2017/04/29 のログ
ご案内:「常世港の一角」に真淨在処さんが現れました。
■真淨在処 > 「…うへぇ、こりゃーすげぇな…怪獣ならぬ海獣大決戦ってヤツ?…や、でも片方はあのロボットさんと猫耳の剣士さんだけど」
常世港の一角。今まさに上陸の瀬戸際で激戦が繰り広げられているそこから、若干離れているがそんなに遠くない一角。
コンテナの一つに堂々と突っ立ち、しかも煙草を吸いながら見物している猛者…もとい馬鹿1名。
左腰には刀を差しているが、実はこれ単なる市販の模造刀である。つまりお飾りだ。
それはさて置き、あちらは割と激しい攻防が繰り広げられているというのに、赤毛のこの青年は暢気なものである。
と、いうか避難警報をガン無視して野次馬している時点でアレだが。
(んーー…海魔…かぁ。”あっち”なら楽勝だけど俺だとキツいかなぁ)
心の中で呟きながら、煙草を蒸かしつつ高みの見物?と洒落込んでいる。
青年の基本スタンスはこれだ。安全圏かどうかは別として、基本は眺めているだけなのである。
■真淨在処 > 「……おお?猫耳さんが変身した…!!ってか、二刀流とかカッケーなぁ。ロボットさんも火力的なロマンが凄いぜ」
下手すれば海魔の触手の1,2本程度なら届く距離に居ながら暢気に二人の激闘っぷりを眺めているだけ。
…と、一瞬だけだが海魔と”目が合った”気がした。
(…おーっと、目と目で通じ合う…なーんて事はねーよなぁ)
等とふざけた事を考えつつ、「はーい」とばかりに海魔へと手をヒラヒラと振ってみる。
――次の瞬間、触手の1本が”挨拶返し”とばかりに青年目掛けて飛んできたが。
「…あらら、目障り認定されちゃった?…うん、だが俺は謝らない!!」
と、笑って宣言した瞬間に彼の立っていたコンテナが触手で粉微塵に叩き潰された。
■真淨在処 > …コンテナが叩き潰され、あわや青年もグチャグチャに…と、思いきや何事も無かったかのようにそこに佇んでいた。
「ふぃー…中々スリルがあるよなぁ」
ヘラヘラと緊張感の無い笑顔を浮かべつつ、傍らに転がる”黒コゲになった触手の残骸”を見遣る。
何の事は無い、直撃の瞬間に発火能力でコンガリ焼き尽くしただけだ。
あそこで戦っている二人に比べたら大した事の無い方法である。
「…しっかし、低いとはいえ”神格持ち”かぁ…と、なれば。…ふぅむ」
おもむろに模造刀を右手で引き抜けば、黒コゲになった触手をギコギコ切って一部を切り抜く。…で、それをいきなり”食った”。
「…お、これ以外とイケ――あ、ヤベぇ何かアンモニア臭っぽいのが後から来る…!」
と、悶えつつも取り敢えず海魔の神格は”写し取った”。まぁ使い道があるかは分からないが。
■真淨在処 > 「んーー…俺が使ったら何かアレだし、”あっち”が使う方が無難かねぇ…」
サラリと海魔の神格を写し取るという離れ業を平然としつつも、今度は何かロボットさんの攻撃で血の海がコンテナの方まで流れてきた。
「おお…ちょっと目を離していたら何か地獄みたいな光景が…!」
しかも黒い血である。流石にこれは飲めんなぁ、とか暢気に笑いつつ。
まぁ、もう”写し取った”ので別に摂取する必要性は無いのだが。
(…と、いってもコレせいぜい触手プレイとかにしか使えねぇ気がするんだけどなぁ。…それはそれでアリだが!)
■真淨在処 > どうやらそろそろケリが付く頃合だ。見物も出来たし、ちゃっかり海魔の神格も写し取った。
ある意味で冒涜に近い行為だが、残念ながらこの青年にそんな事は関係ない。
自由気ままにマイペース。やりたい事、面白そうだからやったまでの事だ。
「さーーて、ボチボチ退散の時間かもしれんねぇ。」
抜き身のままだった模造刀を鞘へと戻しつつ軽く伸びをする。
最後まで徹底的に傍観者。逃げもしなければ隠れもしない。だが加勢もしない。
ある意味で地味に鬱陶しい立ち位置かもしれないが、赤毛の青年はそんなのは気にしない。
写し取った海魔の神格は既に馴染んだ。能力はもう少し突き詰めるかアレンジ出来そうだが、それは”あっち”に任せるのもいい。
「さーてと、撤収撤収」
欠伸を噛み殺しつつ、暢気に赤毛の青年は破壊された周囲を尻目に立ち去るのであった。
ご案内:「常世港の一角」から真淨在処さんが去りました。