2015/07/30 のログ
ご案内:「天界」にミウさんが現れました。
ご案内:「天界」に白崎玲刃さんが現れました。
ミウ > 数日ほど遡って、7月25日の事。

地上から遠く離れた上空に浮かぶ雲の上の世界、天界。
そこは、人の身では辿りつく事が困難な、まさしく神の領域だと言える。
地上からは、雲などで隠れているため、決してこの天界を見る事ができない。
そもそもで、この天界は人間が足を踏み入れる事を想定して創られた領域ではないという事だ。
天界と言えば、どんなイメージを思い浮かべるだろうか。
天空にある神の世界、あるいは天使の世界。そんな所だろうか。
まさしく、この天界も神や天使の世界なのだ。世界というには、小島程のサイズと少々狭いが──。
天空島の地表には輝かしきクリスタルがいくつもつきささり、それが幻想的な雰囲気を漂わせている。
木々や花々が所々に生えており、自然が豊かな事が分かる。
天空島の大地は美しく、そしてとても輝かしく、絶景だと言える。
天界から見下ろす景色もまた、眺めはいいものだが、ほとんど雲しか見えない。
もし雲がなければ、常世島の形がはっきりと分かるぐらいに見下ろす事ができるだろう。
所々に、翼が生えた天使であろう存在がいる。
そして、天空島の中央には、神秘的で巨大な城が聳え立っていた。
あの城こそ天界を象徴する建物であり、創造神の居城である。

白崎玲刃 > 【7月25日、その日。常世島の上空において数秒、飛翔する謎の細長い物体が観測された
あれは!まさか伝説のUMA スカイフィッシュであろうか?
否、その物体は、なんと、弓で射出した剣に括り付けたフックロープを使い飛んで行く玲刃であったのだ。

数分前、無くした武器の手がかりを求めて風紀委員会の本部を訪れた玲刃は
先日の路地裏での騒動の事を怪しまれ、風紀委員会の本部にて取り調べを受けさせられ、更に生活委員会まで現れ脱走した病院に連れ戻されそうになるという窮地に陥る
しかし、転機を利かせた行動により、ムーンサルト跳躍で背面の壁を壊し外へと落ちて逃げる事により窮地を脱するも、建造物等損壊罪によって手配されてしまうのであった。
そして、数秒前、風紀委員会本部から逃げ飛び移った建物、しかし、そこも風紀委員会に関係する建物であり、
その建物で風紀委員に囲まれた玲刃は決死の覚悟で、思いついた策

そう、弓で射出した剣を使って飛び去って逃げるという策を実行したのであった。】

おいおい…ちょっと、ミスったか…
この速さは不味いぞ……っ!……―――――――――――
【しかし、ここで思わぬ誤算があった、この行為は玲刃にとっても初めての試みであり、
更に、囲まれているという緊迫した状況が玲刃を焦らせた。

これにより力加減を間違えた玲刃は、全力で剣を射出し、更に遠くへ逃げられるように魔術によって己の体重も減らし、更に射出した剣もミウから貰った神話級の剣のうちの一つの刀身の質量が自在に変化するという剣であったのだ。
これらの偶然が重なり、現在、玲刃は常世島上空をマッハ3の速度で飛翔していたのであった。
この速度に玲刃は数秒耐えた後、気絶してしまうのであった。】

【無論、いくら身体強化のある玲刃と言えど、生身でマッハ3で動けば無事では無い
では、何故、現在無事なのだろうか?
それは、玲刃が飛ぶ直前に呪符B 防護の符を使っていたからである。
使った呪符は偶然にも出来が良かったのか効果時間が長めであった。

しかし、飛び立ってから既に10秒が経とうとしている、今、呪符の効果も切れようとしていた。


絶体絶命の危機 今まで、しぶとく生き残ってきた玲刃も、もはやこれまでと思われたその時!

飛翔していた剣先が何かに突き刺さり飛翔が止まる。】

ミウ > 玲刃君の剣が突き刺さったのは、現在上空1万メートル程を浮遊していた空の島、天界だった。
当然この場所は、人なんて訪れる事などほぼないと言っていい。

『ん……? なんだ?』
天界にいた天使の一人が、天空島の端に何か突き刺さっている事に気づく。
なんと、人がぶらさがっているではないか!
しかも、気絶しているようだ。
『す、すぐに救出しないと!』

その天使は、数人の仲間を集めて、ひとまずその地上から来た人間を天空島に引き上げる。
『だ、大丈夫か……!』
天使達は心配そうな顔で、地上の人間を見る。

白崎玲刃 > 【なんと、剣が刺さったのは、常世島の上空に存在するミウの拠点の天界の下部。
飛翔していた剣が、天界に刺さり速度が0になった事により無事、事なきを得るのであった。

無論、慣性は働き玲刃自身もフックロープに揺られて小島に激突するも呪符の効果時間内でありなんとか無事であった。
ちなみにフックロープはベルトに固定もしてあったため、落ちる事も無かった】

【そうして、少しの間ぶら下がっていた玲刃は、
天使に発見され、天界に引き上げられる事となる。】

―――――んぅ……ここは…?
というか、俺は生きてるのか……?
あ、ああ…一応、大丈夫みたいだが…って、何だここは!?お前は、誰だ…?
【そして、天使たちにより引き上げられる最中に、気絶していた玲刃はようやく目を覚ます。

気絶から目を覚ました玲刃は
一瞬の間、茫然としていたが、直ぐに先程の状況を思い出し生きている事に疑問を抱く
そうして、声をかけられ茫然と答えながらも
しかし、辺りを見回し、天国のような幻想的な風景と、そして、周りにいる天使の様な者達を目にし、
先程の何故自分が生きているのかという疑問すらも木端みじんに吹き飛ぶのであった。】

いや、どういう状況なんだこれは?
天国……な訳ないよな、俺なんかが天国に行ける人間な筈も無いし……
【一瞬、天国かと思ったものの、自分がそんな綺麗な人間では無い筈だと否定し
そうして、改めて周りを見回しつつ、首を傾げながら心底不思議そうな表情をするのであった。】

ミウ > ちなみに天使の見た目は、人間に白い翼を生やしている……という表現が分かりやすいだろう。
そのまま天使である。
そして玲刃君に話しかけているのは、青年の天使であった。

気絶していた地上の人間だが、やがて目を覚ます。
ここに来るまでに、相当無茶をしたという事は想像に難くない。
『ここは天上の世界、天界だ。
 そして我々は天界の住民、天使というわけだ』
天使達は、翼をばさっと広げながら、そう告げる。

どうやらどういう状況か、彼は分かっていないらしい。
この天界に来てしまったのは、偶然なのだろうか。
『安心していいぞ。少なくとも、ここは天国やあの世といった死後の世界ではない。
 お前は自力で、この天界まで登ってきたというわけだ。
 いやはや、大した奴だ』
青年の天使はそう言って、豪快に笑った。

そんな時、天界の中央にある城の方から、三人の天使が飛んできて、玲刃君の傍らに着地する。
その内の中央の天使は、明らかに他の天使より階級が高いように見える。
ピンクの髪を生やし、神々しい甲冑を纏った十代後半程の少女だ。
『少し失礼します……』
少女は、玲刃君にそう告げる。

白崎玲刃 > 【近づいてくる天使を見ながら、一瞬警戒をしつつも
敵意が無い様子と、先程の 大丈夫か という心配する様な言葉を思い出し
少なくとも敵では無さそうだと判断し、瞬時に警戒を解く】


天使…天界………やはりここは…
【そうして、説明を聞きつつ
先程の推測の通り、もしかしてここは死後の世界なのではないかと
訝しむも、次に告げられた言葉を聞き、安堵し息を吐く
玲刃も、流石にまだ死ぬわけにはいかないと思っていたようだ。】

ふむ…死後の世界では無いか、良かった…
あー…自力というか、何というかな……囲まれてて逃げる方向が上しか無いと思って必死に逃げようとしたらな。
【大した奴だと言われつつも、
当の玲刃は、事情が事情だけに、少し気恥ずかしそうに苦笑いをしながら
たぶんここへ来た経緯と思われる事を告げる。】

【そうして、青年の天使と会話している最中に飛んで来た
3人の天使を見やり、何かあったのかと首を傾げ、
そうして、自分の傍らに着地したという事から、自分に用事があるのだと推測し、
そちらへと向き直るのであった。】
ふむ?俺に何か?

ミウ > 『死ぬにはまだ早いな。
 なにせ、天界にまで来る程の力があるのだからな。
 俺達は、そんなお前を歓迎するぜ』
にっと笑う青年の天使。
当然、そこには敵意はない。
『囲まれていて逃げた……か。
 大変な目にあったんだな。
 何にしても、こんな場所だが逃げられてよかったじゃねぇか』
そして青年天使は、玲刃君の肩に軽く手をのせようとする。

甲冑を纏った天使の少女は、玲刃君を一点に見る。
『まずはご挨拶を……。
 ようこそ天界へ。わたくしは四大天使が一角、ミーカイルと申す者です。
 到着したばかりでお疲れだと思いますが、失礼を承知で申し上げます』
そのセリフは随分と改まっていた。
『神様の命により、あなたを神様の玉座にまで連れてきてほしいとの事です。
 どうか、ご同行をお願いします』
ミーカイルとその脇に並ぶ天使二名は、丁寧に頭を下げる。

白崎玲刃 > ははは、そうだな。
ああ、歓迎してくれるのならありがたいよ。
【青年の天使の友好的な様子に玲刃も気を良くし
笑みを返すのであった。】
まあ、ある意味自業自得みたいなものだがな…
ああ、良かったよ。むしろ、ここに来れて無かったら落下ししてそうだったな
【自省気味に苦笑いで呟いた後
辺りを見回し、ここが相当な高さの場所にある事を認識すると
ここに来れてて良かったなと、下手したら死んでたんじゃないかと内心冷汗を流しながら
冗談めいた笑みを浮かべて言いいながら、青年天使に肩に手を乗せられて笑い返す】

ああ、これは丁寧に。
ミーカイルか。俺は、白崎玲刃だ。
四大天使か、これはますます本格的な天界だな。
【そうして、甲冑を纏った少女の天使に声をかけられればそちらを見つつ
丁寧な対応に、玲刃も態度を改めながら挨拶を返し
ながら、四大天使という言葉を聞き、感心したように、興味津々な様に呟いた】
ああ、いや全然、大丈夫だぞ。
むしろ、こっちが突然来たみたいなものだしな。
【そうして、改まったミーカイル達の態度に対し、
気にするなという様な仕草をしながら、ついて行くのであった】
神…か。ここの神はどんな奴なんだろうな。
【ついて行きながら、今まで自分が遭って来た、神たちを思い出しつつ呟く玲刃
しかし、玲刃は知らない、ここの主である神は、その玲刃の友人であるミウだという事を】

ミウ > 『ここにいれば、地上の人々に狙われる事もまずないだろう。
 囲まれてここに逃げてきたというなら、天界で雲隠れするというのも一つの手だぜ』
人差し指を立てて、そう提案する。
『落下していたら大変だ。
 天使ならまだしも、大抵の人間は空では不自由だからな。
 本当に、この天界に剣が突き刺さってよかったってこった。
 普通はそんな事ねぇから、気をつけろよな』
気さくに接する青年天使。

『白崎玲刃さんですか。
 あ、あれ……聞き覚えがあるような……?
 まあいいでしょう。
 その内、思い出すはずです』
玲刃君の名は、ミーカイルは以前ミウより聞かされていたはずだが、この時……なんと、ど忘れしていた。
『突然の来客にはびっくりですが、拒む理由はありません。
 もちろん、その来客が天界を滅ぼしに来たという輩は追い返さなければいけなくなりますが……。
 それは、極端な例でしょう。
 ご同行に応じていただき、ありがとうございます』
そして再び、丁寧に頭を下げる。
『ここの神様ですか。
 それは、実際にお会いすれば分かると思います』
そう説明した後、
『こちらです』
天界の中央に聳え立つ、神の居城へと、玲刃君を案内するのであった。
『またな、地上の人間』
そして玲刃君の背後で、青年天使が手を振る。

城は広大だった。
どこか、神殿のような神秘的な雰囲気を漂わせている。
ミーカイルは、そんな城を案内する。
神の玉座まで、随分と歩く事になる。
その度にも、何回も他の天使と擦れ違う。
かなりの時間を歩いた後、ついに神の玉座の扉へと到着する。
その神の玉座の扉を開けるのであった。

広大なる玉座の間。
神の玉座だけあって神秘に満ち溢れる。
玉座に足を組んで腰掛ける少女、ミウがいた。
ミウは千里眼で、天界に来てからの玲刃君のやりとりを見ている。
ばさっと翼を広げると、辺りに羽毛が舞う。
そして、優雅に笑うとこう告げた。
「ようこそ、神の領域へ」

白崎玲刃 > 確かにこんな高さまで来る奴はそうそういないだろうな
まあ、俺はまだいろいろやる事があるんでな、ずっとここにいるってわけにもいかないさ
【自分の事は棚に上げながら、苦笑いと共に言う。
その後提案に、対しては少し申し訳無さそうな苦笑いと共に断るのであった。】
そうだな、本当に運が良かったとしか言いようが無いな。
ああ、次…いや、こんな事がまたあるかはわから無いが、次は気をつけるさ。
【気さくな青年天使に対し、玲刃も気さくに笑みを浮かべながら受け答えをする】

ふむ…?聞き覚えがある…のか?
まあ、そうだな。
【流石に自分も天使の知り合いは居なかったはずだがなと思いつつ首を傾げる
ミーカイルが配下の者だとは思いもしていない様だ】
ああ、それなら良かった。
いや、俺も流石にこんな所を滅ぼすなんて無理だぞ。
それにここは良い所そうだしな、仮にそんな依頼があったとしても断るさ。
ああ、むしろ、こちらこそ、案内感謝するさ。
【冗談めいた笑みを浮かべてミーカイルに答える、
天界の綺麗な景色と天使達の友好的な様子から、玲刃はこの天界を気に入りながらそう言うのであった。
そうして、案内に対しては玲刃も頭を下げ礼を返すのであった。】
ふむ、そうか。それは期待だな。
【果たしてこの綺麗な天界の主の神は
どのような人物なのか期待しつつ、ミーカイルについて居城へと入って行く】
ああ、おまえもまたな。
【そうして、一度背後に振り返り、青年天使へと笑みと共に手を振り返すのだった。】

ほお…これまた綺麗な城だな
【玲刃は入った、城の雰囲気とその規模に圧倒されつつ
感嘆の息を漏らしながら呟く。
神の玉座までは、長い距離であったものの疲れた様子もなく
数度すれ違う天使達に会釈しつつ進んでゆく。】

ふむ…この先か。
【そうして、着いた神の玉座への扉の前で、その扉を見た後
開かれた扉の先、その玉座に腰掛ける少女を目にし、
驚きと共に目を見開く…】

……………!?ミウ!?
ここの神ってお前だったのか!?
【玲刃は、驚きと共に告げる
まさかミウがこんな大規模な拠点を創っていたとは知らなかった玲刃は
驚きとも感心とも何ともいえない様な表情でミウを見つめながら、数秒唖然としていた】
あ、ああ、ありがとう…。
【そうして、ようこそと言われれば、ようやく気を持ち直して
礼を返すのであった。】