解釈して適当なアドバイスをニヤニヤしながら。)

だろ。
――でもあれだ、惚れさせりゃ勝ちだぞ。
負けてる私が言うんだ、間違いない。

(恥ずかしそうに頬を染めつつも笑顔を向ける。
 心底惚れていると照れくさそうに。)

肉、というより基本からだな。
食材の組み合わせとか味付けとか、本読んだ知識ぐらいしかない。
連絡先教えてくれ、わからんことあったら聞く。
――ああ、刃物の扱いは慣れたもんだぞ。

(スマホを取り出してアドレス帳を開く。
 いくつか彼が出かけている時にこっそり試作したのだが、どれもレシピ通りに作っただけだ。
 まだ自分で食材を選んで調理出来るレベルではないし、何と何が合うとか、これを使うなら一緒にこれ、と言うような知識が欲しいのだ。
 半身が刀である身、包丁の使い方だけはプロ顔負けだが。)

滝川 浩一 > 「寧ろこっちが甘えられたいんだけどな…」

腕を組んでニヤニヤ顔の彼女にそう返す。
実際会えなくて寂しいという気持ちはあるが甘えたいという気持ちは無い。
というか彼自身、甘えてくれる女性の方がタイプのようだ。

「ははは…全く、羨ましい限りだな」

恥ずかしそうに笑顔を放つ彼女にこちらもほほ笑みを返す。
今の自身の相手に不満があるという訳ではない。むしろ相手がこちらを選んでくれたことを嬉しく思ってはいるが…
如何せん、目の前の少女のように表情豊かでないのが少し惜しい。

「食材の組み合わせや味付け…か。わかったよ。
 あぁ、俺のアドレスな」

アドレス帳を開く彼女に自身の電話番号とメールアドレスを見せる。
そこらへんの知識はあまり考えたことはなかったが、基本的な物ならわかると頷く。
刃物の扱いに関しては…というか妖刀が刃物を扱うとか文章に起こすと意味不明です。

影打 鈍 >  
んー、アレはあやつなりに甘えてるんでないか?

(一度しか二人がいるところを見たことがないからよくはわからない。
 が、あの時彼に抱きついていた彼女は甘えていたのではないだろうか。)

まぁ、まだ正式にくっ付いたわけではないんだがな。
それでも受け入れては貰えた事は嬉しいよ。

(刀であっても、一人の女の子として扱ってもらえた。
 それはとても嬉しいことだ。
 だからこそ、こうして命と感情を得たのだから。)

ああ、すまぬ。
とりあえず今日東華に何か作ってやろうと思うんだ。
今ある食材は牛コマだな。
調味料は酒とか塩とか基本的なもんはあるが、何を作れば良いと思う。

(スマホに彼の連絡先を登録して。
 掲げてみせるビニール袋には、言葉の通り牛コマ肉がぎっしり一キロほど詰まっている。
 大半は冷凍するとして、今日の献立についてアドバイスを求めよう。)

滝川 浩一 > 「そういうもんなのか?」

うーんと腕を組んだまま唸る。
彼から見たら抱き着いたのも一種の揶揄いの類だろうと自己完結していた。
女心のわからない主である。

「よかったな。っというかそういう行為をしたなら正式にくっ付くのも時間の問題だろ」

彼の話になるととても嬉しそうな少女にサムズアップしてそう返す。
前々から彼女の感情の変化に気付いていた滝川にとって今の彼女らの関係はとても喜ばしいものがあった。

「いや、嬉しいよ。
 そ、そうだな…こんなに!?
 …まぁ、まずはそう難しくない牛こまの生姜焼きでも作ってみたらどうだ?」

ビニール袋を見て驚きの声を出すと、そう切り返す。
生姜焼きの作り方を一通り教え、必要な調味料も言っておく。
初心者である彼女にはこれが最も最適だろう。それに生姜焼きは美味しいし。

影打 鈍 >  
私も感情を得たばかりだから偉そうな事は言えんが。
何も思っとらん相手にああいう事はせんと思うぞ。
――つーか朴念仁なところまで似んでも良いだろうに。

(少なくとも、そんな行為をしても許してくれる相手だと認識していると言う事である。
 つまり甘えている、と言っても良いのではないか、と思うのだ。
 どちらかと言えば、彼も朴念仁である事の方が気になる。)

どう、だろうなあ。
東華はスケベだが、そう言う事には無頓着だからな。
――私がアレな時も帰るまで気付かんかったし。

(あの夜の事を思い出して渋い顔。
 小声で自身が発情していた時にすぐ気付かなかった事に対して文句をぼそり。
 明らかに不満そうな表情である。)

売れ残りにしては明らかに量が多いのよな。
――生姜焼きか、試してみよう。

(多分かなりおまけしてもらっていると思う。
 バイトさせて貰えて食材まで貰えるなんて、ありがたい限りだ。
 実際は自身がメイド服で肉を捌くと言う半ばアトラクションじみた行為が受けて、結構客足が増えているからなのだが、そんな事知る由もない。
 ポケットからメモを取り出し、しょうが焼きの作り方をメモしていく。)

滝川 浩一 > 「確かに言われてみれば…
 朴念仁?俺が?まさか…まさかだよな?」

腕を組み納得したようにそう呟く。彼自身、相手の行動より表情で相手の感情を押し測るタイプであるためにそれらのことについては気づかなかった。
朴念仁という言葉を聞き、そのように返す。自分は自覚が無いのだが、他人から言われ少し不安になる。
というか似るだのどうのこうのとか…羽切少年もなのか

「…深くは追及しないでおく。とりあえず頑張れ」

渋い顔をしてだんだん不満そうな顔になる彼女に当たり障りなくそう返す。
やっぱり全部が全部上手くいかなかったのだろう。

「あぁ、良妻目指してファイトだな」

そんなに食材がもらえるなんて羨ましいなどと思いつつ、冗談のつもりでそう返す。
熱心にメモを取る彼女の姿を見て少しばかり本気度がうかがえた。

「ふわぁ~…すまん。少しばかり眠くなってきた…今日のところはここで引き上げてくれないか?」

大きく欠伸をするとその様に切り出す。
欠伸により出て来た涙を拭うと見舞いに来てくれた彼女へそう言い。

影打 鈍 >  
本人ではないからわからんがな、やる事やったんだろ。
なら少なからず思われとると思うぞ。

(まだちゃんと知っている訳でもないし、女性の考えとして言えるほど成長したわけでもない。
 実際のところはともかくとして、それなりに良い関係を築けているのだろう、と思うぐらいだ。)

おう。
とりあえず胃袋をつかむ事にするよ。
良妻かどうかは、どうだろうな。

(性欲は掴んである。
 次は胃袋だ。
 良妻と聞いて苦笑。
 柄ではないと思うものの、そういうのも悪くはないとも思う。
 とりあえず帰ったらしょうが焼きを試してみよう。)

ああ、わかった。
大事にしろよ。
東華みたいに無茶はするな。

(そこは彼に似ないで欲しい。
 紙袋の中からいくつかのスイーツを取り出し、椅子から立ち上がる。
 残ったスイーツは備え付けの冷蔵庫へ。
 彼と他の見舞い客が食べる分は十分にあるだろう。)

滝川 浩一 > 「そういうもんなのかな…女心ってのはさっぱりだ」

確かにそれなりに信頼関係は築いているというのを実感する場面はある。
それなりに体に触れる等のスキンシップが多くなったのがその影響だろう。
しかしながらその様なスキンシップをされる度に顔を真っ赤にさせるため、あまり気づいていなかったようだ。

「胃袋の次はハートだな。しっかりと捉えろよ?」

自分の冗談はあまりウケなかったかと少しばかり落ち込みつつやってやると言った風な彼女にサムズアップを送る。
恋する乙女の戦いは始まったばかりらしい。

「それは――――」

その問いに肯定は出来なかった。
いや、無茶も無理もする気はないが何故だかそれを約束するだけに自信がなかった。
スイーツを冷蔵庫へ片付ける彼女を見て、毛布を強く握ると窓の外の景色を見る。
外は既に太陽が沈みかけており、時刻の経過を物語っていた。

影打 鈍 >  
――筋金入りだな。

(主に負けず劣らずの唐変木らしい。
 今度彼女に話でも聞いてみようか、と考えて。)

ああ、がんばるよ。
――無茶を我慢するコツを教えてやろう。
汝の友人とか花蓮とかが怪我した時の事を考えろ。

(それで止まらないのであればどうしようもない。
 立ち上がり、扉へ向かう。
 扉を開け、外へ出て。)

では、またな。

(別れの挨拶をして部屋の扉を閉めた。)

ご案内:「常世保健病院」から影打 鈍さんが去りました。
ご案内:「常世保健病院」から滝川 浩一さんが去りました。