2016/07/11 のログ
ご案内:「露天温泉」に綾瀬音音さんが現れました。
■綾瀬音音 > はふ―――――――
(なんか途轍もなく気の抜けた声を漏らしつつ。
熱帯夜とまでは言わないが、それなりに熱い夜、そんな日の温泉も格別だ。
源泉の下に門があってそれの影響で日によって泉質が違うとか何とか。
本日は無味無臭の泉質故に、単純温泉か。
良くは解らぬ)
んー、生き返る……
(大きく伸びをすればぽちゃんとお湯がなる。
外灯一つあるだけの薄暗い温泉であったが、それ故に風情があった。
むしろ、風情しか無い)
■綾瀬音音 > (空を見上げてば生い茂った木々の合間から星が見える。
満点の星空。
生ぬるい風が吹いて、木々が揺れる音がする。
ああ、日本人で良かったなぁ、なんてのんびりと思う。
お湯が熱くなってきたので、川との境にある岩を退けて川の水を招き入れる。
夏でも川の水は冷たくて、一瞬身体がブルリと震えたが、すぐにお湯と混ざり、温泉全体が温くなる。
どうせ長風呂するつもりだし、と入れるギリギリの温さまで温度を下げてから岩を元に戻した)
なんか――色々あったなぁ……
(この1年、本当に色々あった。
と、思う。
綺麗な思い出と言えないこともあるけれど、悪い思い出ばかりじゃない。
大切に仕舞っておきたい思い出や、何度でも思い返したい思い出。
思い出、では無くて現在も進行している出来事)
―――――ん……、
(変わっている自覚が無いわけではない。
異能のことや、現在自分が身をおいた状況、指輪が失くなった代わりに少しだけ固くなった手のひらの皮膚。
悪い気分ではないが、不思議な気がする。
普段の疲れを癒やすように、身体のあちらこちらをマッサージする様に揉みながら)
■綾瀬音音 > (川のせせらぎを聞きながら、木の葉の揺れる音を聞きながら。
ぼんやりと思考を泳がせる。
最近は変わることに対する恐怖は減った。
なるようになる、と開き直ったせいでもあるし、実際に刀を――力を振るったせいもあるだろう。
変わったことで、自分が乖離するわけでもないのも、理解した。
昔の自分から、今の自分は一つの流れで――それこそ川が海へと流れるように、色々な要素をはあるとしても“変わる”と言うこと自体はそこまで不自然ではないのだろう。
幼い頃から、背丈が伸びたように)
………………。
そう思えば……。
(ちら、と身体を見下ろして。
上から抑えるように乳房に触れる。
自分でも確かな質量があると思う――最近特に)
……………増えてるよねこれ絶対……ッ
(何で運動していて体脂肪は落ちていってるはずなのに増えるのだろう。
胸筋か。
腕立て等々で増えたのか。
せめて胸筋であってほしい。
でも最近ブラジャーが小さくなった気がするのは何でだろうか……!)
ご案内:「露天温泉」にリヒットさんが現れました。
■リヒット > ――ふわり。
虫の音と、外灯ひとつの仄かな明かりに包まれた露天風呂に、大きくまんまるなシャボン玉が迷い込んで来ます。
それは湯槽の上に至ると、立ち上る湯気に煽られ、夜空へと昇り、また沈み……なかなか割れません。
「…………おとね?」
蛙やヒグラシの声にかき消されそうなか細く甲高い声が、露天温泉と外界を仕切る柵の方から聞こえてきます。
見れば、3m弱はあろうかという柵の突端から、つややかな青髪に包まれた子供の頭が覗いているではありませんか。
なんとも堂々とした覗き魔です。
「リヒットだよ、おとね。おひさしぶり。おとね、おふろ?」
青い瞳をくりんと丸め、湯槽でくつろぐ女性を見下ろしながら、問います。
■綾瀬音音 > あああああ……
何で夏に限って増えるかな……!
(こう、何かと露出する機会が増える時期だ。
いや特に胸を出したりチラリしたり水着になる予定も無いのだが、何かこう、悩ましい。
脚や腹回りは少しだけ減った――と言うか引き締まった――気がするのに……!)
うう、ダイエット……でも運動してるしご飯もおやつも美味しいし……っ!!
(ううん……と色々唸りつつ。
もう一度空を見上げた所で見えた大きなシャボン玉。
それを目で追いつつ、中々割れないぁ、と思った所で、かかった声にそちらを向けば――)
……お、おお―?
久し振りだね、リヒットくん。
そうそう、お風呂だよ、一緒に入る?
(唐突に現れた堂々としたのぞき魔に、目を瞬いてからそんなお誘いを一つ。
なにせ小さな子供なのだし、“そういう事”とは無縁そうだ。
ならば気にすることはないかなーなんて)
■リヒット > 「やっぱりおとねだー。ひさしぶりー。
リヒットもあったかいお湯でぽかぽかしに来た。一緒に入るー」
ボケッとした表情は相変わらずですが、その声色はどこかうきうきと楽しげに歌うよう。
音音さんからの誘いにこくこくと頷くと、リヒットは音もなく宙へと舞い上がり、柵を越え、ゆっくりとした放物線を描きながら女湯へと舞い込んでいきます。
そのまま、音音さんの浸かる傍らへと着水するかに見えましたが……。
「……っと。おようふく、脱がなくちゃね」
つま先が水面に触れたところで、音もなくリヒットは空中に静止します。
そして、羽織ったスモックの裾を指で摘み、ピンと弾くと……まるでその服がシャボン玉だったかのように、僅かな飛沫を散らして消えてしまいました。
水上には、全裸のリヒット。その裸体は真っ白で滑やかで傷一つなく……細い脚の間には男の子の証がちょこんと。
そのまま、水音ひとつも立てずに静かに湯槽に身を沈めていきます。
「ふあぁぁ……ぬくぬく~♪
……おとね、なんだか……身体、がっしりした?」
異性の裸体に興奮も躊躇も見せることなく、まじまじと目を向けるリヒット。そして、ありのままの印象を述べます。
お湯に浸かるリヒットの体は……いえ、体だけでなく髪までもがほのかに桃色を帯びていくように見えます。湯温のせいでしょうか。
■綾瀬音音 > 温泉って良いよね。気持ちいいし。
うん、おいでおいでー?
(あまり表情は変わることはないけれど、楽しそうな声に、きっと楽しいのだろうな、と検討をつけて。
それこそシャボン玉のように浮かび上がり女湯へと降りてきた少年。
お洋服、と思えば少年もそう思ったようで、脱がなくちゃ、と。
しかしソレが自分が想像するお着替えではなくて、飛沫と共に消えてしまったことには驚いて再び目を瞬かせる)
凄いね、リヒットく―――――、
(見えた可愛らしい男の子の証に一瞬言葉を詰まらせてから視線をすっと逸らした。
マジマジと見ていていいものではない。
相手が子供であっても、だ)
熱かったり温かったりしない?
調節できるから言ってね?
ん――。ちょっと鍛えてるからね。
運動してるんだ。
リヒット君は……なんかピンク……?
(まじまじ見られても相手は子供、そこまで気にすることはないが、少しばかりは恥ずかしいのでちょっと深めに湯船に浸かり直ししつつ。
しかし髪とかは青っぽい彼が今日は何となくピンクっぽい。
温度で変わるのだろうかと首を傾げつつ)
■リヒット > 「ぷー。大丈夫、とってもいい温度。リヒットは何度かこの温泉に来てるし。
リヒットはね、暑くてじめじめするの好き。寒くてからからなのは苦手。
この『とこよじま』、冬はとってもつらかったけど、夏は居心地がとってもいいね」
事実、リヒットは冬の間はほとんど自分の池にこもりっきりで、授業を無断で休むことさえしばしばありました。
池の外に出て木枯らしの中を行けば、1時間も経たずにへとへと。あるいは、池の表面が凍って出られなくなったことも。
水の精なので仕方がありません。そしてその分、夏のこの時期、とくに梅雨の間は逆に元気になるのです。
「おとね、リヒットがピンクにみえるの? アッチでも、いっしょにお風呂入った人、みんなそう言う。
ぬくぬくで、ぽかぽかだと、ピンクになるみたい。ふしぎだね」
湯槽に拡がる長い長い髪の端を拾い上げ、まるで他人事のように眺めています。
当人にとっては自分が何色だろうが気にしないのでしょうが、常人から見ればリヒットが人間でない証左といえましょう。
「鍛えた……運動……。あ、体育ってやつなのかな。
この『学園』、勉強の時間に運動もするの、なんかふしぎ。それに、勉強の時間が終わっても運動してるひともいたり。
おとね、運動すきなの? リヒットは……疲れるから、あまりすきじゃない。それと……」
湯面に桃色の身体をぷかりと浮かせたまま、四肢をまったく動かすことなく、滑るように音音さんに近づいてきます。
「おっぱいも、大きくなったきがする」
音音さんとは校舎の時計塔で一回会ったっきりですが、しっかり見ていたのですね。
■綾瀬音音 > なら良いんだ。
暑くてジメジメかぁ、私はちょっとジメジメしすぎは苦手、かなぁ。
暑いのはそうでもないんだけどね。
冬のきゅーって切なくなるような空気も好きだけど。
――でも、居心地は良いのは良いことだよね。
(そう思えば今年の冬は例年より寒い気がした、と言うのはさておいて。
今の時期だけでも彼が過ごしやすいのであれば良いことである。
快適に過ごせるっていうのはやはり気分が良いのだし)
ううん……血行が良くなるのかな……?
でもピンクのリヒット君も可愛いよ?
(水の精に血行があるのかどうかは不明だが。ついでに言えば髪もピンクだけれど。
しかしながらこれはこれで可愛い。
髪の毛は束ねたほうが良いよー、と笑いつつ、ヘアゴムは自分の髪を纏めてるものだけだったので、軽く言うだけである)
勉強の時間も運動するのはね、普段運動しない人も運動に慣れ親しんだらなーって意味じゃないかな……。
後座ってばかりの勉強だけだと、身体鈍っちゃうしね。
勉強の時間の後は――そうだね、部活とか、後は自主的にとか。
私も自主的に運動してる方かな、前は苦手だったけど最近はそうでもないよ。
……確かにちょっと疲れちゃうね、鍛えるつもりじゃないなら、楽なぐらいで良いんじゃないかな……?
(それと、の言葉に首を傾げながら水の中を浮遊するように近づいてくる男の子に首を傾げつつ、続いて聞こえた言葉に)
―――――!!!
え、ええええ!!
そ、そんなこと無いよ……っ!!
(いきなり出てきたおっぱいの単語に慌てて思わず両手で乳房を隠しつつ。
たゆんと確り谷間が出来た。
元々小さい方では無いけれど。
いやまあ、子供のいやらしさのない素直な感想なのが救いだ)
■リヒット > 「この島のニンゲン、夏も冬もすごい辛そうにしてた。でもおとねの言うとおり、冬はそれほどでもなかったかも。
夏は暑すぎ、冬は寒すぎって、なかなかつらいね」
おそらくリヒットの気候の基準は元の世界にあるのでしょう。ここまで年較差がなかった地域からいきなり飛ばされれば、面食らうというもの。
ならば、このジメジメムシムシの常世島の夏はしっかり満喫するしかありません。お風呂もその一環。
そして、ずばりと胸のことに言及し、相手が否定の言葉を唱えながら胸を隠すのを見れば、リヒットは湯面に出した顔をくいと横に傾けます。
「んー、そんなことないの? じゃあリヒットの勘違いなのかな。あのときはおとねも制服だったしね。
……でも、おとね、あのときよりももう少しだけ、オトナっぽくなった気がする。
オトナっぽくみえたから、おっぱいもおおきく見えたのかもしれない。
それとも、おとねはもう、オトナっぽいじゃなくて、オトナになった?」
以前会った時にこの質問をした時は、はぐらかされた気がします。
まぁ、この学園都市において広義の大人や子供といった定義はさほど意味をなしませんし。
それでも、半年以上前に会ったときよりも、目の前の女性はなんというか……雰囲気が違って見えます。
成長という概念を持たない精霊から見れば、この変貌っぷりは人間以上に敏感に察知できてしまうのかも。
「身体を鍛えたから、オトナになったのかな。苦手なものをのりこえるのがオトナだって、聞いたこともある」