2016/08/04 のログ
ご案内:「喫茶店」に綾瀬音音さんが現れました。
ご案内:「喫茶店」に五代 基一郎さんが現れました。
綾瀬音音 > (外は揺らぎそうに暑い夏の晴れた日。
大体の人間が制服ではなく思い思いの夏の装いとなっている。

日差しを避けるように、店の奥、しかし入り口は確り見えるテーブル席を確保しながら、待ち人を待つ。
クーラーが効いているのに、心持ち先に頼んでいたアイスティの氷が溶けるのが早い気がするのは、昨日まで実家のある涼しい地域に居たせいか。
とは言えこの3年で慣れ親しんた夏の空気は嫌いではない。
うんざりするような夏の熱気も、それはそれで楽しいものだった。

待ち人が姿を見せれば、笑顔で手を上げた。
お久しぶりです、なんて笑って見せて)

五代 基一郎 > この時期そもそも暑さが和らぐということはない。
高い気温を維持するか、はたまた記録を更新するか
昨日より少し落ち着くかというものであるからして、避暑というものがある。
帰省していたこの後輩はそういう意図もあって実家にというわけではないだろうが
そういった暑いときは涼しい場所に避難する……という人らのことをこの三年ほどで理解しているのではないかと思う。

舗装された道理の上を歩けば、革靴の底が足跡となりそのまま焼きついていくのではないかと思う……
誰かこの時期の靴のヘリようを調べないものかと思う程度には、うだるような暑さが外を支配し
屋内に避難するのもまた避暑ではないだろうかとぼんやり思う。

「帰って来て早々なんだし、まだゆっくりしていればいいのに」

久しぶりというほどで出ていたわけじゃないでしょうに、と
喫茶店に入って待ち合わせした綾瀬音音を見つければ向いの席に入り
ひと息つきながら店員を呼び止めるた。
実際そう時間など経っていないようにも思える。
そうであるならもう少し休んでいればいいのに、とも。

綾瀬音音 > (それこそ入学初年度は逃げ帰るように実家へと戻っていたのは事実だが、
今年の帰省はこの島の暑さが懐かしいくらいにも思えていたのだから不思議なものだ。
勿論帰省は帰省で楽しいものであったし、久々に家族とも顔を合わせることも出来て嬉しかったのだが。
過ごしやすさでが向こうが遥かに上であったのだが)

そうかもしれないですけど、うっかり賞味期限短いのお土産に選んじゃったので。
いいじゃないですか、10日も会って無ければ久しぶりでいいんです。
それともただいま、の方がいいですか?
(なんて笑顔のまま主観久しぶりの先輩を見る。
声の調子や笑顔から帰省はそれなり以上には楽しいものだっと知れるだろうか。

男が呼び止めた店員にアイスティのおかわりとアイスクリームの盛り合わせを注文して)

五代 基一郎 > 「おかえりなさいと言うわけにもいくまいよ」

あと一年と少し過ぎれば綾瀬は実家に帰る。
帰る場所が本来実家のほうであるならば、この島に戻ってきたというのは……だろうが
ここでおかえりなさいと迎えるわけにはいかないだろう。
少なくとも、自分はそう考えているしそうさせるつもりにはなっていた。

そんな楽しげな休暇を過ごした綾瀬とは正反対に、綾瀬が帰省する前のまま
いつもの通り若干疲れたような顔で出迎えるのがこの男であり
夏場の最盛期というのもあってよりくたびれて見えるのがこの男であった。

「別に気にしなくていいのに。ギリギリでも食べるよ俺。
 こういうのって大体日持ちしないほうがうまいしさ。」

アイスコーヒーと、あととにかく水と、ストロベリーのアイス?を一つと
ついでに足す様に注文すれば見送って。

「とりあえず連絡事項としては今月一杯活動は控える感じで。
 情勢が少しずつ不安定になっているもんだからあまり余裕がなくてね。」

綾瀬音音 > えー、別にいいじゃないですか。
戻ってきたのは事実なんですし
(別に不貞腐れたりするわけでもなく、雑談程度の軽さで口にする。
再来年度の事はまだやっぱり未定だったし、選択肢らしい選択肢すら用意していないと言うのが実情だ。
未来のことはともかく、現在の生活基盤の場はここでもあるのだし。

先輩疲れてますね、といつも通りよりは覇気が無さそうな様子に眉を下げて笑って)

いや、この季節ですし食中毒とか怖いですし。
それに3日4日位の賞味期限でしたしね。
でも、日持ちしないほうが美味しいのは同感です。
生菓子って何であんなに美味しいんですかね……。
って訳でお土産です。
どうぞお納め下さい。
(と、差し出したのはそれほど大きくはない紙袋。
中には異能を使っていたので殆ど溶けていない保冷剤に挟まれた猫が大福のようなものを持っているイラストの包装紙の箱が入っている。
それと某羊肉の焼き肉のキャラメルも、一つ)

……?
解りました。
情勢って何かあったんですか?
(取り敢えず活動の件については素直に頷いてから。
いない間に何事かあったのかと)

五代 基一郎 > 「そらそうだけどね」

そらそうなんだけど、そこはと思うのだ。
学生なのだから、いつかは終わる時期でもある。
それはある種の区切りでもあり、未来を見据えたことでもある。
だが恐らく今はその未来を何か確実にと示せているのだろうかとも。
……最近は特に、そう。綾瀬への考えが変わって来てからは。
どこか居場所がなくなるのではないか、という時のためへと示してきたが
普通の世界を呼び起こさせる彼女にとってやはり戻るべき場所に戻りというのがよいのではないかという考えが
日増しに強くなり、確定的なものへと変わってからは。

「こう熱いとね。何年過ごしても慣れないよこの暑さは。
 まぁこの暑さだと危ないのは同感……」

と、ほうありがとうと軽く礼を言いながらお土産類を手に取れば
なんぞこれというのが顔に出る。
羊の焼き肉のキャラメルはまぁ珍品だからいいとしてこの猫のやつはなんだろうか。
猫が卵を抱えているが、猫はいつから卵生になったのか。
思わずカモメじゃないのかと呟いた声は聞こえるだろうか……

「まぁ色々。正直今のゴタゴタしている感じだと危険性の方が高いからね。
 しばらくは以前のように鍛える方に集中ということで」

嘘である。
特に何か動いたわけではないが、先のように考えが変わったこと……
そして今、自分自身の状況が動きつつあることもあって自分自身の身も危うい。
何かあった時にどうにか出来るほど安定はしていないが故に……嘘をついた。
いつもの通りの顔、よくやるように何食わぬ顔、平気で嘘をついている。

「それよりどうだったの帰省は、ゆっくりできた?」

綾瀬音音 > でしょう?
とは言え無理強いするのもアレなので、いいことにします。
(ちょっとばかり偉そうな口調で言いながら笑って。
未来を確りと見据えたことがあるのか、と言えば恐らくは一度も――ぼんやりとした考えこそあれども――無く、曖昧なままで押し通してきたのだ。
昔から、なりたいものもなかったし。
今でも、何かになりたいのかと言えば解らないのである。

無論、男の考えに気づくことはない)

初年度は本当に逃げ帰るって言うのが正しいくらいな勢いで実家に帰ってましたね……。
でも海とかに行くなら暑いほうが楽しいですよね、きっと。
食中毒は本当に、イヤですよね。
(帰省前の約束を引き合いに出しつつ。
美味しいですよ、と片方については笑顔で嘘ついた。
卵生の猫については、鳥じゃあ無くて猫のですけどまあ食べてみてください、と笑った)

色々、ですか……。
いやまあ、危険に対処できるかと言われればアレなのでそれでかまいませんけど。
色々……。
(色々。
便利な言葉。
色々、と言うのは実際の所何の説明にもなっていないのだから、説明を求めようと思ったが、
言いたくないことや言えないことがあるのは理解できたので追求はしない。
しれっと嘘を吐かれてしまえば、元々信頼している先輩であることも含めて、それに気づくこともできず)

ゆっくりは全然。
いや、温泉はゆっくり浸かってきたんですけれど、温泉旅行から家に戻った次の日には音色ちゃんと小旅行に行ってきて、
殆ど家にいなかったんですよね。
それはそれで楽しかったんですけど。
(結構忙しかったです、と満足気な表情で笑う。
楽しい帰省だったと知るには十分であろう顔。
事実充実した帰省であった。
それから、)

音色ちゃんからお返事、預かってきました。
こちらもお納め下さい。
(と、封筒をバッグから取り出し差し出した。
ペンギンのイラストがプリントされたそれ)

ご案内:「喫茶店」に五代 基一郎さんが現れました。
五代 基一郎 > 「ありがたくおもいまする。」

もはや何の風習なのか、という程度に適当なお答えを返し。
だが考える。このまま……本当に、ただなんとなくな……
曖昧でも何事もない、ゆっくりとした時間が彼女に続き平穏のままでいることが
それこそ本当の普通にある幸福ではないかと……

「確かにまぁ、そうだけど海も海で浜辺が熱くて
 なんか年々そういう時勢のことを楽しめなくなっていってる気がするんだよね。
 20過ぎたらそうなるのかな人間って……」

反射するんだよ、白いから砂がとへきへきした顔で
店員が持ってきた水を飲みつつ
ウミネコじゃなくてネコなのね……いやそういう話じゃないと思うんだけどとも答え
大体においてゲテモノと呼ばれるものがこれじゃないのか、と羊のなんかキャラメルを一応回収する。
生キャラメルとかじゃないのか、と。

「この時期人がどうしても多くなるからね。
 風紀の方でも巡回増やすから、どっちでもない側としてそこらをうろつくとなると
 無用の接触も増える可能性があるからね。
 何者でもどの勢力でもあれ、それこそ色々存在しているなら尚更。
 それでも何かしよう、というほどでもないし今は自己鍛錬でいいのさ」

そして、続くようにそれらしく話を補強する。
実際のところ夏期休暇であるならば、どうしてもハメを外すのがこの年代の人間だろうし
トラブルも増えてくる。となれば行政側としては、となるのは当然のことだ。
御世辞にも表ざたに出来ることをしているわけではないのだから、当然の話でもある。
だから、そう。事実が織り交ざればそれは真実になる。

「それはよかった。久しぶりの実家とか故郷というのは、まぁそうだね。
 それこそ楽しかったんだろうな、と思うけど音色さん…君?と小旅行って。
 みんなそういうことするのかな兄弟って。」

故郷に、実家に……家族の下に帰るという経験がないもので、なんとも表現に困ったが
綾瀬音音が楽しそうだったのは解かる。
しかし休んでいるのだが休む間もなく旅行とはそらまた忙しいスケジュールだったろうにと思う。
そんな風に出るぐらい仲がいいのか、と感心しているわけだが
手紙を差し出されれば、何事だろうと想いつつも受け取る。
一応出したのは出したが、そもそも返事が返ってくるとは思わなかった。
しかし手紙というものはそういうものなのだろうか……とも思い返し

「お返事、ね。何か郵便屋みたいなことさせて悪いね。ここでというのもだし家で読ませてもらうよ。」

まぁ返事は書かないから、たぶんとして
店員が持ってきたアイスコーヒーとアイスに手を付け始めた。
体が冷えていくのが感じられる。

綾瀬音音 > (ふふん、と楽しそうに笑って。
進路の話をすれば以前同様の答えが帰ってくるだろうし、ただなんとなく大学に行くことに多分なるのだろうが……。
その、なんとなくの幸せが掛け替えのないものであるとは、未だに知らないのは幸福なのか否か)

あー、砂浜が火傷しそうに熱いって聞いたことがあります。
二十歳過ぎなんてまだまだ若いじゃないですか、人生謳歌するには遅くないと思いますけど。
……完全に楽しい物だけっていうのは無理ですけど、楽しいことは見つければ沢山ありますよ
(なんとなくよりは幾らか確信を持って。
彼の今までの人生が“人生を謳歌する”とは遠いものだっとは思っているのだが。
それでもその気になれば楽しい事はできるし、楽しいことはありますよ、と言うように目をまっすぐに見て。

まあ、港町のおみやげ物なんですけどね、これ。
と、良く解らない返しをしつつ。
羊焼き肉のキャラメルはお察しのとおりだ。
まあ完全にネタである)

ああ、そっか。
確かに見つかってあっさり答えられるようなものではないですしね。
それこそ刀とか持ってたら言い訳も効かないですし。
夏休みですから、時間もありますしそういう人たちも活発になるのかなぁ……。
了解しました、地道に鍛えておきます。
(もっともらしい説明されればそれこそ頷く以外の事は出てくることもない。
実際羽目をはずした学生の補導の話など常世島でなくてもあることであったし、それの仲間になるのは遠慮したいところであった。
なので、ほんの僅かにあっただろう疑惑はあっさりと摘み取られてしまうことになる)

凄く楽しかったですよー。美味しいものも食べましたしね。
家は仲がいいですけれど泊まりがけで、って事は今までなかったですけれど、中学生でしたしね。
買い物したり適当にブラブラしたりって感じでしたけど、それも楽しかったです。
(忙しかったのは事実だが、それ以上に楽しかったのは紛れも無い本音である。
なにせ片割れなのだ、ひとそろいでいればそれだけで楽しい、と言うのはさておき)

いえいえ。このくらいは大したことありませんですしね。
中身は見てませんから
(と、冗談めかして笑いつつ。
気になるのはこの先輩の姉宛の手紙同様だが、そういう真似はしていない。

自分も飲み干したアイスティのグラスを店員に渡しつつ、頼んだ物を受け取った。
アイスは自家製とだけあって、中々の味だ)

五代 基一郎 > 「サンダル必須だよ必須……サンダル買った?」

それに答えるように、冗談だよと言うように楽しいこの話が出る。
実際水着は、だけど他のって容易している?とか。
海にいつ行くか。お祭りもあるし、月末には花火大会が催されていることも話しながら。
段々とそういった日常的な話の、日常的な世界での楽しさが話の割合を占めるようになっていく。
それこそ、非日常的な話をこの綾瀬音音とすることを避けるように……

「港町だから……で答えになるのかなこれは」

ならないと思う。
ならないと思うが、口に出さずにはいられない。
まぁ、なんというかキャラメルの方は脳への刺激としてもらっておこう。
お土産なのだからいいだろうそんなことは。

「俺一人だったらそれこそ警邏中です、とか捜査中ですからで答えられるし
 無用のトラブルも避けられるけどさ。綾瀬は一応一般人であるわけだからね。
 まぁすぐだよ、夏が過ぎるのなんてさ。」

大体において話における真実というのは説得力と情報で裏打ちされた空虚なものだ。
実体が噛み合わされば事実になるが、ここは遠い世界の話ともなる。
ひどく悪い、とても日常的な会話に用いる手法ではないため
少しの罪悪感は、やはり生まれるわけであるが水と共にそれは飲み込まれた。
それこそこの夏の内に話を切り出すべきなのだろうなとも。

「ここ、一応生産拠点はあるけど地物となるとそっちだろうなやっぱりさ。
 高校生ぐらいになると違うのか、とかさ。いや双子のってなると特別なんだろうなってのはね」

お手数おかけします、と深々とお辞儀をしつつ手紙を納める。
実際その中身、気になるとしか言いようがないのだが今は、であるし。


「そうそう、お祭りといえばだけど浴衣とかって買ってるの?
 この時期というのもだけど色々季節の催しって服装ころころ変わるよね。
 それだけ特別な時期なんだろうけどさ。」