2017/12/15 のログ
飛鷹与一 > 「ああ、そこはまぁ俺も同意見といいますか。」

ややこしい事は嫌いなのは頷ける。乾杯した後にこちらもグラスの中身を一口。ほぅ、と息を漏らし。

「あ、勿論安い物で構いませんので…と、そうですね。じゃあ早速」

そして、フォークを手に取りカルボナーラをまずは頂く。フォークでクルクルと卵とチーズが絡み合ったパスタを絡め取り口へと運ぶ。

「……うん、やっぱり真白さんの料理は美味しい」

シンプルだが裏表の無い率直な感想だ。ベーコンが食感的にも良いアクセントになっている。
続いてサラダ。こちらはそもそも手間が掛かっていないので、普通にモグモグ。ああ、でも矢張りサッパリ風味の和風ドレッシングは良いなぁ、と再認識。

そしてローストビーフ。これは何度も彼女の家で食事をする時に出てきたメニューだ。
味が美味しいのは分かりきっているが、何度食べても飽きるという事が無い。モグモグと食べつつ顔は幸せそうだ。

「…真白さん、本当に料理の技能は隙が無いなぁ。年月と経験と試行錯誤の賜物なんでしょうけど」

自分も、この年頃の少年にしては料理はそこそこだとは思う。実際この前に彼女にエスニック料理を食べて貰ったりもした。
だが、矢張り経験地の差は大きいなぁ、と思う。この人、主婦技能も普通に高いのが凄い。

柊 真白 >  
ありがとう。
そうやって美味しそうに食べてもらえると私も嬉しい。

(苦労して作った甲斐がある。
 自身もパスタを巻き取り、口へ。)

そう?
自分がおいしいと思うものを作ってるだけだけど。

(確かに色々試してはいるが、あまり考えずに作っているところもある。
 舌が肥えているかどうかも関係しているかもしれない。
 美味しいものを食べて色々試せば自然と良くなる、と答えておいた。
 足元で猫がにぃと鳴く。
 あぁ、しまった、忘れていた。)

――ごめん、ツキカも食べたいよね。

(一度立ち上がり、猫の餌皿へドライフードを入れてやる。
 猫は入れたそばからがっついていった。)

飛鷹与一 > 「むしろ、最近では真白さんの手料理が俺の最高の好物になりつつあるんですが…。」

つまり、がっつり胃袋を掴まれているという訳だ。本当にこの人には頭が上がらない。
これからも一緒に生きていくのだから、まだまだお世話になる日々は続くのだけれど。

「うーん、真白さんは多分、俺より色々と食べたりしてるでしょうから…やっぱり舌が肥えてるとか?」

少年の推測でしかない何気ない言葉だが、矢張り年月相応に色々と彼女が食べてきた経験もあるのだろうと思う。
と、足元から子猫の鳴き声が。すっかりこの部屋の住人となっているのが微笑ましい。

「…何か、こういう空間っていいなぁ」

独り言のように呟く…実際独り言のつもりで自然と口から出た言葉だ。
二人と一匹での食事。日常的な風景。彼女程でないが危険な仕事をしていると、こういう日常が有難く思える。

柊 真白 >  
それはいいことを聞いた。

(自身の料理が好物と言われて喜ばないものはいないだろう。
 わずかに口元が弧を描く。)

色々食べて味を知るってのは大事。
良いものも悪いものも。

(良いものばかり食べればよい、と言うわけでもない。
 悪いものも食べてこそ、良いものがなぜ良いのかを知ることになるのだから。)

――他に、要らないの。

(彼が良いと言ったこの空気。
 自身と、彼と、猫のいるこの空間。
 それだけで良いのか、と。)

飛鷹与一 > 「……あれ?何かむしろ俺が猫になって真白さんに餌付けされてるかのような…。」

とはいえ、好物になっているのは事実だ。単純に美味しいし、彼女の調理法や工夫は勉強にもなる。

「…つまり、美味しいものだけでなく不味い物も食べて良し悪しをしっかり把握しろって事ですかね…。」

うーん、とカルボナーラを食べながら唸る。とはいえこの前の異邦人街での血液クレープとか人外向けのチョイスは流石に食べるのがまず無理だが。

「――これからあれこれ増えていくかもですけど、現状はこの空間だけでも幸せですよ。
まぁ、俺も人間で欲はあるので程々にもっと幸せな時間をあれこれ真白さんと作れていけたらなぁ、と」

…食事中で気が緩んでいるのもあるが、ついつい何か恥ずかしい事を口走っている気がする。
気を取り直すように、大人のぶどうジュースを飲んで一息。

柊 真白 >  
君は猫じゃなくて恋人だよ。

(可笑しそうな笑顔。
 笑いながら席に戻る。)

あとは勉強も。
本読んだり、作ってるところ見たり。
持ってく?

(言って示すのは部屋の隅にある小さな本棚。
 料理関係の本が数冊並んでいる。)

そう。
――私は与一くんとの子供がいたら、もっと楽しいと思うけど。

(なんて言って、冷製スープを一口。)

飛鷹与一 > 「…うん、そうですね……恋人かぁ。何か改めて実感してますねウン」

前々から食事はしたりしてたし、お泊りとか夜のアレコレとかも経験済みではあるけども。
上手く言葉に言い表せないが、ガッチリと心と心が繋がっているかのような感覚。

「あ、いいんですか?じゃあ、2,3冊くらい折角ですから借りて行こうかな…。」

彼女ほどではないが、少年も料理に関してはそれなりにこだわりはある。
それに、料理の腕前が向上し、レパートリーが広がれば自分としても万々歳だ。
…まぁ、またいずれ恋人様にはこちらの料理を食べて美味しいと言って貰いたいのもある。

「……ッッ!?…ケホッケホッ…ま、真白さんいきなりそういう発言は…っ!」

丁度、食事の合間にぶどうジュースを口に運んでいた所だったので、気管に入ったのか咽る。
何とか気を取り直しつつも顔が赤い。…うん、まぁ恋人の爆弾発言が原因なのは言うまでも無い。

「……と、いうか吸血種と人間の間に子供が出来る確率ってどうなんでしょうかね?」

フと気になった疑問。彼女は純血の吸血種だろうから仮に二人の間に子供が出来たらハーフという事になるんだろうか。そもそも、契約している時点で純粋な人間、とも少し言い辛い立場ではあるが。

柊 真白 >  
ペットの方が良いなら、そうするけど。

(済ました顔で「ぶどうジュース」を一口。
 無くなったので、ボトルから注ぐ。)

いいよ、好きなの持ってって。

(どうせ内容は頭に入っている。
 困ったら彼に電話して聞けばいいだけだし。)

ふふ……。
どうしたの、そんなに慌てて。

(グラスをゆるゆると揺らしながら、悪戯っぽく笑う。
 元々肌が白いだけに、赤みが目立つ。)

大丈夫だと思う。
契約したし。
――今日、試してみる?

(またも爆弾を投下。)

飛鷹与一 > 「俺にんな趣味はありませんからね!?」

と、即否定するがこういう態度が彼女からすれば愉快なのだろう。もしや彼氏弄りが第二の趣味なのでは…。
とはいえ、澄まし顔でぶどうジュースを飲む彼女からは考えが読み取れない。
僅かな表情変化はもうかなり読めるようになってきたが、内心まではまだまだだ。

「了解です――って、そりゃ慌てますよ!?サラリと何爆弾発言投下してんですか貴女は!」

と、抗議するが彼女はきっと、涼しげな顔かちょっとだけ楽しげな顔なのだろうけど。
…実際は、白い肌にほんのり赤みが差した悪戯っぽい笑顔だったが。何だこの色気は。

「契約って、そういえばそういう異種族間の交配もやっぱり可能になる感じなんですか?
……だから、真白さーん!?」

爆弾2発目が投下された。この人、実はもう酔いが回り始めているのではないだろうか?
とはいえ、彼女が上機嫌なのがよく分かる。何だかんだ自分も楽しんでいるし。

「……まぁ、お泊りは少なくともしていきますけども。何時か真白さんと一緒に暮らしたりしてみるのもアリですかね…。」

このまま一人で寮に戻って寝るのは流石に寂しい。フと呟いた言葉は、しかし考えたら合鍵もあって、お泊りも何度もしていて。
…つまり、半同棲と言っても過言ではない環境ではあるのだけど。

柊 真白 >  
んふ、わかってる。

(ゆらりと揺れてパスタをフォークにからめる。
 彼の考え通り、しっかり酔っている。
 それでもぐでんぐでんと言うほどではない。
 身体の揺れも気を抜いているような、そんな揺らし方。)

じゃあ、与一くんは。
好きな人との子供、欲しくないの?

(こてん、と普段より三割増しの角度で首を傾ける。
 眼もいつもより若干とろんとしている。)

異種族間、と言うより、似た存在になってるから。
契約してなくても出来るけど、ほとんど出来ない。
――なあに?

(何もわからない、と言ったような顔でローストビーフを一切れ食べる。
 酔っているとはいえその動きは滑らかである。)

――与一くんのえっち。

(泊まっていく、と聞いて。
 グラスで口元を隠すように、赤い液体を口へ。
 そのあと酔った勢いで散々彼をからかって、料理を片付けた後はいつかのように明かりを消してケーキのろうそくに火を灯す。
 チョコレートクリームで飾られたそのケーキの中央には、彼の名前の書かれた板チョコのプレートが乗っていただろう――)

ご案内:「柊真白の私室」から柊 真白さんが去りました。
飛鷹与一 > (ああ、もう分かった。この人は絶対に酔ってる…!!)

一方、少年は本土の体術の師匠から散々晩酌に付き合わされたせいで、未成年ながら大人のジュースには強い。
彼女の態度は露骨に酔ってる、と言うほどではないが空気というかそれが何か違う。
そもそも、今の彼女は上機嫌と酔いの相乗効果か口数も増えてる気がする。

「いや、欲しいですけど、しばらくは二人でイチャ…って、何言わせてんですか!!」

半ば自爆した気がするがそれはそれ。うがー!と、抗議してみるが照れ隠しに近い。
と、いうか何時もより三割り増しで首を傾げてたり目つきが若干トロンとしてたりとか矢張り酔っているな、と思う。

「ああ、俺やっぱり吸血種の特性をある程度引き継いだ形になってるんですね。
まぁ、真白さんとの契約ですからそれは良いんですが、今から子供とか出来ると子育てが…。」

大変そうだなぁ、と思う。少なくとも卒業して自活できるレベルにならなければ。
と、真面目に考えて気分を誤魔化そうとしてみるが、恥ずかしいのに変わりは無いが。
何時か絶対に羞恥プレイ?返しをしてやろうと心に決めた瞬間であった。

「…今更、エッチと言われましても」

男なら当然で、そもそもヤる事は既にヤッてたりするのだし。
苦笑気味に答えつつ、食事の後はケーキの時間だ。
板チョコネームプレートに、何時か恋人の誕生日に用意して貰ったケーキへのデコレーションの共通点を感じつつ。
ちょっとだけ泣きそうになりながらも、蝋燭の火を消してから二人でケーキを頂いたのである。

ご案内:「柊真白の私室」から飛鷹与一さんが去りました。