2018/10/11 のログ
ご案内:「産業区の海岸」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 学園都市に必要な様々な物資を生産する産業区。
その視察という名目で重工業に携わる工場を訪れていたが、その実は風紀委員会の過激派へより物資を提供する様に"お願い"に訪れていた。
その帰り道。自動運転で突き進む自動車のコースを僅かに変えて、お世辞にも綺麗とは言えない海を眺めていた。

「……弾薬は兎も角、武器についてはまだ島外からの輸入に頼らざるを得ないか。とはいえ、それは重畳。此方の息のかかった企業を紹介してやれば、先輩方も喜んで予算をつぎ込んでくれるだろう」

アンデッド討伐や違反部活の殲滅等、武力による積極的な治安維持を訴える過激派にとって、武器弾薬は何よりも必要な物資である。
現状不足している訳では無いが、安定した取引先を紹介すれば、実家である"支社"と風紀にコネクションが生まれる。
それは、今後の己の立ち回りを考えれば素晴らしい事であった。
冷たい秋の潮風に僅かに身を震わせながら、視察した工場の設備を思い返しつつ僅かに笑みを浮かべた。

神代理央 > 一度此方と繋がりのある企業が正当に学園内で取引を始められれば後は話が早い。
風紀に、公安に、違反部活に、武器を欲する全ての者に。
平等に公平に真っ当に彼等は武器を売り捌くだろう。その結果、どの様な事態が発生するかといえば―強いて言えば、過激派の先輩方が大喜びするだろう、と表現するべきか。

「そうなると、此方も手駒が欲しいところだが…。この際雑兵でも構わんな。貧民共を適当に買い叩くか」

自分の意思で行使できる武力というのは必要不可欠だ。
現状、自分の異能がそれに準ずる存在ではあるが、やはり人型の兵士は欲しいところ。
所謂私兵集団を取り揃えたいところだが、と泡立つ波間を眺めながら思考に耽る。

神代理央 > ふと気が付くと、周りは随分と暗くなってしまっている。
背後に聳え立つ工場のライトが、煌々と夜闇を切り裂いていた。

「…まあ、すぐすぐ手に入るものでもなかろう。時間をかけて、集めていくとしようか」

小さく背伸びをして身体を解すと、停めていた車に乗り込んで産業区を後にした。

ご案内:「産業区の海岸」から神代理央さんが去りました。