2017/11/18 のログ
ご案内:「柊真白の私室」に柊 真白さんが現れました。
ご案内:「柊真白の私室」に飛鷹与一さんが現れました。
柊 真白 >  
(ソファに座って弟子を待つ。
 台所の方から小さく乾いた音が聞こえてくる。
 小さな同居人が腹が減ったと訴えてきたので先ほど餌をやったから、きっとそれを食べる音だろう。
 大人しくも子猫らしく好奇心旺盛な彼女の食事音を聞きながらぼんやり。)

飛鷹与一 > 私服姿に、今回は少々大きめのリュックサックを背負って師匠の部屋へとやって来る。
合鍵は持っているのだが、一応礼儀なのでインターホンを押しつつ待つ。
今回は、日頃食事を作って貰ったりお弁当を貰ったりしているお礼を兼ねて。
彼女には未知数らしい、エスニック風な料理をこちらが振舞う――とはいえ、もう一通り作ってタッパーに詰めている。
後は、電子レンジで軽く温めたり最後の仕上げをすれば直ぐにでも食べられる状態だ。

ともあれ、インターホンを鳴らせば、軽くリュックの重みを確かめつつ彼女の応答を待とう。

柊 真白 >  
(インターホンがなった。
 立ち上がって玄関へ向かえば、あとから猫がついてくる。)

――いらっしゃい。

(玄関の前に居た人物へ声を掛ける。
 扉を大きく開け、抑えて一歩引いた。
 猫は彼を見上げて玄関先にちょこんと座り込んでいた。
 逃げる気配はない――と言うか、彼女はこの部屋から出る気がないようだ。)

飛鷹与一 > 「どうも真白さん――あれ?その子は?」

最近、あまり彼女の部屋にはお邪魔していなかっただけに、その同居人には不思議そうに。
ただ、突っ立っていても始まらないのでそのまま中へとお邪魔する事に。
靴を脱ぎつつ、リュックを下ろして右手に持ちつつ…一度だけ子猫の前にしゃがみ込む。
猫の扱いに慣れているのか、軽く目線を合わせてからそっと手を伸ばし、まずは喉元から撫でておき。

「……可愛いなぁ」

つい呟いてほっこり。直ぐに我に返れば奥へと移動するのだけれども。

柊 真白 >  
拾った。

(たいした事では無いというように。
 猫は伸ばされた手の匂いをふんふんと嗅ぎ、喉元を撫でられればゴロゴロと喉を鳴らす。
 一人と一匹がそうしている間に彼のスリッパを用意し、部屋へ引っ込んでいく。)

エスニック料理って、どんなの?

(そのまま台所へ移動し、食器類を用意。
 とは言え彼が作ってきた料理がどういったものかわからないので、何を用意するべきかもわからないのだけれど。)

飛鷹与一 > 「ほぅほぅ…ちなみに名前とかは何て言うんでしょうか?」

と、尋ねつつスリッパの用意にありがとうございます、と笑みを浮かべて台所へと移動。
食器類を出すのを手伝う前にリュックを下ろして、中から複数の大きさの違うタッパーを取り出す。大きな魔法瓶もある。

「一言で言うと、香辛料とかを生かしたスパイシーな料理ですね。和食と対照的に味付けは濃い目です。
民族料理…特に、アジア・アフリカの料理の事を指して言いますね。タイ料理とかインド料理辺りもそうです」

と、簡潔に解説しつつタッパーや魔法瓶の蓋を開ける。今回作ってきたメニューは5種類だ。

柊 真白 >  
ツキカ。

(拾ったときに会った子がつけた名前だ。
 彼とも知り合いだとは知らずに、ただ一言猫の名前を口に。
 子猫は二人の後をとてとてとついてくる。)

ふうん。

(取り出されたタッパーを見る限り、やや深めの平皿で良いだろうか。
 とりあえず皿をタッパーの数だけ戸棚から取り出した。)

――辛いの?

飛鷹与一 > 「………俺の知り合いに同じ名前の子が居るんですけど、偶然ですかねぇ」

子猫の名前に、一瞬タッパーの中身を食器に移し変える手を止めて。
ともあれ、用意した食器類に一通り盛り付けていく。盛り付けは勿論少年が今回は主体だ。

「あ、真白さんその魔法瓶の中身をスープ皿にお願いします。トムヤムクンってスープ作ってあるんで」

と、彼女の頼みつつ残りのメニューも、それに合いそうな皿に盛り付けておこう。

「そうですね、辛味は強いかと。東南アジアとかタイ料理系を今回メインにしましたし。あーもし口に合わなければ遠慮なく言ってくださいね?」

柊 真白 >  
――そうなの?

(思わず彼の顔を見る。
 偶然ではないかもしれない。
 けれど偶然ではないと言い切る程の確証があるわけではない。)

わかった。

(スープ皿を二つ用意。
 そこへ魔法瓶の中身――トムヤムクンを分けて入れていく。)

――――別にそう言うことじゃない。

(赤いスープを睨み付ける様に見る。
 自身の脚に身体を擦り付けるように猫がうろうろ。)

飛鷹与一 > 「ええ、和元月香って子なんですけど…まぁ、ただの偶然かもしれませんしね?」

小さく苦笑気味に肩をすくめて見せて。世の中広いようで狭いが、偶然か必然かは分からない。
さて、彼女がスープ皿にトムヤムクンを分けて入れてくれれば、こちらも準備完了だ。

ついさっき作ってきたばかりなのでどれも温かい。…一応、一番大きな皿に盛り付けた「ガパオライス」だけは電子レンジを借りて軽く温めておこう。

「よっし、こんなもんかな。じゃあ食べましょうか?」

彼女の足元に擦り寄る子猫を見て微笑む。エスニック風料理は香辛料とかの類がキツいし、流石に子猫にはあげられない。

柊 真白 >  
――そう。

(とは言え人のことだ。
 自身にはあまり関係ない。
 首を突っ込むべきことでもない。
 とりあえず料理をテーブルへ運んでいこう。)

いただきます。

(テーブルについて手を合わせる。
 スプーンでトムヤムクンを掬い、匂いを嗅ぐ。
 酸味の匂いがする。
 食べた。
 少し辛いが、)

――おいしい。

飛鷹与一 > 「はい、召し上がれ……あ、良かった、口には合ったみたいですね」

地味に緊張していたので、ホッとしたように。何せ正真正銘の自分の手料理を振舞うのはほぼ初と言ってもいい。
次いで、彼女に「ガパオライス」を勧めてみる。
これは、一言で言えば『鶏肉のバジル炒めご飯』。刻んだ玉ねぎ、赤・黄ピーマン等の野菜にバジルを加え炒めた鶏挽肉。
白いご飯の上にそれを掛け、更に温泉卵を落としてぐちゃぐちゃにかき混ぜて混ぜご飯のようにして食べる。
温泉卵で味はまろやかになるし、バジルと鶏肉というのは結構相性はいいのだ。

スープ皿に注がれたトムヤムクンは言うまでも無く、日本で一番有名らしいタイ料理。
エビの身に香辛料、ナンプラー(魚醤)、ココナッツミルクなどを使った赤いスープである。酸味なども強いが味は濃厚である。

柊 真白 >  
ん、こっちも美味しい。

(トムヤムクンの方は少し辛いが、思ったほどではない。
 ガパオライスも鶏肉の味がよく出ているし、バジルの苦味もちょうど良い。
 温泉卵を落とせば味が丸くなって尚美味しい。)

――里帰りはいつするの?

(メールで言っていたことを聞いてみる。
 師匠が会いたいと言っているとか何とか。)

飛鷹与一 > 「そうですね、年末…大晦日の前を予定してますが…真白さんの方は時間とか空けられそうですか?
一応、俺の方は融通は利かせようと思えば出来るんで。具体的な日時だと、大体12月の28~30日辺りには本土に渡りたいですね。」

と、説明しつつ残りのメニューも勧めていこう。

3つめはエスニックサラダ。これは胡瓜、トマト、レタスの温野菜サラダだ…ポイントはドレッシング。
ナンプラー、レモン汁、ゴマ油、白ゴマを使った黄色いドレッシングで味は濃厚。
ちなみに、ドレッシングボトルに詰めてきているのを持ってきたので、それを後で彼女にお裾分けしておこう。

そして4つ目は「ガイヤーン」…これはタイ風の焼き鳥である。
ナンプラーやニンニクの風味が効いた甘辛いタレに漬け込んだ鶏のもも肉。
それを串焼きサイズにして炭火でじっくりと焼き上げた物だ。炭火は彼女の好みでもあろうし。
ちなみに、10本程度だが用意したので全部彼女に食べて貰おう。そもそも目的は師匠に食べて貰う事なのだし。

柊 真白 >  
私も別にいつでも。
与一くんに合わせる。

(サラダはドレッシングのナンプラーが独特な風味だ。
 かと言って変な味と言うわけではなく、とても美味しい。
 ガイヤーンも美味しいのだが、自分だけで食べるのは流石に申し訳ない。
 一応食べるかどうかは聞いてみる。)

飛鷹与一 > 「うーーん。俺の都合…ですか。分かりました。けど真白さんに一つお願いというか。
…いや、まぁ大した事じゃないんですが俺ばかり真白さん誘うのもアレですし。
真白さんも何か気晴らしとか美味しい物を食べに行くだとか、そういう事で良いんで誘ってくれると俺は凄い嬉しいです」

と、思い切って師匠にそう告げてみる。変に遠慮はしてないつもりでちょくちょく彼女を誘っている。
けれど、その逆も偶には味わってみたい。まぁ勿論、彼女の気分次第なのであくまで希望でしかなく。

「あ、俺は一応ちゃんと食べてきましたしお気遣い無く。そもそも日頃真白さんに食生活で助けられてるお礼ですからね、今回は」

特にお弁当が地味に助かる。毎日作るのが地味に大変だからだ。お袋の味的な和食が大変美味でございます、と笑顔。

柊 真白 >  
――それは、ごめん。
気が利かなかった。

(そう言えばいつも彼から誘われてばかりだった。
 ぱちくりと二度三度瞬きをして、頷く。
 が、それはそれでどう誘えば良いのだろうかと悩んでしまう。)

そう?
じゃ遠慮なく。

(ならばともさもさ食べ始める。
 普通に食べているように見えて、結構な速度でテーブルの上の料理が消えていく。)

飛鷹与一 > 「いや、俺も催促してるみたいですいません。えーと、俺は真白さんに何かしら誘われると凄い嬉しいんで」

ぱちくり、と瞬きをする師匠を見て苦笑気味に。「あ、メールとかで気軽に誘ってくれていいですよ」と、補足も忘れない。

「それか、こうしてお会いした時にでも仰ってくれれば…と、ハイ遠慮なく食べちゃって下さい…ってはやっ!」

分かっていたが、彼女は味わいながらも食べるペースも量も凄い。
一応、結構多めに作ってきたつもりだがあっという間にほぼ完食となってしまうか。

柊 真白 > ――何に誘えば良いのか、わからない。

(誘って欲しい、と言われてもよくわからない。
 自分の買い物に彼を付き合わせるわけにも行かないし、そもそも買い物なんてすぐに終わってしまうし。
 娯楽の類もそんなに行かないし、と考えたところではたと気がついた。)

――与一君は、私とデートがしたいということ?

(そう言うことだろうか。)

食事は食べられるときに食べてしまわないと。

(早く食べればそれだけ短時間で大量に補給が出来るから。
 もぐもぐもぐ。)

飛鷹与一 > 「……真白さん、戦闘技能とか日常技能は高いのにそっち方面は…って、え?」

あれ?と首を傾げる。自分の発言を思い返す。沈黙を数秒。その間にも彼女はモリモリと食事を平らげているだろう。

「…いや、まぁ真白さんとデートは普通に何時でも何度でもしたいですけど」

正直に思ったままを答えて頷く。ああ、つまりやっぱりデートとかしたいのか自分。
と、口に出してから自覚したのかちょっと項垂れてしまう少年。「そうかぁ…」と思わず呟いて。

「何か、戦時中とかの教訓みたいですねソレ…ともあれ、味は問題無い様で良かったです」

毎日食べるには胃が重たすぎるが、偶に食べる位なら香辛料…特に魚醤(ナンプラー)が利いた料理は悪くないだろう。

柊 真白 >  
そう……そっか。

(どうしよう。
 デートに適した場所なんて知らない。
 いよいよ困ってしまって、とうとう箸が止まってしまった。)

こんな仕事してると、食事もろくに取れないことは結構あるから。

(ゆっくり食事が出来ないことばかり、というわけでもないが、癖のようなものだ。
 今はともかく昔は尚更。)

飛鷹与一 > 「…うーんと、別にデートといっても、そういうスポットがどうのとかは別にどうでもいいんですよ。
大事なのは、真白さんと何処かに出かける事なんで。それこそ別にただの散歩コースでも全然構いませんし」

箸が止まってしまった彼女をジッと眺めつつそうポツリと言葉を零す。
彼女を困らせてしまいたい訳ではない。なのでもう少し気楽に考えてくれればいいなぁ、とは思う。

「…何時ぞやに真白さんが俺と居ると落ち着くとか気分が楽、みたいな事を言ってましたけど。
アレ、結局俺の方も同じなんですよね。まぁ、デートと言わずとも一緒に過ごしてくれるだけで俺は嬉しいんですよ」

…何かこれ、遠回しの告白みたいになってる気が。まぁそれはそれ。大事なのは自分の考えや思いを師匠にちゃんと伝える事だ。

「…暗殺家業ってやっぱりハードなんですね…」

しみじみ。癖のようなものなら自分がどうこうは言えないけれど。
ただ、彼女の食に対するこだわりはそういう環境も大きいのだろうな、と弟子は思う。

柊 真白 >  
う、ん。
――あ。
ツキカの健康診断、一緒にくる?

(そう言えば子猫をちょくちょく病院に連れてくるように、と言われていた。
 特に何があるでもないだろうけれど、とりあえず誘ってみる。)

そっか。
ありがとう。

(厳密には同じではないだろう。
 それでも彼もそう感じてくれている、と言うのは素直に嬉しい。)

それもあるし、私の家、取り潰しになってるから。

飛鷹与一 > 「いいんですか?じゃあ是非お願いします」

自分も人の事は言えたものじゃないが、彼女はこういうのに慣れていないのだろう。
なら、どうするか?むしろ、こっちから多少グイグイと押していくしかない。
…勿論、押し付けがましいのは嫌なのでそこは気をつけつつ、だけれども。

「どういたしまして。まぁもうある意味で一蓮托生みたいなもんですしね。
むしろ、真白さんが嫌といっても付き纏ってやりますよ。」

と、ストーカーじみた事を言うが勿論軽口である。少年もこの程度の冗談は言うのだ。
ただ、彼女の家については初耳だったので、え?という表情を浮かべて。

「…取り潰し…って、つまり真白さんの一族が、って事ですか?」

彼女の過去については、本当に断片くらいなら聞いた事はちょくちょくある。
だが、今回の家の取り潰しについてはこれが初耳だ。つい疑問と共に身を乗り出して。

柊 真白 >  
じゃあいつ行くかはまた近いうちに連絡する。

(今のところいつ行くかは決めていない。
 なので日にちが決まったら連絡することにしよう。)

――。

(無言でスマホを取り出す。
 そのまま一を二回押したところで画面を彼に向けた。)

そう。
主君に種族がばれて、鬼だって退治された。

(まだ日本がいくつかの国に分かれて天下統一のために争っていた頃の話だ。
 自分を含む何人かは何とか逃げ出せたが、当然追手がかかる。
 その頃ゆっくり食事をしていた記憶は殆ど無い。)

飛鷹与一 > 「ハイ、お願いします。連絡はお気軽に何時でも大丈夫ですから。
…って、冗談!今の発言は冗談ですから!?真白さんの事は好きですけど、俺は別にストーカーじゃないですよ!?」

ドサクサに何かサラリと口にしているが、彼女の無言の一連の行動から慌てて首を振って。
通報されたら洒落にならない。しかもこちらは現役の風紀委員である。むしろ下手したらこの島だから同僚からお縄にされる。

「……そういえば、真白さん数百年生きてるんでしたっけ。ちなみに「柊家」ってのは、そうすると種族がバレる前は名家だったと?主君に仕えていたという話ですし」

彼女が苗字として名乗っている柊。偽名という感じにも思えないしそういう事なのだろうか?

柊 真白 >  
冗談。

(ふ、と笑って画面を消す。
 スマホを置いて立ち上がり、お茶を入れよう。)

名家ってわけじゃない。
もう一族は私しかいないし、主君って言っても武将だから。
名前も調べれば文献に出てくる程度。

(現代まで続いてこその名家だ。
 自身の代で潰れた家など歴史もクソもないのだから。
 湯飲みを彼の前において、座りなおす。)

飛鷹与一 > 「……真白さん、地味に俺を弄るの好きですよね」

心底ホッとしつつも、同時にゲンナリしたように。正直マジで通報されるかと少し…いやかなり焦った。
あまり慣れない冗談は言うものではないと思いつつ、彼女が一度立ち上がれば自分は空になった食器を纏めておく。

「……文献に出てくるだけでも凄いと思うんですけどね。でもまぁ、真白さんの事が色々と知れるのは嬉しいですが」

既に彼女の中では終わった事で遠い過去の出来事なのだろうけれど。
と、湯飲みを目の前に置かれて我に返る。ありがとうございます、と礼を述べつつお茶を口に運び。

「…まぁ、俺も実の家族は全員死んでますし、挙句の果てに記憶障害でその当時の事はもう思い出せませんしね。
幸い、養護施設の院長や本土の師匠とか人に何とか恵まれはしましたけど。」

彼女に比べたら自分のまだ短い人生なんて恵まれてる方なのだろうけれど。
…ああ、考えたら契約で寿命が延びたのだったか。数百年は自分も生きる事になる。