2017/12/01 のログ
■柊 真白 >
――そういえば、今はその異能はどうなってるの?
死なないなら発動しない、ってものでもないでしょう?
(不死になっても異能がなくなったわけではない。
そうなると死なないのに回りを殺すめんどくさい状態になったということになるのだが。)
それも含めて、ありがとう。
私も三日徹夜した後に倒れこんだ布団の次ぐらいには好きだよ。
(心配してくれたということだけではなく、自身のことを大事な恋人だと言ってくれたことを含めての感謝の言葉だ。
冗談か本気かわからないトーンでのおまけの言葉もつけ足しておく。)
ダンスなんてしたことない。
(そう言った場とは無縁だったし、当然経験もない。
暗殺の身のこなしがそのようだと言われたこともあるが、ダンスのダの字も知らないのだ。
それでもいいのかと言うように見上げる。)
■飛鷹与一 > 「流石に、自分から致命傷を受けに行くなんて出来ないので、正直分かりませんが…。
感覚的に異能は健在ですね。ただ、俺のこの力はどうも生まれつき暴走状態らしいので。
もし、正常化すればちゃんとした本来の機能を持つ異能として変化する可能性が高い…らしいです。
あくまで、研究区の研究者の推論ですけどね」
そもそも、この異能の正しい本来の状態が全く分からないのだが。
ただ、何かしら死に関わる力、というのはほぼ間違いないらしい。
「うん、最後のオマケいらないですよねそれ…。」
ジト目になってツッコミを。冗談…だといいなぁ、と思いつつ。
もし本気だったら悲しくなるのであまり考えないようにしておこう。
「俺だってありませんけど。こういうのは上手い下手とか経験の有無は関係なく楽しんだ者勝ちですよ」
と、彼女を説得してみつつも、既にその手を引いてステージの隅の方を確保していく。
やがて、音楽がゆったりしたバラード調のそれに切り替わっていく。
もう仕方ないので恋人にも覚悟は決めて貰おう。そもそも気負う必要は無いのだし。
■柊 真白 >
ふうん。
……生まれつきじゃないんじゃない?
(異能の暴走と言うのがどういうことかはわからない。
ただ、普通に考えれば暴走するにはまずアクセルを踏まなければならない。
生まれた時からアクセル踏みっぱなし、と言うのもあり得ない話ではないのだが、それよりも。
何らかのきっかけがあってアクセルを踏んだらそれ以降暴走しっぱなし、と言うことの方が自然な気がした。)
三日徹夜後のお布団は抗いがたい魅力の塊じゃない。
それの次は相当だと思うよ。
(飄々と言い放つ。
冗談か本気かよくわからない顔で。)
じゃあ、ちゃんとリードしてくれるなら。
(引かれるままについていく。
ダンスなど生まれて初めて踊るので、とりあえず彼の動きに合わせてステップを踏むだけだ。
初めてとはいえ足運びなどは暗殺の時のう簿記と共通するところがあるので、それなりにこなせるが。)
■飛鷹与一 > 「……まぁ、俺は一部記憶障害があるみたいなんで、その時に何かあった…のかもしれませんね」
やや歯切れが悪いのは、その記憶障害…失った部分で実の家族を全員失っているからだ。
もう、家族の顔を全く思い出せない。何故自分が生き残ったのかも。
ただ、自分が生き残ったというのは、それこそ異能の原点ではないのか?と薄々感じてもいる。
「…はいはい、俺は徹夜後の布団の次で光栄ですよ」
ちょっと拗ねた。あまりこういう態度はしないのだが、まぁ彼女には素直に感情ぶちまけるのに抵抗は無いし。
「リードはしますけど、ほぼアドリブオンリーなんで、流れは臨機応変で行きますよ――っと」
そして、ゆったりとした音楽に合わせてステップを踏んでいく。
手を取り、彼女をリードするように大きめにステップを。かと思えば、小刻みな動きも織り交ぜていく。
まるで、ダンスというよりも演舞か何かのようになっているかもしれないがご愛嬌。
身長差があるので、時々彼女を軽く抱き上げてクルン、と回転したりとアクロバティックなのも混ぜていく。
■柊 真白 >
私はその時が怪しいと思うけど。
――あまり無理しなくてもいいよ。
(もう一度背中を軽く叩く。
そういうのはいずれ必要な時に思い出すものだ。)
冗談。
ちゃんと好きだよ。
(よしよしと頭をなでる。
身長差のせいで背伸びして腕を伸ばさないと届かなかったが。)
また難しいことを――いつもの恰好じゃないんだけど。
(難しいと言いつつ合わせて見せる。
重心位置や力の掛かり具合から次にしたい動きを読み取って合わせていく。
持ち上げられたりしてもきれいに着地するが、動きづらい恰好なので不満は口にする。)
■飛鷹与一 > 「…思い出したら真白さんにはちゃんと話します。その時には聞いて頂けるとありがたいですね」
無理に思い出す事はしないが、何を切欠に失った記憶が蘇るのかは分からないのだし。
だとすれば、それが蘇った時、いの一番に聞いて貰いたいのは彼女しかいない。
「…うぅ、何というかまんまあやされてる気分です」
実際遥かに年上の彼女だから無理も無いのだが。そもそも人生経験の密度が違いすぎる。
あと、口には出さないが背伸びして腕を伸ばす様子が微笑ましい。
「…真白さん、そう言いつつ難なくこなすからなぁ」
と、信頼感全開で笑顔。結局、そんな調子で最後まできっちり二人なりの踊り方で曲を終えようか。
最後に、サッと彼女を抱き寄せつつ軽く抱き上げて淡い口付けを。
一瞬の事だが、このくらいは許して貰えると思いたい。その後は彼女を連れてササッとステージから外に抜けるだろう。
「うーん、やっぱりダンスって難しいですね。足運びはでも何か意外とこなせてた気はしますけど」
■柊 真白 >
もちろん。
(彼が聞いてほしくないのなら聞かないが、聞いてほしいのならば当然聞く。
出来れば記憶が戻る時にそばにいたいとも思うけれど。)
変な拗ね方するから。
でも、ごめん。
(そこまで落ち込むとは思っていなかった。
こちらも冗談が過ぎたと頭を下げよう。)
直接触れてるから、それなりに次の動きはわかる。
――するな、とは言わないけど。
人の目の多いところでは、ちょっと。
(やや恥ずかしそうにしつつも、避けなかったのは本気で嫌と思っているわけではないから。
とはいえステージの外に降りた後にきっちり耳を強めに引っ張っておこう。)
■飛鷹与一 > 「…ありがとうございます」
フッと肩の力を抜くように笑みと共に吐息を零して。肩の荷が降りた訳ではないが、その即答に安堵する。
あと、拗ねたのは申し訳ないが彼女にあやされたりするのも悪くは無い。
なので、「いえ俺も大人気なかったですし」と苦笑いで。実際まだ未成年で子供だけども。
「まぁ、俺の動きは達人って訳でもないですし真白さんなら簡単に見切れるでしょうしねぇ」
それがダンスに繋がるというのも面白い話だ。あと、ステージから抜け出した後に耳を引っ張られていた。
まぁ、公衆の面前でキスをしたのだからそれは当然だろうか。だが後悔はしていませんとも。
「さて、と。次は何処行きましょうか?真白さんも何か気になる店とか見世物があったら遠慮なく言ってください」
ご案内:「学生街」に飛鷹与一さんが現れました。
■柊 真白 >
君もそのうち出来るようになる。
(それなりに経験を積めばきっと。
そんなに難しい技術ではない、はずだ。)
全く。
油断も隙も無い。
――体を動かすのはいいかな。
のんびり二人で回りたい。
(疲れるというわけではないけれど。
どちらかと言えば、二人でいる時間をゆっくり過ごしたいのだ。
彼の方を向いて、右手を差し出す。)
■飛鷹与一 > 「真白さんや、俺の師匠みたいに年月と膨大な実戦・鍛錬という下地があってこそですけどね…頑張ります」
二人の師匠に並ぶにはまだまだ自分は若造だ。当たり前の事だがそこをまず忘れてはいけないのだ。
もっとも、いずれ彼女達に並べるようになりたい、と思う気持ちはある。
「…真白さんなら余裕で交わせたでしょうに。なら満更でもなかった、と彼氏的に都合よく捉えておきます。
…ん、じゃあノンビリ回る感じで行きましょうかね」
彼女とノンビリする時間はとても好きだ。落ち着くし安らぐから。何よりも好きな女性と過ごす時間だから。
差し出された右手、己は左手を伸ばしてまた手を繋ごう。この温もりは絶対に手放さない。
「――あ、後で射的ゲームやっていっていいですかね?あれ、一度やってみたかったんですよ」
等と歩き出しながら笑う。ちなみに彼の射撃の非凡さは師匠でもある彼女はよく知っていると思う。
■柊 真白 >
そうでもないと思う。
柔道なんかはそういう武道だし。
(掴んでいる相手の動きを読んで崩して投げる、そういう武道があるのだから、そこまで極めなくてもある程度は出来るはずだ。
何となくなら今でも十分出来るだろう。)
――うるさい。
(ふい、とそっぽを向く。
しかし手を握られれば同じ方向に歩き出す。
そっぽ向いたまま。)
与一くんがやったら出禁になるんじゃないかな。
(なんせスコープなしでの狙撃をこなす魔弾の射手だ。
場合によってはそもそも断られてもおかしくはない。)
■飛鷹与一 > 「…どっちかというと、俺が本土の師匠から教わったのは、相手の力を利用する合気道に近い感じのなんですけどね」
相手の動きを読むのは同じだが、崩すのではなく勢いを利用して受け流すかその勢いを相手にまんま返すカウンター型。
とはいえ、決して才能があるとは言えないのでお世辞にも少年の体術の現状の腕前は護身程度なのだが。
だが、彼女からナイフ術を習い始め、それなりに実戦も積んできて近接戦も少しずつ上達はしてきている。
「……拗ねてる真白さんも可愛いなぁ」
一方で少年はニコニコ顔だ。あまりからかうと手痛い反撃を食らうので、この辺りにしておくけれど。
「……じゃあ、むしろ真白さんがしてみるとか」
逆転の発想、でも何でもないが。ちなみに、少年がやったら彼女の言う通り高確率で出禁になりかねない。
何せ射撃・投擲全般が異常なレベルだから射的に使うコルク銃でも狙いは正確無比だ。
景品は錘を仕込んでいたりもするのだが、少年の射撃の腕前にそんなのは関係ないのだ。
「…あとは、金魚掬い…あ、でも水槽とか飼う環境整えないと駄目か。
そういえば、ツキカの定期健診ですけど…俺、来週一杯なら何処でも時間は取れますので。」
二人で手を繋ぎつつ、雑踏の中をスイスイと歩く。彼女は当然として、少年も身のこなしは悪くないので人にそうそうはぶつからない。
ご案内:「学生街」に飛鷹与一さんが現れました。
■柊 真白 >
ならなおさら。
君ならすぐだよ。
(そういうのは才能がなくてもある程度鍛錬すればどうとでもなると思っている。
ナイフの扱いは確実に上達しているのだから、大丈夫だと。)
――今日は一日与一くんの奢り。
(決めた。
今日は一切財布を出さない。)
私が。
(射的もやったことはない。
投擲ならそれなりに自身はあるが、コルク銃となると微妙だ。
そもそも常世祭の射的はちゃんと景品を取れるようになっているのだろうか。)
金魚はツキカが食べちゃう。
――わかった。
多分、木曜か土曜。
(人ごみを抜けることには慣れているが、さすがに手を繋いでいるといつものようにとはいかない。
とはいえ彼も慣れているらしいので、ぶつかったりはしないだろう。)
ご案内:「学生街」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 「ウチは、師匠が「柔よく剛を制す」で、奥さんが「剛力」って感じでしたからね…」
で、奥さんの稽古はデスゲームレベルだったので、師匠の方針が自然と身についたという訳だ。
そもそも、単純な筋力云々だけではないのが体術なのだから、今の方針は自分に合っていると思っている。
ちなみに、ククリという独自のナイフを使い続けているのと、彼女の影響も多少加わってトリッキーなナイフ捌きになってきているのだが、それはそれ。
「……風紀委員会からの給料日前なんで、せめて手加減はお願いしたいですハイ」
財布の中身を後で確認しなければと心に固く誓う。
「えぇ、…あ、景品にイカサマな仕掛けあっても、俺が「目」で見抜くので大丈夫かと」
と、己の目をちょいちょいと空いた手で示す。彼のもう一つの異能、「天眼」はある程度コントロール可能だ。
主に測定・観測の力を持つので仕掛けがあれば正確に見抜いたりも出来る。
「了解です。じゃあ木曜日か土曜日に。真白さんからご連絡頂けるとありがたいかな、と」
自分はどちらもオッケーなので、後は彼女の都合の良い方で、という訳だ。
そして、そんなこんなで射的の屋台に到着する。無論、射的は少年――ではなく、師匠にやって貰おうとする少年である。
■柊 真白 >
あぁ、文字通り。
(柔良く剛を射止めたわけだ。
彼もそういうつもりで言ったわけではないのだろうが、その通りになっているというのは面白い。)
コンビニとかに便利なものあるでしょ。
(手加減をするつもりは一切ない。
足りなければ下してこいと無言の圧力。)
良いよ、別に。
それ含めて楽しむものだし。
(景品が欲しいからやるものではないのだ。
取れた取れないに一喜一憂しながらの雰囲気を楽しむものなのだから。
彼と一緒ならなおさら、とは口には出さないが。)
わかった。
(返事をして、射的の屋台の前に。
初体験の射的がどのような結果になったかは――また別の話で。
そのあとも色々回って、彼の財布の中身ギリギリまで容赦なく使い倒し、常世祭最終日を十分満喫しただろう。)
ご案内:「学生街」から柊 真白さんが去りました。
■飛鷹与一 > むしろ、師弟揃って人外種の大事な人を射止めているという共通点。
あと、コンビニ云々と無言の圧力に屈するしか出来ない弟子であった。ちくせう。
「そうですか?じゃあ、俺は余計な口を挟まないで見学してますね?」
支払いは俺だけども、という苦笑顔で。ともあれ、彼女の始めての射的の結果がどうなったかは別の話である。
ちなみに、本当に後日コンビニに駆け込む程度に財布の中身がすっからかんになったのは余談である。
ご案内:「学生街」から飛鷹与一さんが去りました。