2016/06/15 のログ
ご案内:「青垣山近くの病院」に阿曇留以さんが現れました。
■阿曇留以 > 「――はい。
お見舞いで……はい。
あ、ここに記入ですね」
見舞いのために病院を訪れた留以。
片手にはお花と娯楽用の本やDVDプレーヤーなどが入った袋を持っている。
受付で名前や年齢を記入し、名札を貰って目的の病室へ行く。
(こういうDVDとか、本って読むかしら。
でもあのぐらいの年の頃の私、こういうのみてたし……)
難しい顔をしながら歩き、目的の部屋にたどり着けば三回扉をノックする。
「失礼します~、悠薇ちゃんいますか~……?」
そーっと覗き込むように、部屋に入ってくる。
ご案内:「青垣山近くの病院」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 > 部屋をのぞけば――
たまたま、取れた個室。お金のことは気にしなくていいからと、ゆっくり休める環境にしてくれたことに感謝しつつ――
「……――」
熱心に、何かを読む、悠薇。
そのタイトルは――
『禁断 犯されて始まる恋心』
とか、書かれてる小説。
どうみても官能小説にしか見えなくて。
「………………っえ?」
声に気づくのが遅れて、数十秒。
痛い沈黙。そして――
ぎゅんっと音がするくらいに本を隠し、顔を真っ赤にして。
「おんばさらうん!!???」
ぼひゅっと煙を吐いて、目を回した
■阿曇留以 > 「は、悠薇ちゃん!?」
まるで瞬間湯沸かし器にかけられたように、一瞬で真っ赤になって目を回した悠薇に慌てて近づく。
本のタイトルをみて、タイミング悪かったかなとおもいつつ。
「大丈夫?悠薇ちゃん。
えーと、タオルを水にぬらしてこようか?」
■伊都波 悠薇 >
優しさが痛い。見られたのと気づかれたのが伝わる。
ううううっと、うめき声をあげながら。
「わ、わすれてください」
何でもないんです。そうじゃないんです。性知識の勉強なんですなんて捲し立てながら。
■阿曇留以 > 「そ、そう?
あ、でも……一時間ぐらい外にいたほうがいいかしら。
その、クールダウンする必要があるでしょうし。
大丈夫よ、恥ずかしいことじゃないから。
私もそういうときぐらいあるし」
こちらはこちらで言葉をまくし立て。
悠薇の言葉に耳を貸さず、大丈夫、分かってると頷く。
■伊都波 悠薇 >
『わかってない!!? いや、むしろわかりすぐてて、はるっちを追い込むパタンだこれ!!?』
携帯ストラップが叫ぶ。
クールダウンとか、そういうんじゃありません。
そこまで盛ってませんっという意味を込めて首を横にぶんぶん。
振りつつ、言葉を聞きながら――
「……ぇ、そういう時あるんですか?」
ふと、ぴたりと止まった。
■阿曇留以 > 「あ、ストラップ様。
本日もお元気そうで何よりです」
声がする方向、ストラップ様こと小雲雀にぺこりと挨拶する。
名前を呼ばない辺り、敬っているのか敬っていないのかよくわからない線で挨拶をしていた。
悠薇の、なんだか冷静な声になんだかこちらが恥ずかしくなってくる。
「え、えっと……。
そ、それは……もちろん、人間だもの……。
その、私だってたま~に……だけど……ないことも……ないけれど……」
顔を少し赤らめ、だんだんと言葉に力がなくなっていく。
なぜこっちが恥ずかしがらなければならないのか。
■伊都波 悠薇 >
『ストラップ様じゃない、小雲雀って名前在りますぅ。はい、Follow me please.』
めっちゃ良い発音で抗議する付喪神。
そして、そんな言葉が返ってくれば。
「……た、例えばどういうときですか」
ごくりとしながら、前のめり。
今にして思えばこういう話は他人と、姉とすらしたことがない。
興味がないといえばうそになるし。一人でもんもんするのもこう、なんというかこう。
見られてしまったついでだと言わんばかりに、恥ずかしさをすてて食いついた
■阿曇留以 > 「あら~、ストラップ様って英語上手なんですね。
妖怪の方々とはなかなか交流する機会がないのではじめて知りましたが……。
まるで外人さんのような発音ですね」
ふぉろみーには続かず、しかしおだてるように小雲雀を褒める。
悪意があって無視しているのかは不明だが、いつものおっとりした声で褒めていた。
そして、なんだか前のめりになっている悠薇には若干気迫負けして後ろに下がりつつ。
「え、えぇ~……。
えっと……その、妖怪のなかにね?
やっぱり、その……種を残そうとするのがいて……。
無理やりされそうになったときとか……ちょっと……」
恥ずかしそうに、自分の胸を隠すように体を抱きながら、小さな声で喋り
「……って、わ、私のことはどうでもいいじゃない~。
今は悠薇ちゃんの話でしょ~!」
■伊都波 悠薇 >
『純正日本産の馬になんてことを……っ』
がーんがーんっとショックを受けながら黙っていた。
でも、ほめられてうれしい部分もあるので複雑そうに震えて。
「……妖怪……種……」
もんもんもん。
ぼふっ――
「いいいい、いくらなんでもジャンルがこう、あれすぎたりしますねっ!!?」
そのしぐさを見れば現実味が増して。さぁ大変。
「私の話でしたっけ? あははー、ナンノコトデシタッケ」
■阿曇留以 > なんだか複雑そうに震えているストラップ様に小首をかしげ。
「ストラップ様、なんだか携帯のバイブレーション機能を無視した震え方をしていませんか?」
そんなことを言いながら、ぺたりとストラップ様に御札を貼ってみる。
今度のお札も、痺れ御札。
なんだか現実逃避している悠薇に、先ほどの官能小説っぽいタイトルの本を持ち上げる。
「この、官能小説っぽい本をよんでいた、悠薇ちゃんのお話よ~。
悠薇ちゃんがこんな本を読んでいたなんて思わなかったから、お姉さんは気を利かせて一時間ほど外に出ていようかって悩んだのに……」
■伊都波 悠薇 >
『ええい、きのせいで、あびゃびゃびゃびゃ』
しびれて黙った。でも、かまってくれて嬉しそう。
「そそそそ、そうでしたっけ? 一時間で、阿曇さんなら収まるんですか?」
お目目ぐるぐるしながら、何とか話題変えようと
訪ねてみたが――
『そそそそれれれれれ、わわわだだだいいいい変わってねぇ!!?』
突っ込み力がしびれに勝った瞬間だった
■阿曇留以 > 「えっ、悠薇ちゃんは一時間では収まらないの……!?」
なんの話だ。
御札の効能に打ち勝って突っ込みをしてくるストラップ妖怪様をちょっと凄いと思い、御札をはがしつつ。
「も、もしかして二時間ぐらい必要かしら……。
悠薇ちゃんすごいのね……。そんなにだなんて……」
顔の赤い留以は、目の前の若さに打ち震える。
■伊都波 悠薇 >
「に、二時間? え、あれ? ちなみにどれくらい、その――しますか?」
生々しい会話。実際気になる。
もしかしたら自分が変なのだろうか。旺盛ってやつなのだろうか。
そこまで、その、えっちなつもりはないのだけど。
■阿曇留以 > 「え、ええ……。
そんな、何回って決めてするわけじゃないからなんともいえないのだけれど……。
その……ご、五回くらい……かしら……」
勿論、月にだ。
もっと少ないかもしれないが。
ナニとはいわないが、月五回程度だ。
■伊都波 悠薇 >
衝撃の事実だった。
ぴしゃーんって雷が落ちるくらいには衝撃。
いやでも――
「……すごい、一回の密度というか激しさがすごいのかもしれないし」
とかぶつぶつ、言い始めた。
もしかしたら 自分は 旺盛なのかもしれない。
今度姉にも聞いてみようと決めた
■阿曇留以 > 「――って、ほんとにそんなことはどうでもよくてぇ!」
なんだか危ないことをぶつぶつ言っている悠薇の言葉をさえぎるようにちょっと声をあげて。
「今日はお見舞いに来たのだけれど。
……もう、凄く元気そうねぇ悠薇ちゃん」
お花と、娯楽用の本とDVDが入った袋を悠薇に渡そうとする。
ようやく、本題に入れそうだ。
■伊都波 悠薇 >
「どうでもよくありません!」
死活問題だ。これでエッチな子認定されてしまったら
ただでさえ友達が少ないのに大変なことになってしまう。
「……へ? あ、ありがとうございます?」
元気と言われ紙袋を受け取れば、きょとんっとしつつ。
「今のところ、傷が開いたりはないので。もう少ししたら退院できるみたいです」
なんて言いながら、中身を見つつ。何が入ってるんだろうなんて興味深そうに
■阿曇留以 > 「ええっ!?」
まさか悠薇に言い返されるとは思わなかったらしく、驚く留以。
どうやら留以と悠薇ではスケベに対する重いが違うらしい。
「あら、退院できるのね。
ほんとによかった……。
あ、中はDVDとプレーヤー、本とかだから、もし暇だったらどうぞとおもって」
袋には大量にDVDのケースと本がはいっていた。
ジャンルは恋愛、SF、お笑い、アニメとわりとなんでも入っている。
邦画と洋画が1:1で入っているようだ。
■伊都波 悠薇 >
「ぅぅ……」
どうしよう、これは非常にまずい。
というか恥ずかしい。だいぶそっち方向のようだ。
どうにか煩悩退散しないとと、思いつつ。
「……あ、見たことないのばっかり」
いろいろある、と手に取ってみては裏を見て、表を見て。
「きれいな、切り口だったみたいですから。傷も薄く済むって先生が」
■阿曇留以 > 「あら、ならよかった。
一度見ちゃったものだとおもしろくないものね」
ふふ、とわらいかける。
スケベDVDはありません。
が、多少大人向けのがあるため濡れ場はあるかもしれない。
「綺麗な切口……ね。
長引くよりは全然いいことだけれど……。
嫁入り前の女の子の体斬っちゃって……ごめんなさいね……」
■伊都波 悠薇 >
「そうですか? お気に入りとかだと何回も見たくなる気がしますけど……」
なんて言いながら、ありがとうございますと頭を下げた後。
「貰い手がいなかったら責任、とって、お嫁にしてくれます?」
冗談っぽく笑って。
それはさっきの、官能小説で出てきた台詞だった。
真に受けたりはしないだろうと、投げかけた言葉。
首を傾げればさらりと髪が流れて、泣きぼくろが見えた。
いつも隠しているからかやっぱりその姿はきれいで。
「気にしてません、最初に約束破ったのは私ですから」
■阿曇留以 > 「あ、勿論お気に入りは別よ~?
でも、そこまで、ってものは一回見れば十分かなっておもって」
なにが悠薇の好みかわからなかったため、みたことないのばかりでよかったと思い。
「あらあら、悠薇ちゃんはお姉さんと一緒でかわいいからすぐに貰い手ぐらい見つかると思うけれど……。
そうね、もし見つからなかったら、一緒に暮らしましょう。
うちに来ちゃったら、巫女をやることになるけれど」
悠薇に笑いかける。
悠薇が放った言葉が先ほどの小説の言葉とは当然知らず。
そして、逸れに対して返された言葉も知らない。
が、留以はそんな言葉をいい。
ちらりと見えた泣きぼくろに少しだけ不満そうな顔をして
「悠薇ちゃんは、髪をきらないのかしら。
こんなに綺麗な顔をしているのに……)
そっと、目を隠している髪を分け、もう一度視線を合わせようとする。
「それでも……ね。
斬っちゃったのは私だから……。
気にしてないって言ってくれるのは嬉しいけど、やっぱりどうしても……ね」
■伊都波 悠薇 >
「か、かわ――かわいくはありません。お姉ちゃんのほうがずっとすごいです」
真面目に返されて、しかも笑みまで浮かべられたら。かたなしである。
こっちが赤面してうつむくしかない。
そして髪を分けられれば、恥ずかしさで目が潤んでいるのが目に入った。
「き、きりません……はずかしいですから……」
距離が近いと、思いながら。でも視線を外すのは礼儀知らずとか葛藤しつつ。
「――あ、あはは。ほら、その。責任とってくれると今言ってくれましたし、それで十分です」
ぱぱっと、髪を元に戻し。さっと、うつむきながら視線を外す。
恐ろしや年上の余裕。
なんだか変な雰囲気になるところだった。よくない
■阿曇留以 > 戻されてしまう髪。
少しだけしか見えなかったが、それだけでも十分わかるほど綺麗な目をしていた。
もったいない、なんて感想を覚えつつ。
「ふふ、うちにきたら巫女装束きてちゃんとお作法覚えてもらうからね。
その時は、お姉さんのほうも一緒に巫女装束きてもらおうかしら」
ふふりふふりと笑う。
■伊都波 悠薇 >
「……お姉ちゃんは似合うかもしれないですけど」
私はたぶん似合わないような……なんて続きそうな言葉。
だけどそこで切って一息。
(でも、巫女さん。そういえば、この前、性のお勉強しようとしたらいっぱい出てきたような?)
思春期は大変なんです。姉は先に行ってしまったのでなんて言い訳しつつ
いろいろ調べたときそういえば豊富にあった気がした。
――やっぱ自分よりも目の前の巫女さんのほうがすごいんじゃないだろうか。
いや――
「……むー……」
いやしかし、まて。姉はすでに経験済みだ。
ということは巫女になったらもっと大変になって悪い人ならず悪い妖怪にさらわれてさっき目の前の女性が言っていたように大変なことに――!?
「だだだだ、だめです。姉はダメです。ぜったいだめです、もらうなら私だけにしてくださいっ」
独占というわけじゃないが、そうともとれる発言だった
■阿曇留以 > 「えっ?」
思わずそんな声がでてしまう。
わりと、独占欲の強い子なのだろうか、と。
くすりと笑い、
「そうね、じゃあその時は悠薇ちゃんだけもらいましょう。
お嫁さんは一人で十分だものね~」
なんて。
そもそも女だからお嫁もいらないのだが。
■伊都波 悠薇 >
「――あれ……?」
なんか、すごいことを言った気がする。
いや、求婚とかじゃなくて。ほらその、会話の流れってやつで。
うん。もらわれ――もら……
――ぼしゅ
「――その折はひょ、ひょろひくおねはいひまふ」
――きゅう……
あまりの想像のし過ぎで、オーバーヒート。
そのままベッドに倒れこんだ
■阿曇留以 > 「あらあら」
またぼしゅう、と瞬間湯沸かし器になってしまった。
なんとなくわかったが、この子はそういう子なのだろう。
が、そのまま放置するわけにも行かず。
「こちらこそ、その時は宜しくお願いします」
その時なんて多分こないだろうけど。
なんて、笑いながら軽く流し。
近くにあったタオルを借りて水にぬらしにいく。
もちろん、クールダウンさせるために。
ご案内:「青垣山近くの病院」から阿曇留以さんが去りました。
ご案内:「青垣山近くの病院」から伊都波 悠薇さんが去りました。