2018/08/15 のログ
神代理央 > 軽快な電子音と共に眼前に表示される通信文。
他の委員達も概ね順調に任務を遂行しているらしい。
とはいえ、予断を許さない状況ではある為、落第街に設けられた仮の本営へと集合せよ、とのこと。

「…集合するのは良いんだが、迎えのヘリくらいは寄越してくれても良いんじゃない……ああ、出払っている。そうか、いや、何でもない」

通信文にぼやいたつもりが、音声はばっちり拾われていたらしい。
嗜める様なオペレーターの女生徒の声に、やれやれと言わんばかりに肩を竦める。

「一年生にこんな汚れ仕事を押し付けるくらいなら、戦力の充実化と労働環境の改善化を求めるがね。……分かった分かった。これより帰還する。徒歩でな」

鬱陶しそうに通信を切れば、深い溜息。
そのまま、己の召喚した異形に飛び乗って、前進の命令を下す。
後に残ったのは、瓦礫と肉片。燃え盛る焔。少年が立ち去った後、生者の姿は其処には無かった。

ご案内:「スラムの商店街」から神代理央さんが去りました。