2016/09/24 のログ
ご案内:「学生街・広場【オクトーバーフェスト】」に阿曇留以さんが現れました。
■阿曇留以 > わいわいがやがや。
そんな擬音語が建てられるほどには大賑わい。
カップルで楽しくお酒を楽しんでいれば、飲み友達と集まって料理と酒を堪能している。
広場には民族音楽の生演奏も流れており、踊っている人達も見られる。
「あらあら、こういうビールもあるのねぇ~。
甘くて美味しい~」
そんな中、留以は一人料理とお酒を楽しんでにこにこ酔っ払っているが。
ほろ酔い、といったところか。ちょっと顔を赤くして甘いビールを楽しんでいる。
ご案内:「学生街・広場【オクトーバーフェスト】」に音原 結奈さんが現れました。
ご案内:「学生街・広場【オクトーバーフェスト】」に南雲 海斗さんが現れました。
■音原 結奈 >
「おっ!」
何かを見つけたお姉さん。
ぽてぽて近付いていきます。
「はぁ~い、こんばんは!
えーっと、あずみちゃん!」
お皿に料理を乗せて、太陽みたいな笑顔でごあいさつ。
■南雲 海斗 > 「あ、あれ?あれ?」
きょろきょろ。
ちょっとしたお祭り、という事で勇気を出して出てきたのだが、一人でうろつくには不適当な場所。
完全に迷子になり、心もとなさそうにきょろきょろと歩いては、誰かにぶつかって「ご、ごめんなさい……!」と頭を下げている少年がいた。
■阿曇留以 > 正直にいえば、ビールは苦手だった。
苦いだけのお酒というイメージがあり、過去には飲んだ事もあるがやはり慣れず敬遠していた。
じゃあなぜ今飲んでいるか。
風の噂で聞いてしまったのだ。
飲みやすい、甘いビールというものを。
「うふふ~、おっさけお酒~♪」
長い髪を揺らしながらソーセージをかじり、お酒を飲む姿。
だれが彼女を巫女だとおもうだろうか。
■阿曇留以 > 「あら、あらあら?」
ちょっとだけ首をかしげ、じっと音原を見つめる。
お酒に潰れている脳がちょっと回転しはじめる。
「こんばんは~!えーと……ごめんなさい、お名前なんでしたっけ~」
酔った脳は思い出せなかったようだ……。>音原さん
海斗くんが人ごみの中、歩いているようだが残念ながら留以はまだ気付いていない。
■音原 結奈 >
「おやっ、そこの男の子、こっちおいでおいで!」
ほとんど迷子、ていうか迷子で首を回してる男の子に手を伸ばす。
柔らかそうなお姉さんのおててです。
ていうか多分海斗君と身長そんなに変わりません。
「あ、うんうん!
わたしはアレ、食堂のお姉さん!
寮に一緒に住んでる結奈お姉さんだよ!」
にっぱーと超いい笑顔。
ここご一緒するね、みたいに軽く言ってから手に持ってた料理とドリンクを隣に置いた。
■南雲 海斗 > 「あ、え、えっと、はいっ!」
手を引かれれば、そのまま素直についていく。
ど、どうしよう?と混乱しつつ、手を引く女性の視線の先に向かって自分も目を向けると……
「お、お姉ちゃん……?」
姉として慕っている巫女、阿墨留以がそこにいた。思いっきり酔っぱらって。
■阿曇留以 > 「あら、あらあら。食堂の~。
結奈お姉さん、いつも美味しいご飯ありがとうございます~」
ぺこり、と結奈に頭を下げる。
「ええ、ええ。もちろんどうぞどうぞ~。
一緒に飲んだほうが楽しいですもんね~」
にこにこしながらちょびごくちょびごく。
ちょびちょび飲んでいるはずなのに、それなりの勢いでグラスのビールが減っていく。>音原さん
「あら、海斗くん~。
どうしたの、お祭りにきたのかしら~」
そんなによってません。決して。
やってくる海斗をみると、ディアンドル姿で海斗に手をふりふり。
「海斗くんも一緒に飲む?
甘くておいしいわよ~?」
未成年飲酒を薦める大人一号。>南雲さん
■音原 結奈 >
「はい、子供にお酒勧めちゃダメだよ~。
ホントに飲ませたら風紀委員さんに通報するからね?」
にっこり笑顔でぶっちゃけます。
お酒は飲んでも飲まれるな、酔ってたらルール違反が許されるわけがありません。
「あらあら、二人とも知り合いかな?
君はこっちのジュースと、取ってきたケバブをあげちゃおう!
小さい子はいっぱい食べなきゃ!」
自分の持ってたグラスと、お皿の一つを差し出します。
多分身長そんなに違わないお姉さんに、小さい子扱いされた男の子の心境やいかに。
隣のもう一人のお姉さんより、胸部装甲は分厚いですが。
■南雲 海斗 > 「あ、えっと、お姉ちゃんのお勧めなら……?」
それが何かよくわからないまま手を伸ばす13歳。アウトです。
が、そこで結菜に遮られる。お酒……お酒!?
「え、お、お姉ちゃん、ボクはまだ13歳だよぅ!」
未成年の飲酒、駄目ゼッタイ。
慌てて手を止め、結菜の進めたジュースとケバブに手を伸ばす。
「えっと、ありがとうございます……って、ボクと同じくらいの背じゃないですか!」
礼儀正しく受け取るも、小さな子扱いはちょっと不服だった様子。むすーっとむくれています。
■阿曇留以 > 「あら、ごめんなさ~い」
怒られれば素直に謝り、そしてビールを飲み。
風紀委員さんは勘弁してほしい。
本当につれられていってしまう。
「そうそう、海斗くんとは知り合いなんですよ~。
お姉ちゃん、お姉ちゃんって懐いてくれてましてね~」
「あらあら、ごめんなさいね海斗くん。
まだ13歳だったわねぇ~」
のほほんとした言葉遣い。
いつもより言葉がふわふわしている。
海斗をまるで子供を扱うように、よしよし、と頭を撫でてみようとする。
■音原 結奈 >
「ふっふっふー。
お姉さんはこう見えて29歳なのだ!」
どやぁ、と胸を張る。
のーぶらでゆれる。
さておき、持ってきてた別のサラダにフォークを突き刺し、もしゃもしゃ食べ始めた。
「ふむむ~、なるほど~。
そーいえば私も、働いてたとこの子……九歳くらいの子が、ずーっと私に懐いてきててね~。
ユナお姉ちゃん、ユナねーちゃんって二人ともべったり」
ほんわか~、みたいな感じで笑顔になりました。
楽しかった頃のことを思い出しています。
「えーっと、ボク……かいとくん、だっけ?
13歳かぁ……まだまだ背が大きくなりそうだね!」
さぁさぁいっぱい食べろ、と自分の取ってきたお皿のお肉やら野菜やらを差し出します。
子供は宝だと思ってます。
■南雲 海斗 > 「もう、お姉ちゃん……ふわぁ」
少し困ったような顔になって抗議するものの、頭を撫でられれば直ぐにふわりと力が抜ける。
撫でられているのが本当に心地よい、と言った風情である。
「え、に、にじゅうきゅうさい!?」
結奈の年齢にびっくり。揺れる胸から目をそらす。
過去に留以からおっぱいホールド(語弊のある言い方)をされて以降、巨乳には少し反応してしまうようになったのである。
「は、はい、13歳です……」
ちょっと恥ずかしそうにしたまま、もしゃもしゃとご飯は食べる。
体を作るためにも、しっかり食べるのは大切だ。それに美味しいし。
■阿曇留以 > 「九歳ですか~。その頃の子ってかわいいですよね~。
元気いっぱいで、こっちが付き合うの大変で~」
わかる、といったふうにコクコクと頷きながらビールを飲み。
「でもある日から凄く生意気になって~。
いつまでも子供って思ってた子が急に大人になっちゃうんですよね~」
なんてちょっと悲しげに。
まだ22歳なのだが。
「あらあら~」
そのままふわふわ海斗の頭を撫で続け。
「海斗くん、沢山食べて大きくなってね~。
あ、でもあんまり大きいとこまっちゃうから、適度に大きくなってね~」
適度がどの程度なのか。
ふわふわ状態の留以にそれをきいても無駄かもしれない。
■音原 結奈 >
「若く見えるでしょ~。
昔から二十代に見えないって言われるもんね~!」
どやぁ、と再び胸を張る。揺れる。
多分年齢相応に見えないのは、この子供っぽいしぐさのせいだと思われます。
「そ~そ~、いつの間にか大きく……なっちゃうのかな?
知り合いの子はまだちっちゃいからわかんないなぁ」
二人とも甘えん坊だし、夜の子はまた寂しがり屋だし、大きくなるイメージが付かない。
育ったら、甘え癖も寂しがりもなくなるのかなーなんて考えつつ。
「いい食べっぷりだね~……
普段からいっぱい食べるタイプかな?」
男の子が食べる姿は微笑ましいものだ。
ずっとにこにこしてる。
■南雲 海斗 > 「て、適度にってどんな感じ……?」
ちょっと困ったように留以に問いかける。無駄かもしれないけど。
でも、出来ればお姉ちゃんにとってちょうどいい大きさになりたいなあ、なんて思ってたりもするのだった。
「全然、二十代には見えないです……」
揺れる胸から目をそらしつつ。正直自分と同年代かちょっと上かな、と思っていたので、本当にびっくりである。
こう、大人っぽさ!っていうのは、無いし。
「あ、はい。体を作るにはたくさん食べなさい、ってお父さんが」
そして、恥ずかしそうにしつつ頷いて肯定する。
水火拳という武術を習っている海斗は、それを扱うに足る体を作るために、しっかり食べるようにしつけられているのだ。
その後、しっかり運動して消費するのもセットである。
■阿曇留以 > 「大きくなっちゃうんですよ~。
近所の子たちが、ちょっと経てばいつの間にかお化粧してたり身体に筋肉がついてたり……。
子供って、すぐ成長するから驚きますよ~」
巫女をやってればなにかと子供たちに会うことがあるのだろう。
その時に成長っぷりをみせつけられ、びっくりするようだ。
「えーと……そうねぇ……」
てきどに、ときかれて海斗の頭を撫でるのをやめる。
うーん、と悩み、海斗をみて、もう一度悩み。
「180cmぐらいかしらぁ。
大きい男の子はかっこよくてもてるから、頑張って大きくなってね~」
そして再びなで始める。
■音原 結奈 >
「大きくなっちゃうのか~……
かわいい子がかわいいままってことはないんだもんね~」
フォークの先にドレッシングを付けて、ぺろぺろ舐めたりしながら考える。
今可愛いあの双子が、大きくなったらどうなるんだろう。
多分片方は女王様っぽくなる……なるか?
もう片方はお父さん似で豪快に……なりそうな気がしない。
未来図が、未来図が想像できない!
「あっ、いいねー、180センチ!
かっこいいと思うよ、かいとくん!
お姉さんもご馳走したりして応援するから、頑張って大きくなろう!」
背を伸ばせ、伸ばせ!みたいに応援を始めました。
素材もいいし、きっとイケメンになるんじゃないかなって思ってます。
ぐっと握りこぶしを胸の前に持ってきてみました。
胸が寄ります。
■南雲 海斗 > 「(おっきくなるのは、いいのかな?悪いのかな?)」
二人の話を聞きつつ首をかしげる。
なんだか、大きくなることを惜しんでいるように思える。でも、聞いていると180㎝くらいになってほしいというようだ。
よくわからない。
「う、うん……180㎝、頑張ってみる」
でも、それでも。
よくわからなくても、お姉ちゃんの希望には沿いたかった。
結奈もいい感じだと言ってくれているし、それくらいが多分いい、のかな?
等と思っていると、目の前に結奈の大きな胸がたゆん。
「あ、あう……」
赤くなって目を背ける海斗。
こんなに近いと、意識せずにはいられない……!
■阿曇留以 > 「あ、でも結奈さんみたいにちっちゃいまま可愛いってことがあるかもしれません~。
私も中途半端な高いか低いか、どっちかが良かったわぁ……」
はふぅ、とため息をつく。
165cm。大変中途半端な背だ。
「あらあら」
赤くなってる海斗をみてふふりと笑い。
「海斗くんも男の子かしら~。
13歳だものね~」
ぽむぽむ、と海斗の頭を叩く。ぺちぺち。
■音原 結奈 >
「そーかなー。
わたしはあづみちゃんみたいに、もーちょっと大きくなりたかったなぁ。
こんな背だと、普通の人向けに作られた厨房が高くて仕方ないもん。
150センチなんてあんまりいいことないよ」
むーっとうなり、アゴを机に乗せた。
小さいのは小さいなりに苦悩があるのです。
ついでにしれっと身長サバ読んでおきました。
「んんー、お姉さんのおっぱいが気になっちゃう~?」
によによ笑うけど、あんまりいじめちゃいけないと思ってもいます。
ちゃんと胸元を整えて、ちょっと目立たないようにします。
Hカップは隠し切れないけど。
「……そういえばあづみちゃんもだけど、かいとくんは寮住まい?
そろそろ戻らないで大丈夫?」
おめめをぱちぱちさせながら尋ねます。
20代のお姉さんはともかく、13歳の男の子がこんな時間に酒場にいるのはマズい気がする。
■南雲 海斗 > 「うう、あうう……」
留以に頭をぺちぺちと叩かれ、結奈に気になるかと聞かれ、赤くなってもじもじとうつむいてしまう海斗。
やっぱりHカップレベルはどうしても目に入ってしまい、甘えたがりの海斗には強烈な母性としてアピールしてくるのである。
「え、えっと、寮、だけど、門限、とかは、なくて……」
もじもじしつつ、何とかお返事。一応いること自体は問題ないようだが、子供がこの場にそぐうかと言うと首をかしげるところでもある。
■阿曇留以 > 「あぁ……確かに料理するときとかは大変そうですよね……。
そういう意味では私ぐらいの背がちょうどなんでしょうけど……。
でもやっぱり、低いほうが可愛いですよ~」
ちょっと手を伸ばして、結奈の頭も撫でようとする。
年上のお姉さんでも容赦しないその撫で癖。
「あ、もうこんな時間。
もうそろそろ、戻らないといけないかしら~……」
はふぅ、とちょっとだけあくびをしつつ。
「私はそろそろ戻ろうかなぁ~って思ってるのだけれど。
海斗くんはどうする~?
もしまだいるなら、結奈お姉さんに送ってもらうようにしたほうがいいかもしれないわ~」
なんていってから、ビールを飲み干し、ソーセージも食べきってしまう。
ごちそうさまでした、といった感じ。
■音原 結奈 >
「んんむ~、そうかなぁ……
私としては、すらっと背が高い方がお洋服とかも映えて素敵だと思うのにな~」
む~っと唸り続けながら、頭を撫でられます。
拒絶しません。
ネコみたいに目が細くなってるので、多分気持ちいいんだと思います。
「んっ、じゃあそろそろ……一緒に帰る?
その前に~……だっこしてあげようか、かいとくん」
立ち上がって笑顔を浮かべ、ちょっと腕を広げます。
子供らしい花のような笑顔がなりを潜め。
代わりに浮かぶのは、とてもとても穏やかな笑顔。
少年にだけ見えるような角度で、まるで母のように微笑んでいます。
■南雲 海斗 > 「あ、じゃあ、ボクも……って、ええ!?」
二人が帰るなら、と帰ろうと考えたとき、割ととんでもない提案が飛んできた。
とても恥ずかしいし、ちょっとみっともないなあとも自分でも思う、抱っこしてもらうという提案。
だが……
「…………」
こくん、と頷き、とてて、と結奈に駆け寄っていく。
元々、海斗は生来の寂しがり屋。まして、この学園では家から出て孤独感が増幅されている。
留以という『姉』を得たことである程度解消されてはいるものの……根本は、やっぱり甘えん坊なのだ。
■阿曇留以 > 隣の芝生は青いか。
ごろごろと撫でられる結奈をにこにこしながらなで続け。
「そうですねぇ……確かにそういうのもありますけど~……。
胸があると、やっぱりちょっと……ってのはありますねぇ……」
身長とは別の悩み。
多分結奈さんも大変だろうなぁ、なんておもいつつ。
「あら」
ちょっと冷たい声だったかもしれない。
困ったような顔で自ら抱かれにいく海斗をみており。
「……」
すっと留以も腕を広げてみる。
■音原 結奈 >
近寄ってきた少年をふんわり抱きしめる。
「……大丈夫、独りぼっちじゃないからね~……」
少年の心の隙間を見通すかのように、優しい言葉をかける。
背中をゆっくり撫で、落ち着けるようにして。
「……はい、あづみのお姉ちゃんもおいでって言ってくれてるよ」
ぽんぽんと背中を叩いてから、自分から離れ。
そして留以のほうに、海斗の肩を掴んで体を向けさせた。
■南雲 海斗 > 「うん……」
ぎゅう、と抱きしめる。
……今でも、一人の夜はさみしく怖い。
広い部屋で独りぼっちの夜は、泣き出しそうになることもある。
だからこそ、ついつい甘えて、癒しを求めてしまうのだ。
ぽんぽん、と背中をたたいてもらい、そして留以の方を向かせてもらうと、留以も手を広げてくれている。大好きな『お姉ちゃん』が。
とてて、と駆け寄り、また、ぎゅうっと抱き着いた。
「お姉ちゃん……」
今だけでも、包まれていたい。自分を守ってくれる腕の中で、安らいでいたかった。
■阿曇留以 > 「よしよし~」
ぽむぽむ、と海斗の背中を優しく叩き、頭をなでる。
なんというか、子犬のようで放っておけないのだ。
「海斗くんにはお姉ちゃんも、結奈お姉さんもいるからね~」
優しく語りかける留以。
しばらくすれば、海斗を離すだろう。
■音原 結奈 >
うんうん、よかったよかった。なんて幸せそうに頷いた。
この子はきっと優しい子になってくれる。
なんて勝手な思いを馳せつつ。
「はい、それじゃ帰ろっか!
あづみちゃんも酔っぱらったままだと危ないから、三人で帰るよ!
かいとくんは、はぐれたりしないようにお姉さんと手を繋いでおこうね!」
離れた少年に手を伸ばします。
きっと今だけは、とてもお姉さんっぽく見えるでしょう。
■南雲 海斗 > 「うん……ありがとう、お姉ちゃん」
語りかけられながら、暫しの安堵を得る。
これで、今夜は頑張れそうだ。
留以から離れた後、結奈の提案におずおずと手を伸ばし、その手を取る。
繋がれた手は、今だけでも孤独を否定してくれるような、そんな気がして。
自分と同じくらいの身長の女性が、とても優しく、包容力のあるお姉さんに見えた。
そして……もう片方の手を、おずおずと留以の方にも伸ばす。
手をつないでほしい、と言わんばかりに。
■阿曇留以 > 「ええ、帰りましょうかぁ~」
結奈の提案に同意する。
もう酔いまくっている留以はゆっくりと立ち上がって、ちょっとふらりとしながら帰る準備。
そっと差し出される海斗の片手に気付けば、嬉しそうに手を握り返す。
■音原 結奈 >
「よーし、じゃあ寮までぜんそくぜんしんだー!」
ごきげんな様子で海斗の手をぶんぶん振りながら、寮までの家路を急いだ。
まだまだ祭りは終わりそうにないが、子供の時間はおしまい。
美味しいものともお別れして、おうちにかえりましょう。
ご案内:「学生街・広場【オクトーバーフェスト】」から音原 結奈さんが去りました。
■南雲 海斗 > 「……うん!」
力強く頷き、二人の『お姉ちゃん』と手を繋ぎながら寮へと帰っていく。
大丈夫、独りぼっちじゃない。たとえ寝る時は一人でも、目を覚まして外に出れば、優しいお姉ちゃんがいてくれる。
それが、とても心強く感じられた。
ご案内:「学生街・広場【オクトーバーフェスト】」から南雲 海斗さんが去りました。
ご案内:「学生街・広場【オクトーバーフェスト】」から阿曇留以さんが去りました。
ご案内:「自宅」に羽切 東華さんが現れました。
■羽切 東華 > さて、今夜は同居する半人半刀にクラスチェンジ(?)した相棒との話し合い。
バイトは午前中のみだったのが幸いし、午後は足りない日用品の買出しや街の散策で時間を潰し。
そして夜、既に夕食も平らげた後のまったりタイム…と、行きたい所だが今夜は話し合いの時間だ。
議題は主にこの少年の汚染された右手に付いて。今は応急処置として黒い革手袋を嵌めている。
(これ以上汚染が進行してないのが幸いって言えば幸いなのかな)
そんな事を思いつつ、右手を眺める。ただ、痛覚を含めて触覚が一切無いのが地味に痛い。
しかも、汚染範囲は広がらない代わりにかなり癒着、というか混ざり込んでいる。
最悪、解呪しても後遺症はある程度覚悟せねばならないだろうか。
ご案内:「自宅」に影打 鈍さんが現れました。
■影打 鈍 >
(食後に風呂に入り、ちょうどあがったところ。
安アパートではあるが、狭くとも風呂が付いているのは助かる。
部屋着に買った白いワンピースを着てバスタオルで頭をわしわしやりながら風呂場から出てくる。)
待たせたな。
(冷蔵庫から取り出した大容量のコーラのペットボトルと、グラスを二つ持ってテーブルの前に座る。
ぷし、と言う音を立てて蓋を開け、グラスに注いで片方は彼の前に、もう一つは自分の前におく。)
――右手の調子はどうだ。
(コーラを一口飲み、尋ねる。
心配四割、不機嫌さ六割ほどのジト目。)
■羽切 東華 > 「あ、お帰り鈍」
声を掛けられて、右手からそちらへと視線を移す。しかし、何時の間に買ったんだワンピース。
ともあれ、コーラの注がれたグラスを片方差し出されれば、ありがとう、と礼を述べつつ。
「んー別に痛みとかそういうのは無いね。むしろ触覚が完全に死んでる。
ただ、これ以上は汚染は進行しないかも。婆ちゃんに電話で聞いてみたら、人外殺しの血筋の影響とか言われた。
とはいえ、解呪しても若干後遺症は残るだろうってさ」
ちなみに、祖母からは説教とかはされなかった。代わりに『未熟者め』という在り難い一言を頂いたが。
「で、えーと俺の右手のコレを何とかする目処が立ったんだっけ?」
相棒からのジト眼にも何処吹く風、とばかりに確認してみたり。割とその辺りの神経は図太い。
■影打 鈍 >
――ったく、馬鹿者め。
(後遺症が残ると告げられた時には苦虫を噛み潰したような顔をして俯いた。
それでもすぐにいつもの顔に戻り、一言だけぼやくように。
説教はもう散々やった。
今話す事はそれではない。)
うむ、秋輝おるだろ。
あやつが何とか出来るらしい。
(先日のスーパーでの一件。
ジト目に涼しい顔をしているのに腹が立ったので、足を伸ばして膝を蹴っ飛ばす。)
■羽切 東華 > 「あはは、確かにそうかもねぇ」
苦笑いを浮かべるが、全く懲りてないのが丸分かりだろう。
祖母からも匙を投げられる程度には歪んでいるのだから仕方ない。
真っ当な面も多いが、時折、こうした歪さが浮き出るのが羽切東華という男だ。
そもそも、この少年からすれば『右手だけで済んで良かったなぁ』というのが本音だ。
「ああ、寄月先輩が?あの人、何と言うか完璧超人に近い気がしてきた」
自分とは大違いだなぁ、とか思っていたら何かいきなり膝を蹴っ飛ばされた。
地味に痛いが、そこは顔には出さず我慢してみる。グラスを取ってコーラをちびりと飲みながら
「と、いう事は先輩が解呪とか浄化の術か何かを使うって事なのかな?」
■影打 鈍 >
――っ。
(あまりに呑気な彼の様子に、思わず立ち上がる。
泣きそうな顔で唇を噛みながら睨み付けて。)
……、ああ。
本業ではないと言っていたがな。
要は練習台と言うことらしい。
(しかし、何を言っても無駄だと言うのはわかっている。
わめき散らしたいのを押さえ、腰を下ろして会話を続ける。
――元居たところではなく、彼の膝の上に。)
■羽切 東華 > 「まぁまぁ、鈍落ち着いて。別に死ぬ訳でも体を乗っ取られる訳でもないんだから」
そもそも、判断基準がまずおかしい。同居人の内心を知ってか知らずかそう返し。
もっとも、こういう面がこの少年の歪さを確定的なものとしているのだが。
「……失敗して悪化とか無いかな?いや、寄月先輩ならまぁ平気だと思うけど」
まぁ、練習台でも何でも別に構わないけどさ…と、割り切りも早かった。
で、立ち上がった相棒が腰をまた下ろす…ただしこちらの膝の上に。
「えーと鈍さん?これはスキンシップ的な何かでしょーか?」
黒い革手袋を嵌めた右手でグラスを持ちつつ、取りあえず左手で相棒の頭を撫でてみる。
最近、地味に相棒の頭を撫でる癖が付いてきた気がしないでもない。
■影打 鈍 >
(落ち着いてと言われて落ち着けるわけが無い。
何より彼がこんなんだからこんな気持ちになっているというのに。
だんだん腹が立ってきて、思い切り太腿をつねり上げた。)
今よりひどい事にはなるまいよ。
そこら辺は奴もわかっとるだろ。
(やけくそ気味にコーラを煽る。
その拍子に彼の顔面を後頭部が当たるかも知れないが、知ったこっちゃ無い。)
私の心を乱した責任に椅子になってもらう。
(頭を撫でられたら、頭を振って拒否。
撫でられるのは好きだが、今は気分じゃない。)
■羽切 東華 > 「痛いっ!?ちょっ!抓るなら右手にしてよ痛覚無いし!」
と、太股を抓られて流石に悲鳴を上げる。まぁ、朴念仁な所は相変らずである。
太股の抓られた箇所を軽く摩りつつ
「まぁ、最悪でも触覚が戻れば俺としては万々歳かな」
今の状態でも刀は握れるが、矢張り触覚が無いのはちょっと困る。ひじょーに困る。
そして、こちらもコーラを飲もうとして…ゴスッ!相棒の後頭部が顔面直撃。
「…つぉぉぉ…!!」
プルプル悶えるが、グラスを落としたり中身を零すのだけはギリギリ耐えた。
あと、頭を撫でるのは失敗した模様。
「分かったよ、椅子になりますよ椅子に…」
と、顔面ヒリヒリしながらもそこは大人しく椅子になる主であった。
■影打 鈍 >
ふん!
(当然狙ってやったことだ。
痛覚の無い右手をわざわざ狙う理由が無い。
不機嫌そうな鼻息で返事。)
万々歳なものか。
元に戻らねば――私が困る。
(愛する者の利き腕が不自由など、あまりにも悲しい。
そんな想いはきっと伝わらないのだろうな、と思いつつも言わずにはいられなかった。
後頭部が顔面に当たってちょっと自分も痛かった。
左手で後頭部をさする。)
――あーあ、私も甘い奴だよ。
不用意に呪いを受けた奴に童貞捨てさせてやったんだからな。
■羽切 東華 > 「まったく……」
と、溜息を吐くが、そのセリフを言いたいのはむしろ彼女の方だろう。
今後の彼女の苦労がとても偲ばれる。
「うーん、どうせならなんか右手に能力でも宿らないかな。こう、霊体を掴めるとか」
が、現状今の状態で既にそれが出来るのだった。霊体に打撃出来るって冷静に考えるとアレだが。
頭を摩る相棒に、『やっぱり自分も痛いんじゃないか』と呟きつつ。
「そう、それで思い出したけどやっぱり触覚が無いといかんとあの時は思ったよ」
そう、おっぱい触っても右手だけ何の感触も手応えも無かったのだ。
あの時は流石に愕然としたのを覚えている。左手は問題なくて本当に良かった。
どうも、少年の物事の深刻度的には右手の呪いよりおっぱいの方が上らしい。
■影打 鈍 >
もう少し自分の身体を大事にして欲しいんだがなぁ。
(とうとう我慢しきれずに言った。
それはもう我慢しきれずと言った様子で、盛大なため息と共にこぼす。)
いっそそう言うの見えん方が良いと思うぞ。
変な事に首突っ込まんで済む。
(頭を擦りながら呟く。
どうしても以前の調子で動いてしまうのだ。
この間は初めて小指を壁の角にぶつけて、死んだかと思った。)
阿呆。
んなこと言っとるともうさせてやらんぞ。
(とは言え多分こっちが我慢出来ない。
とりあえずもう一度太腿をつねる。)
■羽切 東華 > 「少なくとも、婆ちゃんにボコボコにされてた時よりは大分マシな筈なんだけどなぁ。
それに、多分体が勝手に動くだろうから無理だと思う」
と、彼なりに少し考えつつもそう言葉を述べる。
物心付いた時から過酷な鍛錬をずっと課されていたのだ。
無茶や無理が常態となってしまっており、それが自然体にもなってしまっている。
元々破綻していた部分もあるが、環境で更に悪化したという感じだ。
「え?いや、見えなくても多分俺は首を突っ込むと思うけど」
そして、自分の好奇心を止めようとしない。彼女の方が心労が嵩みそうだ。
あと、相棒はまだ自分が完全に刀だった時の感覚を引き摺っているらしい。
「それは困…痛い!?」
また太股を抓られた。むしろ相棒に先に襲われそうな気がしないでもない。
ご案内:「自宅」に羽切 東華さんが現れました。
■影打 鈍 >
だろうよ。
(元より言って直るものとも思っていない。
予想通りな彼の返事にもう一度ため息。
コーラを飲む。)
――はああああ。
柱にでも縛り付けとけば良いんか。
それか手足全部ぶった切っとくか。
そうすれば勝手に出歩けんだろ。
(その方がいい気がしてきた。
据わった目で後ろの主を睨みつける。)
困るんならそれなりの態度を見せろ。
ったく。
■羽切 東華 > 言って直るモノでもなければ、諌めても直るモノでもない。
つまり、どうしよーもないという事だ。
そもそも、根っこが既に狂人レベルでアレな少年だ。そう簡単に正される訳が無かった。
コーラをこちらもちびりちびりと飲みつつも、物騒な相棒の言葉に笑って。
「いやいや、そしたら鈍と斬り合いしてでも全力で抵抗するけどね。
それに、異能を応用すれば手足切られても代用にはなるし」
物騒な発言に加え、据わった目で見られても何のそのである。
この主、相棒である娘の脅しや忠告に真っ当に従う事が殆ど無かった。
それに、無理無茶を常態とする男だ。手足が切られた程度で止まりはしない。
「とはいえ、なるようになるしかないしねぇ」
と、そんな調子である。ある意味でもう変な方向で達観しているレベルだった。
■影打 鈍 >
――阿呆。
東華に私がそんな事出来るわけ無いだろ。
(ヤンデレではないのだ。
斬る事も出来なかった自身に、そのような真似が出来るわけが無い。
据わった目を、悲しそうな目に変えて。)
全く。
煩悩塗れかと思えば、変なところで達観しおって。
なーんでこんな男を好きになったかな。
(ぐにぐにと彼の太腿を揉む。
マッサージよりももう少し強い、やや痛いぐらいの力だ。)
■羽切 東華 > 「まぁ、俺も鈍をバッサリ斬れるかと言われたら……うーーん。」
そこで悩むのはどうなのだろうか。だが、一度彼女との斬り合いで強引に急ブレーキを掛けて右腕を骨折している。
と、なれば無意識のレベルで矢張り斬り合いを避けている、のかもしれない。
「それは、まぁ鈍に男を見る目が無かったと思って諦めるしかないんじゃないかなぁ」
正直、自分がロクでもない男だという自覚は薄っすらとありはするし。
ぐにぐにと太股を強めの力で揉まれる。やや痛いがそこは我慢しつつ。
こっちは左手を彼女の腹に回すようにして軽く抱きしめてる状態に。
右手は、そのまま会話の合間にグラスの中身のコーラをちびちびと飲んでおり。
■影打 鈍 >
ま、今それを考えても仕方あるまい。
(今考えるのはそれではなく、除霊の日取りとかそう言うことだ。
そう言うときはそのときに考えれば良い。
彼の身体を背もたれ代わりに寄りかかる。)
全くだなぁ。
告白しても返事保留して、そのくせやる事やっちゃう酷い男に惚れた私が悪いんだよ。
なぁ東華?
(ニヤリと笑って顔を見る。
ついでに右手で彼の頬に手を添えよう。)
■羽切 東華 > 「まぁ、確かにそうだけども…。
取りあえず、浄化というか除霊というか解呪?の日取りを先輩とも相談して決めないとなぁ」
一応、可能ならば相棒にもいざという時の為に傍に付いて貰いたいので、三人の日程を合わせられるのがベストだが。
と、考えていたら背もたれ代わりに寄り掛かられた。
そう、今の主な自分は椅子である。仕方ないね。
「うっ…そう言われると何も言い返せないけど、鈍の方がもう我慢限界だったぽいじゃない」
と、ささやかな反論をして見つつ、頬に手を添えられれば、もうちょい強く抱きしめておこう。
「うーん、気のせいか刀の頃よりも抱き心地が増した気が…。
いや、気のせいじゃないかな。半分人になって、体もそういう風になったんだろうなぁ」
■影打 鈍 >
そうだなぁ。
一度秋輝に相談してみろ。私も都合が良ければ行く。
(出来れば一緒に行きたいが、まずは先方の都合が優先だろう。
なんせ解呪をしてもらうのだ。
こちらが合わせるのが義理だと思う。)
馬鹿者。
男であればそこで責任取って嫁に貰ってやるぐらいの勢いを見せろ。
秋輝も言っとったぞ、学生の身分なんてあっという間だとな。
(愛する者に抱きしめられる感覚を楽しみながら、すりすりと頬を擦る。
にいと笑いつつ、先日言われた言葉をそのまま伝えてみた。)
だろうな。
以前の様に斬れない体ではなくなった分、やぁらかさが増えてるんだろうよ。
■羽切 東華 > 「分かった。今夜はもう遅いし明日辺りに連絡してみるよ、アドレスは貰ってるしね。」
と、いうか彼とは手合わせするつもりでアドレス交換したのだが、まさか呪いの解除が先になるとは。
まぁ、これを解かないと万全の状態ともいえないのだからしょうがない。
「と、言われてもねぇ。羽切の一族の行き先なんて大体決まってるし」
と、曖昧に笑って。具体的に何処に行くのかなんてのは言わない。
ただ、一つ言える事は羽切の一族で長命なのは己の祖母以外は誰一人として居ない、という事だ。
まぁ、それはそれとして、こういうスキンシップは楽しい訳でして。
すりすり摩られつつ、抱きしめながらやぁらかさとやらを堪能中である。
「……待てよ?そうなると、鈍の胸は更に柔らかくなってるという事か!?」
衝撃の事実に気付いた、とばかりに呟く少年。で、この態勢で器用に鈍の胸元をガン見していく。
■影打 鈍 >
うむ、きちんと治して貰えよ。
でなければ私が自分の腕を切り落とすからな。
(脅し文句を放つ。
彼には多分この方が効くだろう、と。)
だから馬鹿だというんだ。
――私の子なら、長生きするに決まっておるだろ。
(命を得たとは言え、自身は半分人ではない。
今まで重ねた年月もあるのだ、それは半ば確信に近い。
頬の手を彼の後頭部に動かし、唇を近付ける。)
…………。
(が、あとわずかで触れると言うところで聞こえた言葉。
動きが止まり、彼の後頭部に回した手で髪を引っつかむ。
そのまま引きちぎらんばかりに力をこめて。)
■羽切 東華 > 「やめぃ、そんな事をしたら俺はその場で自分の四肢を切り落とすからな」
と、真顔でジト目。多分この男はやる。勿論この相棒もやりかねない。何と言う脅し合い。
「…えーと、子作り云々って凄い飛躍してないですかね…」
何ともいえない表情でボソリと呟きつつ、唇が近付いてき――…
「いたたたたたたたた!?!?」
そして、動きが止まったかと思えば、後頭部に回された彼女の手が髪の毛を引っ掴む。
で、毛根が抜けるかと錯覚するくらいの激痛。あ、割と手加減無しで力込めてる!!
「ギブ!鈍ギブアップ!マジで髪の毛抜けるから!!」
■影打 鈍 >
んであればちゃんと行って来い。
そうすりゃそんなことせんで済む。
(そもそもちゃんと行ってちゃんと治してもらえば済む話だ。
ジト目をジト目で返し、顔を背けて髪から手を離した。)
愛する者の子が欲しいと思うのはおかしな事ではあるまい。
――ま、女子を胸で評価する心が童貞の男にはわかるまいがな?
(顔を前に向けて座りなおし、ふふんと得意げに言ってからコーラを飲む。
彼の身体に背を預け、再び便利な座椅子扱い。
なんだかんだ、こんなやり取りも楽しんでいるのだ。)
■羽切 東華 > 「いや、ちゃんと行くけどさ。問題はどの程度後遺症が残るかって事だけど。
先輩の腕前を疑う訳じゃないけど、ウチの婆ちゃんの見立て外れた事が無いからな…」
そもそも、汚染されてから少々日数が経過しすぎたのもある。
とはいえ、今よりマシになるのは確かだからそこは素直に行くつもりだ。
「いや、俺もう童貞じゃないんですけども…と、いうか卒業させたの貴女ですけども」
と、冷静にツッコミを入れておきつつ、コーラをグビリッと飲み干して一息。
と、いうか鈍は完全にこの椅子モードを気に入ってないだろうか?
めっちゃ寛いでいるんですけれども。とはいえ、やり取りそのものは穏やかなものである。
「そういえば鈍。例の刻刀モードの銀髪和装お姉さんの姿だけど、あっちが本来の姿になるのか?」
素朴な疑問が沸いたのでフと尋ねてみたり。ちなみに前に一度だけ部屋で見せて貰ったというオチ。
■影打 鈍 >
残るんであればそれは仕方あるまい。
神経とかと癒着しとるんだろ。
ならそれを除いたら動きが鈍くなるとか、感覚一部死ぬとかじゃないか。
(対処したところで、どうにもならない事は出てくるだろう。
言いたいのは放置するなと言う事であり、全て綺麗に戻せというわけではない。)
いーや心は童貞だ。
素人童貞の感覚が抜けておらん。
由々しき事態だ。
(強い口調で断言する。
とは言え口調はふざけきったそれ。
お気に入りの座椅子で寛いでいる状態である。)
ああ、まぁそうなるな。
和装っつっても服装は変わらんぞ。
髪の色が変わって性格がおとなしくなるだけだ。
――あっちの方が良いのか?
(その時は和装をしてあらかじめその状態になって彼の帰りを待っていたのだ。
驚かそうとしたのだが、魔力パスやらなんやらですぐに自身とばれてしまったが。)
■羽切 東華 > 「まぁ、どうしても何かしらのハンデは背負うだろうね。
とはいえ、それ以上悪化しないならまだマシだよ。
改めて言うけど、ちゃんと先輩の治療・・・っていうのも変だけどちゃんと受けるよ」
と、そこはきっぱり言っておく。懸念は後遺症が確実に残る事くらいだ。
それを除けば、あの先輩ならある意味実験台扱いだとしてもきっちりやってくれるだろう。
「え、何その心は童貞って。でも、鈍だって経験豊富そうなのに最後あまり余裕無かった気が」
と、指摘してみるが先にダウンしたのは慣れてない自分だった。
うん、まぁ童貞にしては頑張ったと思いたい。
そして座椅子モードは暫く続くようだ。まぁこうして寛ぐのは心地いいので悪くない。
「ん、あっちもいいけど今の普段の鈍も俺は好きだけど。
まぁ、偶にあっちの姿で過ごすっていうのもいいんじゃないかな?ってさ」
消耗があるのか、とかその辺りが気になるし希望というより彼女の気が向いたら、というニュアンスで。
あと、魔力パスでバレるという可能性を気付かなかったのだろうか、この娘さんは。