2017/05/25 のログ
ご案内:「柊真白の私室」に柊真白さんが現れました。
ご案内:「柊真白の私室」に藤巳 陽菜さんが現れました。
柊真白 >  
(かつて殆ど物が無かった私室だが、今は雑多な物が増えている。
 テレビとかパソコンとか、謎の観葉植物とか。
 以前の殺風景を形にしたような部屋とはかなり様子が違っている。
 とは言え今日この部屋を訪れるクラスメイトにはあまり関係の無い事だろう。)

芋、人参、糸こんにゃく。
肉もよし。

(その中で明らかにモノの多い台所で、食材の確認。
 煮物が良いといっていたので肉じゃがを教える事にした。
 壁に掛かった時計を見る。
 迷わなければそろそろ付く頃だが、大丈夫だろうか。)

藤巳 陽菜 > そこは高そうなマンションだった。
陽菜とは今まで縁のなかったレベル。
エレベーターとかも陽菜の身体が苦なく乗れるレベルに広い。

「…ここであってるのよね?」

何度も確認しながらやって来たけど未だに自信がない。
最後にスマホの画面をもう一回確認してからドアのチャイムを押す。

「柊さん?私よ。藤巳よ。」

言ってしまってから改めて携帯の画面を確認する。
…間違っていたらどうしよう…いや今更どうしようもない。

柊真白 >  
今開ける。

(呼び鈴が鳴り、台所の壁についているインターホンから彼女の声が聞こえた。
 ボタンを押して返事をし、玄関へ。
 ドアガードと鍵を開けて、扉を開く。)

いらっしゃい。

(いつもの無表情でそう声を掛けて、彼女が通れるように扉を全開に。
 玄関の赤い靴を下駄箱にしまい、一度中に引っ込んだ。
 スリッパは一組あるが、彼女には必要ないだろう。
 そもそも客用のものではないし。)

藤巳 陽菜 > 「おじゃまします。」

扉の内側に入ってドアを閉める。
持って来ていた袋からウェットティッシュを取り出す。

「ちょっと待って今身体拭くから…。」

陽菜には靴を履くことが出来ない故にこのまま上がるのは土足で家に上がり込むのと同じ。
それにしても時間がかかる靴の代わりになるようなものは無いのだろうか?今度探しに行って見るとしよう。

「…ごめんなさいお待たせしたわ。」

使ったウェットティッシュはビニール袋に入れて鞄の中に仕舞う。

柊真白 >  
(別にその程度気にしないのに、とは思いつつ、手間は掛からないに越したことは無い。
 彼女が蛇の腹の部分を拭くのを立ったまま待つ。)

気にしてない。
むしろありがとう。
――こっち。

(彼女がその辺を気にかけてくれたことに礼を言いつつ、台所へ。
 まだ歩くのに慣れていないのであれば、途中で立ち止まりつつ。)

煮物がいいって言ってたから、肉じゃがにした。
おかずにもなるし。

(台所には多種多様の調味料と様々な種類の鍋や包丁、道具類が並んでいる。
 殺風景気味の他の部屋と比べるとかなり異質だろう。
 そしてまな板の上にじゃがいもや人参、牛肉等が置かれている。)

藤巳 陽菜 > 「でもザッと拭いただけだから汚れてたらごめんなさいね。」

ありがとうといわれるような事でもない。
蛇の身体でおじゃましているのだからこれぐらいはするのが当たり前だと思う。
むしろ気を使わせてしまっているようで申し訳ない。

「肉じゃが!いいわよね肉じゃが。
 えーと、何から始めればいいのかしら?」

恐らく今日買って来たばかりなのだろうリュックから取り出したビニールに入ったままの
エプロンを取り出して身に着けて手を洗う。
やる気は十分。

「…それにしても、料理の道具多いわね。
 何で鍋とか包丁だけでこんなに種類が置いてあるの…。」

明らかに物の密度が他の部分と違う。
きっと、相当に料理好きなのだろう。

柊真白 >  
いいよ。
汚れても掃除すれば良いだけだから。

(血を撒き散らすわけでもない。
 砂や泥程度ならば、ある程度時間が経っても落とすのは難しい作業でもないのだから。)

ある程度は出来るんだよね。
まずは下準備。

(こちらも冷蔵庫の扉にかけてあったエプロンを付ける。
 白無地の、実用一点張りのそっけないものだ。)

大きさと用途別。
包丁は特に。
こっちから牛刀、骨スキ、出刃、筋引き、柳刃、小出刃、ぺティナイフ。
料理するなら包丁は大事。
牛刀以外に持つなら、出刃とぺティナイフが便利。

(料理好き、と言うわけでもない。
 一応先日から料理が趣味だと言う事になったが、それはそれとして単純に刃物は好きだ。
 ずらりと並んだ包丁を一つ一つ指差して名前を挙げていく。
 それが終われば、ジャガイモを袋から取り出して水道で洗っていく。)

藤巳 陽菜 > 「ええ、カレーぐらいなら作った事があるわ。
 ええと、下準備ね。」

そう、家庭科の調理実習で
二年ほど前に作った事がある。

(多分、野菜を剥けばいいのよね。
 …玉ねぎとかなら剥くのも簡単よね。)

そう思いながら玉ねぎを探す。見当たらない…。

「そんなに沢山…。
 私には絶対使いこなせないと思うわ。」

間違いなく牛刀オンリーで料理する気がする。
そこまで多彩に料理はしないと思うし…。

「と、とりあえずこれを剥くわね。
 …剥きにくいわよねジャガイモって。」

洗い終わったジャガイモを早速ピーラーで剥いていく。
…完全に初心者だ。同じところを何度も剥くし剥く速さも遅い。
しかも皮が付いたままの部分が残っていたりする。

柊真白 >  
――忘れてた。

(彼女の視線を辿って、たまねぎを出し忘れていたことに気が付いた。
 台の下の扉を開け、たまねぎを引っ張り出す。
 人参の横に置いた。)

普通に使う分にはぺティナイフの方が便利かもしれない。

(個人的には刃の長さが小さい方が使いやすいと思う。
 大きいものは小さく切り分ければ良いのだし。
 こちらはぺティナイフを手に取り、洗ったじゃがいもを四つに切り分ける。)

切ってから剥くとやりやすい。

(出来るだけデコボコの面が出ないように切って、りんごの皮を剥くように。
 持ちやすいし、怪我も少ない。
 するするとビニールの包装を外すかのように次々と片付けていく。)

藤巳 陽菜 > 「ペティナイフね。
 買うならそれにしようかしら。」

寮の部屋には一応簡単な調理スペースもついている。
今はインスタントのお湯を沸かす為にしか使われていないけど。
せめて、包丁とまな板ぐらいはあった方が良いかもしれない。

「なるほど…切ってから。」

陽菜も適当な包丁を取って剥きかけていたジャガイモを四つに切る。
…少し包丁の持ち方が変わっているけど切れているので問題はないだろう。

「ああ、確かにこれなら持ちやすいわ。」

付いたままの皮を剥いてしまうと次は取り出された玉ねぎを剥き始める。
さすがにこれは綺麗に剥ける。
次いで人参。これもピーラーでサクッと剥ける。

柊真白 >  
牛刀とかは数万円するけど、ぺティナイフなら数千円から買える。

(小さいから安い、というわけでも無いけれど、包丁なら小さいものは安いで大体間違いない。
 じゃがいもを処理し、彼女が人参を剥いている間にこちらはたまねぎを切っておこう。)

鍋も出来れば小さいのと大きいの、二つ買った方がいい。
フライパンは大きいの一つで充分。
こういうのは、無くてもなんとかなる。

(こういうの、の言葉と共に示すのは、流しの上にぶら下がっている卵焼き用のフライパンや、丼物を作るときに使う親子鍋。
 口を動かしながらも手はよどみなく動き、あっという間にたまねぎを切り分けてしまった。
 切れ味のいい包丁でたまねぎを切れば、涙が出ることも無い。)