2015/07/01 のログ
■雪城 括流 > 眠気に誘われて氷架のまぶたが閉じられていくのをじっと見ている。
やがて寝息を立てるかどうかという頃合にぽつりと呟く。
「…その不安は忘れて。
四六時中あの光景が思い浮かんで、頭から離れなくて、眠れなくて、動悸が激しくなるなんて。
――まるであの事故の直後のひょーかをもう一度見せられているみたい。」
悲しげなように、慈しむように寝息を立てる様子を見つめる。
魔方陣にはりょーの死を思い出した、という記憶を和らげるように追加の式を加えてあった。
思い出せないわけではないが、意識してそうしない限りそうなることはないし、それでパニックに陥ることもないだろう…。
「…ねえ、もし私があの事故に助けの手を出せていたら…。
いや、仮定の話は意味がない。言われたこととはいえ、そうしたのは私だから。」
何かに許しを請うようにそう呟いて、氷架の手首にまきつき括流も眼を閉じた。
ご案内:「女子寮・氷架達の寝室」から雪城 氷架さんが去りました。
ご案内:「女子寮・氷架達の寝室」から雪城 括流さんが去りました。