2016/10/29 のログ
■真乃 真 > 「そうかな?そうだったら良いんだけどね!」
自分ではまだ足りないと思うが、人に呼ばれるのはまあ良い!
足りないとは思うけども!
「…一人はつらいからね!」
どう答えればいいのだろう?
どうするのが彼女を助ける道なのだろう?
彼女の記憶が混乱しているのは分かっている。
真には二年前より前に彼女に会った記憶はない。
否定するのは簡単だろう。
真は三年前にはこの島に居さえしなかったのだから。
それを否定する証拠はいくらでもある。
でも、この笑顔を否定することは真には出来ない。
…どうしても、出来なかった。
「…ああ、本当に乗り越えられて良かった!
壊れなくて良かった!」
自信ありげな笑みを浮かべて真乃真は嘘をつく。
きっと彼女はもう既に
■龍宮 銀 >
そうですよ。
自信を持ってください。
(笑う。
まだ、まだ辛うじて壊れていない。
壊れそうな心を、壊れそうな「真実」で塗り固めて、辛うじて形を保っているのだ。
そう言う意味では、確かに彼はヒーローだろう。
壊れかけていた自身を、ギリギリのところで救い上げたのだから。)
真先輩が居てくれたから、ですよ。
(だけど、このままだといつか遠くないうちに。
恥ずかしそうに、笑う。)
■真乃 真 > 「基本的に僕以上に自分に自信を持ってる人は他に見たことないよ!」
ヒーローと呼ばれれば違うというがそれ以外に関しては凄い自信を持っている自覚はある!
自信を持っていることに対して凄い自信を持っている!
今は、少し崩れそうであるのだが。
「ああ!困ってる人が手の届くところにいるならそれを助けるのは当然の事さ!
これからも何か困ったことがあったらすぐに言いなよ!!」
手が届くなら助けただろう。
知っていたなら動いただろう。
だけど、知らずに起こった事なんて、手が届かない事なんて真には助けようがない。
助けられなかったのに、いつものように無駄にカッコいいポーズをとる。
昔のヒーローを真似てアレンジをしたポーズ。
真の心に反比例してポーズのキレは最高だ。
■龍宮 銀 >
確かに、そうですね。
(おかしそうに笑う。
頭の包帯と病院と言う場所でなければ、何の問題も無いように見えるだろう。
だけど彼ならわかるだろう。
その至って普通に見える裏はボロボロだと言うことに。)
じゃあ、早速なんですけど。
――えっと、前みたいに、抱きしめて、貰ってもいいですか?
なんか、ちょっと怖くて。
(彼のタオルを掴むように手を伸ばす。
その手はカタカタと小刻みに震えている。)
■真乃 真 > 「前みたいに…ああ、分かった。」
真に彼女を抱きしめたことなどない。
きっと、それは姉との思い出なのだろう…。
抱きしめる。
包み込むように優しく抱きしめる。
強く抱きしめると折れてしまいそうに細いその体でどれだけ頑張ってきたんだろう。
どれだけ苦しんできたんだろう
「大丈夫、大丈夫だから。
君は一人じゃない。一人じゃなかった。
だから、大丈夫だよ。困ってるなら僕が助けるから。
だから、大丈夫だ。」
抱きしめたままでそう告げる。
優しく優しくそう告げる。
■龍宮 銀 > (抱きしめられる。
前に何度も抱きしめられていたはずなのに、初めて抱きしめられたような気がする。
きっと久しぶりだからだろう。
そう思って、彼の背中に手を回す。)
――はい。
ありがとうございます。
先輩に会えて、良かった。
(涙を流す。
嬉しいからだ。
心のどこかが空白なのは、今まで忘れた事に対する罪悪感のせいだ。
それを埋めるように、腕に力を入れる。)
■真乃 真 > 「ありがとうか…うん。
大丈夫だからね。」
涙が真の服を濡らす。
これは喜びの涙なのか?
本当に…?
本当にこのまま僕がこの場所に居るのは正しいのか?
そんな訳がないだろう!
仮にこれで彼女が救われたとしても元々この場所にいた姉はどうなる?
彼女を地獄で支えてきた龍宮鋼があまりに報われないじゃないか!
真には想像できないような地獄を抜けてきたのに二人で幸せになれないなんてそれじゃああまりに酷すぎるじゃないか!
ここは真の場所ではない。真がいるべき場所ではない。
それでも、それでも今は本来の主が戻ってくるまでは
「大丈夫、僕はここにいるよ。
だから、今は僕で我慢してほしい。」
だからの後の言葉は小さい。
抱きしめるほど近くでも聞こえないかもしれないぐらいに小さい。
代わりに抱きしめているとしよう。
■龍宮 銀 >
――ありがとうございます、もう、大丈夫です。
(しばらく抱きしめていたら、落ち着いた。
心の空白も、震えもなくなった。
もう大丈夫だ。)
すみません、真先輩。
先輩の顔見て安心したらちょっと眠くなっちゃいました。
少しだけ、寝ます、ね……。
(そう言い終わるか終わらないかの辺りで寝息を立て始める。
彼の顔がぼやけていき、視界が暗くなる。
そういえば、彼がさっき言いかけたのは、何だったのだろうか。
確か、龍宮――ああ、思い出せない。
思い出せないのであれば、
大したことではないのだろう。)
――。
(そのまま、夢の中へ。)
ご案内:「常世保健病院」から龍宮 銀さんが去りました。
■真乃 真 > 「そう、なら良かった!」
そう言って離れる。
「おやすみ、龍宮さん。
お大事にね。」
そう言って病室を出る。
さて…
「どうやって会おうかな?」
ご案内:「常世保健病院」から真乃 真さんが去りました。