2016/09/22 のログ
ご案内:「学生街・広場」に阿曇留以さんが現れました。
阿曇留以 > その広場はお祭りの気配を見せていた。
様々なテントが設営され、様々な人が準備に勤しんでいた。
看板を用意したり、何か打ち合わせをしていたり。

(……あ、そういう日なのね)

そういえば、と外国の文化を思い出し。
留以は残念ながら甘いお酒が好きなために、なかなかそのお酒を飲むことは無いが、しかしそのお酒にも甘いものは存在すると聞いたことがある。
もしかしたら、その日はそんなお酒も出てくるかもしれない。

飲兵衛ではないが、その日が少し楽しみになる留以。

阿曇留以 > 着々と進んでいる、らしいお祭りの準備。
そんなテント集団の中で、一つだけ既に商売を始めているテントがあった。
なんだろう、そんな興味でテントを覗いてみれば、服を売っているテントだった。

「あら、可愛い服。
これは~……」

服を手に取り、しばらく眺めていれば店員が寄ってきて説明をしてくれる。
何でも外国の民族衣装で、その来るお祭りの日に着る物らしい。
貸し出し可能。買い取りも可能。
サイズは色々あり、お姉さんのように胸のでかい人用もある、といわれる。
そんな女性店員の胸は、薄かった。

「あら~、民族衣装。
あっちの人って、こういう服を着るのね~」

服の構造を見るため、服の内側をみたり、ちょっと前に持ってきてどんな雰囲気になるか見てみたり。

阿曇留以 > 「これって、どういう風に着るものなんですか?」

近くに居た店員を呼び、どうやって着る物かを尋ねる。
店員は、論より証拠、というわけか。
留以を試着室へ連れて行き、そのまま着替えさせられる。

阿曇留以 > しばらくすれば、民族衣装を着けた留以がでてくる。
先ほどまで来ていたオフショルダーのように胸元が見えており、そういう意味ではあまり変わってはいないが、先ほどよりも胸が強調されているのはボディスのせいか。
スカートにはエプロンがついており、結び目を前に持ってきて中央で結ばれている。

「あら、あら……」

なかなか着る事の無い、ディアンドルという衣装に珍しげな顔をしてその場でくるりと回る。
長いスカートがヒラリと舞い、素肌を見せる。
店員に、どうか、と聞かれれば

「凄く良いんですけど……。
……その、お腹の部分が……」

駄肉(お腹)が、ちょっとだけ。ほんのちょっとだけ、きついらしい。

阿曇留以 > だが、残念ながらそんなものですといわれれば諦めざるを得ない。
ちょっとだけきついお腹を気にしなければ、割と楽な服装でもある、と思いつつ。

「これ、買うとしたらいくらぐらいになるんでしょうか~?」

ちょっとお値段を聞いてみる。
もし安いなら、買ってみても良いかもしれない。

阿曇留以 > 店員は、これこれの値段だよ。ちなみにレンタルならこれこれだよ、と値段を告げる。

「あら~……。
ん~……」

買えない値段ではない。
が、安いわけでもない。
さて、おそらくは一回きりの服。
普通なら買うじゃなく借りるを選ぶのが正しい。
そもそも、お祭りに私服でいってもいいのだし。

(うーん、今月のお金どのくらいのこってたかしら……)

しばらくぽくぽくと脳内で計算を行なう。

ご案内:「学生街・広場」に謎のディアンドル兎仮面さんが現れました。
謎のディアンドル兎仮面 > 今日は広場でのお祭りのアルバイト──ではなく。
先日、アルバイトの宅急便で大失敗をやらかし、その代償としてのお手伝いに来ていた。
お祭りの売り子さん、と言われたので仕方なく了承したのだが、まさかこんな姿にさせられるとは夢にも思わず。

結果、謎のディアンドル兎仮面として一日頑張る事になった東……正体不明のディアンドル兎仮面である。

(てか絶対男がしちゃいけないって。)

なお仮面は本人の強い希望+男とバレれば祭りの趣旨が変わっちゃうからという理由から。

阿曇留以 > ううむ、と唸る留以。
そう、せめて部屋着に出来るようなものならいいのだが。
それなら、買う意味も出てこよう。
しかし、この服はちょっとだけ、きつい。
もう一サイズだけ大きいものは無いだろうか。
そうおもい、きょろきょろと見渡し……。

「あ、あの。
……店員さん、ですよね?」

兎の仮面を被ったディアンドル姿の店員に声をかける。
……店員、なのだろうかと凄い困っているが。

謎のディアンドル兎仮面 > 『衣装だけ着てスタンバってて』

そんな指示がされたので大人しく会場を見て回っていたのだが、次第に人が増え始める広場に若干の恐怖を感じ始める。
こんな中で自分は男とバレずに閉式まで動き回らなければならない。

(……これは……長い戦いになりそうだ……。)

目眩がしつつも声を掛けられれば其方を振り返る。
一応名義は店員、というかお祭りスタッフだ。
指示以外でも会場での様々な雑事をこなせ、と仰せつかっている身なので、阿曇に対してこくんと頷いてから、何用かと首を傾げる。
まだ以前夜の校舎にて遭遇した彼女であるとは気付いていない。

阿曇留以 > 兎の面を被った店員は喋らず、しかしこくりと頷いてくれる。
喋らず、その身振りで意味を表してくるのはキャラ付けのためだろうか。
それはともかく、

「すみません、この衣装よりワンランク大きいものってありますか?
あれば試着してみたいんですけれど……」

今着ているディアンドルより、ワンランク大きいものが無いか尋ねてみる。
今着ているのもそれなりに大きいが、もしかしたらあるのではないか、と期待を籠めて聞いてみる。

ご案内:「学生街・広場」に滝川 浩一さんが現れました。
謎のディアンドル兎仮面 > キャラ付けと勘違いされた事など露知らず。
しかし喋らない事をあれこれ詮索してこないのは有り難いと、内心でほっと胸をなで下ろす。

(ん、衣装……? ああ、なるほど。)

さてはこの人も今回のスタッフさんかな。
そう把握した七……謎のディアウサ仮面は、確かスタッフ用の衣装があった事を思い出す。
再度こくんと頷くと、ちょいちょい、と手招きをして歩き出した。

阿曇留以 > ちょいちょい、と手招きされればそのまま謎ウサディア仮面についていく。
なんというか、実に珍しいキャラの人だなぁ、なんておもいつつ。

もちろん、誤解されているなどとは思わず。

滝川 浩一 > 「あれ…祭りでもあるのか?」

広場にやってきたカジュアルな装いの少年は設営されたテント群を見てそう呟いた。
行き交う人々には家族連れやカップルが多く、その誰もが笑顔であった。

「へぇ~…」

時間を気にしつつ、設営されているテントを覗きまわる。
様々な出し物、それにコスプレっぽい衣装の人々を見て興味深そうにそう声を挙げる。

今日は少しばかり病院の方に無理を言って外出許可を貰った。
それが通ったのもやはり病院内をウロウロできるほど体力が戻ってきたからだろう。自分自身こんなに体力の回復が早いとは思わなかった。
しかし、それでも怪我人である故、外出時の制約は色々と課せられた。

その制約を飲んで、服を貸し出してもらい外に出たのだ。

そんなこんなで広場に来たのだが祭りのようにテントが設営されている様子に目をキラキラさせる。
辺りを見渡していると何やら見覚えのある顔が…

「……あぁ、巫女さん?」

その少女の顔をどこで見たかを思い出す。今日は巫女服じゃないがアルバイトでもしているのだろうか。
隣の兎仮面が気になるが声を掛けに行こう。そう思いそちらへ歩き出す。

謎のディアンドル兎仮面 > さながらアリスを誘う時計兎の様にスタッフテントに引っ込むと、
中から阿曇が着ているものよりワンサイズ大きなものを持ってくる。
はたしてブラウスかジャンパースカートか、エプロンか。どれのサイズを求められているのか分からず一式持って来たが。

(締まりを緩めるだけで良いなら、それはそれで越したことはないけど。)

さて、ご所望は?と言いたげに首を傾げる。

阿曇留以 > 「あら、ありがとうございますー。
えーと、そうね……とりあえず一式、お借りしてもいいかしら~?」
胸元も、なんだかんだ危ない。
ここはとりあえず、全てワンサイズあげてみよう、と思い一式を借りて着用してみようと思う。

なお、こちらへ歩いてくるもう一人の男性にはまだ気付いていない。

謎のディアンドル兎仮面 > (なるほど一式。)

了承の意を込めてこくりと頷くと、衣装一式を手渡した。
全てワンサイズ上なので、お腹周りが楽になる代わりに胸元が、緩むがそんな事胸の無いディアウサには与り知らぬ事である。
着方は分かるだろうか、と首を傾げた後、着替えるならとテントの中を示し、促す。
もちろん自分は外で待機するつもりだ。

幾ら正体を隠さなければならないとはいえ、異性の着替えw手伝う気は更々無い。

滝川 浩一 > 「あの~すいませ…ッ!?」

二人の横へとやってくると少女の方へと声を掛ける。
この前の黒い塊の件について話をしようと思っているところで彼女の胸元が目に入り言葉が詰まる。
明らかに巫女服とは違う、むしろ西洋の酒場のお姉さんのような格好であるという事は遠目でわかっていたが
他の衣装とは比べ物にならない程、谷間が強調されており、自然とそちらに目が行ってしまう。

「すいません、その…以前、夜の学校に居ませんでしたか?」

真っ赤になった顔を逸らし、少女へとそう聞く。
顔は自然と仮面のディアウサへと移る。こちらもどこかで会ったような…

阿曇留以 > 一式を受け取り、一旦テントに身を隠す。
サラサラと服の擦れる音が聞こえるがそれはともかく。
少しすれば一式着替えなおし、再びディアンドル姿で出てくる。
結局胸元はきわどいままだが、先ほどよりはマシになっており、セクシーさがでている。
「ん……うん、ちょうど良いかも。
ありがとうございます、兎仮面さん。
たすかりました~」
それがスタッフ用とは露知らず、そのままレジのほうへ行こうとするが、男性に呼び止められる。

「あら……?
えーと……はい、以前……というのがいつをさすのかはわからないのですけれど……。
その、ちょっとお仕事で以前、夜の学校に居たことはありますよ」
自分より大きい男性に声をかけられ、じゃっかん上目遣いで男性に肯定の返事をする。
目が、強調されている部分をみていることはわかっているが、これはそういう服だ。咎めたりはせず、普通にうけこたえをする。

謎のディアンドル兎仮面 > 此方へとやって来る少年に気付くと、少しだけ仮面の下の眉根が寄った。
しかし黙っていれば大丈夫、とここのチーフスタッフからもお墨付きを貰ったのである。黙ってればバレない。きっと。

(えっ、そっち、レジ……あれ?あれれ?)

もしかしてやっちゃったか、と今度は冷や汗が仮面の下を流れる。
てっきりスタッフ参加者の一人かと思ったのだが、ただの御客だったらしい。
まあ、この際だから買って貰って後で事情を説明すれば良いやと半ば泣きそうな気持ちでいたが、
先の少年が声を掛けたのを見るや、足を止める。

もしかして今のうちに誤魔化せないだろうか、とレジへと向かうとそこに居たスタッフに交代を申し出た。

滝川 浩一 > (!やっぱり…!)

彼女がそう肯定の返事を発すると顔の赤みがみるみる取れて真面目な表情へと変化する。
まさかこんなところで出会えるとは思えず、この機会を逃すまいと口を開く。

「あの、あの!お仕事の話なんですけど…あの、黒い塊…あれは何だったんですか!?」

言葉に詰まりながらも、食い気味に少女へとそう聞く。
その『仕事』とやらで出現した黒い塊、あれの正体が気になってしょうがなかったのだ。
最悪、気にしないで終わらせる方法もあったのだが…目の前に当事者と思われる少女が居るのならば、聞かない手はない。
自分から出張ったとはいえ、怪我をさせられた身としては特に。

(…?)

そして横目でそのディアンドル兎仮面を見る。
何やら焦っている様子でスタッフに交代を申し出ている。
何故だか、どこかで会ったような雰囲気なのだが思い出せない…誰だろうかと気にする。

阿曇留以 > 「え?と、あの……」
先ほどまで顔を赤くしていたと思ったら、真面目な顔でこちらに尋ねてくる。
その覇気にすこし驚き、思わず身を引いてしまう。
つまるところ、ちょっと怖かったのだ。
自分よりもでかく、男性らしい体格で、身長も高い。
それは言い訳にしかならないけれど――
「ご、ごめんなさいっ!」
思わず、その場から逃げ出してしまう。

そして、レジのほうへ向かう。
「あ、あの。これ、服の代金です!」
レジには先ほどの兎ディアンドル仮面の人が立っていたのでこれ幸いと無造作にディアンドル分のお金を置いて、お釣りも受け取らず逃げ去ってしまう。
勿論、ディアンドルを着る前の私服は手に持って。

ご案内:「学生街・広場」から阿曇留以さんが去りました。
謎のディアンドル兎仮面 > まんまとレジを交代してスタッフ用ディアンドルの料金を回収した兎仮面。
あとは上手いこと数と売り上げの帳尻を合わせないとな、と思いつつ精算を終える。
おつりも受け取らず、逃げる様に去って行った少女には、まあ格好が格好なのだからまた祭りの期間に会う事もあるだろうと小さく溜息を溢してからそのままレジ打ちの場に収まった。

そういえば先程話していた彼は、と仮面の奥から視線を向ける。
あの場に居ても特に挨拶とか出来る訳ではないので此方へと来てしまったが、無事に回復した様でひとまずは安心、といったところだった。

滝川 浩一 > 「あっ!ちょっとッ…!」

こちらの覇気に気圧され、逃げ出す彼女を引き留めようと声を掛ける。
去っていく彼女を追おうとしたところで脇腹に痛みが走る。
少し無理し過ぎたのか、やはり完治はしておらず、その場にしゃがみ込み脇腹を抑える。

(しまった…!)

痛みに顔を歪ませ、遠ざかる彼女を見送る。
最早追跡不可能と悟ると深呼吸して、徐々に痛みを遠ざけて行く…

痛みが引くと立ち上がって、ディアンドル兎仮面の方を向き直る。

「いや、すいません…何かお客さん逃がしちゃったみたいで…」

レジ打ち場に収まっている彼?彼女?へと声を掛ける。
申し訳なさそうに頭をぺこぺこ下げると見知った雰囲気のその人物に首を傾げ、まじまじと見てしまう。