2016/12/20 のログ
ご案内:「常世記念病院 病室」に西園寺偲さんが現れました。
西園寺偲 > その少女が目覚める事はなかった。

あの『炎の巨人事件』以降、彼女が目覚めた事は無い。
その意識は異能<数列解析(ガウス・ブレイン)>とともに失われた。

彼女のその異能を解読しようと、様々な研究者が検査を行った。
脳内をスキャンし、読心系の異能者が呼ばれた。

だが、彼女の異能は忽然と失われていた。
彼女の意識とともに。

西園寺偲 > 責任を問おうにも、意識不明の重態の人間を裁判にかけるわけにもいかない。
彼女の起こした事件が収束するにつれ、彼女の事も忘れられていった。
その名前だけがいまだ学園を跋扈し、彼女の肉体の事を誰もが忘れていた。

「うぅん……」

その筈、だった

西園寺偲 > 深夜の病院。
その病室で、ゆっくりと起き上がる影。

光を宿さないその身は、スリッパを履くとふらふらと立ち上がり。
病室の入り口へと向かう。

もはやこの病室は開かずの間も同然。
普段の巡回の中、看護師も最低限の世話の時以外は近づかない。

西園寺偲 > 西園寺偲はその日、忽然と病室から姿を消した
ご案内:「常世記念病院 病室」から西園寺偲さんが去りました。