2017/12/30 のログ
飛鷹与一 > 「……伝えなくても良い事があると思うんですよ俺は」

めっちゃジト目で恋人を見るが、どうせ軽くスルーされるだろうとは分かっている。
あと、絶対に彼女は楽しんでいる。表情は何時も通りだが少年には分かる。
少なくとも、あの島で彼女と一番親しいのは自分だ!と言い切れるし彼女の機微を自然と読み取れる様になってきてはいるのだ…ヘタレで鈍感も多々あるが。

『おぅ、死んだ女房も喜ぶだろうよ。勿論、ソレをどう使うかはもうソイツの所持者になったお前さん次第だぜ』

彼女が試しに素振りする様子を眺めて笑う老人。予備の武装の一つとして携帯するのも有りだろう。
そして、何の特殊な力も無いからこそその剣鉈は癖が無く素直だ。
純粋に切れ味、頑強さ、扱い易さをバランス良く兼ね備えているので応用性が高いとも言える。

『…しかし、夜の営みが順調なのはいいが馬鹿弟子よ。嬢ちゃんを悪く言うつもりはサラサラねぇんだが…お前ら見た目の組み合わせ的に際どくねーか?』

「…師匠、そう思うのはある意味当然ですがそこを指摘されると俺もどう返していいのか」

彼女は姿はこのままだし、仮にいきなりグラマーになっても戸惑う。むしろ、彼女の暗殺稼業にも支障が出そうだし。

ご案内:「とある山村」に飛鷹与一さんが現れました。
柊真白 >  
手か足が滑った。

(滑ったのは口であって手ではない。
 勿論わざとである。
 その証拠に、ブイサインなどして見せている。)

わかった。

(遺品とはいえ、刃物と言うものはそういうものだ。
 使われずに後生大事にしまわれていると言うのもかわいそうな話だ。
 用途はどうあれ、使った方が良いだろう。)

与一くんがそういう趣味なのはわかってるから。
大丈夫。

(何一つ大丈夫じゃないし、わざと言っている。
 恋人の趣味に理解がある懐の深い女を演じて(棒読み)みたり。)

飛鷹与一 > 「何でVサインなんかしてるんですかねぇ!?」

駄目だこの恋人、早く何とかしないと!!…無理だな、と即座に諦めるが。
そもそも彼女なりにリラックスしたり楽しんでいるこの空間と時間を壊したくもないし。
が、自分が弄られている当人なのでそれが問題ではあるが。まぁ彼氏冥利に尽きると思っておこう、うん。

『……おぅ、与一。俺も人の性癖とか好みにとやかくは言わねぇがよ?国家権力様のお縄にはなんなよ?俺にもとばっちり来るからな』

と、今度は老人が少年にジト目。何だこの空間、俺の味方は居ないのか!?と叫びたい。

「いやいやいやいや!そういう趣味とかじゃないですから!俺だって真白さんがグラマーだったら嬉しいですし!特に胸とか!!」

どさくさで少年もアレな事を言ってるがそれはご愛嬌だ。そもそも恋人がきょにぅだったら少年の理性があかん事になりかねない。

『……つまりアレか。ロリ巨乳とか言うのがお前の好―』「はったおすぞクソジジィ!」

思わず普段の敬語を外して”素”で怒鳴る少年。師匠はニヤニヤと楽しげだが。

柊真白 >  
……手が滑った?

(首をかしげる。
 先ほどからの彼と才賀氏のやり取りを見ている限り、才賀氏とはとても気が合いそうだ。)

――つまり。
与一くんは私の体に不満があると。
あれほど何度も何度も私の身体を貪っておいて。

(わざと悲そうな声を出す。
 もちろんそんなことはわずかにも思っていないし、語った内容も――事実かもしれないけど。)

大丈夫、それで与一くんが浮気しても、私は何も言わない。

(こちらもほんのわずかにニヤニヤ顔。)

飛鷹与一 > 『だはははっ!!お前らお似合いの夫婦だよ本当に!まぁ、嫁に尻を敷かれっぱなしは頂けねぇがなぁ。オイ馬鹿弟子。俺みたく鬼の嫁を押し倒すくらいの気概を見せろ。男だろ?』

上機嫌で弟子をけしかける老人。少年はイラッと来ているのか、何かプルプルしてるがグッと堪えている。

「不満とかそういうんじゃないからな!?と、いうか浮気とかそろそろ真白さんも自重しろよ!!」

とうとう恋人にも敬語が外れた。かなりレアである。と、いうよりも本来少年はこっちの喋り方が普通なのだけど。

「…あぁ、もう師匠と真白さんがこうも意気投合するとは思わなかったよクソ…。」

髪の毛をクシャクシャと掻いて溜息。とはいえ本当に嫌がっている訳でもない。弄られてるだけなのは分かっているし。
そもそも本当に浮気なんかしたら洒落にならないし、そんな事をする度胸が無いヘタレである。むしろどちらかといえば受身で押し倒される側だ。

柊真白 >  
大丈夫、やるときはやる人。

(彼をいじめるのは楽しいが、そろそろやめてあげることにしよう。
 手を伸ばして彼の頭をぽんぽんと撫でておいた。)

ごめんごめん、遊びすぎた。
ゆるして?

(彼の頭を撫でながら首を傾げて彼の顔を覗き込む。
 よしよし。)

飛鷹与一 > 「……どうせ夜の方とかそういうオチでしょうよ。ええ、分かってますとも…。」

珍しく拗ねた。そりゃ彼女だけでなく師匠と二人で何時もの2倍からかわれたらそうなるだろう。
別に達観している訳でも精神的に超人な訳でもない人間なのだから。まだまだ若輩者であるという事。

『…なんつぅか、夫婦でありながら、姉とか母親も兼ねてるって感じだわなぁ』

と、頭を撫でている少女と撫でられている少年を交互に眺めて苦笑気味の老人。
あと、今更だが二人にそれぞれお茶の入った湯飲みが置かれるだろう。

「…まぁ、いいです。俺がからかい耐性がまだまだ無いだけですし」

よしよしとされつつ。考えたら年下の子供に頭を撫でられているような見た目の光景だ。
実際は彼女が遥かに人生の先輩だから、この構図も見た目以外はそんなおかしくはないのだけれど。

『んで、泊まりはいいが布団はどうすんよ?俺の分以外だと女房が使っていた分しかねぇが…。』

「ああ、俺と真白さんの二人で寝ますんで大丈夫です」

と、そこはストレートに答えられる辺り、完全にヘタレでもないのだ。

柊真白 >  
そんなことはない。
普段も結構男らしいし優しかったりする。
そういうとこ好きだよ。

(よしよしよしと撫で続けながら、師匠の前で惚気をかます。
 これはこれで彼の精神にダメージが入りそうな気もするが、深く考えないでおこう。)

ありがとうございます。
一応侍がいた時代の人間――人間?なので。

(吸血種だけど。
 広い括りの人間と言うことで。)

――しゅうちぷれい?

(こてんと首を傾げる。
 多分違う。)

飛鷹与一 > 「…あ、ありがとうございます(師匠!師匠の前で言わないで真白さん恥ずかしいから!!)」

と、内心で叫びつつも、その惚気は嬉しいので言葉に出しては止められない少年だった。

『侍、ねぇ。俺自身はただの人間だからアレだが、女房が生きてたら嬢ちゃんとその時代の話も出来たかもしれねぇなぁ』

と、少しだけ目元を緩めて笑う。既に妻の死から数年経過して、引き摺ってはいないが思う所はあるのだろう。

「…真白さんは”人間”ですよ。まぁ種族とかそれは正直関係ないというかどうでもいいので」

『おぅ、良いこと言うじゃねぇか馬鹿弟子。そう、惚れた女が何者だろうと受け入れるのがイイ男ってもんだ!』

と、師弟揃ってそんな発言。この師匠にしてこの弟子あり!である。種族偏見とかそういうのは論外なのだ。

「……真白さん?今度激辛料理口に突っ込みますよ?」

ニコリ。笑顔だが目が完全にマジである。流石の彼女も激辛、それも世界の料理となると流石に反応はするだろう、たぶん。

柊真白 >  
話せたら楽しかったのかもしれないけれど。
話さなくてよかった、って思うところもある。

(既に過去の話なのだ。
 その時代のことを話すと、思い出さなくていいことまで思い出しそうだったから。)

与一くんがなぜ与一くんなのかわかった気がする。

(二人の言葉を聞いて何となく。
 嫌だというわけではない。)

――。

(黙った。
 効果覿面である。)

飛鷹与一 > 『ま、長生きしてりゃあ色々と話し辛い事や面白くない事も多かっただろうよ。そこは俺も与一も追及する気はねーしなぁ』

「ええ、真白さんから話してくれるなら別ですが無理に聞くなんてしたくないですしね」

と、また同じような事を述べる師弟。それだけこの老人の教えは今の飛鷹与一という少年の糧になっているのだ。

『おぅおぅ、流石の嬢ちゃんも完全に尻に敷ける訳じゃねぇみたいだな。まぁ、後で山菜料理と川魚振舞ってやっから』

田舎なので山菜も川魚も豊富だ。後はイノシシ肉などを用いた猪鍋、という手もあるが生憎と今から狩りに行くのは流石にキツいだろう。

「あー美味しいですよね、特に川魚。今の季節だとニジマスとかワカサギでしたっけ?」

特にこの辺りは清流もだし大きなサイズも居る。恋人も食べたら満足するに違いない。

柊真白 >  
特に話したくないわけではないけど。
――親しい人が死ぬなんてのは、あまり思い出したくないじゃない。

(長く生きていれば、それだけ人との別れも経験している。
 引きずっているわけではないが、あまり思い出したいものではない。)

ただご馳走になるのも悪い。
料理の手伝いか、食材の調達なら手伝えるけど。

(夜中の山中は、幼いころの生活で慣れている。
 イノシシを狩ってこいと言われれば狩ってこれる自信はあるが、この時期にいるかどうか。
 その後実際にイノシシを狩ってきたかどうかは置いておいて、とりあえず料理は手伝ったことだろう。
 才賀氏と二人で彼を弄りまわしたり、たまに黙らせられたり。
 そんなこんなで結構楽しく過ごしただろう――)

ご案内:「とある山村」から柊真白さんが去りました。
ご案内:「とある山村」から飛鷹与一さんが去りました。