2016/09/26 のログ
真乃 真 > 「誰のお墓参りですか?
 って24時間365日っ!!風呂の時もですか!?
 と、特注品!!なんかそう聞いたら凄いカッコいい気がしてきたよ!!」

もし自分が叩いた人のだったら凄い謝ろう。
一品物とかオーダーメイドとかそういうのってカッコいいよね!
そう、そのシンプルなデザインもなんかいい。

「そうさ!悪の思念体をこの身に取り込む事によりブラックモードというわけさ!
 …何その炎…超カッコいいじゃないか!!」

キラキラとした目でオーラを見る。
後で真似しよう!!!

「完全不滅、究極の中二病だって…凄い!!
 しかも、黒魔術の先生だって…。」

縮めて言っても何となくカッコいい!!
セクハラはともかくうん!カッコいい!

「はい、僕は真乃真!!
 今はブラック真乃真って呼んでも大丈夫です!
 真ブラックでもいけますいや、いけるよ!!」

黒いタオルが風もないのに!触れてないのに!はためかせて自己紹介!
ブラックだから教師に対して敬語を使わない!使わない!

デーダイン > 「ん……誰の、か。いや…少し、前までの生徒だった者のな。
もとより言う事を聞かん奴だった。不登校になってから……
何時の間にか、誰の手でか…な。おっと、暗い話はこれくらいでやめにしよう。」

こんな荒々しい場所に眠ってしまうのだ、異邦人か、不良生徒か…、
その声からは、今までの暑苦しさが消えて…しかし、多くを語る前に、すぐ戻っていた。
少なくとも、彼が叩いてたモノではなかったようだ。

「そうだ!私はいついかなる時もこの格好だ!!勿論!風呂に入る時もそうだ!!
教壇に立つ時も、会議の時も、寝る時も…常にこの格好なのだよッ!

………といいたいが、風呂入るっていうのは少し微妙だから保留にしておいてくれたまえ。
だが24時間365日、ほぼほぼコンビニ営業並に隙ナシでこの格好だとも!」

「悪の思念体―――だと?!それは興味深い!
絶対にして完全の悪たる私、デーダインはその悪の思念体とやらについて、
詳しい解説を要求するッッ!!!

あ、これは魔法で作ったエフェクトなんだ。
触っても暑くないしかっこいいだろ?フハハハハ。」

メラメラ燃えてる炎に手をかざして、どうよどうよとあちこちに黒っぽい炎を作り出すデーダイン。
ちなみに、デーダインが言った通り、人畜無害の悪の炎だ。

「んんっ?!何か色々間違ってるけど良いかぁ!凄いだろう凄いだろう!
ちょっとツッコミが欲しかったけど私も流石になんかこんなにストレートに褒められると、
率直に嬉しいなぁ~!!」

テンション駄々上がりで足元が落ち着かずあっちこっちにスキップするデーダイン。
色々と解釈の認識は間違ってるけど、真っ黒な中に輝く彼の真っ直ぐな称賛に当てられて、
気分上々のようだ。

「真乃真!分かったぞ!その意気や良しッ!
それでは真ブラックよ!
貴様はこれから真ブラックと呼ばせてもらおうッッ!!
先生には敬語で!等と口うるさいことは言わんっ!中二病の同士だからな!

おおお…!貴様、貴様もなんだか…かっこいいことが、出来るではないか…。
なんだこれは、魔術か?!」

ひとりでに動き出すタオル。デーダインもマントで似たようなことをやったが、
こっちには一目瞭然たるタネがあるのだ。
何故か意思を持つように動く真っ黒なたなびくタオル…その正体は。

真乃 真 > 「それは…何というか…。」

墓参りの話だ明るい話になるはずもない。
話の選択ミスだ…。

「僕もこのタオルは洗濯している時以外はいつでも着けてますよ!」

水はけが良くすぐ乾くので実質いつも着けている!
24時間とは言えないが365日ではある!

「はい!落第街で会って気が付いたら取り込んでました!!なんかこういうやつです!」

そう言いながらタオルを振ると黒い塊がふわりと出てくる。
悪の思念体という割に害意や悪意と言ったものは感じられない。
既にそういった要素は真の中に取り込まれて相殺されているのかもしれない。

「基本的に僕は褒めるタイプですからね!!
 そして!ブラック化している以上!そういう風な悪そうな物は凄い惹かれます!!」

ブラック化していないときでも褒めていたかもしれない。
いや、どうだろう?…やっぱり褒めていたかもしれない。

「いいんですか?いや、じゃあ敬語を使わず言わせてもらうよ!
 ああ、ダイン先生!僕たちは同士だ!
 ああ、これは異能ですよ、いや、異能だよ!
 僕の異能!瞬間姿勢変化─動我モード─〖シャッターチャンス─ドウガモード─〗!!の力だよ!
 これにより僕自身か僕が触っているものに力を加えて動かすことが出来るのさ!」

フルで異能名を言う。
ちなみにこの異能の名前は風紀の時の先輩からもらったものである。
他にも黒いタオルの方にも秘密があるのだが言わない。
自由に形を変えれるようになってるなんて特にいう必要もない事だ!

デーダイン > 「ハッハッハッハ、何、気にしては居ない。
ただまぁ………あまり、その。安らかに眠れているようには…見えんがな。
よしよし、これくらいでやめとこう!」

悲惨な墓場の様について言っているのだろう。
何だかんだで話を続いて、今度こそとふんぎった。

「ほう。つまるところ、それは貴様のあれだな、シンボルというか!
トレードマークというやつだ!しかしまぁ…何処から何処までも黒地一色のタオルとは珍しいな。
白いのなら良く見る気がするが。」

「……んんん?!

なんかこういう…?

なんだこれは……?」

雲みたいにふわっとタオルから出てきた黒いなにか。
しかしながら、今一つ悪っぽい要素が足りない。強いて言えば黒いだけだ。

「ふーむ。不思議だな。

―――しかしッ!
真ブラックよ!!落第街で会ったとはまた穏やかではない事だッ!
一体何をしに行ったのだ貴様!あんなところへ行ってはいけないッッ!!!
ブラックとか悪とか、そういうことで許されることではないのだ!」

腕を組んで強く彼を戒めるデーダイン。
こんな格好だがマトモな教師ではあるので、そこのところはちゃんと注意をする。
彼の素性も知らぬ故に。

「褒められるのは満更でもないんだー!
ハッハァ!先生はお調子者だからな!褒めればどんどん何かが出てくるぞ!!!」

主に、黒い魔力のオーラが。

「良いぞ!生徒から呼び捨てされたり弄られたりするのは慣れているからなッ!

異能なのか!
なるほど、どの部分でも触れていればその様にまるで念力の様な芸当が出来るわけだ!

……うーむ、面白いな!」

一考する様に俯く仮面。

「そうだ!例えば身体にこう、
一杯鞭みたいなものとりつけたらぶんぶん振りまわせて凄い悪っぽくて強いんじゃないか?!」

黒魔術独特の、変態的発想である。

真乃 真 > 「このタオルは僕の一部みたいなものだからね!
 悪であっても善であっても!僕が僕である限りは手放さないよ!
 あと、これが黒くなってるのも悪の思念体の影響だからね!」

手放すような状況を思いつかない!
完膚なきまでにズタズタにされても縫い直しそうである!

「ええとですね…。
 何か落第街で霊だか妖怪だか思念体だかが溢れてるって話を聞きまして…。

 ええ!僕だって行きたくないよ!落第街は怖いからね!
 でも、そうしないと収まりがつかなかった!
 悪とかブラックとかましてや正義とか関係なく!
 誰かが困るかもしれないのに何もしないなんてこの僕には耐えらない!
 知ってしまったら動かないといられないんですよ!僕は!」

偶然風紀委員の元同僚がそういう話をしていたのだ!
これは黙っていられないと駆けだして落第街で見事に憑かれて今のこの状態である!
…下手したらどうにかなっていたので怒られても仕方がない事ではある…。

「呼び捨てはどうかと思うけどね!先生だし!
 
 だけど、弱点があってこの異能で体を動かすととても痛い!
 張り手されたくらいの勢いで体が動かされるからね!
 そして、そこまで強い力も出せないというわけさ!それこそ張り手くらいの力だよ!

 …確かに何か悪っぽい気がする!!」

身体にいっぱいつけるのはともかく鞭をつける場所さえ選べば悪カッコいい気がする!

デーダイン > 「なんと!プロは商売道具を手放さない、等と言うが…つまりそういうことなのだな!

なんだと!………単にそれは、黒い絵の具みたいなアレの所為で染まっているだけなのでは…?
というか、本来は黒ではないのだな、ソレ。」

次々に明らかにされていく真ブラックのブラックたる所以!
しかし、聞けば聞くほど単に墨染しただけ、みたいな感じが否めない。
大丈夫なんだろうか。

「ふむ。
ふむふむなるほど。

あほうッッ!
貴様の心意気は大層立派であるッッ!!
正義と悪を超越し、誰かの為にと駆けつけて戦う!それは本当に立派な事だ!!
しかァし!
貴様のすべきことはそうではなかったはずだ!!
貴様は退魔術師か!それとも風紀委員か!或いは聖職者か!
格好をそのどれでもないのだろう!?

怖いと思うなら!落第街に踏み入れてはならない!
特に、貴様の様な心美しき生徒が落第街の闇に飲まれるなど、あってはならぬ!!
あそこは霊や妖怪なんかも当然だが、もっとキケンな物が常に溢れかえっている!
良いか!
無事で返って来れたから良かったものの……
行かなくてもいいのであれば、あんなところへ行ってはいかんのだ!」

口うるさく、しかし熱烈に、落第街へ赴く事を否定するデーダイン。
暑苦しさが普段にもましている。
仮面の表情は読めない。
しかし、怒っている、それはデーダインの身振り手振りと語調から簡単に分かるだろう。

「ならばダイン先生、もしくはダイン様、と呼ぶ事を許可しようッ!!

ふむ。なんというか、反動としては大きいなぁ…。
そうだ、一時的に痛みを忘れられる魔法なんてどうだろうか!なんてな。

あー…そうか。スピードやパワーも限界があるんだな、そうなると難しいもんだ。」

デーダインの思考回路の中では真ブラックを中心にびゅおんびゅおん振るわれる鞭、みたいなのを想像していたのだが、
それをすると彼自身が激痛に苛まれかねないのである。

「……ム。失礼ッ!」

デーダインの掌から炎が噴き出すと、そこから現れる黒と赤の携帯端末。
穴あき仮面の耳の所へ当てて。

「もしもし、私だッ!

ム!……そうか、うむ。分かった、すまんな。ああ!
ナニ?分かった。今行く。」

短く返事を返して、ピッと電話を切ると、炎に包まれて燃える様に携帯端末は消えていった。

「真ブラックよッ!私はそろそろ行かねばならぬ!
また学園で会うかもしれん!その時は宜しく頼むぞ、真ブラックよッ!

最後に先生のとっておきを見せてやろうッ!
このように魔術は…黒魔術は…楽しいぞッ!!

呼び止めてすまなかったな!

ではこれで―――さらばだッッッ!!!」

赤いマントを翻すと、バサリと風を薙ぐ音と共に赤色が広がり、
デーダインの不審者の姿を全て包み込む。
すると、そこには誰もいないかのように、赤マントの布が地面にペラーンと広がっていき…
最後には赤い布も四隅から燃える様に消失するだろう。
デーダインの影も形もそこにはのこらない。

それはまるで幽霊みたいな消え方だった。

ご案内:「墓地」からデーダインさんが去りました。
真乃 真 > 「うん!そういう事さ!」

無駄に悪カッコいいポーズをとる。
プロではないがプロ意識はある。
何のプロかは知らないけれどもそういう意識はあるのだ!

「本来は真っ白だよ!僕の心が悪に染まるのに合わせて黒くなったというわけさ!!」

心が悪に染まったかはどうかはともかくともかくブラック感が分かりやすい。
中身だけが変わっても外見が変わらなければブラックな感じは薄いのだ!

「確かに僕で無ければいけない理由もなかった!
 それを解決しなければいけない理由もない!
 速やかに解決しなければならないわけでもなければ!僕に解決できる力もない!
 確かに僕は退魔術師でも!風紀委員でも!聖職者でも!ましてやヒーローでもない!
 ああ!言われなくても分かってる!分かってうえで行っている!!」
 
救いようのない自分勝手だ!
どうしようもない自己満足だ!

「そうだよ!怖い!僕は落第街が怖くてたまらない!
 避けれるなら避けたいよ!行かなくていいなら行かないよ!
 それでも僕は駄目なんだ!困ってる事に気づいたら行かずに済ますことなんてできない!
 誰のためにはならないとしても僕が僕であるためには行くしかないんだよ!!」

手の届くところにいる困ってるものを全て助ける。
それが真乃真である。

本当は見える範囲を全て助けれたらいいのだがそんな力は持っていない。
風紀を辞めて視界を狭めて近づかなくていいようにしてそれでも自分から落第街に行くのだから
本当にどうしようもない。

「ああ、ダイン先生。今日はありがとうございました!
 また学校であったらその時はよろしくお願いします!」

この先生は良い先生だ…。
自分の事を絶対悪とか言うけどもどうしようもなく良い先生だ。
彼は何をもって自分を悪というのだろう?

「ッ…カッコいいな!!カッコいいな黒魔術!!」

その消える様子に興奮して叫ぶ。
ブラックじゃなくなった後もうまくああいうことが出来たらカッコいいだろうな…。
墓地に残されたのは真乃真ただ一人。




「…今からでも授業、受けれないかな?」

相当カッコよかったらしい。

ご案内:「墓地」から真乃 真さんが去りました。