2018/03/31 のログ
ご案内:「柊真白の私室」に柊真白 さんが現れました。
柊真白 >  
(鍋の火を小さくし、蓋を閉める。
 昨日から仕込んでおいたカレーはこれで良し。
 白米ももうじき炊けるし、サラダも後はドレッシングをかけるだけ。
 テーブルに並ぶ料理を見まわし、時計を見る。
 そろそろ着く頃だろうか。
 メールを返すのが結構ギリギリになってしまったので、少し遅れるかもしれない。
 とりあえずソファに腰を下ろし、ぼんやりしよう。)

ご案内:「柊真白の私室」に飛鷹与一さんが現れました。
飛鷹与一 > 「くっそ、何で休日なのに急に仕事が入るかな…!!」

そんな悪態をついつい零しつつ、ダッシュで彼女の待つマンションのとある一室の前へ。
普段ならきちんとインターホンを鳴らす所だが、かなり遅れてしまったのもあり、合鍵をガチャリと開けて中へ。

ズダダダダダーーッ!!と、走って、リビングヘ姿を現し…。

「真白さんごめん!急に風紀の仕事がが入…っ!?」

そして、焦り過ぎていたのか盛大にコケた。急すぎて届いていたメールを返す時間ももどかしく走ってきたせいだ。

ご案内:「柊真白の私室」に飛鷹与一さんが現れました。
柊真白 >  
――、……。

(騒がしく部屋へ突入してきた彼の謝罪に返事はない。
 ソファの上でこてんと目を閉じて寝てしまっていた。)

……ん、ぅ……。

(すうすうと寝息を立ててガッツリと。
 台所ではくつくつとカレーの鍋が煮えている。
 どったんばったん大騒ぎしながらの乱入も聞こえていないらしい。)

飛鷹与一 > 「お…おぉぉぉぉ…!!」

そしてゴロゴロ悶える。何か打ち所が悪かったらしい。勢いよく飛び込んでくれば当然か。
ともあれ、何とかバッ!と身を起こせば――彼女様はソファーの上でコテンと横になり睡眠中。

「……えーーっと…?」

一瞬ポカーン、としてからハッ!?と我に返り。そして漂うカレーの匂いに今更気付く。
台所に視線を向ければ、グツグツと煮えた鍋。一先ず、一度そちらに移動して火を止めておく。

「…焦げたりはしてない…よな?良かった。」

ホッとしつつ、勝手知ったる何とやら。テキパキと食器やスプーンを拝借しつつ。
炊飯器で白米が炊けているのも確認してから盛り付け、カレーを注いでカレーライスのセット完了。
それをテーブルに二人分運んでから一息。スヤスヤ睡眠中の恋人へと歩み寄り。

「真白さーーん、起きて下さい」

気持良さそうなので気が引けるが、そっと彼女の体を揺らして起こそうと。

柊真白 >  
――よい……ち、くん……?

(身体を揺さぶられて目を開ける。
 眼前の人物の顔を確認し、彼の名前を口に。
 そして何故彼がここにいるのかを考える。
 そういえば、今日来るとメールが――)

――!

(カレーを火に掛けっぱなしだったことを思い出し、がばりと跳ね起きた。
 慌てて台所に向かおうとそちらへ視線を送り、)

……君が?

(テーブルの上に並んだカレーを見つけた。
 じっくりそれを眺めてから、目の前の彼へ問いかける。)

飛鷹与一 > 「ええ。俺です与一です。すいません、メール返せなくて。見てのとおり、風紀委員の急な仕事をぶち込まれまして」

申し訳なさそうな笑顔。実際私服ではなく風紀委員の赤い制服姿だ。流石に武器は置いてきたが。

「あ、ハイ。あのままだと焦げ付いたりしてたでしょうから。他の献立はもうセットしてあったみたいですし」

テーブルを見れば、サラダとかも既に盛り付け済みだ。メインのカレーライス以外は既に彼女が準備してくれていたようだし。
ともあれ、よいしょと彼女の隣に腰を下ろして一息。

「ほんと、こっちから言い出しておきながらドタバタで遅れてすいません」

親しき仲にも礼儀あり。ペコリと一度彼女に頭を下げる。

柊真白 >  
――ごめん、ありがと。

(ぐしぐしと目をこする。
 寝てしまっていたとは。
 不覚。)

ん、いいよ。
私も返事するの遅かったから。

(その辺は別に気にしていない。
 よしよしと下げられた頭を撫でて、テーブルの方へ移動。)

お腹空いてるでしょ。
食べよう。

飛鷹与一 > 「いえ。でも珍しいですね。真白さんが居眠りなんて…。」

こちらが予定外の仕事で遅刻してしまったのが悪いのだが、それでも彼女にしては珍しい気がする。
あと、寛大な言葉に感謝しつつ。こういう所は年季の差、というか度量の大きさを矢張り感じる。
…しかし、頭を撫でられるのはちょっと気恥ずかしい。いや、これはこれで好きなのだが。

「ハイ、急な仕事で余計に体力使いましたからね…。」

苦笑いと共に頷いて。彼女に続いて立ち上がりテーブルへと移動すれば腰を下ろして。

「えーと、じゃあいただきます」

キチンと食事の前の一言を述べながら、スプーンを手に取り早速カレーライスを一口。

「……!…これは…もしかして昨日から仕込んでました?」

彼女程ではないが、少年も料理の腕前はそこそこ。直ぐに気がついたらしい。

柊真白 >  
そんなことない。
居眠りぐらいする。

(手を合わせていただきます。
 流石に人目のあるところでだらけはしないが、自分一人ならそれなりに気も抜いたりする。
 来るのが彼だと言うなら尚更。)

特別なことはカレールーを炒めたぐらいだけど。

(確かに作ったのは昨日だが、それ以外は至って普通のカレーである。
 大量の玉ねぎをペーストになるまで炒めたり、牛スジを数時間煮て出汁を取ったり、すりおろしたバナナが入っていたりするが、普通のカレーである。
 口に運び、我ながら良い出来だと舌鼓。)

ご案内:「柊真白の私室」に飛鷹与一さんが現れました。
飛鷹与一 > 「いや、それはそうなんですけど。ほら、真白さん感覚も鋭いから居眠りも浅いのかな、と。」

だが、先ほど起こした感じでは結構深く眠っていた気がする。リラックスしていたという事なのだろうが。
まぁ、信頼されているという事だろうし、そこは素直にありがたいのだけれど。

「…いや、絶対それだけじゃないですよね?何か、普通のカレーより甘みもコクも段違いなんですが」

隠し味や工夫を絶対にしている筈だ。少なくとも自分でカレーを作ってここまでの味は出せない。
…わからないと悔しいので、片目だけ閉じて「天眼」を僅かに発動。
分析や解析に主に特化した第二異能。こちらは負担が少ないので使用頻度は意外と多い。
で、分析・解析したのはカレーライスの調理肯定。あと使われている材料や成分。

「……玉ねぎのペーストに…牛スジで…出汁?…バナナを摩り下ろして…成る程」

そこまで読み取ってから、異能を解除。フゥ、と一息。無駄に力を使っている?
いいえ、カレーの秘密が気になっただけです。ともあれ味は勿論文句なし。

柊真白 >  
気を張ってるときはそうだけど。

(一日中気を張っているわけではないし、そうでなくてもどこかで気を緩めないと疲れてしまう。
 もぐもぐとカレーを食べながら、ふとまだエプロンをしっぱなしなのに気が付いた。
 一度立ち上がり、エプロンを外して台所のフックに掛けて戻ってくる。)

――またそんな無駄遣いを。

(別にそこまでしなくても、聞けば教えてあげるのに。
 じとっとした視線を送り椅子に座る。
 無駄遣いしたことより、直接聞いてくれなかったことを非難する視線。)

飛鷹与一 > 「まぁ、真白さんはそういう息抜きは俺なんかより全然器用そうですしね…。」

少年も息抜きは普通にするが、元々、そういうのが少し不器用なのもあって無理する事もチラホラ。
たまーに、そこらを彼女に諌められる事もあるのだが、未だに改善はされていない。
エプロンを仕舞いに一度席を立つ彼女を眺めつつ、分析も済んだので改めてカレーに舌鼓を打っていたが。

「……う、いや、その…すいません。異能の訓練も兼ねてつい」

負担や代償が「死神」の異能と違ってまだマシな分、小出しとはいえ使う機会が多い。
だが、彼女のジト目に確かに彼女なら普通に聞けば答えてくれそうだ。
そこはこちらの落ち度なので、すいませんと素直に頭を下げておく。
ある意味、職業病になりつつあるのかなぁ、と反省しつつ。

柊真白 >  
伊達に歳は食ってないから。

(もぐもぐとカレーを食べる。
 牛スジをじっくり煮込んだおかげで牛肉のうま味がしっかり出ているし、辛さと甘さのバランスもいい。)

与一くんはもっとデリカシーを学ぶべき。
自分の恋人が作ってくれた料理なんだから、ちゃんとコミュニケーションを取らないと。

(じと目でじいと見ながら軽くお説教。
 とは言ってもそれが彼の性分だ、仕方ないだろうと言う気持ちもある。
 が、それはそれ。
 お説教スイッチが入ったらしっかりお説教しておかないと気が済まない。)