2017/08/08 のログ
■柊 真白 >
(そのいつもの事への反撃に対し、絆創膏を巻く際にわざと傷口を強く指で押さえて更に反撃。
くやしくなんてない。)
――友人や家族が自分より先に死んでいく、と言うことは結構堪える。
それも覚悟しておくように。
(都合が悪いのは自分自身に関することだけではない。
仲良くなった人たちが、自分より先に死んでいくのを見続けるのはなかなかつらいものがあるから。)
こんな解決法しか教えられなくて、ごめん。
(ナイフ術の師匠とは言え、もっと良い解決法があったかもしれない。
しかし、自分が知っている中で一番マシなのはこれしかなかったから。
絆創膏を巻き終え、彼の手をそっと握ってうつむいたままぽつりとこぼす。)
■飛鷹与一 > 「……っ!?」
そして、絆創膏を巻かれた時に、思い切り強く指で押さえられて悶絶するのだった。
そう、寿命で死なないだけでそれ以外は結局あまり変わりは無いのだから。
「…ええ、そこも見越して選択しました。覚悟は出来ている、とはいえ実際そうなってみないと分からないですけどね」
自分だけが時の流れから逸脱し取り残される。周りの親しい者は普通に年を食って死んでいく。
今は実感が薄いが、いずれそれを味わうことになるだろうか。
「…いえ、むしろ解決方法があるだけありがたいですし」
それは紛れも無く本心だ。手当てが済めば、こちらの手をそっと握ってくる彼女。
空いた手でぽふっと彼女の頭に手を置いてなでてみたりしつつ。
「まぁ、なんというか今後も改めてよろしくお願いします真白さん」
つまり、それで十分。己の生命力が確保できればそれで文句は無い。後はただ感謝だ。
■柊 真白 >
――私は、ずっと一人だったけど。
君には、私がいる。
(彼が死ぬときは自身が死ぬときだ。
契約をした以上、それは絶対に揺るがない。)
君がこれからどういう人生を選択するのかはわからないし、私が決めることじゃないけれど。
君が生きている限り、私も生きている。
一人じゃない。
(彼と同じ時間を生きているものは、少なくとも世界に一人居る。
それを覚えておいて欲しいと、頭を撫でられるその手を感じながら、手を握る力を強くした。)
――今日は、どうする。
泊まってく?
■飛鷹与一 > 「……つまり、今の真白さんには俺が居るって事ですよね。お互い一人きりじゃなくて何よりです」
一心同体、というのは大袈裟だが死ぬ時はきまっている。それで構わない。
少なくとも、このままあと数年の命だと諦観の海に沈んでしまうよりは。
「なら、今後真白さんがどう生きようと孤独に沈もうと、俺が居る事を忘れないで下さいね」
互いに互いがが居るのだと。己自身に改めて言い聞かせるように告げながら。
握る手の力が強まれば、暫くはそうして強く手を握り合っていたかもしれない。
「……じゃあ、お泊りしていきます」
これも今ではすっかり慣れたもので。さて、今後どうなるかなと思いながら。
■柊 真白 >
わかった。
(一人じゃない。
しばらく味わっていなかった感覚だが、それはやはり悪い感覚ではない。
どちらかが先に居なくなると言うものではないなら、尚更。)
じゃあ、ご飯にする?
お風呂?
それとも――
(なんて冗談を良いながら、食事の用意を。
いつものお泊りよりこちらの態度が多少やわらかいという事を、彼は感じるかもしれない――)
■飛鷹与一 > 「その質問の仕方って意図的ですよね!?」
そして、契約したとしても少年のノリは変わらないのだ。
これから長い年月を生きるとしても、自分自身を磨耗させず保てるようにしたいと思いつつ。
彼女の三択にツッコミを入れながらも、何処か柔らかい彼女の態度を感じながら。
きっとまぁ、その日は楽しく穏やかに過ごすのだろう。ハプニングも交えながら。
…この日、少年は擬似的な長命に至るのだった。
ご案内:「柊真白の私室」から柊 真白さんが去りました。
ご案内:「柊真白の私室」から飛鷹与一さんが去りました。