2015/07/25 のログ
惨月白露 > 「ま、俺もやれるだけの事はやるってくらいだ。
 正直なとこ、あんまり相手したいもんじゃねぇな。」

そう言うと、彼の端末から視線を外した。
彼もまた、なんでもかんでも斬って解決するタイプだ。
斬るべき『形』の無い怪異の相手は不得手である。

「おいおい、惣一センパイ、
 忘れてるかもしれねぇけど、俺は世間的には女の子、
 それも、ごくごく真面目でフツーの学生だぜ?」
 
「男とそんな頻繁に会って話してたら、
 一瞬でクラスの女子の話のタネにされるさ。
 友達って言い張ってもいいけど、聞きゃしねぇぞ、あいつら。」

やれやれと首を振る。

「塒って、素直に『住んでる場所』とか言えよな。
 侍は使うのかもしれねぇけど、現代人はそんな言葉使わねぇぞ。」

そんな悪態をつきつつも、
彼の住んでる場所のメモを取った。
「そのうち遊びに行くよ」と言いつつ、護符を受け取る。

「こいつは心強いな、どーも。
 ま、出来るだけ使うような事にならないようにするよ。」

それを太ももの符入れに仕舞い込むと、にっこりと笑った。

「んじゃ、これで用は済んだな。
 ……俺はそろそろ帰るよ、女子寮は門限が厳しいんだ。」

湖城惣一 > 「なるほど。……君の素性を怪しまれないようにする、ということに関して否はない」
 ひとまず相手の提案を受け入れるように頷いて。
どちらにせよ根掘り葉掘りと聞かれる機会はあるまいが、協力すると決めたには違いない。
「俺との関係は好きに言ってくれ」
 友達同士、そういった点では協調し合うべきである。
「……む、そうか? いや、今のここは仮宿でな。
不都合があればすぐに引き払う場所でしかない」
 感性の問題であるが、見た目通りの言葉遣いに近いと言えた。
現代風、と言われてもなかなかに矯正は難しいだろう。
「ああ。……いや、この後は用事もない。送って行こう」
 友人として当然のこと。どうせこの後にやることもない、と。
ゴミ箱に空き缶を捨てて、彼に連れ添うように歩くだろうか。

惨月白露 > 「ま、聞かれることがあったら好きに答えるさ。」

彼が頷くのを見て、クックと小さく笑みをこぼす。

「ああ、それじゃ、遊びに行くのはやめた方がいいな。
 行ってみたらいなかったーじゃ、さすがに悲しいしな。」

そう言って立てかけた刀を手に取ると、
空いた手で彼の手を取った。

「ん、それじゃ、お言葉に甘えて送って貰おうかな。
 ―――帰りましょ、惣一センパイ。」

くすっと妖艶に笑うと、
彼と一緒に歩き出し、公園を後にした。

湖城惣一 > 「ああ。家に居る時は精々寝ている時か、食事を摂るときぐらいだ。
もし来るとしても、連絡のひとつはしてくれなければもてなしもできん」
 手を握られれば、再び唸り声を上げるが。
つまりはそういうことなのだ、と納得させる。
目頭を抑えようにも、片手はこちらも竹刀袋でふさがっているために。
「ああ、行くとしよう」
 わずかに眉間に皺を寄せ、何かを堪えるように歩き出した。

惨月白露 > そんな彼の表情を面白そうに見て目を細めると、
そのまま、他愛のない雑談をしながら公園を後にした。

ご案内:「常世公園」から惨月白露さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から湖城惣一さんが去りました。
ご案内:「」に惨月白露さんが現れました。
ご案内:「」に惨月白露さんが現れました。
ご案内:「」に惨月白露さんが現れました。
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ご案内:「」に惨月白露さんが現れました。
ご案内:「一時収監施設」に五代 基一郎さんが現れました。
五代 基一郎 > 日本国では刑事事件の逮捕者が一時留置所に送られ
その後起訴までの間に拘置所に送られて裁判を待ち、実刑が確定して
受刑者となれば刑務所に送られるのが大体の刑事事件での逮捕者の流れであるが。

常世島は学生自治であり、学生がその住民の大半だ。

特に異能等の関係となれば低年齢者の場合も多い。
そういった場合刑事事件としのて実刑もあるが
可能な限り出来る場合は裁判の際に審議が行われ
その結果可能であればその更正等を促すために
一時収監施設に送られて社会更正をとされることがある。

”二級学生”と呼ばれる者に対してもそれは適応される。
風紀委員により保護された者が一年の学費免除と共に正規学生へと
昇格される、というもののうち犯罪等が関わっていた場合は
この社会更正プログラム的な措置によるものによると言っていい。

異能等により大人としての力を認められているこの島の学生たちだが
その内面等は子供だ。だからこそ起きた犯罪では少年犯罪の範疇等で
納まるのであれば社会貢献により更正を促し、社会への復帰を
また参加をとされるのだ。

最も社会に対して生きて行く気もない者や凶悪犯罪者である場合は
先に言う様に大人として対応されるのは言うまでもないだろう。

五代 基一郎 > それらもあって、また目の前の相手に対して色々”手を回した”こともあり
今こうして刑務所ではなく、その前の社会更正のための措置までに送られる
一時収監施設その一室の面会室にて”彼”と話している。

「というわけで受刑者、というか”囚人”となったわけだが
 気分はどうかな。いや何もまだ実感はないだろうけど。」

目の前の”囚人” 『美術屋』と呼ばれた少年。
それ以外の呼び名、名前では”シュージン”と呼ばれた少年に話しかける。

「こうして話せるのはやっぱ、殺人事件に至らなかったのが大きいかな。
 でもまぁ異能と魔術に関しては封印処置が執られるけどそこはわかってくれよ。」

机の向こうで対面して座っている彼に話しかけつつ
目の前にある書類にペンで書き込んでいく。
組織的な犯罪に関わり、対公的機関に対する事件を起こしたわけであるからして
当然の措置と言えばそうなのだが。

彼は”殺人”を犯していなかった。
フェニーチェ参加時から、またその前から
先日にいたるまであのような能力と魔術を持ちながら。
それが裁判でも働いたということだろう。
風紀が保護、また逮捕した二級学生に対する保護措置が適用される、というわけだ。

ご案内:「一時収監施設」に『囚人』さんが現れました。
『囚人』 > 「殺害は、裏方がやるものじゃないし……
 それに、”七色”も”団長”も、”脚本家”も、絶対にさせてくれなかったから」

静かに地面を見つめながら、ぽつりとこぼす。
長かったウィッグはなく。そこには短いボーイッシュな髪をした。
されど、生気を失った色白さがさらに美しさを際立たせる。
なるほど、間違いなく、熟れてる男娼だろう。

少年は殺人をしなかったではない。
させてもらえなかったのだ。その覚悟はあった。
でも、駄目だとみんなに、止められた。
今の美術で十分だと――
もしかしたら、この布石だったのかもしれない・

「構わないよ。むしろ、目も口も塞がらずいれるのが不思議だ」

ふっと、笑う。

「実感は、確かにないかも。キミに言われたあの時からそうだけど――
 どうしても、彼女みたいに、彼女たちみたいになりたくて、ずっと考えてたから。だからまだちょっと、難しい」

ふぅっと、息を吐く。
でも感じようと努力はしてるようで――

「……そういえば特殊隊の人たちに、怪我は、なかった?」

五代 基一郎 > 「舞台の演者が、というならまだしも裏方ならか。
 裏方でもやりようはあったがそうさせていたのなら
 理解はし難いがかつての劇団フェニーチェの理想があったからとしておこう」

さらさらとまた書き留めて行く。
本来裁判は終わった後で、今書かれているこの書類は調書ではない。
裁判の判決、その結果を聞かされていない囚人からすれば違うかもしれないが。
その憂いを帯びた白く熟れた男娼の少年の前で
やる気のない枯れた男はペンを走らせていく。

殺人や凶悪犯罪を犯す必要などないほどのものだったが故だろう。
それかそれらにより美しくなる類の美術ではなかったか。
”あなたは手を汚してはいけない”等という”生半可に人間らしい思想”ではないのは間違いないなと
思いつつまた別の項目を埋めていく。

「”それ”はこれから役立ててもらうからな。
 大体人間は五つの感覚で世界を感じるんだ。それ封じたらなんだってなるだろう」

もっともそれらを塞がれても、塞がれなくても今の段階だと
実感が薄いとしか思えない。だが捨てているわけでもなく。
拾おうとしているのは感じられた。

「どうなるかとかそういうのは、他を知ってからで十分だよ。
 その後で決めりゃいいし。」
彼女らが、彼女たちが”何”とも”誰”とも聞かず続ける。
今それら以外しらない彼に言ってもまた実感を消すだけだろうから。

「大きな怪我はね。お蔭さまで。
 ところで判決と今後の措置を伝えに来たんだけどいいかな」

『囚人』 > 「……約束は守るよ。言われたことはするさ。約束は大事だし
 規約や、制限、ルールは大切だ」

じゃらっと手錠をならしながら、短い前髪を弄り
書いている姿をほぉっと吐息。
やる気がない男を楽しそうに観察する――

「……だといいけれど」

でもほんの少し理解した気がする。
彼女が見ていた世界を。しかし――
でも全部は分からなかった、彼女のことを理解できなかった。
彼女のように、脚本を書けなかった。つまり――
彼女の悲しみは理解できなかったから。感情は理解できなかったから
脚本家に捨てられたのもしょうがないと思う。あぁ――
振られても、仕方がなく、連れて行ってもらったのも仕方がない。
彼女の想いが分かってるがゆえに、そう思う。

それが、少年をこれ以上にないくらいにつややかに彩る。
もしかしたら、現実に感情を持ち始めている兆しかもしれない。

「ならよかった。ん、どーぞ……」

五代 基一郎 > 今はただ、それなりの応答と
ただ事務的な手続きを済ませるように筆を走らせる。

なぜならば目の前の”彼”の言葉は理解し難いし
”こちら”の言葉も理解し難いだろうからだ。
それは目の前の少年の語学がどうのではない。
そもそも人間が持っているだろうものが見えないのだ。
今確かにそれは芽生えていて、小さくも息づいているその”感情”が
確かに己に中に満ちて”彼”を活かした時に

この時の話を、これまでのことを”彼”の”心”で出された言葉で
伝えてくれるだろうか。聞けるだろうかと思いつつ。

鞄から書類を取り出して適当に読み上げる。

「公務執行妨害や違反部活組織に在籍していたことなどはあるが
 実行した件を踏まえ情状酌量の余地があり、また若年であるため刑期はあるものの
 保護観察処分とし”新規”の学生証明を発行。一年の学費免除を与え
 社会貢献に従じていくこと……というのが大まかな話。

 一応正規であるけど別の手続きだけど。貢献する内容が含まれてるわけだから伝えるね。
 君のデジタルネットワーク状の能力を公的機関で振るってもらう。
 身分で言えば君は一時収監の期間が終わったら保護観察者……まぁ保護者が俺で
 特殊警備一課所属になってもらう。
 ”シュージン”が”囚人”になって呼び名の意味を成さなくなったんだから
 新しい名前と共に、学生として生きつつその力を役立ててもらうって感じかな。
 社会という世界の中で、その中の一人として現実を感じてもらおうってことだよ。」


今回の場合、調査や聴取の結果で二級学生でないことと
正規のではあるが三年生であることがわかった。
であるため今回のケースは保護観察というものもあるが故に
新規の学生証を発行。つまり一年生からやり直し、ということとなった。
二級学生の場合とは少しケースが違う処分である。
補足するならば、所属先が特殊であるため身分の新規が必要となった。
彼のデジタルネットワークに対する特殊な能力はそれほどのものであったがためでもある。

最後の名前を書く欄にペンを起きつつ、それらをきちんと口頭で伝えた。

『囚人』 > 静かに宣告を受け入れる。
静かに、”傷―イタミ―”として引き入れて。
目を瞑りながら、胸に落とす。
そして、ある一つの報告を受ければ、目を見開いて。

「……新しい名前?」

それはつまり、新しい自分を授かるということで。
自分の生きざまが与えられるという意味で。
依存する対象ができてしまうということ――

「…………いいの? それで」

ぽかんとする。ずいぶんと優しすぎはしないだろうか
あれだけの騒ぎを起こしたというのに――

「それが、ぼくの”終わり”?」

呟く。
生きていることだけでもものだねだというのに。

――静かに、涙を落した。

誰に向かっての涙かわからないけれど

五代 基一郎 > 溜め息。
何を考えているんだろうか、というか
何のための法律であり
何のための風紀なのだろうかと思う。

「あのね、犯罪者だから見つけ次第殺せとか
 捕まえたら殺せとか。二級学生だから殺してもいい。
 いないものだからどうにでもしていいとかさ。
 そんなのなんのために法律があって、俺ら風紀がいるのさ。
 罪を犯したなら、更正を促しまぁできないなら刑務所にてってなるけどさ。
 出来るならちゃんと真っ当に生きれるようにしてほしいわけだよ。
 風紀だってそのために落第街って危険な場所に行って保護をとしてる子もいるんだからさ。

 それでいいの、それが。じゃなくて
 これが必要なんだよ。」


騒動に比べればと思えるかもしれないが殺人も起きていないし
公務員に対しても人死には出ていない。騒乱等だ。
本人も更正の余地があるならちょっと手は回されたが妥当だ所だ。
殺人等犯し公的機関の人間を襲撃した、というのならば
凶悪犯、危険人物であるが故に即時の判断での処断や確保後の終身刑等は免れないが。

そして何よりこの処分は”彼”に平穏の中で生きていけ、というわけじゃない。
その学園生活の日常の中で実感し、自分がしてきたことを実感させることだ。
それでこそ”罪”を認識し、償うことができるのだと。

「”終わり”じゃない
 ”続き”であり
 ”始まり”だ。

 六道 凛”ロクドウ リン”
 常世学園 一年生 所属 風紀委員会 警備部(特殊警備一課)
 
 それがこれからのお前だ。
 住所は保護者の俺の所になるからよろしく。」

書き終えた顔写真がまだである身分証明書を対面に向かって渡し
席を立つ。これからの同居人であり、保護観察する者であり
同僚であり部下である者の名前を呼んで伝える。

仏門で罪人は六道世界を回って罪を償っていく。
それを脱するのが本来の目的であるがそうではなく
まず世界を輪り、罪を償っていき実感していけという
戒め等を込めてその名前は送られた。六道を、輪とする音から凛と。
脱する日が来ることも祈り。

本来その彼がいる世界を実感させるためにも
住所は男子寮にしたかったのだが観察が必要であることと
現在進行形で受刑者であることが差障った。
また彼のかつての職業が些か風紀的に引っかかったのもある。
だからこの男の家に置くのはいいのか、という面もあるが
手続きや処分上等他に妥当な場所はない。


「それと保護観察であるから過去についてどうこうして
 恫喝や恐喝が行われたら直ぐに言うように。
 更正に対する阻害や風紀に対する公務執行妨害にあたるからな。
 ここ出たら風紀なんだから、忘れるなよ」

『囚人』 > 「……へぇ……」

よく、分からない。そのあたり、陽の当たる部分を見ていないところがあった。
だから、喜劇としての終末。悲劇としての終末。
それがあると持っていた。
心では多分、分かってない。でも頭では理解できた。
そんな感じ。

「……第二幕ってこと? まるで生まれ変わったみたいだね
 その言い方だと……」

――六道 凛

そっと唇を自分の指で撫でながら、その名前を
自分の中に落していく
しかも、風紀委員だ。

「……この名前を考えてくれたのは、キミ?」

そっと、そう呟いて。

わかったと、こくりと頷いた

五代 基一郎 > 「仏門じゃ前世での行い……因果が関わって現世でのになり
 また来世に繋がっていく話だ。生まれ変わり、続いていくって感じかな。」

他に何か必要なものはあったか、と確認する。
身体データ等と制服の希望等だなぁと思いながらそれも
口頭で伝える。通常の学生の制服と、風紀の制服が必要になる。
また特殊の制服でうろちょろするのも社会経験に悪いとしてだ。
だから有事の際の制服も必要なものだから手続きする側は大変である。

「そう。不満があるなら今のうちに言っておいてくれ。
 変えるわけにはいかないが聞くだけ聞いておく」

退出準備を整え、外にいる警備の人間に合図を送った。
この幕間も終わり新たなステージが始まるだろう。
その合図がここと、そこに送られた。

『囚人』 >  
「……うん。分かった、その背景しっかり、覚えておく」

こくりと頷いた。
どこか、今までの表情とは違う。素の少年が見えた気がする。
いろいろ大切なものがある。こうされているのを思うと
自分は子供で、いろんな人々に守られていた。そして守られているのを
ちょっとだけ、実感できる気がした。

「不満なんてないよ……強いて言えば――」

――ありがと……

謝るのも多分違うと言われそうだから
そっと告げて、静かに視線を下にさらに向けて

終わりを、待った

五代 基一郎 > 「それじゃまたな、凛。
 期間が終わる数日後に迎えに来るからさ。」

そっと聞こえたそれに返すように名前を呼んで
ドアノブに手を掛けて退出していった。
テーブルの上には新たなその名前は書かれた書類があり
続く、新たな……そして以前からある世界があった。

新しく芽吹いた、華咲くだろうそれを待ちつつ
男は一時収監施設を出て、凛が来るだろう世界に戻って行った……

ご案内:「一時収監施設」から五代 基一郎さんが去りました。
『囚人』 >  
誰もいなくなった収監所。
そこで、静かに静かに――その書類を見つめて……

「キミたちのようには、終われなかった。死ぬのは怖かったし
なにより、死ぬなって、言われたから」

きゃくほ――いいや。
”ヒビヤ”にはそう言わなかったけれど。
そう言ってくれた気がしたから。
だから、きっと――この脚本は彼女が作ってくれたもので。
今こうして生きていれるのは――

「ありがと――……ありが--と……」

誰もいなくなったその場所で
ごめんなさいと謝りながら、静かに告げる。
これも一つの――……

  終幕なのだろうと

受け入れて。
でもまだ、現実を受けいるのは早すぎる。
きっとここから出るころには、受け入れることができているだろうか
そう、思いながら。

これで、美術屋は終わり
  こえからは――六道凛が、この世界で地面を踏みしめて歩いていく

ご案内:「一時収監施設」から『囚人』さんが去りました。