2016/12/09 のログ
■五代 基一郎 > 「あたりまえ、とかふつうの、っていざやるとなると大変なんだろうな……」
まだ、学生の。そんなところとは少し遠い中で。
実態をもって先が見えてきたそれは。思う以上にだろうというものであり。
「幸せの青い鳥、だっけ。よく例え話で出てくるものだけどさ。
……だから、なんていうか。そういうことを続けたり
維持することが本当に必要なことなんじゃないだろうかというのがさ。
なんとなく、思えてきて。でもそれが一番なんだろうというのを感じてきて……」
夢想と言ってしまえばそうなんだろう。
人々のためとか、力を持つものの使命だとか。
しかし力を持つ持たないは究極的な話重要なのだろうかとも思ってきたことが
またそれを裏付けるように立ち。
「いやほら我慢とかなじゃなくて。それなりの大人の付き合いというか……
節度というのもじゃないけどさ。できる限りの付き合い方ってあるじゃない。
そういうのというか……
いや、ごめん。
なんか、無理して大人になろうとしているようでおかしな感じがするな。」
そんな、自分の滑稽さを笑いつつ。
いや大丈夫であるとか、任せるとか。
しっかり甘えさせてもらうとか応えながら。
「締まらないなぁ。えぇと……いざ、となるとそうだね。
なんかこう……もっと別の時に改めてさ。」
考えるとそういった節目のことはしていなかったのだろう。
この、優しくのない世界にいると思っていた中で。
ただ……そうであっても。自分ができる範囲は……
手の届く、近いところは優しくあるようにと出来ないことはない。
「プロポーズ、かなぁ。あぁいやそういえば指輪も用意してないよなぁ……
うーん……なんていうか、情けない話かもしれない。ごめん。
プロポーズ、プロポーズなぁ……」
そんな……これからも続く、続けていくこれからの普通の。
ごく当たり前のなんでもない、他愛ないことが続けられる普通の世界を……
節目を設けたり、はたまた続けて未来に繋ごうとすることを
改めて意識し……考え、そして
「まぁ、なんていうか……これからもよろしくお願いします。」
この今過ごすなんとない時間を共に過ごそうと
運ばれてきたパンケーキを前にしつつ、伝えて
また他愛ない普通の……どこにでもあるような、時間の中を過ごしていった。
少し前から、今まで。そしてこれからもと。
英雄譚や、伝説のようにではないが……自分と、自分の愛した人と
その子供が悪くないと、良いと、素晴らしいと、思える日々を送るために
これから生きていこうと思いながら。
■綾瀬音音 > ん――どうでしょうか。
案外“普通”にさらっと出来てしまうのかもしれません。
なんて言ったって普通ですからね。
でも、私達はちょっと普通じゃないのでちょっとは苦労するかも。
(でも。ちょっとの苦労で普通の生活が送れるのであればそれに越したことはない。
まだ見えないようで見えてきた未来。
それが近づいてくる足音は、思ったよりずっと早いものかもしれない)
何でも基盤は健全な生活ですからね。
築いてやろうじゃないですか、二人で――じゃないですね、三人で。
幸せで暖かな、当たり前の家庭。
永遠につづくハッピーエンド、って言うのはちょっと大げさですかね?
(人々のため、なんてものは最初っからよく解っていない。
いつだって、自分を動かしたのは、動いてきたのは。
自分のためと、手の届く範囲の大切な愛しい人のためだけだった。
結局自分はエゴイストなのだ。
大切な愛する人と幸せになりたい。
それだけなのだから)
そうですけどー。
まあ、案外お父さんもお母さんも普通の人なので。
何処かでボタン掛け違えちゃっただけだと思うので、それもぼちぼち直さないとですね。
――面倒になったら節目節目だけ挨拶とかだけして義理だけ果たせばいいんです。
適度な距離を置くのも大事なのかもしれません。
……先輩。
私には先輩がずっと大人に見えてきましたよ。
だけど、時々凄く子供っぽくて、可愛いなぁって。
だから、別にいいんです。
考えてみなくても私達、普通に学生の年齢なんですし。
これから一緒に大人に、親になればいいんじゃないですか?
きっとこの子も手伝ってくれますよ。
(自分達は、何も二人きりで親になる訳ではい。
この子がいて、初めて自分達は親になるのだ。
そうして、3人で少しずつ育っていけばいい。
時間はきっとあるのだから)
色々すっ飛ばしている気はしなくもありません。
でもいいんです。
私、今かなり幸せですよ?
(へらっと。
花が咲く様に笑って。
楽しみにしてますね、と口にする様は恋する少女そのものである)
そうですよー、もうちょっとしたら籍入れる予定だったんですから。
いや、そんなに悩むことでもないんじゃないですかね……。
私からでもーって思いましたけれど、やっぱり女の子なので先輩からして欲しいので、
もう少し後の楽しみに取っておきます。
もうすぐクリスマスですしねー
(そうしてちょっとばかりかけるプレッシャー。
当たり前の様に、先のことを思い浮かべて笑いながら。
優しくないけれど、それでも何でもない幸せな世界が作れればいい。
そんな世界に生まれてきたと、思ってくれればいい。
そんな祈りがある)
――こちらそ、よろしくお願いしますね。
一生側にいるつもりなので覚悟して下さい。
(そう言って、やはり笑って。
端からはどう見えるだろうか。
極々幸せそうな若夫婦に見えるだろうか。
そう見えればいい。
これからもそうあって、そうやって生きていければいい。
寄り添って手を繋ながら。
この温もりがあれば辛いことも乗り越えられると思えるから。
何でもない日常を送って。
それが何よりも掛け替えがなく、幸せなことだと――
育む命と、今目の前にいる愛する人が思ってくれるように。
何でもない、それでも何かの祝福の様に差し込む光の中。
世界はおもったより明るいですね、なんて笑いながら、
この幸せがずっと続くようにと、祈り、願い――
幸せにしようと、誓った)
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